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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
186/229

魔法決闘 後半戦!


【建国1225年2月8日】


 今日は魔法決闘の第4,5試合と決勝戦のある日だ。


 つまりようやく私の出番が来るのだ。

 ·····まぁ、私の出番は最後の最後だからまだ暇なんだけどね!


『では第4試合を始めます!『マグウェル魔法学校チーム』と『タントラ魔法学院』はお集まり下さい』


「んじゃウナちゃんとミカちゃん頑張ってね!」


「うん、わたしがんばる!」

「ん、さっさとおわらせる」



 第4試合の相手は、前世の世界地図で言うところのヒマラヤ山脈の山の奥にある亜空間の中にある学校『タントラ魔法学院』だ。


 この魔法学校も『マグウェル魔法学校』『エンシェンオースト魔法学園』などと同じく世界の魔法学校トップ10に入る魔法学校の1つだ。


 ここの学校の特徴は、標高6000m級の山脈の中に学校があるため生徒の身体能力がめちゃくちゃ高いのと、独特な魔法を使ってくる事だ。

 魔法は直接的な攻撃は少なく、自然を利用したものや自分の身体能力を高める物や神聖魔法を駆使して戦う、殴り魔法使い系な感じだ。

 あと校則が厳しく生徒も厳格な人が多い事や、高名な魔術師を多数輩出している事でも有名な学校である。



『では試合を開始します『マグウェル魔法学校チーム』のウナ・ウェア選手と『タントラ魔法学院』のテンジン選手の決闘です』


「よ、よろしくお願いします」


「·····うむ、尋常に」


「じんじょーに?」



 ちなみにタントラ魔法学院の場所を衛星で見てみたけど、かなり強力な隠蔽結界で包まれていたので普通では発見しにくかっただろう。

 私は逆にそこだけ変な感じがして丸わかりだったんだよね。


 で、そのあたりの気温は物凄く低いせいで体温を保つためあまり口での会話をしないという特徴があるそうだ。

 なので学生は魔力通信いわばテレパシーや手話等を使って交流をするらしく、言葉で会話しないクセのせいで他校の人と喋る時は無口な人と思われがちだそうだ。(アカシックレコード調べ)



『では····· 初め!』


「えいっ!んしょっ」


 とぅぷんっ


「なっ!?」



 試合が始まると同時にウナちゃんは影の中に潜ってしまった。


 これはウナちゃんが最近覚えた技で『影潜り』と『光潜り』というものだ。

 効果はその名の通り、影の中と光の中に潜って移動する能力だ。



「·····『灯』!」


 ピカッ!



 おっ!やるなあの人!


 この『○○潜り』系の魔法は浮上する時は影の中か光の中である必要があるので、明るくしたり暗くしたりして出口を消されると出て来れなくなるのだ。


 それを知ってなのか、前の試合で見たからなのか、相手選手は強い光魔法で影を消してしまった。


「でも甘いなぁ、アレ罠だよ」



「ばあっ」


 ポカッ!


「いっ!!?」


 ウナちゃんは影でも光でも、どこでも潜れるし浮上できるのだ。

 しかも地面や壁じゃなきゃダメという縛りは無く、空中からニョキっと生えてきたりする。


 ウナちゃん曰く、光と影の世界は水の中みたいに動けて壁も何も関係なく自由に移動できるらしいし、光から闇へ、闇から光へシームレスな移動も可能らしい。


 まぁ秘密基地では壁抜け出来ないらしいけど、それでも十分エグい能力だ。


 なので光の中からにゅっとウナちゃんが出てくると、禍々しい杖で相手選手の頭をポカッと叩いてまた光の中に引っ込んでしまった。


 そして今度は足元から顔を覗かせると足を引っ張ってスっ転ばせた。

 その後は空中からから現れて頭をポカポカ叩いたり、お尻を杖の石突きでブスっとやったりと、イタズラみたいなことを繰り返していた。


 どうやらウナちゃんはお遊び中らしい。



「えいっ!·····あっ」


「·····そこだドゥグエフッ!?」


『『あっ』』


 チーンッ!!!



