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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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みんなの成長


【建国1225年2月5日】


 今日行われる競技は『魔法陣営バトル』だ。


 ルールは事前に言った通りで、2つのチームが直接対決をするトーナメント方式の競技だ。

 前の計測系競技より、こっちのバトル系競技の方が人気があるので観客も物凄い量が来ていた。


 あと私たちのチームの活躍を聞きつけて来た人や、私の漫画のファンも沢山来たせいで過去最高の客入りらしい。



 そして競技場は8ステージあるのだけれども、何せ64チームもあるし2ブロック32チームに別れてても1試合が最長30分も掛かるのでかなり時間が掛かる、故にこの競技は2日に分けられて行われる。


 ちなみに私たちは20番目だから5巡目で結構後だ。


 多分長くて3時間は掛かるはずだ。



 その間に私たちは作戦会議を行うことにした。



「みんな、作戦は覚えてるよね?」


『『もちろん!』』


「ちょい変更!できるなら私とエビちゃんとミカちゃん抜きで勝ってみて!私たちは防御に回るから!」


「ほんと!?倒しちゃうよ!」

「僕はソフィちゃんの魔法は使わないでやってみる」

「あの、3人には最終防衛だけやって貰っていいかしら?私は防御をやってみたいのよ」

「わたしはこうげきしたいな、こっそり近づいて割れると思うんだ」

「ではアタクシはアタッカーで魔法格闘をしますわ」

「俺は境界線で守るぜ」

「ふふふ、ショアはアタッカーをやるよ」



 ちなみにこの一人称が『ショア』の人は()ギーク先輩で、現『ショア・フレグランス』と名乗っている人物だ。

 ·····なんか、次の日に会ったら口調とかまでショアの物になってて完全になり切ってた。


 で、そのショア・フレグランスは『キュルピカ☆ティンクルピンク』のダブル主人公の本名で、実は敵組織の怪人で元々はスパイ的な感じで潜入してた敵なんだけど、主人公に惚れ込んで正義に目覚めた怪人だったりする。

 だからイマイチ常識がなかったりする変なキャラだけど、クールな顔つきから人気のあるキャラだ。


 ちなみにレズビアンだ。


 あと他のメンバーの名前は『トゥルース・アンカー』と『リリスン・ツウィル』と『トゥインドラコ・フライバード』と『マリア・イスカリオテ』が居る5人組だ。


 ショアは5番目に参入した新人だけどかなり強い。



 命名法則?

 テキトーだよっ☆



 そんなこんなで話し合っているとあっという間に3時間が経って私たちの試合時間となった。





『では『マグウェル魔法学校チーム』と『アロガンス魔法学園チーム』は第4フィールドへ向かってください』


「ん?アロガンスって確か初日にイチャモン付けてボロ負けしたヤツらじゃない?」


「ほんとだ、なんか見覚えのあるヤツらが来てる」



 なんと初戦の相手は初日にイチャモンをつけてきた隣国の学校のヤツらだった。


「勝ったな」

「あぁ·····」


 私たちが勝利を確信してお遊びモードに切り替わると、ヤツらは逆にキレ始めた。


「てめぇらを絶対倒して優勝してやる!」

「不正しかしてないヤツらなんかに負けねぇ!」

「どうせ威力のない虚仮威しだ!直接対決で本性を暴いてやる!」


 うわぁめんどくさい·····


「みんな、プランA」


『『了解!』』



 私たちは即座に作戦会議を行い、プランAを行うことに決定した。



『では試合を開始します、両チーム配置へ付いてください』


 そして審判が合図をすると私たちは予定通りの陣形に付いた。


 ディフェンダーが、アルムちゃん、グラちゃん、私、ミカちゃん、エビちゃんの5人


 アタッカーが、フィーロ君、ウナちゃん、ガウェイン先輩、パイル先輩、ショア(ギーク)先輩の5人だ。



 そうそう、言い忘れてたけどアタッカーのうち2人はメインアタッカーと言って敵陣地に直接入る事ができて、私たちは近接戦闘メインのパイル先輩と、絶対に気が付かれないステルス名人のウナちゃんをメインアタッカーにしている。



『では試合を開始します!よーい』



 パァン!



 魔法が炸裂する音と共に試合が始まった。







 プランA

 楽しんで圧勝する






 試合開始0.05秒後


 まず5個のクリスタル全てに強力な3重の結界が展開された。

 1番内側がミカちゃんの『アイギス』、その次が私の『次元断裂結界』、そしてエビちゃんの『魔神結界』だ。


 うん、私の本気でも割れる気がしない。



「みんな早すぎるわよ!守りなさい『コキュートスプリズン』!」


 それに遅れて、今度はグラちゃんがクリスタルの周囲に防御壁を作った。

 どうやら魔力で強化した特殊な氷で名前が『氷獄』となっていた。


 ふーん?

