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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
177/227

今日はたぶん厄日



 ダークエルフに変装した私は大会会場周辺の屋台を巡ってみんなと買い食いを楽しんでいた。


「んっふふー♪ やっぱり屋台料理は美味しいなぁ」


「ソフィちゃん本当に出てもいいの?」

「アルムちゃん今はソフィじゃなくてサフィちゃんだよ、じゃないと出てるのバレちゃうから」

「フィーロの言う通りよ、バレたら私たちまでとばっちりを食らうわ」

「うんうん、ねぇサフィちゃんって今2人居るけどさ」

「私たちみたいな感じ?」

「ちょっ!外でウナとウェアに別れるななのじゃ!」

「むぐむぐ····· うまい」



 本当は外に出たらダメなんだけど、私はダークエルフの『サフィ』なのでセーフだ。

 まぁトラブルを起こさなければいいので特に問題は無いだろう。


 おっと、部屋に居る私から連絡で先生が見回りに来たようだ。


「みんな、ちょっとケバブ屋行っててー」


 そう言うと私は意識を入れ替えた·····




 〜囚われのお姫様の私〜


 視界が切り替わる。


 手の色は綺麗な白色と白黒の義手で、ダークエルフ特有の褐色肌ではない。


 1度死んだ体に戻ってきたのだ。


『ソフィは居るか?おい!抜け出したんじゃないだろうな!』


「ちゃんと居ますよー!」


『扉を開けろ!校長先生から声だけ出してるのではないかという疑惑が掛けられてるからな!大人しく開けるんだ!』


「へいへい·····」



 私は本当の私の体を同時並行で動かしながら扉を明けに行った。


『取り込み中だったか?』


「今あけまーす」



 ガチャッ


 バァン!


「きゃっ!?」


『うおっ!?』



 私が扉を開けると、副担任の····· なんて名前だっけ?たしか銀七····· 銅六····· 思い出したゴールデンエイト先生が勢いよく扉を開けてきた。


 そして私は吹っ飛ばされて盛大にバランスを崩した。





 〜屋台巡り中の私〜



「きゃっ!?」


「わあっ!?」

「急にどうしたの!?大丈夫!?」

「つまずくような物あったかしら?」

「ないと思うよー」

「あっ」

「んぅっ!?」



 思考が繋がっている本物の私は、サブの私が吹っ飛ばされたせいでこっちもバランスを崩してしまいすっ転んだ。


 そしてすっ転んだ先には·····



 ジュゥゥウウウウゥゥゥゥゥゥウウウウッッ!!!



「あばぁぁばばばばはぁぁばばあばばばはっ!?!こんがりウェルダァァァアアァァアアン!!!?」



 ケバブ屋に必ずあるクルクル回るアレがあった。


 そしてそこに顔を突っ込んだ私は美味しいケバブの気持ちを味わってしまった。

 そして死んだ。




《リスポーン残り使用回数:2/3》




 〜囚われのお姫様の私〜



「アッヂャァァアアァァァア゛ア゛ッ!!?!!?」


「うおっ!?どうした大丈夫か!?」



 クッソがァァァァアア!!

 メインの私がすっ転んでケバブマシーンに顔を突っ込みやがった!!


 熱っ!?ガチで熱いっ!?


「ァァアババハァバアバアバババハッ!?」


「おい本当に大丈夫か!?誰か!校長先生ぃぃいいい!!ソフィがヤバいぞおぉおおお!!」


「あづっ!?あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃっ!!?」



 サブの私は熱くないけど、メインの私が今も顔をケバブマシーンに挟んでこんがりジューシーに焼かれてるからずっと熱い。

 というかメインの私は死んでるのに熱すぎる!!


 サブの私はあまりの熱さに熱くないはずの顔を押さえて悶え散らかした。


「ソフィちゃんどうしたの!?」


「あづっ!?あぢぁッ!?あぁぁあぎゃぁあぎゃぎゃぎぁぁあああっ!?!?」


 ずるっ


 ゴッ!!


 バギャッ!!


「ぐぶっ」


\スッポーンっ!!/


 悶えまくってる私は足を滑らせ、ベッドの角に頭をぶつけた衝撃で接合がまだ甘い首が取れてあっさりと死んでしまった。



《リスポーン残り使用回数:1/3》



 〜こんがりウェルダァァァアアァァアアンな私〜



 ジュゥゥウゥゥゥゥゥウウウ·····


「っぢゃぁあああっ!!!」


 スポンッ!!


