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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
222/228

目的地に到着!


【移動3日目】


 今日は移動最終日。

 予定では今日の夕方から夜頃に到着する予定だ。



「なーんもないなぁ·····」


「いや昨日橋作ったじゃん」


「それもそっかぁ」



 この旅では今のところ大きな問題は起きていない。


 いや確かに橋が無くなってたのは大きな問題って言えばそうだけど、生命の危機になるような問題では無いからノーカンだ。


 ちなみに小さい問題は沢山発生していたりする。


 例えばゴブリン10匹くらいの集団か襲って来たり、よくわからん川の魔物が襲ってきたり、魔物オオカミが襲ってきたりした。


 でもこの集団は世界トップクラスの魔法学園の最上級生と先生達だ。

 もう襲ってきた瞬間に数百発の魔法の雨嵐が降り注いで、襲ってきた魔物が何だったのか分からないくらい木っ端微塵になってしまった。


 それには流石の冒険者さん達も苦笑いをするしか無かったようだ。



「·····!·····い!おい!!後ろ!魔物が来てるぞ!」


「んえっ!?」



 ボーッとしていたら、どうやら背後から魔物が来ていたようだ。


 私は近未来の自動車の操縦席や、なんかのロボットのコックピットみたいな感じの操縦席にある3面モニターの1つを背後の映像に切り替えてみた。


 すると、確かになんか魔物が追ってきて居るのが映っていた。


「んー、なんだろコイツ·····」


「どれどれ?」


「ほらこのヤギと馬とオオカミを組み合わせたみたいな二足歩行のヤツ」


「·····なんだろ?」


「ほう?そやつは中々珍しい魔物なのじゃ、確か名前はゴートゥルとか何とかだったはずじゃ、魔王じゃった頃こやつらが大量発生して大変だったのじゃ」


「へぇ」


 そのゴートゥルとかいう魔物は、馬っぽい足で二足歩行のクセに結構な速度で走って近寄ってきていた。



「みんな、こいつ私が倒していい?」


「いいよー」


「よっしゃ!じゃあ····· システムを戦闘モードへ変更、主砲への魔力流路開け」


 ギュィィィィィイイイイインッ!



 私が戦闘モードへの切り替えを宣言すると、ハンドルが引っ込んで操縦席の左右から別のハンドルが出てきて、それを私が掴んだ事で戦闘回路に私の魔力が流れ込んでキャンピングトラックだった物が変化して行く。


 1番の変化は、トラック上部についている2本の棒が飛び出した砲台部分だ。


 そのレールの間が青白く輝き始めると、甲高い音と共に砲台がせり上がって砲身が動き始めた。



「制御よし、魔力充填よし、弾丸装填!」


 ガコンッ


 という音が車内に響き、薬室に私の魔力を固めて作られた結界でできた弾丸のような物が込められた。



「照準器表示」


 ヴォンッ


 魔導コランダム製の窓が変色して光を遮断すると、私の視界に車体後部を斜め上から捉えた映像が投影された。



「照準をゴートゥルに固定」


 画面に表示されていたクロスゲージがゴートゥルに固定された。


「射撃用意、跳弾システム起動」



 この車体上部についている『小型マギ・レールガン』には致命的な弱点がある。

 車体の上に搭載した関係で水平面より下を狙えないのだ。


 だがそれを解決する方法は既に組み込んである。


 それこそが『跳弾式直撃弾システム』だ。

 跳弾とは銃弾が剛体に衝突して跳ね返ってしまう現象だ。

 このシステムを使う時は、砲身を車体と水平にして発射してエネルギー弾を一定距離まで飛ばし、その先に展開した反転結界に直撃させ、結界面の角度を調整して相手にぶつけるという仕組みだ。


 ちなみに実弾でやると尖った方が後ろになっちゃうから、エネルギー弾しか使えないのが欠点ね。


 それとシステム的には跳弾というより反射システムって言う方が正しいんだけど、跳弾システムの方がカッコイイじゃん?


 いや今はそんな事どうでもいっか。


「御託はここまで!発射っ!!」


 ズドンッ!!

 キュィィイイインッ!!



 ズガァァァアアァァァァァアアアアアアッッッ!!



