怪獣大決戦っ!
『「い゛っっっだだだだだっ!!噛むな噛むな噛むなぁっ!!」』
『Gyriiiiaaaaaaaaa!!!!!!』
私は徳用ソフィ・シュテイン型最終兵器 魔改造素体ソフィシュテインに乗って、一歩踏み出した所で左腕をリヴァイアサンに噛みつかれてしまった。
しかも、相当頑丈にしてあったはずの腕部装甲を貫通して歯が肉にまで達してした。
『「こなくそっ!歯がっ!刺さってるんだよっ!!ぎゃぁああぁぁああっ!!?」』
私は噛まれて血が噴水ショーの如く吹き出している巨大な腕を引き抜こうとしたが、リヴァイアサンの野郎が頭をぶん回し、それに伴って私の体もブンブン振り回されてしまった。
まぁこの素体にも身体強化を施してるから腕が千切れたり骨が折れたりはしないけど、中に入ってる私が激しくシェイクされて吐きそうになってる。
「うっぷ·····ヤバいっ、吐く吐くっ!」
だが私は乙女の意地を見せ、魔法でむりやり吐き気を抑えてお腹の中のBBQを押し戻した。
そしていい加減ぶん回されるのも辛くなってきたので、首を足でガッチリホールドするとギリギリと締め始めた。
『Gyeeeeeeee!!!??』
『「あいだだだだだっ!!締めんな!口を開きやがれっ!!」』
するのリヴァイアサンの口がより一層強く閉められ、巨大な私の左腕の骨がメキメキ言い始めた。
まぁ絞めてるんだから締まって当然なんだけど。
『「折れる折れる折れるぅっ!!痛いっちゅーのぉぉおおおっ!!」』
バギャッ!
『Gyraaa!!?』
『「い゛っ!!?」』
私は噛まれていなかった右手でリヴァイアサンの頭を肘でぶっ叩くと、左腕がちぎれてしまった。
だが解放されたっ!
『「創造っ!もどれ左腕っ!」』
みぢみぢみぢみぢっ!
私は創世魔法と回復魔法を組み合わせた、強力な回復魔法で左腕を再生すると、即座に私を頭からパクッと食べようとしているリヴァイアサンの口をむりやり閉めた。
『「ふんぬぐぐぐぐっ!!」』
『ーーーーーーーー!!!!!!??』
『「けっ!予想通りよっ!蛇とかワニは口を閉める力は強いけど開ける力は弱いってねっ!」』
そう、実は噛む力の強い生き物の弱点として、口を開く力が弱いというものがあるのだ。
試しにリヴァイアサンの口を手でガッチリ抑えてみたら、あっさり抑えられてしまったのだ。
まぁたぶん開く力もエグいんだろうけど、この素体なら抑える事が出来るのだ。
『「へんっ!これでお前の攻撃手段は·····ぎゃんっ!?」』
危険を察知した私は体を思い切り反らすと、目の前を2本の水ビームが通り抜けていった。
こいつっ!?
鼻から水ビーム出てきやがったな!?
ばっちぃわっ!鼻水しぶきがかかったじゃないのよ!クリーニング代は出してよねっ!?
今の私は身長40mだからクリーニング代は高いから覚悟しとけよっ!
『「クリーニング代はお前の命じゃー!!」』
『「GGGyyyyrrrrrrrrr!!!!」』
私はリヴァイアサンの頭にガッチリホールドしたまま、ひたすら頭をぶん殴り続けていた。
ちなみに狙ってるのは脳震盪による気絶と窒息死だ。
魔物の急所である魔石·····このサイズとなると魔結晶であろう部位を壊せば簡単に殺せるんだけど、完全な状態はかなりレアで有用だからなるべく綺麗に採取したい。
という訳で気絶狙いだ。
そうそう、魔物といっても生き物なので血を抜ききったり脳をぶっ壊したり脊椎を損傷させたり窒息させてしまえば魔石の破壊無しで倒す事ができるのだ。
·····ぶっちゃけ言うと、私の魔法なら脳細胞が放つ電気を止めて脳死させたり、心臓を強制停止させる事でありとあらゆる生命体を簡単に殺す事ができる。
でも、それはやらない。
相手の命を奪うのであれば、こちらも命の危機を晒して戦うのが私の礼儀だ。
撃っていいやつは撃たれる覚悟のあるヤツだけだ·····なんてね。
『「くぅぅぅぅたぁぁぁぁあばぁぁぁあれえええええっ!!!」』
『Gryraaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!』
『「ひゃんっ!?」』
私はその覚悟を胸にしてリヴァイアサンの顔面をタコ殴りにしていたら、たまたまリヴァイアサンの目に指がぶっ刺さってしまった。
そしたらリヴァイアサンが滅茶苦茶に暴れ、私は吹っ飛ばされてしまった。
それが第2·····第3ラウンド?まぁ新たな戦局の合図となった。
◇
『「よっと」』
ズッシイィィィィィィイイインッ!!
