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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
184/227

魔法陣営バトル決勝戦!



【建国1225年2月6日】


 特になんの問題もなく全戦全勝圧勝で決勝戦まで勝ち進んだ私たちを待ち受けていたのは、西の最強校『エンシェンオースト魔法学園』のチームだった。


 いやどっちかと言うと私たちが待ち受ける側だったけどね?

 だって1試合5分くらいで終わるからもう爆速で終わって暇になっちゃったんだもん。

 対する向こうはかなりいい戦いをしたようで、1試合の時間をほぼフルに使って試合を行っていた。



 そして今は休憩を挟んだ後、勇者候補と賢者姫が直接対決するという歴史に残りそうな戦いが始まろうとしていた。



「やぁ、また会ったね」


「ですね、でも相手が勇者であろうと私は容赦しない、絶対に勝つ!」


「ふふふ、だろうね、君の実力からすると俺たちはきっと負ける、でもそれを知っていても挑むのが勇ましき者、勇者だ!さぁ勝負だ!」



「「正々堂々戦おう!」」



 今回は私とフィーロ君がメインアタッカーだ。


 相手チームは勇者候補さんと神聖魔法が結構凄い聖女みたいな格好の人の2人だ。



『では試合を開始します!両チーム配置へ付いてください!』



 今回は私は陣地のど真ん中に立ち、予めクリスタル全てに『次元断裂結界』を展開する準備をしておく。


 相手チームの聖女さんも結界を展開しようとしてるのか、祈るようなポーズになっている。

 同時に相手チームの勇者候補さんは杖がわりの剣を鞘から抜き出そうと柄の部分に手をかけていた。



『では試合を開始します!位置について、よーい!』



 パァン!



「『次元断裂結界』うわっ!?」

「『アイギス』」

「『魔神結界』」

「『コキュートスプリズン』」

「『フォートレス』っ!」


 試合開始と同時に私たちは鉄壁の布陣、3重の結界と2枚の物理防御壁の5重の障壁が完成した。


 もはや核シェルターがガチャガチャのカプセルかと錯覚する程の厳重さである。



 ガギュンッ!!



