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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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結局出来るのは珍兵器


 私がなんとか全員分の水着を作った翌日、私は大型魔道具作成施設へとやって来ていた。


 ここでは例の人工衛星『賢者の杖』や極秘開発中のロボット等が沢山造られている、大型の構造物を作るための部屋だ。



 なんで態々ここに来たのかって?


 それは·····



「さて、今回作るのは2つ!車と船!」



 そう、修学旅行用の乗り物だ。


 何故車と船なのかと言うと、まず車は海までの移動用に必須だからだ。

 移動は片道3日だが、魔動車が無い場合は大型馬車に乗って移動する必要がある。


 今回はなんと60台もの馬車を使って移動する、私が魔動車レース大会に行った時の丁度2倍の規模で移動するとんでもない隊列になる。


 んで、もちろん名目上は演習だから宿泊も野宿になるし、大型馬車の乗り心地は最悪で毎年馬車酔いでリバースする学生が多発するほどだ。


「そんなの我慢できるはずないよね!」


 幸い私にはケッテンクラートがあるが、アレはせいぜい3人乗るのが限界で、牽引車は荷物運搬用を想定しているので人を乗せての長距離移動には向いていない。

 現にグラちゃんは牽引車に乗せて爆走した時キラキラぶちまけてたし。



 となると、イチから車を、それも私たち7·····6人を乗せて移動可能なトラックのような巨大な車両を作る必要がある。

 ミカちゃんはどうせ寝るだろうから荷物棚に括り付けとく予定だ。



 要はキャンピングトラックを作ってしまおうという計画である。



「まずは構造····· 魔物の攻撃からも素で耐えられて、荒地や最悪の場合水中でも走れるよう密閉性の高い仕組みで、なおかつ居住区の住み心地を向上·····」



 このトラックは走破性と快適性という対立する2つの要素を両立しなければいけない問題を抱えているのだ。


 だが、魔法が存在する異世界では全てを貫く矛も全てを守る盾も同時に存在するのだ。



 そう、それが私ことソフィちゃんなのだ!


 ソフィちゃん可愛いって言ってね☆



「それはさておき、やっぱり車輪は無限軌道で、形は軍用トラックだよね!」



 私の中のイメージは、軍用のトラックの前輪のみそのままで、後部を全てキャタピラにしてしまったケッテンクラートの親戚みたいなトラックを想定していた。


 これならば走破性は抜群に良いが、当然の如く荒地や段差を無理やり走破しようものなら居住区はもうカクテルを混ぜるアレみたいに激しくシェイクされて、見るに堪えないカクテルが溢れ出るだろう。

 特に嘔吐魔のグラちゃんとえびちゃんのせいで酷いことになるはずだ。


 ウンウンと唸って悩んでいると、まるで血液に紅茶を静脈注射されたかの如き閃きの爆発が頭を紅茶色に染め上げた。



「·····あっそっか!別に重力に囚われる必要ないんだ」



 そう、私の魔法には重力魔法がある。

 重力魔法の効果には重力制御による無重力浮遊や、高重力による圧縮、更には慣性の打ち消しなど『力』を操ると言うものがある。


 つまり、トラック内部の重力を変更して常にトラックの底面に引き寄せるようにして、外部からの慣性の影響を魔法で遮断してしまえばトラックがシェイクされようが中身は無事になるという訳だ。



