みんなの水着を作ろうっ!
とある日·····
「さてと、みんな!水着を作るよ!」
『『わーい!!』』
「やっぱり僕もなんだ·····」
今日は修学旅行で海水浴をするために必要な水着を作成することにした。
そして今回のデザイン担当はアルムちゃんで作成担当は私という無敵の布陣なのだ!
「んじゃまずは·····」
「はーい!ワタシが最初にやるよ!まぁもうソフィちゃんに水着の資料は貰ってたからデザインは出来てるんだけどね!」
「えっ早っ」
「はいこれ!どう?」
アルムちゃんが渡してきたのは、正に服のデザインをする時によくある感じの服デザイン用の設計図だった。
「いや、これ普通に凄すぎるよ?めっちゃ細かく書かれてるじゃん·····」
「でしょ!将来は自分のお店でこういう服とか化粧品とかを売るつもりだからね!できて当然だよ!」
私はアルムちゃんの商売魂に戦慄しながら、服の設計図を見て行く。
色は赤色で、上は1番シンプルな普通のビキニで下はスカートのようなフリフリな水着という、アルムちゃんにしては物凄くシンプルなデザインだ。
「ねぇアルムちゃん、アルムちゃんならもっとオシャレなデザインに出来たでしょ?」
「わかってないなぁソフィちゃんは、これをワタシが着たらどうなると思う?」
私はアルムちゃんの体のデータと水着の大まかに作成したモデルを秘密基地に持ってきた持ち運び用のノートパソコン(※アカシックレコード)に入力してアルムちゃんのアバターに着せてみた。
すると私でも驚くようなものすごいことになった。
「まさか自分の体の魅力を最大限引き出すためになるべくシンプルでオシャレな水着をデザインするとは·····」
「ちょっと見せて?んー····· ここをこうやってこんな感じにできない?」
アルムちゃんがパソコンの画面を覗き込んで、隣にあった紙の設計図に色々書き加え、それを見ながら私は画面の中の立体設計図に書き加えていって、デザインの打ち合わせを進めていった。
そしてなんやかんやアルムちゃんの水着が完成するまで1時間を要した。
◇
やっとこさアルムちゃんの水着デザインが完成したので、早速次の子の水着を始める事にした。
「じゃあ作成はソフィちゃんにお願いするね!」
「はーい!さてと、次は誰がやる?」
「じゃあ私がやるわ」
「おっけ!じゃあグラちゃんはなんか要望はある?」
「貴族らしい優雅な感じね、色は青色系、できれば柄に雪と私の杖の花をお願いするわ」
「おおう····· 何とも大雑把な·····」
グラちゃんの要望はめっちゃ大雑把だった。
貴族らしい優雅な感じってどうすりゃいいんよ·····
「ねぇグラちゃん、この中だったらどれがいい?」
「そうねぇ·····このスカートみたいなのが良いわ」
「おっけ!ソフィちゃんこれがいいって」
「おっ!アルムちゃんありがと!グラちゃんはパレオビキニね、じゃあアルムちゃんはデザインをお願い!」
「おっけー!じゃあ早速始めるね!」
そう言うとアルムちゃんは私が漫画の印刷にも使っている紙にサラサラとグラちゃんの体を書いて、そこにグラちゃんご所望のパレオビキニを書き加えて、細かい調整などを行った。
いやー凄いねアルムちゃん、いきなりグラちゃんの体を寸分違わず紙に書いて、そこに水着も描き加えていくなんてマジで凄すぎる。
まぁ普段からお風呂で私たちの体を舐めるように見て·····というかマジで舐めてきたからできる、とんでもない芸当だ。
汗の味だけで嘘ついてるの見破ってくるからねアルムちゃんって。
「はい大体できたよ!こんな感じでどう?」
「おおっ、かなりいいじゃない!じゃあこれでお願いするわ!」
「ってことでソフィちゃんあとはお願い!後でチェックするからワタシにも見せてね!」
