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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
212/222

近接戦闘の練習っ!



 ある日の実習の時間·····



「よしっ!今日は魔法は使わない!」


『『えっ!!?』』



 なんでこんなことを言ったのかって?


 ふっふっふ·····



「やっといい感じの剣が完成したんだ!だからたまには近接戦闘メインでやってみよっかなって思ったんだ!」


「あっ!もしかして前に剣を作るって言ってたアレができたの?」


「うんうん、やーっと満足できる剣ができたよ·····ほんと大変だったんだかねっ!」



 確か王様に剣を献上すると言ってから約2年、ようやく満足できる最高の剣が完成したのだ!



「これが私の新装備っ!『七星剣プレアデス』!」


 シュキンッ!


『『うおおおおおおおおおおっ!!!』』



 私は虚空から剣を抜き出すと、空に掲げた。


 剣の形は至ってシンプルだ。

 例えるなら、色はは金と銀と紺色で鍔の部分がF-14戦闘機のような形状、刃の形は至ってシンプルなロングソードタイプだがかなり肉厚で刺突にも向いている形状となっている。


 ちなみに献上する用だから儀礼剣っぽくするため、少しだけ何の戦術的(タクティカル)優位性(アドバンテージ)も無い装飾(エングレーブ)も加えてあって質実剛健なデザインながら優雅な見た目となっている。


 材質は当然の如く『星核合金3号鋼』で、装飾の魔力回路用にアダマンタイトとオリハルコンとミスリルを使用している。



「こいつの切れ味は只者じゃない、神剣にだろうが絶対負けない本気の一振りだよ」



 私はプレアデスに魔力を流すと、閉じていた鍔が開いてちゃんとした鍔のような形になった。

 まぁ前世で好きだったF14戦闘機の翼をモデルにしたんだから開いて当然だ。


 そして魔力が充填されて行くと暗い青色だった刀身にポツポツと星のような輝点が現れ、埋め込んだ7つの魔結晶が一際強く輝いた。


 モデルはもちろん夜空に輝くプレアデス星団だ。

 ·····まぁ、プレアデス星団はこっちの世界にはないんだけどね?

 そこはご愛嬌っ!



「まずは素振りで練習っと」


 ヒュオンッ


 私が剣を振るとそれに合わせて青白い光の軌跡が現れる。

 この剣は実力だけでなく美しさも求めた最高傑作なので、戦闘でさえ美しくなるように設計してあるのだ。


 その代わりに、下手な剣筋ではこの軌跡が美しくならないので実力が無いと振るうことは不可能だ。


 ちなみに私は剣の扱いはそんなに得意じゃないんだけど、実戦で使う時は『彗星駆鎧』の行動アシストシステムで達人級の剣戟を繰り出せるようになったりする。

 あとは須臾で時間を遅らせて物凄い勢いで剣を振るくらいしか出来ない。



「なんかいい標的居ないかなぁ·····」


『大変だ!あっちでクロウベアが出た!誰か助けてくれ!!』


「よっしゃ!いいヤツがいた!」



 私はその声を聞きつけて、猛スピードで声のした場所まで向かった。





 クロウベアは見た目は巨大なクマだが、腕に硬い篭手のような部位と非常に鋭く長い爪を兼ね備えた凶暴なクマ型の魔物で、討伐難易度はタイマンならBと言われている程に強く、クマのパワーと爪の鋭さによって獲物を切り刻み叩き潰すという、毎年何人も死者を出しているかなり危険な魔物だ。



「くそっ!俺はほっといて逃げろ!」

「でもっ!それだとっ!」

「全員で戦えば時間は稼げる!距離を取って戦うんだ!」


『ブオオォォォォオ!!』


「いたっ!あれだ!!」



 この魔物は巨体から繰り出される圧倒的パワーの一撃が非常に恐ろしい。

 噂によると、ある冒険者にパンチが直撃した途端木っ端微塵になったと言われる程の威力がある。


 だがその巨体故に居場所が特定しやすいという弱点があり、私もその巨体によって簡単に居場所を特定することが出来た。



 というかクラスメイトが意外と大ピンチだから早く助けなきゃヤバいっ!



