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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
176/229

ソフィ・シュテインは収容不可能っ!



 私はバチクソに怒られていた





 ·····うん、めっっっっっちゃ怒られた、校長先生だけじゃなくてほかの先生からもめちゃくちゃ怒られた。

 そりゃそうよね、マイクを奪って突然大暴れしだしたんだもん。



 そして私に下された罰は·····



「試合のとき以外の外出を禁止するわ」


「ええええええええっ!?!?!?!?!?甘辛唐揚げ食べたかったのにぃぃぃぃいいいいいっ!!!」


「ほんと好きね、でも買いに行かせないわ」


「うううううぅぅぅぅぅぅぅぅ····· どうしてもダメ·····?明日ちょっと人と会う大事な予定が·····」

「ダメよ、断りなさい」


「むっぬぅぅぅぅぅううぅぅぅ·····」


 困った、明日出版ンげふんげふんっ!!とある会社のお偉いさんと久しぶりに直接会って商談とかするんだけど·····


「な、なんていう顔してんのよ·····」


「どんな顔ですか?」


「;:( ‘ᾥ’ ):;」


「ぶっふwww」


「貴女がそんな顔してたのよ!!私は真似しただけよ!とにかく反省しなさい!!」


「ヴぇーい·····」




  ( ˘ᾥ˘ )


  ( ・᷄ὢ・᷅ )


   (°᷄д°᷅)


   〠

 


「そんな顔してもダメ」


「ええー·····」





『·····で、閉じ込められたと?』


「うん·····」


 私は今、自分の部屋の中に閉じ込められていた。


 20回くらい抜け出してやろうと思ったけど、めちゃくちゃ高精度の感知魔法があるのかどうやってもバレて外に出れなかった。

 なんと転移でさえ感知してしまうからこっそり抜け出すのも無理だったし、なんなら1時間に1度先生が見に来るからプライバシーなんてあったもんじゃない。


 そんで今は部屋の扉の向こうにいるフィーロ君とお喋りしていた所だ。



「さしずめ私は囚われのお姫様ってワケだねぇ」


『うわ·····自分をお姫様って言う人初めて見た·····』


「今日なんかみんな辛辣じゃない?」



 いつもは私に甘めなフィーロ君でさえ辛辣だった。


 いやめちゃくちゃな事してたからこんな対応も分かるけどさ?

 さすがに酷くない?



『酷くないよ?来た途端ドアの隙間からメモ用紙とお金出してきて『甘辛唐揚げ買ってきて』はひどすぎるしお姫様としても失格だからね?』


「ふえぇ·····☆ふぃーろくんひどいよぉ☆」


『今更かわいこぶってもダメだからね?』


「ちっ·····☆」





 はてさて、どうにかしてこの部屋から抜け出す方法はないだろうか?

 この部屋から居なくなるのは可能っぽいんだけど、外に出ると何故かバレる、転移で結界らしき部分を抜けても逃げられない。


 ·····仮説、私の魔力に反応してるんじゃ?



 もぞもぞ·····


 じゃーん!こより出来た〜!

 これを鼻に入れて·····


「ふぇっ····· ふぇっ····· ぺくちんっ!!ふぇっッッベブッ!!?!?」


 勢い余って物凄い鼻水出たわ。

 うわ鼻の中めっちゃスッキリした、あー気分爽快っ!!


 ·····まって、今校長が来たらこれ見られっ


「ソフィちゃん!!貴女また抜け出し·····あら?居るわね·····」


「あっ、その、クシャミしただけなんだけど·····」


「紛らわしい事はやめなさい、というか酷い鼻水ね、みっともないから早く拭きなさい」


「ずびっ、だって生理現象なんだから仕方ないじゃん·····」



 私が窓の外に向けて思い切りクシャミをすると、予想通り即座に校長先生が駆け付けてきた。


 ふっ·····

 予想通り魔力に反応しとるわ!!




《リスポーン残り使用回数:3/3》


 ↓


《リスポーン残り使用回数:2/3》

 &

《リスポーン残り使用回数:1/3》


 合計《3/3》




 カリッ サクッ ジュワァ·····



「おいひーー!やっぱり甘辛唐揚げはサイコー!!」


「·····出てきてもいいの?」


「平気平気、『私』はちゃんと部屋に居るから」


「でも·····」



 私は部屋の外、出れるはずの無い大会会場の屋台を巡ってご飯をたらふく食べていた。


 ·····どうやって逃げ出したのかって?


 ふふふ·····

 実は私、リスポーンのバグみたいな裏技を見つけていたのだ!!