 砲身から超音速で放たれたエネルギー弾は瞬間的に反転結界まで到達し、結界の力によって向きが変化して車両後部に接近してきたゴートゥルへとその向きを変えた。


 Dランクの魔物であるゴートゥルは、本来ならば大男の振り下ろす大剣さえ受け止める堅牢な魔法障壁を展開していたが、ソフィの放った弾丸は障壁をまるで飴細工のように軽々砕いてしまい、ゴートゥルはそれに気がつく前に超音速の弾丸により木っ端微塵になって吹き飛んでしまった。



「·····ふぅ、システム終了、戦闘モードから走行モードへ切り替え」


 ウィィイン·····

 カチャッ


 機械的な音を立てながら左右のハンドルが格納され、また正面から車両走行用の角張ったU字型のゲームのコントローラーのような形のハンドルが出てきた。


「あっ校長先生!魔物は倒しましたよー」


「威力が高すぎるのよ!過剰すぎるわ!」


「まぁいいじゃないですか、倒せたんだし·····」


「でもクレーターを作るのはやりすぎよ?」


 やっぱり怒られたよトホホ·····





 そしてその後は特に魔物も出ず、あまり大きなトラブルも発生せずに山間部を抜けたあたりでお昼を食べ、この後は平和な平野部をのんびりと進んで目的地であるルーラル街へと向かっていた。



「·····ねぇみんな、いい暇つぶし思いついたんだけどやってみない?」


「ん?なにやんの?」


「ふっふっふ、この魔動車は水陸空全てに対応してるんだよ?どうせなら試してみない?」


『『いいね!』』

『『えー·····』』


 賛成なのは4人、反対が2人だったので川に突入することが確定した。


 ちなみに反対したのは慎重派のフィーロ君と、意外と怖がりなグラちゃんだったりする。



 まぁそんなこたァどうでもいいんだ!



「ひゃっほーう!!」


『『うっひょー!!』』


 私はハンドルを切ると川の中に突っ込んでいった。


 そして川は意外と水深があって、トラックは完全に水の中に沈んでしまった。


「潜水モードに切り替え」


 ポォーン·····


 というソナーのような音が鳴り、トラックは水中で水漏れしないように完全密閉状態となった。


 そして車体上部から潜望鏡が現れ、水上の様子が見えるようになった。


 ·····やっべ、校長先生がめっちゃ睨んでるわ。


「大丈夫でーす!ちょっと設定ミスで主砲がオーバーヒートしてたんで冷却中でーす!」


『·····わかったわ、いくら川と並走した街道とはいえ、川の中を行くのは良くないから早く戻りなさい』


「冷却が終わったらでー」


 そう言うと、返信も聞かずに私は通信を遮断してしまった。



「·····冷却って嘘だよね?」

「もちろん!それよりも景色見てよ!」



 話を早々に切り上げて話題を景色にすり替えた。


 窓の外の景色は水中になっており、色々な魚が泳いでるのがハッキリと見えていた。

 ちなみに運転席の窓には水中でもハッキリと見えるように色々な工夫が施されているので、濁っていても問題ない。


 まぁ、この川の水は凄く綺麗だから今のところは必要ないんだけどねっ☆




 その後、水上へと戻った私はまた校長先生に怒られ、街につくまで大人しくオート操縦にして居住区でみんなと遊んでいた。



「ついたーー!!!!海!海だー!!」


 そんなことをしてたら、あっという間に街に到着してしまった。


 ·····が。


「·····見えねぇ」

「夜だもんね」


 そこに広がっているのは、青い海!青い空!白い雲!じゃなくて、暗い!暗い!暗い!の何も見えない暗闇だった。


 いや、辛うじて月明かりで水面が煌めいてるのが見えるし、星空は凄いけどさ·····


「今からは無理だねこれ」


「当たり前なのじゃ、ほれお主はさっさとそのデカブツを停めてくるのじゃ」


「へーい」



 まぁ今日はもう夜遅くになってしまったので宿で軽い夜ご飯を食べて就寝という事になったのだった。


 ちなみに枕投げしたらすんごい怒られた。




名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「やっぱり巨大な主砲と跳弾攻撃はロマンだよね!しかもちゃんと使えるから文句なしの500点満点!」


名前:アルム

ひと言コメント

「やっと海だと思ったのに、真っ暗で何も見えなかった····· でも宿のご飯は普通なのに美味しかったから別にいいや!」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「たしかに美味しいけど、やっぱりソフィちゃんの料理が1番美味しいなぁ·····」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「そうかしら?普通に美味しいわよ?」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「スープからエビさんの香りがするー!」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「ワシの!?·····あっ、海老の方か」


名前:ミカちゃん

ひと言コメント

「むぅ、わたしのぶんのご飯無かった····· でもソフィちゃんが、お金でむりやり、なんとかしてくれたから、みんなとおなじの食べれた、うれしい」


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