表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
178/226

開会式とカロリーの悪魔降臨


【建国1225年2月1日 5:00】


 今日は魔法競技大会の開催初日で、朝早くというか日の出と同時に競技大会の開催式が行われるから早起きしていた。


 もちろん私は朝風呂も優雅な朝食も楽しんで、装備の最終調整もやった。



 もうこの前みたいな1日に2回も死ぬようなヘマはやらかさない。

 あっ、結局サブの私はインベントリで眠って貰う事にしたよっ☆

 あとは1月28日から今日までの約5日間、私は死ぬのが怖くなって1度も外に出ないでディメンションルームでダラダラと過ごしたりトレーニングしたりした。


 ちなみにこの間にも1度首の骨を折って死んでる。


 原因?水上走りの練習をしてたらすっ転んでポキッと·····ね?



 そんなことはもうどうでもいい、今は新装備を身にまとって宿泊所のロビーに集まらなくては。


「ええと名前なんだっけ?『彗星駆鎧』と『銀河極杖アル・カウン』だった気がする····· あとは神の下着と天使の服に()()もOKっと」


 私はこの大会に向けて急ピッチで開発した新装備を身に付け、学校の所属を示す布を巻き付けて部屋の外へと向かっ


 ゴッ


 向かうっ


 ゴッ!


 むかうぅぅぅぅううううっっっ!!!


 ゴッ!!ゴッ!!



「·····邪魔っ!!」


 早速『彗星駆鎧』のウィングがドアに引っかかって外に出れなかった。

 なので一旦具現化を解除して、素でも中々かっこいいオプションパーツ無しの『彗星駆鎧』で外に、みんなの元へと向かった。





 私は『彗星駆鎧』のアシストシステムを活用して宿泊所の中を駆け抜け、ロビーに集まっていたみんなの元へとやってきた。


「みんなお待たせー!ちょい準備に時間がかかっちゃった!」


「遅いわよ?ほらさっさと····· 何よその装備」


「んっふっふー、新作です!」


「はぁ····· 出来れば制服を着て欲しかったのだけれど····· エヴィリンちゃんといい貴女といい、なんでそんなSF的な装備をつけてくるのよ····· いつこの世界はファンタジー路線からSF路線に切り替えたのかしら」


「ダメでした?」


「ルール上では問題ないわ、どうせエヴィリンちゃんみたいに何か武装を隠しているのでしょう?」


「もちろん!」


「それも大丈夫よ····· でもあんまりやりすぎると失格になる可能性もあるから気をつけるのよ?」


「へぁーい」



 よしっ!

 大会ルールを熟読してた甲斐があった!


 そうこの大会は制服でなくてもOKなのだ、その代わり目印を見に付けるルールはあるが鎧は身に付けられるので都合の良いルールだ。


 ちなみに私はまグウェル魔法学校の校章が付いた赤いマフラーを付けてる。


「まぁ揃ったから行くわよ!これから七日間頑張るのよ!」


『『おーーー!!』』


「じゃあ出発よ!」


 ふふふ·····

 新しくなった私の装備の力を見せてやる!



 私たちはまだ日が登りきっていない中、会場へ向けて出発した。





 途中で開いてた店で買い食いをしたり、それで怒られたりしながら会場である競馬場?に到着すると、まだ日の出前だというのに既に観客が溢れかえっており、参加する学生チームも沢山いて凄い事になっていた。


「いいねぇいいねぇ!緊張してきたよっ☆」


「あばばばばば·····」



 もう数日前の緊張でガタガタになってた私は居ない!

 私は期待の新人アイドルなのだ!この程度のオーディエンスでビビってたらライブなんて上手くいかない!


 ·····まぁ、案の定フィーロ君は緊張でガタブルカチコチになっていた。

 仕方がないので手を繋いであげたら周囲の視線が凄く怖くなった。


 ふふふ、リア充バンザイ!!

 ·····あっ、まだリア充じゃないけどね?



「ほらそこの2人!イチャイチャしてないで並びなさい!」


「「イチャイチャしてないって!!」」


「うぶっ」

「耐えてエビちゃん!」



 またエビちゃんが緊張で砂糖を吐きそうになってるわ、別に緊張しなくてもいいのにねぇ?


