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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
303/376

お土産集めは浅草でっ!


「「ご馳走さまでした!」」


「はぁ、美味しかった·····」


「うんうん、そりゃ結構高かったからね·····」



 軽く軽食を食べたつもりのに、お会計はなんと3000円を超えていた。


 ·····サンドウィッチとカフェラテがセットで1800円ってどうかしてると思う、まぁ美味しかったしお金も沢山あるからいいけどさ。



「んじゃ次はどこいく?お土産でも買いに行く?」


「うん、あと僕はもっと色んなところに行ってみたいな、日本の景色を見てみたい」


「おっけー!じゃあ次はあそこ決定かな?」


「どこどこ?」


「んふふ、日本の文化を感じれるエリアだよっ!じゃあ行こっか」


「わかった、お願い」


「おっけー!じゃあ行くよっ!」


「·····あれ、どこ行くの?飛んでいかないの?」

「んっふっふっ、凄いもの見せてあげるよ、ほらこっちこっち」


 私はアカシックレコードにインプットした日本地図を元にフィーロ君を案内して、銀座の地下へと降りていった·····



 ゴォォォオオオオ!!


 〜〜♪


 間もなく1番線に、渋谷行きの列車が参ります


「な·····」

「な?」


「なにこれっ!?!?!!すっっっっごい!!!!」


「んふふ、そうでしょ?」



 私たちがやってきたのは、目的地まで向かうための交通手段、地下鉄だ。


「地下なのになんか凄いのが走ってるんだけど!!何これ!?もしかして鉱山のトロッコの跡になんか走らせてるの!?」

「違う違う、これは地下鉄····· 鉄道っていう公共交通機関だよ、この路線は東西に伸びてるタイプのヤツだね、んでこの都市にはこういうのが所狭しと張り巡らされてるの、すごいでしょ?」


「すごい!!」


 元々メカニカルな物が好きなフィーロ君は、案の定鉄道を見た途端に興奮しはじめた。

 飛行魔法で行っても良かったんだけど、地下鉄を選んでよかったわ。


「ちなみに運賃200円ね、凄いでしょ」

「ええと····· どのくらいの価値なの?」


「んー····· 揚げドーナツ2個分くらい?」

「えっ!?そんな安くていいの!?それでこんな凄いのに乗れるなんて!!」


「んふふ、それこそが公共交通機関ってやつだよ」


 ちなみにフシ町からマグウェル街までの馬車の運賃が護衛付きで1人だいたい日本円で3000円〜5000円くらいだから、銀座浅草間は距離が近いとはいえめちゃくちゃ安い。


 そう考えると、この世界の文明レベルはもはや異世界レベルだ。



 〜〜♪

 間もなく2番線に浅草行きの列車が参ります


「っと、電車来たよ〜」

「わかった、こ、これから乗るんだよね?大丈夫かな·····」


「大丈夫だよ、んふふっ」


 ゴォォォオオオオオッ

 キィィィイイイイイイイッ!!


 ピンポーン

 ピンポーン


 プシュゥゥウウッ


「す、すごい····· 勝手に開いた·····」

「いちいち全部に驚いてたら疲れるよ?ほら乗るよ」


「あっうん、わかった····· まって、こっちの扉と列車の扉の位置ピッタリなんだけど!?どうなってんの!?」


「あーもう!日本の電車は定刻通り正確に動くんだからボケっとしてると容赦なく扉閉まるよ!!乗った乗った!!」

「あっちょっ!!」


 私は興奮が止まらないフィーロ君を無理やり列車に押し込んで16年ぶりに電車へと乗車したのだった。




 ご乗車ありがとうございました


 この電車は·····



「すっっっっごかった!!ねぇソフィちゃん他にもこういうのあるんだよね!?僕気になるんだけど乗らない!?外走るのもあるんでしょ!!」


「·····私の方が疲れたんだけど」


 遅延なくきっかり18分後、私たちは無事に終点の浅草まで到着していた。


 その間ずっとフィーロ君は興奮しっぱなしだし、電車の中では声を抑えるのがマナーって伝えはしたけど小声でずっと喋ってたし、間違った駅で降りようとするし、電車の発車時には慣性の法則ですっ転んだり·····