 暫くウナちゃんが遊んでいると、選手が対応出来てきたのか出現の瞬間に振り向いた····· が、ウナちゃんは杖をお尻に向けて突き出した瞬間だった。


 そして杖は振り返った選手の股間にめり込んだ。


 流石に全身を鍛えているとはいえ、急所に一撃を貰っては耐えられなかったのかそのまま蹲って動かなくなってしまった。


『勝者!ウナ・ウェア選手!』


『『わ、わー·····』』


 流石に同情したのか、タマヒュンしたのか拍手や歓声は微妙だった。





 その次の試合は女性選手で金的攻撃は通用しなかったし、前の試合を見ていたのか奇襲攻撃に対応していてウナちゃんも苦戦していた。


「じゃあそろそろ魔法使うよ!えいっ」


「い゛っ·····!?」



「あー····· 相性最悪なのか·····」


「ソフィちゃんどういう事?」


「いやね?相手選手って格闘のプロでしょ?だから魔法とかを避けるのが得意なんだけど·····」


「うんうん」


「ウナちゃんの光魔法さ、光だから撃った瞬間に当たるじゃん?」


「あー····· それは酷いのじゃ·····」



 多分あの人達なら銃弾でも撃ったのを見てから避けられる身体能力はあるけど、1秒で地球を7週半·····この世界だと約5.25週するくらいの速度では避けるのは無理だ。


 そして相手選手は脇腹に風穴が空いて、さらなる追撃で全身を蜂の巣にされてリタイアしてしまった。


 ちなみに傷口は穴が空いたりするだけで血は出ないし断面は黒くなるというゲームみたいな仕様だ。



 その後、ウナちゃんは光闇混合魔法で相手を圧倒して、あっという間に5人抜きしてしまった。




『では第6試合、ウナ・ウェア選手·····』


「はいはーい、わたし棄権しまーす」


『ですよね、では次のミカエル選手お願いします』


「ん、わかった」


「ミカちゃん頑張ってね!」


「んっ」


 ウナちゃんが約束通り自主棄権して、選手がミカちゃんに移った。


 対戦相手は低身長なミカちゃんから見たら山のように見えるであろう大男、身長2m近いゴツい山のような学生だった。



「よろしく」


「·····」


『では初め!』



 決闘が始まると、ミカちゃんは動かなかった。

 ·····いやそこは動いてよ。


 そして相手が丸太のような巨大な杖を振りかざして、ミカちゃんの上に巨大な岩の塊を作って落としてきた。


 ズドォン!!


 という音がして、岩石はミカちゃんに激突、そのまま砕けてミカちゃんを埋めてしまった。


「·····まだか」


「ん、このていど?」


 ドオンッ!!



 どうやらミカちゃんは結界を張って守ったらしく、邪魔な岩の破片を吹き飛ばして無傷な姿を表した。


 そしてその後も一方的に魔法を受け続け、時には物理攻撃も食らったけど一切ビクともせず、3分きっかり経過した瞬間相手選手を押し潰して勝利した。



 あとはもう同じ事の繰り返しで、第4試合も完全勝利してしまった。





『第5試合は全戦全勝を続ける『マグウェル魔法学校』と『マリード魔法学園』の決闘です!』


 相手チームは西の大砂漠にある『マリード魔法学園』という学校で、ここも魔法の名門校だ。

 特徴としては、水魔法と地魔法の使用者がとても多い事だろう。

 そし熱さに対する耐性がとても強い。



「まぁ、ワシには関係ないのじゃ」


「だね、がんばー」



 私はテキトーに返事した。


 いやぁ、もうあと5試合で私の番って考えるとワクワクしてきちゃってさ?

 もうエビちゃんの試合を見て実況するどころでは無いんだよね。



 まぁ実況するけどさ?


 エビちゃんは強化された闇魔法や邪悪魔法、魔神魔法を使って相手チームの選手をボコボコにして、棄権するまで徹底的に痛め付けるという魔王らしい事をやっていた。


 割と選手が悲鳴をあげて泣き叫んで棄権してるという会場中がドン引きして声も出ないくらい酷い事になってたから実況したくないんだよね·····


 しかも割と整った顔の美人な人たちが顔を血や涙や鼻水や鼻血や涎でグチャグチャにして、泣き叫んで死を懇願するくらいエグい事をしてたからね?


