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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
213/222

遠征演習という名目で修学旅行!



【建国1227年6月24日】



 私たちはいつも通り学校に来て、朝礼が始まるまで教室でワイワイとお喋りをしていた。


「そうだ、今年の夏休みはどうする?」

「あーどうしよ?ワタシたちは今年で卒業だから、どうせなら思い出に残るようなことがしたいなぁ·····」

「うんうん、どうせなら夏らしいことをしたいよね」

「避暑地に行くのはどうかしら?」

「わたしはみんなと遊びたいな」

「ワシは特にこだわりはないのじゃ、強いていえば美味い物が食べたいのじゃ」



 今の話題は『最後の夏休みにどこへ行こうか』というものだ。

 ちなみに私もエビちゃんに同意で、何か美味しい物を食べに行きたい。

 あと綺麗な景色を見たい。


 って思ってたらビオラ先生が教室に入ってきた。


「はーいみんな席ついてー!大事な報告があるわ!」


 ガタガタガタッ!


「じゃあみんな後でどこ行くか相談しよ!」

『『りょーかい!』』



 私たちはそれぞれ自分の席に座って先生の話を聞く姿勢をとった。





「はい全員座ったわね?じゃあ大事な報告をするわよ?」


『『はい!』』


「みんな『遠征演習』の予定が決まったわ、これから演習のしおりを配るから後ろの子に回すのよ」


『『やったー!!』』



 遠征演習とは、この盆地の外に行って泊まり込みで勉強をするという最高学年の生徒のみが参加する演習だ。


 ·····まぁ演習なんて名目上の名前だけで、本性は『修学旅行』だ。


 なんでこんな回りくどい事をしてるかというと、面倒臭い貴族のせいだ。

 校長先生から聞いた事があるんだけど、一部の生徒の親が修学旅行に行くと知ったら『旅行なんて娯楽させるな』とカンカンにキレる事がよくあったんだとか。

 その結果、意地でも修学旅行をやらせたい校長先生が遠征って事にして強行したのが、この『遠征演習』の始まりって訳ね。


 まぁ今じゃその事はみんな知ってるので、心待ちにしていたという訳だ。



「ほれソフィ、中々面白そうじゃぞ?」


「おっ?どれどれ?」



 前の席に座ってるエビちゃんから旅のしおりが渡されてきたので、1枚とって後ろに回すと私もしおりを見始めた。



「·····まじ!?海じゃん!ルーラル海岸って結構有名なリゾート地だよね!」

「ほんとだ!温泉もある所だよね!」

「ちょっと遠いけど良さそう·····」

「確かこの辺りって海産物でも有名だったわよね?」

「おさかな!うみ!たのしみ!」

「じゃろ?中々いい場所だと思うのじゃ」



 ルーラル海岸はこの盆地を川沿いに降りて現れる巨大な湾の所にある海岸だ。

 前世の地図でいうところの駿河湾あたりで、こっちでは有名な温泉があってリゾート地となっている。


 無理やり前世の地図で例えるなら駿河湾+湘南海岸+熱海みたいな感じの場所だ。



「ねぇみんな、今年の夏の予定さ·····」


『『ここで決定っ!』』



 という訳で、今年の夏はルーラル海岸でバカンスをする事に決定した。





 旅の予定も載っていたので見てみると·····



 移動は片道3日で馬車に乗って行く(魔動車があれば使用して良い(たぶん私向けのメッセージ))


 向こうに滞在するのは10日間で、その間は特に勉強とかもなくレクリエーション(演習)の時間がちょこちょこあるくらい。


 宿泊施設はまぁ普通の宿だが、一応温泉も引いてて入り放題らしい。



 そして何より、この辺りの観光地を自由に歩き回れるという自由時間がめちゃんこ沢山あるのだ!


 この自由時間はマジでなんの制限も無くて、あるとしても『門限までに宿へ帰る』くらいしかないのだ!