「へぇ····· 凄いですねその杖」

「そっちの!剣もっ、凄いですねっ!!」


 試合開始から数秒で、勇者候補さんが私に斬りかかってきた。

 それを私はラズワルドロッドから進化した『銀河極杖アル・カウン』で受け止めた。


 そして勇者候補さんの剣を受け止めて間近で見て分かった、あれは本物の聖剣だ。

 星核合金とぶつかっても刃こぼれしていないってことは、材質は希少魔法金属3種の合金、すなわち『星核合金』と同一の素材が使われてるはずだ。


 しかし色は綺麗な僅かに青みがかった白銀色、つまり完全な星核合金製では無いけど、星核合金は微量にでも含んでいたら金属の性能を劇的に向上させる能力がある。

 そんな金属、この地上には存在していない。


 ·····そう、地上には。



「流星剣·····ですか?」


「よく分かるね、これははるか昔の隕石をドワーフ達が加工した聖剣のうちの1つだよ」



 やっぱりそうだったか、星核合金は人の手じゃ作れないから十中八九隕石だと思ってたけど大当たりだったようだ。


 宇宙には惑星の核に近い成分の小惑星があり、それが隕石となって地上に落ちる事がある。

 それこそが聖剣にも使われる惑星の核にしか無い星核合金を含む金属の正体だ。


 私は杖を振って鍔迫り合いから逃れると、再び勇者候補さんが私に斬りかかって来た。

 今度はかなりのスピードで斬りかかって来たが、左腕狙いだったので簡単に防げた。



「·····にしても、力強いですね、スキル使ってます?」


「素の力だよ、女性にスキルを使って圧倒するのは紳士的じゃないんでね」


「わぁお紳士·····」



 さすが前世でイギリス(英国)に該当する国、国民性も似ているねぇ·····

 ちなみにこの世界の地形はクソでかいけど前世に似てて、国ごとに人種とか風土とかが似ている。

 似てないとこももちろん多いというか、似ているポイントの方が少ない。


 あと、この国はオタクが多い、そして勇者候補さんの国は紳士淑女が多いけど料理がくそ不味い。

 何故そこが似てしまったのか私は不満を言いたいが仕方ない。



「·····でも、紳士を殺し合いに持ってきたら····· 死にますよ?」



 私は左手で勇者候補さんの剣を掴んだ。


 剣は物凄い切れ味でアルムちゃんやグラちゃんの作った防壁なら楽々切り裂けるだろうが、生憎私の左腕はミカちゃんの『アイギス』を解析して作った新しい材質で出来ている。


 故に私の左手はミカちゃんのユニークスキルには届かないけど、それに匹敵する硬さになっているのだ。




「なっ!?」


「わざと急所を外すと思ってましたよ?でもそれが命取りです」



 私は剣を素手で押し返すと、バックステップで追撃を避けた。


「あっ言い忘れてましたね、私は左腕が義手です、それも超硬度の結界で出来てます」


「いやぁ凄いね、素手で受け止めたのかと思ったからビックリしたよ····· ちょっと本気で挑まないとダメみたいだね」


「おっと?」


 少し離れた位置に居た勇者候補さんが、明らかに勇者っぽいオーラを身にまとった。



「ちょっと本気で行くよ、なぁに大丈夫、怪我をしてもセシリアが回復してくれるよ」


「あの人か····· たしかに回復得意そうですもんね、·····彼女ですか?」

「あぁ婚約者だ」


 ちっ、精神攻撃は効かないと。

 ミカちゃんは結構効くんだけどな·····


 というか私もちょいと本気出さなきゃ危ないかも?



「構えよ」


「うわっは!?」


 キィンッ!!



 勇者候補さんが「構えよ」と言った瞬間に目の前に来て斬りかかって来た。


 もう魔法関係なくね?と思ったけどそんなこと考えてる暇はなく、私は左手で剣筋を逸らした。

 もちろん『彗星駆鎧』のパワーアシスト機能も発動して、私の持つキノコ神拳の奥義なめ茸(なめ)り術を使って逸らした。


 そうしなきゃ危なかった。



「おっと逸らされた?」


「あっぶな、当たってたら私死んでましたよ?」

「死ぬ気で挑めって言ったのはそっちだろう?」


「そうだっけ?まぁいいや····· 私もちょっと本気出すね」


 私は杖を構えると、背中に機械式のジェットウィングを生み出して機動力を確保、さらに全身の装甲にも魔力を流して様々な機能をONにした。



「じゃあ行くよ?」


「あぁ、死ぬ気でかかってこい!」



 そして私は神速の1歩を踏み出し·····





 カキン!

  ガキュンッ!


 バキッ!



「うわぁ····· ソフィちゃんなにやってんのさ····· 決闘じゃなくて陣営バトルなのに·····」


「あらあら、彼女さんに気を取られてで良いのですか?」


「ちっ!ちがうから!!まだ····· うぅ·····」



 僕が相手をしているのは、相手チームのもう1人のメインアタッカー、聖女のセシリアさんだ。


 彼女は魔法を使って僕と撃ち合っているが、相当強い。

 はっきり言って魔法とかに関しては僕より圧倒的に上にいる存在だ。


 特にセシリアさんの背中から出てる神聖魔法の光の翼みたいな魔法がヤバくて、伸びたり曲がったりして僕を追尾して攻撃してくる。

 しかも叩かれると岩壁が一瞬で壊れたり、突き刺し攻撃で鋼鉄の壁に穴が空いたりと、触れたら確実にヤバい代物だ。



「そこだ!マジックマシンガン!」


「おっと、危ないわね」


 ズダダダダダダッ!!

 カキュンッ!


「くっ····· 強い·····」


「お返しよ」


「うわっ!?」


 僕はさっきから、ソフィちゃんから教わったゲリラ戦法で飛び出しては撃ってを繰り返しているが、全く効き目がない。


 そりゃ圧倒的に格上の存在に下級魔法しか使えずそれを工夫して使ってる程度の僕じゃ相手にならないに決まってる。



 だけど、彼女に勝つ秘策はある。


 僕のユニークスキル『マジックエミュレータ』はまだ5回使える。

 これならば彼女の防御を突破して倒せるだろうけど、使い所をミスって使い切ったら僕の負けが確定する。


 考えろ、最適な魔法と使用するタイミングをっ!



「隠れてるならこっちからいくわ!」


「うわっ!?マジックミニガン!」



 様子をうがっていると、セシリアさんが壁を飛び越えて僕の所までやって来て、攻撃を仕掛けてきた。


 それを僕はソフィちゃん直伝のマジックミニガンで撃ち落とすつもりで全力射撃を開始した。

 毎分4500発という恐ろしい数の弾丸が撃ち出されてセシリアさんを狙うが、光の翼でガードされて撃ち破ることが出来ない。


「効かないわ!喰らいなさい『セイントアロー』!」


 シュトトトトッ!