 とりあえず砂糖を口からサラサラと漏らしているエビちゃんは放置して、私たちは指定の場所に並んで開会式を待つ事にした。





【6時40分頃】


 日の出と共に開会式が始まった。


 しかし特に面白いことも無く、あっても各国のお偉いさんから届いた手紙を読み上げる時に、この国の王様が出てきて直接祝辞を述べたりしたくらいだった。


 あとは開会式はダラダラとお昼まで続いた。


 うん、マジでキツかったわ。



 ちなみにこの大会を通して1番キツかったのはこの時だった。





『では最初の競技『魔法飛距離』は13時からの開始となります、それまでには会場へお集まり下さい』


 ようやく魔の開会式から開放された私たちは一旦会場の外へと出てきていた。


 腹ごしらえをして午後からの競技に備えるつもりなのだ。

 だから何か高カロリー高タンパク高エネルギーなものが食べたい。


「ぷっはぁ····· 疲れた·····」

「ソフィちゃんこのくらいで疲れてたらダメだよ!」

「いや立って聞いてるのも相当大変だからね?」

「辛かったわ·····」

「おじーちゃん元気そうだったなぁ」

「ふむ?アレが国王か····· 強そうなのじゃ」

「すぴぃ·····」

「で、リーダーは何を食べるんだ?」

「アタクシは行き付けのレストランでランチを食べるわ、では会場で会いましょう」

「拙者は少々行くところがあるでやんす、ドゥフフ····· 待ってるでやんすよ同志たちよ!」

「本当にみんな自由奔放で困るわ·····」



 はぁお腹すいた·····


 そう思ってフラフラ歩いている私の目にとんでもない物が入ってきた。



 それはカロリーの核爆弾。


 それは脂肪で死亡するに相応しい物。


 それは糖分の超新星爆発。



「あ、揚げ····· バター?」



 バターに砂糖が体積の半分くらいを占めてる衣を付けてるカリッと揚げ、チョコソースにどっぷりと浸したカロリーの化け物。

 それが私の知る『揚げバター』の正体だ。


 数々の超常現象を目撃してきた私でさえ正気を疑ってSANチェックをする程の暴力的な名前とカロリーの気配がソイツからは漂ってきていた。


 いやいやいや、さすがにそれはない、バターを使ってドーナツをあげてるだけに違いない。


 ·····いや、これは本当にバターをフライにしているんだ、おぞましいカロリーの塊、バタフライのように可憐な名前からは想像できない絶望的なカロリーを誇るバターフライだ。


 こんなのを食べるヤツはアホと私が褒めてやろう。



「ひとつ下さい」



 そう私はアホだ。

 だから褒めてやる、最上級のアホだとね。



 店主は慣れた手つきで固形のバターを串に刺すと、揚げてもないのに甘そうな気配が漂う糖分マシマシの衣を付けてソレを油の中へ····· あれもバターだ(戦慄)、バターがバターでフライにされている!!?


 そしてカリッと揚がった揚げバターに·····


 おいやめろ、それはやってはいけない!!

 禁忌を犯すつもりかっ!!?


 やめろ!チョコソースを掛けるな!!


 いや掛けるなとは言ったけど、チョコソースに浸すんじゃねえ!!

 チョコバーになっちゃったじゃん!!?


 ってまて!?異世界だからなのか!?

 砂糖をまぶすんじゃァ無い!!甘すぎるでしょそれは!!うわ!!めんどくさくなってお盆の上で砂糖ひっくり返して掛けやがったあいつ!!


 真っ白じゃんもう!!!


「はいよ、熱いから気をつけな」


「ありがとう!いただきーー!!」



 私は熱々そうなチョコバーに齧り付くと、ジャリっとした砂糖の食感とカリッとした衣が破れて中から溶けたバターがじゅわわわぁぁあ!!っと水風船が破裂しかの如く小籠包を齧ったかの如き勢いでバターの奔流が私の口を蹂躙し、噛みちぎったまだ硬いバターが口の中に転がり込んできた。


 爆裂するバターの香り、そしてバターに負けない甘ったるいチョコソース、もはや甘すぎて味覚がバグりそうな薄っぺらい衣が、砂糖と共に私の乙女としての尊厳をぶち壊してリバウンドという悪魔を私の腹の底から呼び起こすような錯覚に陥る。



 コイツはヤバすぎる。


 美味しすぎる。


 しかしコイツは悪魔だ、食べるすぎると太るなんてもんじゃない、血管を詰まらせ心臓を爆裂させる地上で想像しうるものの中でおそらく最悪の料理だ。


 だが、脂肪と糖分は悪魔であり天使である。


 圧倒的な脂肪と糖分は私の脳ミソの幸福指数メーターを限界を超えてぶん回して針だけでタ〇コプターのように飛んでしまいそうになる。


 私は悪魔の料理で乙女の最大の敵、揚げバターを一瞬でペロリと完食してしまった。


「んっっっまっ!?何これ!?ヤバすぎるっ!!」


「ガハハッ!そう言って何度も食べてオークみたいになった奴は何人もいるぜ!嬢ちゃんも精々気をつけるんだな!」


「分かってますよ!月イチが限界そうですね····· 美味しかったです!ありがとう!」


「おう!嬢ちゃんたちも試合頑張れよ!」


「はーい!」



 私は溢れ出すバターでヌメヌメしてる口の周りを魔法で綺麗さっぱり洗い流すと、みんなと一緒にお昼を食べに行った。


 ·····流石に脂を取りすぎて胸焼けてきたからサッパリしたので済ませたけど。


名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「揚げバターヤバすぎる····· 後で甘辛唐揚げ食べようとしたのに体が脂を受け付けない····· あぁ前世で感じた胃もたれと胸焼けさんお久しぶりです····· 帰れ!!」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「やーん♡揚げバター美味しすぎるっ♡ ·····また太っちゃうなぁ、胸だけ、店主さんもう1本!!」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「僕は匂いだけで無理····· 脂っこすぎる·····」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「·····誰も開会式に国王様が出た事にツッコミを入れないのね、というか大会終了後に国王様の元へ来るように言われたのも全く言ってないじゃない!!」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「グラちゃんの誕生日プレゼントどうしよっかな、ねー揚げバターでいいー?·····だめ?」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ワシは中々太れんから揚げバターくらいがちょうど良いかもしれんのじゃ、少しは脂肪を付けたいのじゃ····· 種族的に無理なのじゃけど」


名前:ミカエル

年齢:12歳

ひと言コメント

「すぴー····· はっ、開会式、おわった?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