 ·····女子はみんな巨乳ばかり、男子はイケメンばかりだから気に食わなかったのだろう。


 何故か1人だけいたペッタンコな女学生だけは優しそうな顔になって苦しませず頭を吹っ飛ばしてあげてた。


 酷い巨乳差別を見た気がする。

 私も貧乳で良かったわ。





 そして5人抜きをしたエビちゃんは満足そうな顔をして、自主棄権をした。


 これで『マグウェル魔法学校チーム』のメンバーはキャプテンである私だけになった。


『マグウェル魔法学校チーム!なんと全戦全勝にも関わらず最後の1人となってしまった!ただし最後に立ち塞がるのは神話的な記録を打ち立て続けている『ソフィ・シュテイン選手』だー!』



「みんなー!よろしくっ☆」


「君があの伝説の選手か····· 手合わできて光栄だ、適わぬかもしれないが勝つ気で挑ませてもらうぞ!」


「もちろんっ!よろしくね!」


『では、初めっ!』



 試合が開始すると、相手は先手必勝で水魔法の槍を飛ばしてきた。


 それを私は全く同じ魔法で相殺するという超絶技能を魅せた。



「へぇ、凄いね」


「お褒めに預かり光栄!」


「足元かっ!」



 突破できないと判断した相手選手は足元から土の槍を突き出して攻撃してくるが、私は直前で上に飛び上がっていたので効果はなかった。


 そして槍の上に立つと、反撃を開始した。



「圧倒的な差があるからサービスしてあげる、『砂漠化』!」


「うおっ!?これは····· 砂?」


「そっちの方が得意でしょ?」



 私はわざと足元を全て砂にしてしまった。

 もちろん私は人工砂浜くらいしか走ったことが無いから不利なのはわかっている。


 でも相手にも全力で戦って欲しいからね!



「では容赦せんぞ、『砂塵槍』!」


「うひょあっ!?」



 足元を全て砂に変えたら周囲の砂が生きているかのように襲ってきた。

 流石は砂漠の民と言うだけある、これじゃまるで触手だ。



「ふんっ!」


 ブァッサァァア!


「おぉ、杖で砂塵槍を壊すか」



 私は杖をぶん回して砂の触手をぶっ飛ばしながら相手選手に攻撃を加えて行く。


 だが砂を使い始めた相手選手は強く、砂を壁にしたり砂に潜ったりと、ウナちゃんみたいな戦い方をしていた。

 あと面白かったのは、足元の砂を動かして高速移動する魔法だった、その案もらった!



「よいしょー!」


「うおっ!?」



 私は足元の砂を動かして相手選手に一気に接近すると、近距離からマジックバレット(通常弾)を発射したが当然の如く避けられ、砂の中に潜られてしまった。



「あっ気になってたんだ『蒸し焼き』」


「あっぢゃっぢゃっ!?」


「えいっ!」

 ゴスッ!


「ぐぺっ!?」



 潜られて居場所が分からなくなったのでとりあえず砂を熱してみたら我慢できなくなった相手選手が出てきたので、モグラ叩きの要領で頭をぶっ叩いたら気絶してまった。

 ちょっと強く叩きすぎたかな?


 その後の人達は、砂にも潜れない、かと言って悠長にしてるとエビちゃんにやられたアレみたいな事になる、じゃあ慎重かつ速攻で挑むしかないと突っ込んできた。

 もちろん私はその人たちを全員迎撃して全員砂蒸し風呂にしてあげた。



 そんなこんなで相手選手は最後の1人となってしまった。


 相手チームのキャプテンは伝統的な民族衣装っぽい服を着た筋骨隆々なマッチョだった。


『ではAブロック最終試合、初め!』


「このマッチョ、容赦はせぬ!!」

「んぇ?」


 ズーッ

  ズーーッ!


