高級レストランでディナータイム!
今日はなんと豪華5話+3話更新です!
·····+3話は何なんだって?
最後まで見ればわかりますよ!!
時刻は17時55分、私たちはあちこちに遊び回った後フィーロ君が予約してくれていたレストランの前に来ていた。
そのレストランはなんとルーラル島にある高級レストラン『ルクスリーレストラン』だった。
·····まぁ噂話程度にしか聞いたことが無いけど、それでも予約をとるのが困難な場所として旅行ガイドブックには必ず載るくらい有名な場所だ。
「フィーロ君凄いとこ予約したね·····」
「うん、色々と大変だったんだけど何とか予約できたんだ、じゃあそろそろ行こっか」
「うんっ!」
私はフィーロ君にエスコートされ、高級感溢れるお店の中へと入っていった。
◇
「いらっしゃいませ、お名前とご予約をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「はい、18時から予約していたフィーロとソフィ・シュテインです」
「フィーロ様とソフィ・シュテイン様ですね、少々お待ち下さい」
みたいな感じで、お店の中に入るとすぐに店員さんというかウェイターさんが話しかけて来て、予約の確認をしてきた。
·····この店、校長先生監修だな?
店員さんの格好とかが不自然なまでに日本の高級レストランとかに似すぎてるわ。
さすが校長先生·····
あれ?でもあの人確か高校生だったよな?
実家が太いとかそういう感じなのかな。
「お待たせ致しましたフィーロ様、ソフィ様、では席へご案内致します」
「「よろしくお願いします」」
なんてボーッと考えていたら、店員さんがやって来て席へ案内してくれた。
その途中でお店の中を通ったとき、厨房からめっちゃいい匂いがしてきた。
ふんふん·····
色んな香草やスパイスの香り、それに肉や魚が焼ける匂いもする。
しかもスパイスとかは混ざりすぎて元々何があったのか自力じゃわかんないくらい複雑で、それでいて繊細なバランスで成り立っている香りだ。
このお店·····
マジのお店だ·····
「ではこちらにお乗り下さい」
「はい」
「魔動エレベーター·····!?」
私が香草やスパイスの種類を嗅ぎ分けようと頑張っていると、なんと魔法の力で動くエレベーターに案内されてしまった。
そう、実はこの世界にはエスカレーターはないけどエレベーターはあるのだ。
もちろん高級品だし、民家とかだと階数も精々3階建てくらいしかないから城くらいにしか使う場所が無いんだけどね。
「では上へ参ります」
「うわっとと·····」
「ああぁぁ····· 懐かしいこの感じ·····」
店員さんが3階のボタンを押すと、約14年振りの感覚が襲ってきた。
最後に乗ったのは会社のエレベーターだったなぁ·····
あの後デコトラに轢かれて弾き飛ばされて下着店にダイレクトインして転移前の校長先生に踏み殺されたんだよなぁ·····
·····思い出したら腹たって来た、あの会社というか上司め、今思ったら結構ブラックじゃねーか。
面倒な仕事をぜーんぶ私に押し付けやがって·····
お陰で集中力切れてトラックに気が付かなかったんだぞ?
いつかアッチに帰ったら訴えてやるわ。
チンッ
「到着しました、段差に気を付けてお降り下さい」
「はいっ」
「ぶつぶつ·····」
「·····ソフィちゃん?」
「あっごめんあそばせ」
「·····???」
焦って口調が変になっちゃったわ。
はぁ·····
もういいや、前世の事はどうでもいい、私は今を生きるって決めた女なんだ。
「もう····· 行くよソフィちゃん」
「あっごめん」
「ではこちらにどうぞ」
色々考えてたらつい足が止まってしまったようで、フィーロ君が手を引いてくれてやっと動き出せた。
やっぱり考えすぎちゃうのは悪いクセだなぁ·····
「どうぞおかけください」
「はい、ありがとうございます」
そして予約していたであろう席に到着すると、ウェイターさんが席を引いてくれたので私はそこに腰掛けた。
これでも一応社会人だったから、ネットで調べる程度のの礼儀作法については調べて知っている。
確かウェイターさんが最初に引いた席が上席で、レディーファーストで女性はそっちの席に座る事になってたはずだ。
·····ん?
いや待てよ?
今日はフィーロ君の誕生日だから私がこっち座ってよかったのかな?
というか私は元々男だったからレディーなのか?
·····わかんねっ!!
「えっ凄い·····」
「でしょ?1番いい席を予約したからね」
「では料理が届くまで景色をお楽しみ下さい」
そんで席に座って、ふと左側を見てビックリした。
どうやらこの席はテラス席のようで、夕暮れ気味でオレンジ色になったら街が一望できたのだ。
まぁテラス席なのは見て分かってたから、景色を見ないようにしておいただけなんだけどねっ☆
「·····フィーロ君、下世話な話だけどさ、高くなかった?」
「ううん、大丈夫だよ気にしないで」
あっ、結構高かったっぽいな·····
というかフィーロ君、平然を装ってるけどガッチガチに緊張してて可愛いわ。
そりゃ高級レストランだもんね。
「緊張してる?」
「まぁ····· ソフィちゃんは?」
「それなりには」
実の事を言うと、ここほど高級感のあるお店じゃないけど前世で上司に銀座の高級レストランに連行された事が何回かあって、慣れてるっちゃ慣れてるんだよね、もちろん緊張してるけど。
ん?少しだけ慣れてる理由?