 攻撃が止むとセシリアさんが翼から出てきて、僕のいた場所に光の矢を撃ち込んだ。

 しかし光の翼で守ってる間にも僕は逃げ出していたので攻撃から逃れる事ができた。



 だけどこれが続くとキツい、虚仮威しの攻撃じゃ絶対に倒せないからだ。

 きっとマギ・レールガンを撃ち込んだら倒せるだろうけど、そしたらセシリアさんを殺してしまう。


 考えろ····· どうすればいいんだ·····



 だが考えてる間にもセシリアさんは僕を見つけて攻撃を仕掛けてきている。


 今度こそ逃げられない·····



 そうだ!!



「1寸先を照らして道を拓け『マジックエミュレータ:未来予知』!」



 この魔法は、この前ソフィちゃんがエビちゃんと最後の1個の唐揚げを取り合う時に使った魔法だ。


 ·····うん、使い方は相当酷かったよ?

 未来予知でエビちゃんの出す手を見て、ズルして勝ってたからね。


 そして僕はその魔法の発動を見ていた、というかボソッと言ってたんだけど、そのときソフィちゃんとエビちゃんが大喧嘩してたから僕がソフィちゃんを羽交い締めにしてた時に発動したのを間近で見聞きしたから覚えたのだ。


 ちなみにジャンケンはソフィちゃんが勝ってドヤ顔で唐揚げを食べてた。

 エビちゃんは悔し泣きしてた。



 いや、そんな事はどうでもいいんだ。


 今の僕の目には未来が見えていた。



 そして僕はそれに従って行動を開始した。



「これでも食らえ『(どく)』!」


「うっ、猫騙しね!」


 僕はセシリアさんに水属性魔法の初級魔法である水生成の亜種、毒液生成魔法を使ってそれを目に向けて飛ばして一瞬の隙を作った。

 たとえ壁があっても人は目に向けて物が飛んでくると硬直してしまうのだ。


 しかも飛ばしたのは弱いとはいえ毒、目に飛ばされたら防がざるを得ないだろう。

 ·····つまり、防がれたって事だけど。


 でも!その隙が重要だったんだ!!


「撃滅せよ『マジックエミュレータ:サンダーボルト・アヴェンジャー』!!」


 これでマジックエミュレータの残り使用回数は3回だ。



「ヤバいわ!クリュサオル!アレを使って!」


『任せろ!『Brave Realm』!』





 私がちょっと本気で勇者候補のクリュサオルさんと戦っていると、聖女のセシリアさんに向けてフィーロ君が『サンダーボルト・アヴェンジャー』を具現化させて撃とうとしていた。


 それを見たセシリアさんが、クリュサオルさんに何か魔法を使うように言った。



「任せろ!『Brave Realm』!」


「んなっ!?」



 シュンッ!!



 その瞬間、彼から黄金色のドーム状の空間が出てきて私たちの陣地を包み込んでしまった。


 そして、私は急に動きが遅くなった。

 いや違う、魔法が全部解除された!?


 現に魔法で構築していた私の左腕は消滅して、彗星駆鎧も動かなくなって重くなってしまった。


「あっ!?マズいっ!!」


 パリンッ!

 パキャッ!

 バリンッ!

 ドゴォッ!

 のじゃぁっ!?


 そしてさらにクリスタルを守っていた結界も全て解除されてしまい、相手チームが魔法を飛ばして4つ破壊、ひとつはエビちゃんが身を呈して守ったので何とかなった。


 どうやらこの効果、相手チームの魔法には適用されないようで残り1個を狙って追撃の魔法が飛んできていた。

 が、余裕ぶっこいてサボって普通の結界で済ませてたミカちゃんが寝ていて、この空間でも展開可能と思われる『絶対防壁(アイギス)』を発動してくれなかった。


 ·····今から起こしに行っても遅い。

 っていうかミカちゃんは寝始めたら30分は何をしても絶対に起きない、·····いや、自分にアイギスを展開してるせいでどうやっても起きないし、最近は光対策もしてるせいでマジで起こせない。