「じゃあ旅行·····じゃなくて実習のために班を作って貰うわ、1班あたり5人集まるのよ、いつものメンバーでも構わないわ」


『『はーい!』』


「じゃあ私たちはいつものメンバーで!」


『『もちろんっ!』』



 まぁ私たちなかよし組は6人組だけど、普通は1クラスあたり50人なので誰かが別の班に行く必要がある。


 ·····が、このクラスはエビちゃんが転入してきたせいで51人居るので私たちは6人組でOKだ。



「班は出来たかしら?とりあえず出来た班から先生の所に報告しに来て頂戴」


「じゃあ私が報告に行ってくる!」


「おねがーい」



 って訳で、なかよし組を代表して私が先生に報告しに行った。





 その後は報告が完了して戻ってきて、早速みんなで何をやるか決め始めた。



「まず海で泳ぐのは絶対!」

「当たり前だよね!じゃあ水着も買わなきゃ·····」

「僕は景色が綺麗そうな所を調べとくよ」

「私は良い料理屋を探しておくわ、貴族令嬢の権限をフルで活かすわ」

「わたしはー·····特にないかな?あっ!マリンアクティビティしたいかも!!」

「ワシも特にないのじゃ、手伝える事があったらやるのじゃ」


「あとは釣りとかしたいなぁ·····」


「僕は温泉もいいなって思ってるけどどう?」

「や〜ん、一緒に入りたいなんてえっち〜」

「ち、違うから!!変に誤解しないでよ!!」

「·····嫌なの?」

「ここで入りたいって言ったら僕変態じゃんか····· そっ·····みんなと入ったら楽しいだろうけどさ·····」

\ノジャゲロ/


「わたしはお土産屋さん巡りとかしたいなぁ」


「あっ!みんなの水着どうする?ワタシが似合うの選ぼっか?」



 あっ、水着どうしよ·····


 この世界はまだナイロンとかの化学繊維も無くて、しかもデザインも微妙なのが多い。


 だって見た目が囚人服みたいなのだったり、ビキニタイプの水着も無いわけじゃないけどデザインが良くなくて、かなりダサい物が主流なんだもん·····


 何故かスク水だけはあるんだけどね?



 まぁ、市販の水着は私は好きじゃないから絶対に着るつもりは無いというか·····



「私は自前で水着は用意してるけどさ、みんなはどうする?市販のにする?」


「あっ!ソフィちゃんの水着ってあのオシャレなヤツ?·····ソフィちゃん折り入ってお願いがあるんだけど」

「私もね」

「わたしもー!」

「ワシもじゃ」


『『水着作って!』』


「がってんしょうち!じゃあアルムちゃん、みんなの水着のデザインとか一緒にやろ!あとみんなもどんな水着を着たいか相談しながら作ろうよ!」


『『さんせーい!』』


「·····僕の分もつくるの?」


「当たり前でしょ?」


「だよねー·····」



 という訳で、来たる修学旅行に向けて私たちの準備が始まった。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:14歳

ひと言コメント

「市販の水着はデザインが本当に微妙なんだよね····· 校長先生が頑張って普及しようとしたけど、素材とかデザインの関係で高くなっちゃってあんまり普及してないんだってさ····· じゃあもう作るしかないよね!」


名前:アルム

年齢:15歳

ひと言コメント

「それワタシも思ってた!お店開いたらファッション関係もやりたいなぁ·····もっと女の子が可愛くなれるための物を沢山作って売りたい!」


名前:フィーロ

年齢:14歳

ひと言コメント

「僕の水着は普通のでいいんじゃないのかな····· まぁこうなったら抵抗できないから諦めるしかないんだよねアハハハハ」


名前:グラちゃん

年齢:14歳

ひと言コメント

「私は一応公爵家令嬢よ?予約無しでも高級店に入る事ができるわ、まぁソフィもSランク冒険者だから同じ事ができるのだけど」


名前:ウナちゃん

年齢:14歳

ひと言コメント

「わたしは泳ぐ練習しなきゃ····· 泳ぐの苦手なんだ·····」


名前:エビちゃん

年齢:15歳

ひと言コメント

「後で魚突き用の銛でもソフィに頼んで作ってもらおうかのぅ·····」

「ちなみにワシの誕生日は5月5日なのじゃ、じゃから今はもう15になったのじゃ!·····じゃがまだ妊娠は早いと思うのじゃ、16からが一般的なのじゃ」


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