 これ普通の炎とかじゃ溶けないな?



「次はワタシの番だよ!『フォートレス』!」


 続いてアルムちゃんが魔法を発動し、氷の上を覆うように極厚の鋼鉄の装甲を重ねて最強の防御陣形が完成した。


 見た目はかなり大きい鋼鉄のドームで、壁より高いので敵チームからはクリスタルの場所が見えているだろう。



『クリスタルはあそこだ!敵の防御は紙切れ同然!撃てー!』


 アイツらも少しは賢かったのか、5つあるドーム目掛けて攻撃を仕掛けてきた。

 まずはディフェンダー側から遠距離で魔法が飛んでくるが、アルムちゃんの鋼鉄装甲でさえ破れず弾かれてしまった。

 というか射程ギリギリな奴いるな、流石は飛距離50mのブッチギリ記録出したチームってだけあるわ。


 それに威力も豆鉄砲くらいじゃ無理よ、徹甲弾とか対戦車ミサイルとかアンチマテリアルライフルとか用意しないとぶち破れないからねっ☆



「おほん、みんな攻撃開始!!」


『『了解!!』』



 私は敵のクリスタルの位置を魔法で把握すると、鋼鉄のドームの上に立ってその位置を拡声魔法を使って全員に共有した。


 まぁそんなことしたら私が狙われるのは当然で、そこらじゅうから魔法が飛んでくる。



「弱い弱い!私なんか狙っても無駄だよ!それよりぃ?自分たちのクリスタルを守んなくていいのぉ?」



 しかし飛来する魔法は全て私の魔法で相殺して撃ち落としてしまった。

 というか当たっても無傷レベルだ。



 そして私が煽っているといつの間にかウナちゃんが敵のクリスタルの近くに居た。


 ·····さっきから見てたけど、ウナちゃんは敵の前を普通に歩いて通り抜けて、クリスタルを杖でコツコツ突っついて遊んでる。


「ウナちゃーん!さっさと割ってー!」


「はーい!!」


 パリィン!!


『『なっ!?』』


 そしてウナちゃんが白黒魔法の弱いやつでクリスタルを割ると、その音でようやく侵入されていた事に気が付いたようだ。


 慌ててウナちゃんに攻撃·····

 おいそれ対魔物用の強めな魔法じゃん、ウチのウナちゃんに何すんじゃゴルァ!


 と少し怒ったけど、ウナちゃんは成長していた。


 そのおっとりして気弱そうな外見からは想像出来ないアクロバティックな軌道で魔法を避け、当たったかと思ったら残像でスっと消えて別の場所から出てきたり、影に潜って敵の足元から現れてすっ転ばせたりと、たった一人で敵チームを壊滅状態にまで追い込んでいた。



「どぅりゃっせぇぇえええい!!」


 ガシャンッ!!


 そしてウナちゃんが撹乱している間に、もう1人のメインアタッカーのパイル先輩が侵入していて、なんと生身で壁をぶち破りながらクリスタルに直進、魔法を纏ったパンチを打ち込んでクリスタルを破壊した。



 これで残りのクリスタルは3個になった。



『火魔法だ!火魔法で鉄を溶かせ!それとチョコマカと動いてるチビは範囲火魔法で焼き殺せ!』


「え?自分たちが丸焦げになっちゃうよ?」


「うわっ!?」


 ウナちゃんが壁の上に器用に降り立つと足元ばかり注目しているヤツらを見下していたのだけど、その顔がヤバかった、下賎な民を見下す冷酷な女王みたいな顔してた。


 そしてそこに居た全員の後頭部に、非殺傷で相手に衝撃を伝える無属性魔法『ショックボール』をブチ込んで、身軽にピョンピョンと壁の上を飛び移りながら帰ってきた。


「ただいま!クリスタル割ってきたよ?」


「う、ウナちゃん凄いね·····」


「うん、頑張ったからね!」



 ウナちゃんと談笑していると、今度はショア先輩が動き出した。



「いっくよー☆ キュルキャピティンクル☆ミラクルキュルリン!『キュルキャピ☆ミラクルバースト』!」



 キュルキャピィィィィイイイン!!



『『プリティー!!(断末魔)』』


 彼女が放った『キュルキャピ☆ミラクルバースト』はキュルキャピパワーの奇跡を使って放つビームで、射線上にある物をキュル☆キャピにして、相手をキュピーン☆してしまうのだ!