 とりあえず後でハチャメチャに怒ってやるわ、あの寝坊助め。


 で、決死のダイブで顔面で魔法を受けてクリスタルを守ったエビちゃんは地面に頭から刺さって気絶してるからもう使えない。


 だから、残り1つを何とかして死守しなければ私たちは負けだ。


 ちなみに私たちはまだ2個しか壊してないのでかなり大ピンチだ。



「じゃあさっさと君にトドメを刺してクリスタルでも割るかな、安心しろ致命傷は避けてやる」


「くっそ、ふんっぬぬぬぁぁあああっ!!!」


「はっ!?おいなんで魔法が使えんだ!?」



 追い詰められた私は、有り余る魔力を解き放った。

 するとかなり抵抗はあったけど、残り一つのクリスタルに『次元断裂結界』を展開する事ができた。


 それと同時にこの領域の欠点も見つけたし、フィーロ君が何をしようとしてるのかも理解した。



「さぁ第2ラウンドを初めよっか?パイル先輩!グローブ投げて!」

『師範!受け取って!』



 私はパイル先輩に貸していた『神拳:キノコの拳』を受け取ると、無理やり展開した左腕の義手(生身)と右手に装着してファイテングポーズを取った。



「いいぜ、格闘技じゃ強化された俺を倒すのは無理だけどな」

「いいや?強化されてなかったら楽勝ですよ?フィーロ君っ!!」


 そう言った瞬間、私の想い人のフィーロ君がユニークスキルを発動した。


『もちろんっ!『マジックエミュレータ:Brave Realm』!』


「なにっ!?」





 未来予知の通りだ。


 まずは僕がセシリアさんが避けられない状況で凶悪な魔法『サンダーボルト・アヴェンジャー』を発動する。


 するとセシリアさんはクリュサオルさんに頼んで魔法を使えなくする領域を展開する勇者魔法『Brave Realm』を発動してもらい、僕たちの魔法をリセットしてしまう。


 そしてソフィちゃんの義手や鎧の効果は消え、僕の魔法も消えて、結界を保護していた魔法も消えて割られてエビちゃんが顔面ガードして何とかひとつ残る。



 全部僕の見た通りだ。



「負けないよ!『マジックエミュレータ:Brave Realm』!」


 僕はさっき見た、勇者候補のクリュサオルさんが使った魔法をそっくりそのままお返しした。

 何せ僕のユニークスキルは()()()()()()、つまりマジックエミュレータによって再現された魔法は、この魔法の影響を受けないで発動できるのだ。



「はぁっ!?それは!まさかっ!?」


「そのまさか、さぁ第2ラウンドの始まりだよ?」



 それと同時にソフィちゃんはパイル先輩に貸してたキノコ型のグローブを受け取って『キノコ神拳』を発動した。


 そう、この領域の弱点は最初の一撃こそスキルも魔法も解除するけど、その後の領域は外に出す魔法が使えなくなるだけなのだ。

 自己強化魔法やスキルに関しては使いにくくなるけど普通に発動できるのだ。



「くっ····· 翼が出ない!」


「それはそうですよ、何せこの空間では体の外に出す魔法は使えませんからね、ちなみに僕の マジックエミュレータ:(どく) 自のユニークスキルはこの空間でも使えるんです、もう1()()しか使えないんで申し訳ないけどセシリアさんにはここで寝てリアイアして貰います、おやすみなさい『マジックエミュレータ:スリープ』」


「ふふふ····· 私の負けね····· と言うと思ったかしら?私には1度だけ状態異常を無効化するアクセサリーがあるわ!これで貴方のユニークスキルは無効kすやぁ·····」



 ドサッ



 僕がソフィちゃんが自分で自分に掛けた睡眠魔法『スリープ』をコピーしてセシリアさんに掛けると、彼女は渾身のドヤ顔で状態異常を無効化するアクセサリーがあると言って胸元からネックレスを取り出すと瞬きをした····· がその目蓋が開かれることはなく、そのまま(くずお)れて地面に突っ伏して寝てしまった。


 とりあえず見るに堪えないだらしない健やかな寝顔でヨダレを垂らしていたし、踏まれたら危ないのでフィールドの白線の外に引き摺り出してあげた。


 これで彼女は場外判定になってアウトとなり、この試合に参加できなくなったけどセシリアさんの顔は聖女のような美しい微笑みだった。



 ·····寝てるだけだけど。



 なんて冗談を考えてたら、僕の好きな人でもう1人のメインアタッカーであるソフィちゃんが僕の元までやってきた。



「ふぅ、フィーロ君、クリュサオルさんも倒したよ、というかあの聖女さん相当強かったけどよく倒せたね」


「あっソフィちゃんお疲れ様!うまく作戦勝ちできたよ!ところでクリュサオルさんは?」


ゴミ置き場(場外)に捨てに来た」


「うわっ!?」


 ソフィちゃんの後ろに隠れて見えなかったけど、顔面をタコ殴りにされたのかボコボコになった勇者候補のクリュサオルさんが足を持って引きずられていた。


 相変わらずソフィちゃんは人の扱いが雑だ。

 これには僕も同情して、彼を優しく外に運び出してあげようとしたけど、その前にソフィちゃんがぶん投げて、彼はセシリアさんの上に落っこちたけど、何とかセシリアさんのセシリアさんがクッションになって怪我なく落ちることが出来た。