 うん、疲れた。



「とりあえず出るよ、えーっと····· 出口どこがいいんだっけ、まぁここでいいや、切符は改札に入れて通ってね〜」


「わっ、なにあれすごい·····!」

\ピンポン!!!!!(怒)/

\バンッ!!/


\ドガッ!!/

「痛っ!?!?」


 フィーロ君がよそ見して広告とか見てたら、改札に切符を入れ忘れて自動改札機君お怒りのドアパンチを食らっていた。


「·····切符は改札に入れて」

「切符を改札に入れてお通りください、Please insert your ticket」


「あっども····· 失礼しました」

「いえいえ、良くあることですから」


「ご、ごめんなさい·····」


 そんで駅員さんにも言われてしまった。

 まったくもー·····


「ほら行くよ、こっちこっち」

「わ、わかった」


 私はフィーロ君を連れて、ようやく地上へと上がった。

 しかし·····


「·····げっ、面倒な場所に出ちゃった」


「眩し····· いっ!?なにあれ!?!?!凄い高い塔と金ピカのと····· えっと····· ウン」

「それ以上はいけない」


 が、出る場所を間違えて4番出口から出てしまった。


 ここ面倒なんだよね、雷門のある側に行くのに信号2回渡らなきゃだし·····

 ·····それに、ここからだと絶対アレに引っかかってフィーロ君動かなくなっちゃうし。


「アレは世界でいちばん高い電波塔····· あー、なんて例えるかな····· まぁなんか凄い高いタワーだよ、高さは634mあるんだ、んであの金ピカのはビール会社の本社、その隣の金のウン····· アレは、ええと····· なんだったっけ」


「·····」


 フィーロ君はあまりにも大きいタワーに驚いてポカンとしてしまって動かなくなっていた。


 ちなみにあとから知ったんだけど、浅草名物金のウン····· オブジェは聖火台がモチーフらしい。

 私も初めて知った。


「·····信号変わったよー」

「·····」


 私は圧巻の光景に固まってしまったフィーロ君をまた引っ張って交差点を渡っていったのだった。





 場面切りかえをするまでもなく数分歩くと·····

 ·····いや、道中のバーやら蕎麦屋やらにいちいち引っかかって数倍時間かかったけど、私たちはようやくあの観光名所へと到着した。


「おー懐かしい、浅草だなぁ」


「えっと····· 何これ?門?なんかぶら下がってるけど」



 私たちの目の前には、朱色の門に大きな提灯がぶら下がった日本一の観光名所、浅草寺雷門が鎮座していた。


「これは雷門、浅草寺っていうお寺····· あー宗教施設っていうか教会みたいな所の入口だね」

「そうなんだ····· えっと、僕たち一応サークレット教の信者だけど大丈夫なの?」


「ん?平気だよ?日本の宗教観ってかなり独特でね、日本には神道と仏教っていう2つの宗教が昔からあるんだけど、多神教だから日本人はどっちも信仰してるし、なんなら渡来してきた一神教のキリスト教も都合よく解釈して信仰してるよ」


「なにそれ····· 神様怒らないの?」


「だって基本的に干渉してこないし····· いいんじゃない?」


 ちなみに私たちはサークレット教という光の精霊を崇める宗教の信者だ。

 まぁ私はそんな信仰してないんだけど、一応形式上は信者だ。


 で、サークレットはほぼ一神教で他の宗教の信仰はNGなんだけど·····


「ぶっちゃけ異世界までは祭神も見てないよ、それに浅草寺は宗教施設というより観光地だからね!」

「·····仮にも神様のソフィちゃんがそれ言っていいの?」


「いいのいいの、むしろ神様のお墨付きよ?」


 サークレット教の祭神、光の大精霊ルミナリアはあの世界にしかいない存在だ。

 要はこの世界出身のキリストとかブッダとかに近くて、逆に天照大御神(太陽)とかゼウス()はどの世界にも名前や姿形は違えども共通した神格を持つ存在も居る。


 という訳で、この世界まではルミナリアは見てないからどこに参拝しようが関係ないって訳よ。



「まぁそんなことはどうでもいいからさ、ほら行こうよ!記念撮影も····· あれ、フィーロ君どこに」


「良かったらお撮りしましょうか?」

「いいんですか!?お願いします!!」


「ゲ」


 で、目を離した隙にフィーロ君が人力車の車夫さんに捕まっていた。

 忘れてた、雷門前は人力車のナワバリだったわ!!


「ちょちょ!フィーロ君!?えっと····· 自撮りで撮りたいんで!その、大丈夫です!!」


「おっ、日本語お上手ですね、勉強されてるんですか?」

「い、いや私日本人····· あっそうでもないのか·····」


 ·····忘れてた。

 私今、日本人じゃないわ。

 この人達のメインターゲットの外国人観光客だったわ。


 あっはっはっ!油断してたわ!!


「えーっと、私、こう見えて日本生まれの日本育ちの日本人なんで!!」

 

「珍しいですね、·····ところで人力車」

「これから仲見世通りを歩くんで!その、またの機会にしますから!!」


「わっかましたぁ!楽しんできてくださいね!!」


「はぁい」

「ちょ、まってソフィちゃんっ」


「はいちーず」

\パシャッ/


「え、待っ」

「ほらほら早くー」


 私はフィーロ君を引っ張って客引き合戦場こと雷門前から逃げ出したのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「あーびっくりした····· うん?あーあの人たち?さっきフィーロ君が気になってたアレあるじゃん、あれ引っ張って観光案内する仕事の人たちだよ、いやいや詐欺とかじゃないんだけどね····· 割と料金高めなのよ、てか勝手に行かないで?迷子になったら····· まぁ日本の警察なら何とかしてくれるけどダメ!絶対!!」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「ごめん····· 優しくしてくれたからつい·····」

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