「了解っ!」
という訳で、本格的な水着のデザインが始まった。
◇
グラちゃんの次はウナちゃんの水着を設計する。
そのウナちゃんの要望はというと·····
「えっとね、わたしの下着あるでしょ?あんな感じの白黒でかわいい感じがいいな」
ウナちゃんの下着は彼女の髪色をモデルにした白の比率が多い白黒のツートンで、これも私とアルムちゃんの合作だ。
ていうかなかよし組の女子メンバーの下着は私とアルムちゃんが作ってるのよね。
そこでアルムちゃんと相談して、基本モデルは下着のままで色を逆転させてより水着らしいデザインにして行く。
水着らしくするに当たってフリフリした素材を丸ごと変更してスクール水着のような少しピチッとした黒い布地にする。
そこに外付けではなく色を変更して白のラインで装飾していって、競泳水着っぽいビキニに仕上げてみた。
そこまでやってやっとアルムちゃんからOKが出た。
「じゃあ次はワシじゃな、ワシはセクスィな水着で頼むのじゃ、色は黒と紫じゃ」
セクシーと言ってたので、とりあえずV時の紐にしたらガチめに殴られた。
そこからはちゃんとエビちゃんと相談して、クロスタイプのビキニ&パレオという少しグラちゃんと被っているがセクシーさを出すためパレオの空いてる部分を大きめにしてシースルーなパレオという事に決定した。
エビちゃんの水着のデザインが終わったら次はミカちゃんの番だ。
「ん、わたしはてきとーでいい」
「わかった!じゃあワタシが決めちゃうね!」
「んっ」
「·····えっ?ミカちゃんも修学旅行来るの?」
「ん、旅行先でばったりあったなら、OKでしょ?」
眠そうな目はしているが、どうやら付いてくる気満々らしい。
そして水着にこだわりは無いと言っていたが、着やすいヤツという要望があったので、シンプルなフリルの水着に白い前開きパーカーを羽織るというラフだけど可愛い水着に決定した。
◇
「じゃあ次はソフィちゃんだね!」
「えっ?私はもう完成してるけど?」
「ええー?じゃあ見せてよー」
「仕方ないなぁもう····· はいこんな感じ」
私の水着はいわゆる『レイヤードビキニ』と呼ばれている、際どい水着の上から別の水着を被せる特殊なモノを選んでいる。
更にそれだけじゃない、水着の上から更に海水対応のデニムショートパンツを前開きで被せる3重構造だ。
色は一番下の紐パンが黒色、その上のローライズなビキニは白と青色、1番上のデニムショートパンツはまぁご存知の通りなデニム色だ。
そして上はローライズビキニと同じで、白色に青のラインが入ったサラシのような形の肩紐のない『チューブトップ』と呼ばれるビキニにした。
理由としては、肩紐があったら右脇あたりで留めてる義手固定用のベルトの邪魔になってしまうため、紐のないチューブトップタイプを選んだのだ。
·····まぁ普段は義手固定ベルトなんて付けてないんだけど、それだとこのファンタジー世界でも色々おかしいから装着して、ついでに全体的なデザイン面も考慮してそんな感じにしてみた。
·····あと胸がまだちっこいからチューブトップでもこぼれるようなことも無いし、神の下着を変形したものだから波でズレて大変な事になる可能性もたぶん無い。
「おおー!いいじゃん!ソフィちゃんらしくてカッコ可愛いと思うよ!手直しもほとんど要らないと思う!」
「やったアルムちゃんの審査に合格したっ!」
これは一応渾身の力作だったので、1発合格してとても嬉しかった。
ちなみにさっきアルムちゃんに見せた水着は3Dモデルじゃなくてちゃんと撮影した私の水着グラビアだったりする。
◇
「じゃあ最後は·····」
「フィーロ君の番だね!」