 何とか生き返った私は、即座に顔面をケバブのクルクル回るヤツ·····

 さっき死ぬ直前にサブの私が教えてくれた『ケバブマシーン』から顔を引っこ抜いた。


「ヴぁ゛ぁあ····· 炭化しとるぅ·····」


『『ひっ!?』』


「オキャクサンダイジョブデスカ!?」


 ケバブの肉と熱いとこに挟まれてた私の顔面は、右が真っ赤に火傷して左に関しては完全に焼けて炭化し、機械にくっついた部分は剥がれて酷いことになってる。


 その顔をみてなかよし組のみんなはビビって怖がったり、グラちゃんに関してはアルムちゃんの後ろに隠れてガタガタ震えていた。

 外国人の店員さんは怖がらずに心配してくれているあたり慣れてるのかな?

 いやケバブの肉の方が気になってるみたいだわ、チラチラ見てるし。



「だいジょブです、ふンっ!!」


《リスポーン残り使用回数:0/3》


 パキパキペキペキッ·····


 パリン!!


「よし治った」


『『ええええええ!?!?』』


 私はリスポーンの復活を利用した即時完全回復を利用して、無理やり体を元に戻した。

 残機が1減るリスクはあるんだけど、治癒が面倒な怪我とか病気はこれで治した方が早いし便利なのよね。

 あと抜きだす時に右手も火傷したから治しておいた。


 ·····さっきリスポーンする時に一緒に治しておけばよかったわ。


「あいたたた····· 店員さんごめんなさい····· 全部買うしケバブマシーンも修理と洗浄します·····」


 私は魔法を使ってケバブマシーンを綺麗に殺菌消毒して、顔や手が触れた部分のケバブ肉もしっかり剥ぎ取ってお詫びに10万円と私特製の魔結晶も渡して許して貰った。





「はぁ····· 私味のケバブ····· ははっ·····」


「何言ってんのサフィちゃん·····」

「ダメだもう自虐的になってる·····」

「目が死んでるわね」

「サフィちゃん味!·····普通のケバブじゃない?」

「久しぶりの人の味····· はせんのじゃ」

「·····んぅっ!?」


 なんかエビちゃんがヤバい発言をした気がするけど気にしない。

 はぁ·····

 今日は厄日だ·····


 まさか2()()()死ぬなんて·····

 それにケバブマシーンに顔を突っ込んで死ぬなんて、私ってほんとバカ·····


 分身してる方を戻しても、もうリスポーン枠1枠しか残ってないわぁ·····



 きっとサブの私も笑っているだろう。


 ねぇサブの私?


 ·····およ?


 リンクが切れてる?



「ひっ」


「ん?どうしたの?」


「し、死んでる·····」



 サブの私が死んでいた。

 いや元々死んでるけどね?


 どうやらすっ転んで接合が甘い頭をぶつけ、首が外れてしまったようだった。



 というか!私が死んでるってことがヤバすぎる!


 リスポーン回数がもう無い!!