 となれば、内部空間に体を固定するための座席の必要は無くなり、より快適さに特化したリムジンやキャンピングカーのような内装にする方が良いだろう。


 しかしそこにも問題が発生する。


「6人分の寝床をつけるとなるとスペースが全く足りてない·····」


 そうトラックの車体ではスペースが足りないのだ。

 頑張れば無理やり皆で寝れるけど、私が目指すのは優雅にキャンピングを楽しみながら移動できる設備であり、雑魚寝をするのは到底許せないのだ。


「はぁ·····どうしよっかな····· あっ」



 またしても私は閃いた。



「内部空間を拡張しちゃえばいいじゃん」



 私の魔法は重力を操るだけでは無い、ありとあらゆる魔法が使える私ならばある物の内部空間を拡張してしまうことだって出来るのだ。


 要はトラックの居住区をダンジョンの中のように空間魔法で広げて内部面積を増やしてしまえばいいのだ。


 まぁ欠点もあってこの魔法を組み込むと外から見た時に窓に違和感が発生するんだけどね。

 だって覗き込んだら反対側の窓まで明らかに遠いし



 と言うことで、内装の制限は無くなったけど、せっかくならキャンピングカーっぽくはしたい。


 なので内装は縦長だけど内部空間的には外見の倍くらいにして、1ヶ所だけありえない位置に扉をつけてそこをディメンションルームの秘密基地への出入口とした。


 あとは内装をキャンピングカーの中っぽくしたら大体のイメージは完成だ。



「ってことでここはこうでこうしてこうすればこうなるからこういうことでここならこんなこうゆうことだから·····」



 そして設計図が完成して、実際に作っていくうちに調子に乗って無駄にこだわりすぎてしまい、結局この車が完成するまでに3日を要してしまった。





「あぁ疲れた·····んじゃ次は船作んなきゃ·····」



 私がイメージしている船は漁船というよりかはクルーザー、それも海外セレブがバカンスで乗ってるような凄く良いクルーザーだ。

 数億円とか軽くする、キャビンを含めて4階建てとかで、ベッドルームとかマンションみたいなリビングとかデッキにもソファがあったりお風呂まである、超すごいヤツを作ってみたい。


 それに大きいから内装の設計に関してはキャンピングトラックよりも簡単だ。


 まず操舵室のあるデッキは全体の後ろ半分あたりに付けて、その後ろには釣竿を置ける部分とかソファを設置して更に海に飛び込めるようにもなっている。

 ちなみに2階にはベランダもある。


 そして前方の甲板だが、ここは無いと言っても良い構造だ。

 流線型でスマートな形にする予定で、上には船型の潜水艦みたいに歩ける所は作るけど、諸事情で家具は置けない。


 そして本命は内部空間だ。


 全長18mの船体内部はなんと全てが居住区となっていて、船の浮力を確保するためとか、機関部を置く部屋なんぞ一切存在しない。


 そう、この船は私の魔力によって浮力を調整して浮かぶ特殊設計なのだ!

 だから邪魔な機関部や海水バラストも無いし、飲料水用のタンクも水魔法で出せるから無い、食料庫はあるけどマジックバッグで事足りるからほぼ無い。


 それによって圧倒的に広い内部空間を実現しちゃったのだ!!


 しかも航行可能なのは海上だけでは無い。


 なんとこの船は潜水も可能で、後部デッキを結界で包む事で水中でも後部デッキで水中鑑賞が出来て、全体を包めば水深4000mくらいの深海の水圧になら耐えて空気も魔法で生成するので生命維持に関しても問題ないのだ。

 だからセレブなクルーザーなんだけど船首の上は何も家具を置けなかったって訳ね。

 まぁそういう流線型なクルーザーもあるみたいだし、デザインに関しては神界の神様向けクルーザー販売店で見てきたのをパクってるだけなんだけど。


 誰だってセレブがクルーザーで優雅にワインを飲んでたりするのを見て憧れるのだ。

 異世界でそれが可能となるならやるしかないだろう。


 ちなみにガイア様は沈没丸とシガテラ丸っていうクルーザーを持ってるらしい。

 ·····沈没丸はサップボードで、シガテラ丸はただの船釣り用ボートだったけど。



「というか、セレブに憧れてとか言ってるけど、そもそも私自身物凄いセレブなんだけどね·····」


 私の総資産はこの歳で既に数十億を超えていて、何なら私の魔結晶を世界中に流通させてしまえばこれが数百倍になるだろう。

 しかも一応貴族扱いな上に、指名の依頼になると依頼料が数百万で()()()という、Sランク冒険者だ。


 って事で、私は本当はものすごいセレブなのだ。


 だからこのくらいのクルーザーを持っていてもおかしくないだろう。



「さーて、設計も終わったし····· 作るかぁ·····」



 私はもう作るのに時間が掛かりまくる事を事前に予測し、サブの私も使って10人体制で豪華なクルーザーをテキパキと組み立てて行った。



 にもかかわらず、完成にはキャンピングトラック以上の5日を要してしまった。



 原因?


 色々な兵器を付け足してたからからに決まってんじゃん!




名前:ソフィ・シュティン

年齢:14歳

ひと言コメント

「ごめん貯金をちゃんと数えてみたら100億くらいあったわ☆まぁ孤児院とか貧困者の救済に物凄い額使ってるから本当はもっとあったんだけどね····· フシ町にあった貧民街の整備と救済にだいぶ使ったし、お陰でスラム街1歩手前から西成くらいの治安にはなったけどね!」

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