 タッ!

  タッ!


 タンッ!


   タァンッ!!


「よっと!!」


 ズザァァァアアアッ!!



 私は森の中を木の幹を足場にジャンプしながら稲妻のような軌道で移動し、あっという間にクラスメイトの所まで到着した。


「みんな離れて!ここは私がやるっ!」


「その特徴的なちょっとダミ声·····!ソフィちゃんっ!」

「勝ったな」

「あぁ·····」


「誰がダミ声じゃ!!普段から大声だしてるせいで声が枯れ気味なの!!まったくもー!今も大声出しちゃってるしさぁ!!やめてよね!」


『『はーい』』



 襲われていたクラスメイト3人組は、私が来た途端に安心した表情になって余裕をぶっこき始めた。


 ·····まぁ、ドラゴンとタイマンで勝てるようなヤツが来たら安心しない方がおかしいよね。



 ちなみに私はダミ声じゃない、常時声が枯れ気味なだけで調子が良いと普通に良い声だからね!!



「さぁてと、じゃあ戦おっか?」


『グルアァアッ!!』



 私が剣をクマに向けた瞬間、ヤツは宣戦布告と受け取ったのかその巨体からは考えられないような速度で突っ込んできた。



「素の私はか弱いし、そんなに速く動けない、だから加速するっ!『須臾』っ!」



 ヴォォォオンッ



 今の倍率は1/10


 時速50km近い速度で接近してきていたクマは人が軽く走るくらいの速度まで減速してしまった。


 この程度だったら鎧を付けてない私でも問題なく対処が可能だ。



「うぉりゃぁぁあああっ!!」


 ドシュッ!


『グォォオオオッ!?』



 私はクマの突進を躱して、お返しに脇腹を剣で一閃した。

 するとかなり硬質な毛と脂肪で覆われたクマに深い切り傷をつけ、クマから血が吹き出した。



「うん、よく切れるね」


 しかし剣には血や脂がこびりついてしまい、このままでは切れ味が落ちてしまう。

 ·····が、この剣に関してはなんの問題もない。



 ジュゥゥゥウウウウッ!



 剣に付いていた血や脂が一瞬で蒸発してしまった。

 そうこの剣は超高温、約5万度まで温度を上昇させて付着物を完全に消し去ることが出来るのだ。


 ·····まぁこれ焼き切る用だし、普通に清掃用の魔法も組み込んでるからネタなんだけどねっ☆



『グルァァァァァァァアアッ!!』


「おうふっ」


 カキュンッ!


 なんて感じで余裕をぶっこいてたら、クマが私目掛けてその鋭い爪を振り下ろしてきた。


 しかし私はそれを剣のフラー(側面)で受け止めた。



「耐久力もっ!硬度もっ!問題なしっ!!」



 このクマの爪は鋼鉄の鎧でも軽々引き裂くような化け物みたいな耐久力と切れ味を誇るのだが、最強の合金『星核合金3号鋼』には適うはずも無く、逆に刃の部分に当たってもないのに相手の爪を欠けさせてしまった。



「反撃、いくよっ!」


 ヒュッ


 ドサドサッ·····


『グルァァァアアッ!!?』



 今度は私が剣を振ると、なんの抵抗も無く頑強な爪を全て切り落としてしまった。


 うん、切れ味抜群っ!


 ·····うん、切れ味抜群すぎるんだよね。



「うーん、献上するにしてもこれ騎士団の人とか使えないだろうなぁ····· 剣術って剣と剣がぶつかる事を想定した動きしてるから、受け止めるとか無くスッと切れちゃうせいで逆に危ないかも····· まぁ儀礼用として渡せばいっか!」