「うぅ····· 僕は市販のでもいいのに·····」
「えー?どうせなら着ようよー」
「でも·····」
女子組は水着のデザインが終わったので、最後の1人でありなかよし組唯一の男の子であるフィーロ君の水着の設計に取り掛かろうとした。
·····のだが、フィーロ君は嫌々と拒絶して何度も自分で買う、市販でいいと遠慮されていた。
「いいのいいの!どうせ沢山水着は作るんだから一つや二つ増えても変わらないから!」
「うぅ····· でもなぁ·····」
「はぁ、ソフィちゃんちょっと来て」
「なになにー?」
なかなか説得できなくてアルムちゃんもイラッとしたのか、私を呼んで作戦会議を始めた。
「私の推測だと、フィーロ君はみんなに水着を見られるのが恥ずかしくて嫌がってるんだと思うんだ」
「確かに····· フィーロ君って結構恥ずかしがり屋で臆病なとこあるからね」
「うんうん、たまに凄く勇気のある行動するけど基本的にヘタレだからね·····だからいつまで経っても·····」
「うん?なんて?」
「何でもないよ!」
何かアルムちゃんがボソッと悪態をついたけどボソッと言ってたから聞こえなかった。
まぁたしかにフィーロ君はヘタレで恥ずかしがり屋の臆病さんだけど、そこがなかなか可愛くて好きなんだよねぐへへ·····
「で、なんか作戦あるの?」
「あるよ!フィーロ君の恥ずかしがってる所を別の物で上書きしちゃえばいいんだよ!」
「上書き?」
「ソフィちゃんが『フィーロ君の水着も見てみたいな』って言えばイチコロって事だよ!」
「よし分かった!実行しよう!」
私はフィーロ君の事が好きだけど、フィーロ君は私の事が好きかどうか分からない。
これは前から物凄く悩んでた事で、最近ではフィーロ君が私の事を好きになるように色々裏工作をしようとしていた。
·····まぁ、やり方が分かんなくて今のところ全部失敗してるんだけどねっ☆
何やっても明らかに挙動不審になって逃げちゃうし·····
◇
「戻ってきたよー!」
「ごめんねちょっと水着の事で相談してたんだ」
「いいよ別に、じゃあ僕はそろそろ部屋に戻って勉強でもするよ」
私たちが戻ってきた途端にフィーロ君が逃げ帰ろうとした。
ここで逃げられたら次やるタイミングは何時になるか分からない。
ええい!
もう私の心境なんてどうでもいい!どうにでもなればいいんだ!!
私は部屋に入ろうとドアを開けたフィーロ君の背後に高速で近づき、前に私が声変わりしたフィーロ君の声と魔力でヘニャヘニャになった時のアレを逆利用した催眠ASMRを耳元で囁いてあげた。
「フィーロ君····· その、私の作った水着、そんなに嫌だった·····?嫌だったら、ちゃんと謝るから·····」
「いいいいいいいやっ、嫌じゃないから、えっと、その!は、恥ずかしくって!絶対に嫌じゃないからっ!」
「じゃあ、作ってもいい?」
「うっ····· ううぅ·····」
「嫌なんだ····· 私、フィーロ君の水着見てみたかったなぁ·····」
「·····そんなに見たいなら良いよ」
「ひゃんっ♡」
何とか説得には成功したけど、最後にフィーロ君から反撃のASMRをやられて私は腰が抜けてへにゃっと床に座り込んでしまった。
うん、やっぱりフィーロ君の声しゅき·····♡
◇
「じゃあデザインは····· ごめん、私は男の子の体描くの無理だからソフィちゃんに任せた!」
「あいあい任せて!フィーロ君の体なら詳しく知ってるからねっ☆」
「ちょちょちょっ!!なんで僕の体の事知ってるの!?まさかどっかで見たの!?」
やっべ失言した。
前にお風呂で逆覗き見してたのバレちゃった☆
だけどここは私の話術で誤魔化してみせよう!