会社の重役が集まるパーティーに荷物持ちで参加させられることになったから、作法くらい学べって言われて、最後に実戦でやれって言われたせいだ。
しかも経費じゃなく自費で。
クソ痛い出費だったなぁ·····
「こちらドリンクとなります、未成年との事ですのでフシ盆地産のワインにも使われる高級ブドウを使ったブドウジュースとなります」
そのせいで買いたかったフィギュアやゲームや鉱物とか宝石が買えなくてキレかけて退職届で往復ビンタしようかと思ったくらいには嫌だった。
でもその経験が2度目の人生で活かせたからちょっとは感謝してもいいかもしれない。
だけどあのハゲ部長、テメーはダメだ。
「·····綺麗だね」
「ん?私?景色?」
「うーん····· どっちも綺麗だと思う」
「んふふ····· どっち?」
今日は珍しくフィーロ君がお世辞を言ってるわ。
んじゃカッコつけてるフィーロ君にちょっとイジワルしちゃおっと。
さてどう返すかな?
「ソフィちゃんに決まってるよ」
「·····ぴょもっ!?」
そそそそそそれは予想外なんだけどっ!?
「いやぁ····· 私なんかより·····」
「ソフィちゃん、珍しく化粧してるでしょ?」
「んへへ、バレた?ちょっとだけしてみたんだ、もちろんアルムちゃん監修で軽くだけどね?」
「似合ってるよ」
「んふふふ····· ありがとっ」
あーヤバい、多分私耳まで真っ赤になってるわ·····
流石に恥ずかしいというか嬉しいというかなんというか·····
「お待たせしました、前菜の『生ハムと香草のカプレーゼ』です」
「ありがとうございます」
早速すげぇのが届いた·····
マジのフレンチコース(異世界仕様)じゃん·····
料理より皿の方がデカいから確実に高級フレンチだわ·····
「じゃあ食べよっか、乾杯」
「乾杯っ」
料理を食べる前に、ワイングラスに入った·····
ワイン?
いやアルコールの匂いがしないから多分ブドウジュースだわ。
いつ届いてたんだろ?
まぁいいや、とりあえず1口飲んで·····
「あっ美味しい」
「だね、フシ盆地で採れたワインにも使うブドウなんだって」
「へぇ·····」
確かにフシ盆地にはブドウ畑もそこそこあったけど、あれワイン用だったんだ。
これは美味しいわ·····
でもちょっと濃厚すぎて逆に喉が渇く·····
ってことも想定されてるのか、テーブルの上には普通に水が入ったコップも置かれていた。
一応鑑定して飲むための水かどうかを確認してからちょっと飲んで、前菜を頂く事にした。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:14歳
ひと言コメント
「マジのフレンチ(?)レストランに入るなんて初めてかも····· いや、でも割とカジュアルな格好の人も居る?そういえば旅行ガイドブックに『マナーにはあまり厳しくない』って書いてあったし、夏場だったら暑いからある程度ラフな格好でもいいって書いてあった気がする····· ガチガチの高級店って感じじゃないけど雰囲気はかなり良いし、店員さんの対応も良いと思う····· そりゃ予約困難な店にもなるよね」
名前:フィーロ
年齢:15歳
ひと言コメント
「うぅ·····緊張する····· でもソフィちゃんをエスコートしなきゃいけないから緊張しちゃダメだっ!僕だって男だ!カッコイイとこ見せないとっ!」
名前:締め出されたなかよし組
ウナちゃん
「中に入れないから、わたしが裏世界に入ってついて行って、外にいるウェアが状況を報告する感じにしたんだ!」
ウェア
「今2人が乾杯して前菜を食べ始めたよっ!」
アルム
「今度ワタシも行ってみたいなぁ····· あとソフィちゃんのメイク、やっぱりフィーロ君も気がついてたかぁ、喜んでたみたいで良かった」
グラちゃん
「一応フィーロにもこういった店での作法を教えたけど、大丈夫だったかしら····· お姉様の話だとこのお店はそこまで礼儀作法には煩くないから大丈夫だと思うのだけれど·····」
エビちゃん
「ワシらは外にある安い店で大盛りの料理をたべるのじゃ、やっぱり高級店より特盛海鮮パスタとか唐揚げ山盛りセットの方が美味しく感じるのじゃ、高級店だと少ないし緊張して味が分かりにくいのじゃ」
ミカちゃん
「ごはん····· おいしい·····」