『ガァァアアアア!!』

「っと危ない危ない、須臾中とはいえ油断は禁物、それに今は遊んでいい状況じゃないから····· 南無三っ!」


 サクッ

  トシュッ


『グルァ·····!?ァッ·····』


 ズゥゥウン·····



「おおう、刺突性能も抜群に良い·····」



 私はクマの心脳幹や中枢神経目掛けて剣を複数箇所に突き刺して、痛みを感じるより先に神経を遮断し楽に死ねるようトドメを刺してあげた。


 まぁ私は死ぬのに関しては専門家だから、楽に死ねる方法とかは熟知してる。

 多分このクマも痛みをほぼ感じず即死しただろう。



「苦しませないのは屠殺の基本だよ、後で美味しいく頂くからね····· ありがと」



 私はクマに向けて手を合わせて、その後遺体を引き摺りながらみんなの元へと向かった。

 えっ?いきなり扱いが酷いって?


 か弱い乙女にこの超巨大なクマを担いで運べと?


 ひっどーい☆



 私はクソ重いクマを引きずりながらみんなのところまで戻ってきた。

 うん、あんまりにも重いから言葉遣いが汚くなっちゃった☆


「みんなー!クマ狩ってきたよー!」


「おかえりソフィちゃ····· うわっ!?ソフィちゃんいつの間にそんな巨大な毛むくじゃらに!?」

「でっか!というか僕達が行く前に倒さないでよ!」

「血抜きはしたかしら?あとそいつクロウベアよね?切り落とした爪は持ってきたかしら?」

「わたしがひろってきたよー!」

「おおっ!ソイツは中々美味い魔物なのじゃ!さっさと解体して熊肉パーティーをするのじゃ!」



「ちょちょちょっ!ちょっと待ちなさい!そんな危険な魔物がいた場合はちゃんと生徒達で集まって陣形を組んで対処するって言ったでしょう!まぁソフィちゃん達なら大丈夫だけど·····」


「ごめんなさーい·····」


「もういいわ、みんなー!集まりなさーい!これからクロウベアの解体について説明するわ!血抜きとかの処理をしたらとても美味しい魔物よ!解体が終わったらみんなで食べるわよ!」


『『わーい!!』』



 こうして私がソロで狩ったクロウベアの解体講座が唐突に始まった。

 もちろん私も解体のお手伝いをするつも·····



 という所で思い出した。


「はっ!私はこの剣の性能を確かめに·····というか近接戦闘の練習をしたかったはずなのに····· 実践訓練はしたけどいつも通りだったし·····」


「·····ソフィちゃんは血の匂いに釣られてやってきた魔物を倒して頂戴、それなら練習になるでしょう?」


「ビオラ先生ナイスアイディアっ!じゃあ片っ端から狩ってくので安心して解体してて下さいなっ☆」



 私は剣を構えたまま森の中へと突っ込んで行った。





 その後、解体が終わる頃には血の匂いに釣られてやってきた魔物の死体の山が出来てて、ビオラ先生が頭を抱えたのは言うまでもない。



名前:ソフィ・シュティン

ひと言コメント

「·····よく考えたら使っちゃったら献上用に使えないじゃん!!あーもう!作り直しだよっ!!もういいや、2本目は普通の星核合金でいいや!!」


名前:なかよし組

平均年齢:14歳

ひと言コメント

アルム

「あの毛皮、確か綺麗に残ってたら凄く高く売れた気がする····· あと爪も欲しいなぁ·····」


フィーロ

「やっぱりソフィちゃんの作る武器はかっこいいなぁ·····こう、ゴテゴテした派手な感じじゃなくて、機能性を追求して生まれたシンプルだけど洗練されたデザインなのが凄く男心を擽られるよね!」


グラちゃん

「最近、肉を程よく凍らせて長期保管させる魔法を使えるようになったのよね、そのせいで冷凍庫扱いされてて困るわ····· ちなみにコツは一気に凍らせる事よ、それと解凍方法も重要よ解凍する時は(以下略)」


ウナちゃん

「爪すごーい!大根がスパスパ切れちゃう!」


エビちゃん

「ちなみにクロウベアの爪は上手く調理すれば食べられるのじゃ、あと睾丸とか手のひらも珍味として有名なのじゃ、まぁワシは普通に肉の方が好きなのじゃが」


ミカちゃん

「すやぁ·····」


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