「だって、もし私以外の誰かが怪我して腕とか足が無くなっちゃったら治すとき大変じゃん?だからちゃんと体のデータを事前に記録してるんだ!」
「はぁ、記録してるなら早く言ってよ·····というか勝手にやらないでよ·····」
「てへっ☆」
何とかごまかせたみたいっ☆
·····それはさておき、早速フィーロ君の水着デザインに入ろう。
まず彼の水着は絶対にピッチリしたのではダメだ。
理由は、どことは言わないけど物凄くデカいから目立ちすぎてしまうからだ。
なのでトランクス型の海パンのような、ゆるゆるしたタイプで確定だ。
「フィーロ君へのオススメはこのトランクス型だね、優しいフィーロ君の顔だとピチッとしたのとか、ブーメランみたいな形のはあまり似合わないと思う、あとはミカちゃんのみたいなパーカーを羽織ったりしてもいいと思う、フィーロ君の肌はすごく白くて日光に弱いから日焼けすると真っ赤になって痛くなると思うんだ、だから砂浜ではパーカーを羽織る事で日光を遮って日焼けを極限まで無くすのがいいと思うんだ、あと柄とか色はお好みだけど、個人的には海パンは黒で少しグラデーションを掛けて下にいくにつれて少しだけ白というか灰色になる感じ、そんでワンポイントで赤色を混ぜてカッコ良さを加える感じ、パーカーはミカちゃんと同じ真っ白だとペアルックに見えちゃうからひと工夫して黒のラインを入れて胸の辺りにはデザイン性も重視した日焼け止めの魔法陣を組み込んでワンポイントのアクセントにするとオシャレに見えると思う、あとはこの水着の中にも当たっても痛くないよう当て布を入れて、あとはポケットもつけて水着がずり落ちないように腰紐もつけて·····って感じでどう?」
「·····いいと思うよ!」
どうやら満足してくれたらしい。
ぶっちゃけ全部私の性癖で決めたんだけど、もちろんそこにはフィーロ君の好きな要素も加えてあるから異論は出ないだろう。
でもトドメを刺そうと思う。
「はぁ、これを着たフィーロ君を見るのが楽しみだなぁ·····よし頑張ろっと!」
「うん、応援してるよ!あぁ早く遠征実習が始まらないかなぁ!」
よし、これでフィーロ君の懐柔に成功した!
あとはここからが大変だ。
だって全員分の水着を仕上げなければいけないのだから。
「んじゃ、私は早速水着を作ってくるね!」
『『はーい!』』
私の修学旅行の準備は始まったばかりだ。
·····まぁその前に、エビが吐き散らかした砂糖の掃除からやろっと。
名前:ソフィ・シュティン
年齢:14歳
ひと言コメント
「全員分の水着を作るのマジで大変だった····· 普通の下着を作るのとは全く違うからノウハウがあんま活かせなくてほぼ1からやる羽目になったわ·····でも満足できるのが出来たからいいや!」
名前:アルム
年齢:15歳
ひと言コメント
「あのぱそこん?っていうのいいなぁ····· お金の集計とかも簡単にできるって言ってたから、いつかワタシのお店の売り上げの集計とかに使いたいなぁ」
名前:フィーロ
年齢:14歳
ひと言コメント
「·····ソフィちゃん、なんで僕の体そんな詳しいの?治すにしても要らないデータまで知ってたよね?ねぇ?あっ逃げた!!」
名前:グラちゃん
年齢:14歳
ひと言コメント
「貴族令嬢だとか優雅な感じとは言ったけれど、私は本当はワイルドな性格なのよね·····」
名前:ウナちゃん
年齢:14歳
ひと言コメント
「泳ぐ練習ってどこでやればいいかな?えっ?浮き輪作ってくれるの?ソフィちゃんありがとー!」
名前:エビちゃん
年齢:15歳
ひと言コメント
「ワシも優雅に浮き輪の上でワインでも飲みたいのじゃ、もちろんノンアルコールなのじゃ」
名前:ミカちゃん
年齢:14歳
ひと言コメント
「砂風呂は良いよっていってた、たのしみ」