 あーあ·····

 あれ起きたら絶対怒られるヤツだよ·····


 可哀想に·····


 全く、ソフィちゃんは酷いなぁ。





 私はキノコ神拳をナメて掛かってきたクリュサオルさんをキノコ神拳奥義顔面イカ殴りゲームで気絶させ、フィーロ君の元まで引きずって行って、セシリアさんに向けてぶん投げて他力本願ラッキースケベさせてあげた。


 きっとマシュマロ枕は天国のような寝心地だろう。

 起きたら地獄だろうけど。


 まぁ付き合ってるらしいし許してくれるんじゃね?

 私がああなったら確実にビンタするけどね。


「ところでフィーロ君どうやってあの人倒したの?」


「えっとね·····」



 フィーロ君が使った方法を聞いたけど、私でさえ感心してしまう方法だった。



 まず最初にコピー1回目の『未来予知』で何が起こるかを見る。

 残り回数4回


 そしたらその予知に従って、目くらましの魔法『砂』を発動して、その直後にサンボルを使って相手に魔法無効化領域を使わせる。

 残り回数3回


 魔法無効化領域が展開されたらそれをコピーして発動、セシリアさんの光の翼を解除する。

 残り回数2回


 その後は落ちたセシリアさんにスリープ魔法をコピーして発動、眠らせて場外勝ちというわけだ。

 残り回数0回



「·····消えた1回は?」


「さっきの話の中でさ、僕『あと僕のマジックエミュレータ:()()じの』って言ってたんだよね、何か気が付かない?」


「·····うわ!フィーロ君なかなかエグい事するじゃん」



 彼が4回目に使ったのは『(どく)』だ。


 そう、マジックエミュレータは自分の魔法もコピーできるし、クリュサオルさんの魔法無効化空間でも使用する事が出来るのだ。

 そして会話の中で説明するっぽく発動してセシリアさんにぶつけて魔法無効化アクセサリーの効果を解除して、その後5回目の使用で眠らせてしまったのだ。



「凄いねフィーロ君、さっすが私の想い·····荷物だと思ってたのに強くなってるじゃん!」


「はっへっ、えっ!?あっ、うん·····ありがと」


 \ノジャゲロロロロロッ/


 遠くからエビちゃんが砂糖を吐く音が聞こえて来たけど気にしない。





 かくして、最強格の2人が場外負けで離脱した相手チームは崩壊、魔法無効化領域は発動者が気絶した事で解除され、私たちは魔法を飛ばして残るクリスタルを全て破壊してしまった。



『そこまで!優勝は『マグウェル魔法学校チーム』です!』



『『うぉぉぉおおおおー!!!』』



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「よっしゃー!!勝ったぁぁああ!!」


名前:アルム

ひと言コメント

「魔法が使えないってこんなに危険なんだ·····」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「いい試合だったなぁ····· よくあんな作戦思いついたよほんと」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「実は私の氷は魔法で作った物だけど水分を冷やして作ったから残ってたのよ?でも強化がなくなってすぐに割られたわ····· 氷って儚いのね·····」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「影の中にいたらぴょんって出されちゃった!」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「もし勇者と魔王として対峙してたらヤバかったのじゃ、肉弾戦も得意じゃがキツかったかもしれんのじゃ····· まぁ彼奴がもっと成長してたらの話じゃがのぅ」


名前:ミカエル

ひと言コメント

「ん····· ねてて、結界張り直すのわすれてた····· ソフィちゃんにハチャメチャにおこられた·····」


名前:パイル・ド・ライバー

ひと言コメント

「アタクシの行動、結構ナイスサポートだったんじゃないかしら?」


名前:ガヴェイン

ひと言コメント

「アレが憧れの勇者か····· やっぱりすげぇな·····」


名前:ショア・フレグランス(元ギーク)

ひと言コメント

「戻らなくって安心したー☆キュルキャピッ☆ ·····あれ、まって、これ本当に戻れないカンジ?·····どうしよ」


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