 シュタァッ



 試合が始まると同時にマッチョさんは妙な構えをとると両手に魔法で砂嵐を纏った。

 結構呑気してた私だったが、砂嵐の色とマッチョさんの肌の色が相まってマッチョさんの腕が一瞬巨大化したかのように見えた。



 両腕の周囲に渦巻く砂塵大嵐はまさに歯車的砂嵐の燃え盛る小宇宙(コスモ)



 あれ?なんかデジャヴ·····


「一気に行くぞ!必殺『砂技:砂神嵐』!」


    ォアアアァ

 ドォオ     アァン!


「うぎゃぁぁあああっ!!危ない技っ!色々危ない技使わないでっ!!」



 彼は両腕に巻き付けて圧縮された砂の大嵐を私に向けて解き放った。

 すると渦巻く竜巻はお互いに干渉して巨大化して物凄い威力で私に迫ってきた。


 その技に危機を感じた私は慌てて回避した。


 もうほんとそんな危ない技使わないでよ!!



「ふははは!逃げるだけか!お前の実力はそんなものでは無いだろう?」


「ぐぬぬぬぬっ!!」



 私はマッチョさんが撃ち続けて追尾してくる○砂嵐を走って逃げ回りながら思案していた。


 何にせよ、あの危ない神砂○····· 本人は砂神嵐と呼んでるどう見ても〇砂嵐とやらを何とかしなくちゃ話が始まらないどころか連載が終わっちゃう。

 だがあの神○嵐は生身で食らったらかなりヤバい。


 というかこの技の名前言いたくないからさっさと解除させてしまおう。



「くらえ!『キノコ神拳奥義!鮫竜巻』っ!!」


「なにっ!?」


 私はマッチョさんに向けて、水と風とサメの混ざり合った大渦を逆回転で打ち出した。

 するとマッチョさんの砂塵大嵐と私の鮫竜巻が激突し、お互いに相殺してしまった。


 ちなみに竜巻に巻き込まれてたサメさんは砂でズタボロになってた。


「さ、サメさーん!!」

「お、俺の神砂·····あ間違えた、『砂神嵐』がァァ!?」


「もうホントやめて!!黙ってて!!」



 なんか余計なことを言って泣き叫ぶマッチョさんを黙らせようと私は駆け出した。


 あっ、さっきから対戦相手の事をマッチョさんって言ってるけどこと人の名前マッチョだからあだ名じゃないよ!



「HHEEEYYYYYY·····!!!あんまりだァァァアア!!」

「いい加減黙れぇぇえええ!!」


「ぐわっ!?」



 私はそろそろマッチョ先輩の行動に危機を覚えたので光線魔法を使って一撃でぶっ飛ばしてしまった。

 もし放置してたら変な赤い石嵌った仮面とか出してきてたかもしれなかった、そしたら火山噴火させる必要あったわ。


 今思えば、さっき撃った光魔法、紫外線波長のレーザーだったから割と危なかったかもしれない。



「まぁいいや、勝ったー!!」


『勝者ソフィ・シュテイン選手!よってAブロック優勝は『マグウェル魔法学校チーム』です!!』


『『わぁぁああぁぁぁああぁぁああああっ!!』』



 なんかイマイチパッとしない勝利だったけど、勝てばよかろうなのだ。



「じゃあ後は決勝戦だけかな」



 さて、最終試合の相手はどのチームになるかな?

 絶対あのチームだけど。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ほんと変なこと言わないで欲しい、やりすぎたら怒られるのなんてコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実なんだからね!!」


名前:アルム

ひと言コメント

「エビちゃんの目が怖い····· ワタシだって好き好んで大きくなった訳じゃないのに····· え?このサイズが嫌なのかって?逆にすっごく好きだよ!市販で合うサイズ無いから特注のブラジャー買わないとだけどね!!あっやめてエビちゃんっ!やぁんっ♡!モゲちゃうからぁっ♡」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「マッチョさんの魔法凄かったけど、ソフィちゃんの使った鮫竜巻って何あれ?なんでサメ?」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「ウナが物凄く強くなってて驚いたわ、あの子凄いのね····· 私も頑張らなきゃね」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「光と影のなかはね、すっごく快適なんだ!それと色々見えるから楽しいんだ!」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「巨乳滅ぶべし慈悲は無い、のじゃ」


名前:ミカエル

ひと言コメント

「ねむ·····」


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