暴れるリヴァイアサンの頭部からぶっ飛ばされた私は、海面に結界を張ってその上に着水した。
もちろんヒーロー着地で、かっこよく着地できた。
きっと審査員がいたら全員10点をあげてただろう。
『「さてと、リヴァイアサンも本気みたいだね」』
『Kyrrrrrrrrrrrrr·····』
私はその場で振り返ると、こちらを睨んでいるリヴァイアサンと対峙した。
片目から血をダラダラと流しているリヴァイアサンの残った目には確実に私を殺すという憤怒の光が宿っていた。
そして、怒り狂ったリヴァイアサンは全身にカミソリのような水流を身に纏い、美しいヒレを広げて物凄い魔力を纏った本気モードになっていた。
『「これはちと徒手じゃ厳しいかな·····」』
多分、この頑丈な腕部装甲·····
やっべ左腕が素肌のままじゃん!私のもち肌が傷付くのはダメだ、復元しとこっと。
私は左腕に魔力を流すと、より頑丈になった藍色の装甲に包まれて元通りになった。
『「さてと·····武器はどうしよっかな?」』
私は脳ミソとアカシックレコードをフル回転し、巨体にあった適切な武器を考え始めた。
巨人といえばやっぱり高威力をたたき出せる大剣かハンマーか斧·····だけど、今回の相手は割と素早いから動きの遅いコイツを相手するには力不足だ。
かといって、片手剣だとリーチが足りない。
刀も同じでリーチ不足だ。
飛び道具に関しては魔法でなんとかなるから要らないし、ちょっとロマンが足りないから次の段階で使おうと思う。
となると·····
『「やっぱりソレに帰結するのかぁ」』
刺突と投擲が可能で形状によっては斬撃を行う事も可能、更にリーチも長く形状的に素早く動かすことも可能で·····
なにより、この形式のロボ(ロボじゃない)といったらこれしかないだろう。
『「神の名の下にこの世に顕著せよシンの槍っ!」』
『「『創世魔法』発動っ!」』
私のイメージした槍は、シンプルだが美しく洗練された形状のモノ
強く堅牢で斬撃も行えるモノ
しかし槍としての形状を捨てていないモノ
そして生み出された槍は、宇宙色と天空色に輝く、細長い大剣が付いた槍、若しくは槍のように柄の長い細長い大剣だ。
刀身部分は左右対称で、中央部分に芯となる槍がある三叉の槍だ。
更に刃部分には『崩壊魔法』を込めており、更には『泡沫ムゲンの眠り姫』と『創世魔法』の概念改変コンボによってありとあらゆる物を貫通して切り裂く恐ろしい性能を持たせた。
また、投擲時には対象を自動追尾、魔力による加速や姿勢制御、遠隔制御、自動帰還システムなどを組み込んであるという凶悪な性能を持っている。
今はこの槍の長さが50mというこの素体で扱うことを前提としたサイズになっているが、サイズ変更が可能で元の身長になっても使えるよう設計した。
だが、この槍の力はこれだけでは無い。
むしろ真の力は始まりでも終わりでも無く、前に進むための力を宿している。
その力は、私とフィーロ君のアイの結晶で、テンセイした私が前に進むための、過去との決別を付けるための、私の為の、私自身の、神の力だ。
1つ目の世界で死に、この世界で再び生を受けた、そのキセキを司る槍·····
『「名前····· うん、決めた、この槍の名前は『ガイウスの槍』····· いや、私の決別とシンセイとテンセイを司る最強の知恵の槍だっ!」』
私は叡智の槍を掴むと、クルクルと回しながら槍を構え、魔力を込めてその機能を発現させると青白く輝かせた。
『「いくよ、今度は本気で殺しにかかるからっ!」』
『Kryaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!』
ズドンッ!!
私はソフィアの槍を構えたまま、大量の魔法を放ってきたリヴァイアサンに向けて音を置き去りにして突撃した。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:14歳
ひと言コメント
「『ガイウスの槍』それは『生と死を超越した私自身と私の知恵を司るシンの槍』····· あれネタ被った!?じゃあ『叡智の槍』で!」
【余談】
初回連載の際はシン・エヴァンゲリオン公開前で、ガイウスの槍は自分で色々調べ、『ガイウス・カッシウス・ロンギヌス』から名付けたモノでした
なのでパクリというより、元ネタが同じなのでこうなってます。
一応名前は『ガイウスの槍』から『叡智の槍』に変換しますが、やり忘れがあったら大目に見てください·····