 つまり今死んだら、私は二度と生き返れずあの世送り決定というわけだ。


 ·····そして何より、校長先生たちに抜け出してるのかバレた上に死んでも生き返るのが完全にバレた。



「わわっ、わわわたしかえわた、私かえっ、わたしかえるっ!!」


『『えっ?』』


「みみみっみんなは、好きにしてっててて」



 私はカタカタ震えながら宿泊所に帰る····· のは無理だから『ディメンションルーム』へと帰った。





 ·····が。


「逃げてきたけど、さっさと弁明しないと事態は無限に悪化し続けるよなぁ、はぁ、面倒臭い·····」


 向こうの様子を見ると、首が取れた私を先生たちが必死に治そうと頑張っていた。

 校長先生も滅多に持たない杖を持って、最上級の治癒魔法を掛けて首をくっつけてるようだった。


 ·····というか、涙目で必死に生き返ってって叫んでるんだけど、それ別に元々死体だからあんまり意味無いのよね。



 ·····め、めんどくせー。


 まぁ、仕方ないしちゃんと言い訳しに行くかなぁ·····





 〜首がもげた私〜



「·····」


「お願い、生き返って頂戴·····!貴女は迷惑ばかり掛ける子だけれど、死んで私に迷惑を掛けるのはダメよ!!なんで、なんで死んだのよ·····!!」

「くっ、お願いだから生き返って·····」

「わ、私の責任です、どうしてこんなことに·····」

「·····頭を打ったにしては、首の断面が綺麗すぎませんか?背骨まで綺麗に断ち切れていましたし」


「·····確かにそうだったわ、なんでかしら?いやそれよりも!首は魔術的に完全に繋がったわ!あとは意識が戻るのを祈る事しか出来ないわ」


 周囲にはウチの学校の先生が沢山いて、やっぱり校長先生は涙ながらに私の身体を治していた。



「··········あのー」


「っ!!?ソフィちゃん!?大丈夫!?貴女いま、首が外れて死んでたのよ!?他に何か異常は····· あら?」

「·····聞き間違いじゃなければ、いま後ろから聞こえましたね」

「聞き間違いも何も、確実に·····うわっ!?」


「なんというか、その〜·····」


 先生たちがギョッとした顔で振り返った。

 まぁそりゃ、たった今目の前で死んでた生徒がピンピンした姿で後ろにいたらそんな顔にもなるわ。



「·····先生方、お騒がせして申し訳ございませんでした·····もう抜け出さないので許して下さい·····」


「·····抜け出したのね?」


「はい·····」


「はぁ····· で?どうやって?」


「私をダークエルフっぽく偽装して、そっちは極限までリアルにした人形で·····」

「やっぱり····· 貴女ねぇ·····!」


 スタスタスタスタッ



 ·····怒られる。


 私はゲンコツを覚悟して目をぎゅっと瞑った。



「生きてて、良かったわ·····」


「·····ごめんなさい」


 が、ゲンコツは来ないまま、校長先生がぎゅっと抱きしめて来た。


 ·····本当に申し訳ないことしちゃったな。




 その後、本気で心配してくれてた校長先生はガッツリとは怒られず、むしろ閉じ込めてたら何をしでかすか分からないので先生を同伴すれば外に出ていいという事になった。


 私は心の中でガッツポーズをした。


 でも今日は絶対に外に出ないし結界とか何とかとか何やらで絶っっっ対死なないようにして閉じこもってしまった。




 深夜


 私はディメンションルームの自分の部屋で、先生たちが頑張って治療してくれた既に魂が引っこ抜けて植物状態になってる自分の体をベッドに置いて状態を確認していた。


「ふーん·····?」


「·····」


 サブの私の服は既に脱がされて全裸になっている。



「やっぱり私って可愛いねぇ·····」


「·····」


 サブの私は魂が入ってないので、生きているけど死んでいる状態、合ってるかわかんないけど『植物状態』になっていた。


 しかも感覚はリンクしてないので地区Bを抓っても全く痛くない。

 いやサブの私は痛いだろうけどメインの私は全然痛くない。



「さて····· どうしよっかなコレ」



 ダミー人形として私の死体を残しておいて生き返らせたは良いけど、扱いが困る。


 サブの私は魂がないから動かない、パソコンで言うとパソコン本体は全部揃ってるけどOSが無い、つまりボタンを押せばパソコンの電源は付くけどシステム部分が何も無いから起動は出来ないって感じだ。


 というか電源を付けても中身がないなら何も表示されないって感じだ。



 逆に言えばこの体、()()()()()()()のだ。

 電源がつきっぱなしという事は電気を消費する、生きているという事はエネルギーを消費するのだ。


 つまり寝てるだけでもお腹は空いたりするのでこのままって訳にはいかないのだ。

 まぁ、時間が停止するインベントリに入れときゃいいんだけど、首の治癒が終わってないからまだ電源入れとく必要があるし·····



「うーん····· でも普段から分離するの無理だしなぁ」



 さすがに魂を2つに分けてると私でも疲れる。

 だから魂が2つあるウナちゃんみたいに常に分裂していられないのだ。


 ちょい前に魔法で魂を復元したって言ったけど、魔法で復元した偽物なので自動で動いたりはしないし別人として動いたりしない·····


 あぁそこら辺も対策しないとなぁ·····

 この世界はマジで悪霊とか居るから魂の無いサブの私の体をなんの対策も無しに放置するのは危ない。



「さぁ!色々やるぞー!!」



 私はサブの私をイジりだした。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「結局サブの私の扱いに困ったから、パジャマと自作の下着を着させてインベントリにぶち込んだわ、だって時間が止まってるから入れてたらお腹も空かないからね!首の治癒はチマチマ進めるつもりだし、あとは必要に応じて取り出せるから便利!」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「ワタシは女の子を食べる(意味深)のは好きだけど、本当に食べるのは嫌だなぁ·····」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「最近ソフィちゃんの倫理観がぶっ壊れてて怖い」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「半分焦げてたソフィの顔が目に焼き付いてるわ····· 怖くて寝れないわ·····」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ひとりがふたり!わたしといっしょ!!」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「·····魔族はのぅ、昔は人間を食べる習慣があったのじゃ、まぁ今でも人間を食える身体機能はあるんじゃが基本的には食べぬ、それに人肉は嗜好品だったのじゃ」


名前:ミカエル

年齢:12歳

ひと言コメント

「ん、生きかえるの、すごい」


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