 ちなみに敵は断末魔は で『プリティー!』と叫ぶのがお約束だ。


 そしてミラクルバーストは壁をティンクル☆しながら突き進み、クリスタルの前に居た敵チーム諸共クリスタルを巻き込んだ。


 ミラクルバーストを食らった相手は全員変な断末魔を上げながら気を付けの姿勢でそのまま仰向けにプリチー☆し、後頭部を地面へと強かに打ち付けた。

 もちろんクリスタルもティンクル☆プリティーになってた。



 これで敵チームの残りクリスタルは2個だ。



「キャプテン!残りのクリスタルの位置を教えてくれ!」


「りょーかい!!ビーコンビコーン!!」

\ぱちんっ☆/


 え?

 いま意味不明なこと言ったのは何だって?

 ビーコンをビコーンしたオノマトペだよ?


 要はクリスタルの位置に光の柱を立てたって訳だ。



「サンキュー!くらえ『斬波』ッ!!」



 ズバッ!!

 カキュンッ!!



「おー的確!」


「まぁこんなもんよ!!」


 ガウェイン先輩は私の包丁で強化された斬撃を飛ばす魔法によって、壁ごとクリスタルを破壊してしまった。


 射線上に人が居て危うく二枚おろしになるとこだったので、私が時を止めてこっそり移動させたのはナイショだよっ☆



「じゃあ最後は僕が貰うよ」


『させるな!残ってるヤツ全員で相手チームの陣地を燃やし尽くせ!』


「·····へぇ?出来るもんならやってみなよ」


『焼き払え!汚い魔族諸共浄化してしまえ!』



 そう言うと相手チームは私たちの陣地に向けて火魔法を放って火の海にしようとしてきた。



「魔法発動理論その1、魔法発動時に必要な物が周囲にあった場合は吸い寄せる」

「魔法発動理論その2、吸い寄せるものが魔法の場合、発動者の魔力が高ければ吸い寄せて我が物にできる」

「魔法発動理論その3、乗っ取られた魔法は発動者自身には操作不可能になる」


 フィーロ君は私がちょこちょこ教えてた魔法の理論を活かして、飛来する炎を全て吸収して自分の前に業火の球を作った。



「みんなを焼こうとした罪、償って貰うよ?」


「ありゃ!?フィーロ君怒ってる!?」



 フィーロ君はその火の玉を相手チームの人に向けて撃とうとしていた。

 流石にアレを食らったらクソ雑魚な隣国チームのヤツらが炭になっちゃう、いくら嫌いとはいえ流石にそれはマズイ。


 ·····まぁここの空間、死んでも生き返る謎魔導具が使われてるらしいけどね。



「死ね」

「どりゃっせーい!!」



 割とガチで怒ってるフィーロ君が火の玉を人に向けて撃った瞬間、私はその魔法をさらに乗っ取って強制的に軌道変更すると残り1つのクリスタルに直撃させた。


 するとクリスタルは割れ·····


「割れないんかいっ!じゃあ急速冷却!!」


 集約しても相手の技量が低すぎてクリスタルの破壊には熱量が足りなかったのか割れなかったので、私は遠隔で工業魔法で刀鍛冶などに使う『急速冷却』という魔法を使った。


 すると高温になっていたクリスタルは急激に冷やされた事でパキッとひび割れ、そのまま崩壊してしまった。



『クリスタルの破壊を確認しました、勝者『マグウェル魔法学校チーム』です!!』



『『やったー!!!』』




 ちょっとトラブルはあったけど、私たちは無事に圧勝する事ができた。

 今回何より嬉しかったのは、私の友だちがすごく成長してた事だ。

 特にウナちゃんがあんな強くなってるとは思いもしなかったわ、凄いねアレ。


 そして第5試合までずーっとこんな感じで、ちょっと悪ふざけしたり時々真面目にやって、完全な圧勝をし続けて決勝戦となった。



名前:ソフィ・シュティン

ひと言コメント

「そう言えば言ってなかったけど、ディフェンダーでも別に攻撃はしてもいいし、そもそもルール上では敵陣地に入れるメインアタッカーしか決まってないから、攻守に関しては私たちが勝手に決めただけだよ!」


名前:アルム

ひと言コメント

「実はワタシの所にメインアタッカーが来てたけど、胸に見とれてる好きに頭ぶん殴ってやったよ!ざまあみろ!!」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「人に向けて撃とうとしたのソフィちゃんに怒られた····· 冷静にならないと·····」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「楽勝とはこの事ね、ドームの裏でティータイムでもしたいわ」



名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「えへへ、戦うのやっぱ楽しいな! ·····それと、わたしの国のみんなを殺そうとしたヤツは、許さないから」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「·····あの状態のウナ、相当強いのじゃ、護るものをしっかりと理解してる王の顔なのじゃ」


名前:ミカエル

ひと言コメント

「ずーっと寝てた、なんか狙われてたけど、かってにたおてた」


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