 私のリスポーンには、大まかに分けて肉体を消すパターンと肉体を残すパターンの2種類がある。

 そして私のインベントリには、なんと蘇生済みの私の死体が既に2体ある。


 ·····私が蘇生魔法を習得したのは、実は死んだ私の体を生物的に甦らせる実験の副次的な結果なのだ。



 で、私が自分の死体で何をしてたかって言うと、自分の体を使ったデコイ制作だ。

 この前ゴブリンジェネラルの時に死んだ私の体を修復して、内臓や脳みそを完全に治癒して生命活動を再開させた。

 すると脳はほとんど動いてないけれど、最低限自発的に呼吸はして心臓も動いてくれた。

 つまり植物状態になって半分生きてる状態にまで持っていけてしまったのだ。


 そしてここからがヤバいんだけど、本当はこの体を魔法で動かしてデコイにしたり身代わりに出来ないかと考えてた。

 ·····けれど、いじってるうちに私の死体がなぜ動かないかが判明してしまった。


 魂が無かったのだ。

 で、追加検証の結果、健康な体を持ってるゴブリンとかから魂を綺麗に引っこ抜くと即死····· はしないものの、植物状態になる事が判明した。


 つまり、この世界には科学では証明されていない『魂』があることがわかったのだ。

 ·····まぁ私転生したから分かりきってたんだけど。


 そしてここからが大問題。

 魂の器が空っぽの私の体で、色んなところをいじり回してセルフうふふをして反射でビクビクしてるのを楽しんでたら、その〜·····


 ·····自分とキスしてみたら私のユニークスキル『リスポーン』が反応したのよ。

 『魂を1枠譲渡しますか?』

 ってね。


 つまり、空っぽの器があればリスポーンの枠を移して自分を増やせると判明したのだ。



 ··········逆説的に、私のリスポーンは生き返ってるんじゃなくて『私に魂が3個ある』って証明されちゃったんだけどね。

 ·····あれ?ってことは3回まで死ねるんじゃなくて2回まで死ねるの間違いなんじゃ?

 ·····ま、まぁそこは


 \ぺほんっ/


 ん?説明が追加されてる?

 なになに?


 『3回目は全魂を繋ぎ合わせて補ってます、そこで死んだら完全に魂が割れて死にます』


 って?

 なるへそ、·····これ向こうが設計ガバってたから急いでリカバリーしたな。

 まぁいいや、3回死んで平気になったんだもん。



 ·····それはさておき。


 今は私の3つある魂を分割して死んだ体に一つ魂を貸し出して思考を『アカシックレコード』で管理することで、今私は·····



「んふふ、私がもう1人増えただけだよ?」


「ソフィちゃんが増えると手に負えないんだけど·····」


「わたしみたいなかんじ?」


「そうそれ、·····たぶん」



 今、この世界には『ソフィ・シュテイン』がなんと2人いるのだ。


 片方は今まで通り生きてる私

 片方は既に死んでるはずの私


 その2人は、それぞれ役割をもって動いていた·····





 ·····いや、動いてないんだけどね。


 私はソフィ・シュティン。

 超絶可愛い元死体の女子である。


 若干魔法でくっつけた首がまだ完全に物理的に繋がってなくて修復中だから、強い衝撃を受けたら外れちゃうかもしれない。


 だからこうして部屋で安静にしてる役をやってるんだけどね!



『ソフィちゃんいるー?』


「いますよー、私()抜け出してませんよー」



 とか考えてたら他の先生が確認しに来たのでテキトーに返事した。

 ちなみに校長先生は絶対に出るなずっと監視してるからなってめちゃくちゃ念を押してきながらどっか行った。


 こうなった理由を色々考えたけど、さっき本物の私が説明した通りだから良いってことにしよう。

 それよりも·····



「いっただっきまーすっ!!」


 サクッ


「おいひーー!!」



 私は外にいる私から送られてきた甘辛唐揚げを頬張ってその甘辛ジューシーな味を楽しんだ。





「げっ」


「ん?」



 皆と街中を歩いていると、なんとビールジョッキを片手に持ったほろ酔い校長先生と遭遇してしまった。


 大丈夫、今の私は変身中だし魔力波形とかも偽装してるからバレないはず·····

 そう、本物の私は今『ダークエルフ』に変身中で髪の色や肌の色がまるっきり変わっているのだ。


 髪の色は真っ白だけど肌の色は濃い褐色で耳もとんがっているし、背丈も少し大きくして、何より胸に偽乳を仕込んでDカップにしてある。



「·····ソフィちゃん?ふぅ、ちょっと酔ったかしらね」


「うわだいぶ飲ん····· なんの事だ?オレに聞かれても知らねぇぞ?」

「やっぱりソフィちゃんじゃないわね·····」


「はぁ、それにしても甘辛唐揚げ美味しい·····」

「やっぱりソフィちゃんよね?貴女ホントそれ好きねぇ」


「だから誰だソイツ!?」


「ふーん?ダークエルフとは珍しいわね····· 種族が違うからソフィちゃんじゃないわね」



 校長先生が私の顔をジロジロ見てきてめちゃくちゃ焦る。

 レア種族のダークエルフにしたのは間違いだったか!?

 ヤバい近付かれるとバレる危険性が増える!!


 ·····まぁこんなヘベレケの化け物オババに分かるわけないっか!!


「·····でもやっぱりこの特徴的なドヤ顔のアホ面はソフィちゃんしか居ないわ!何してるのここで!」


「だから何なんだソイツは!!」


 ぼいんっ


「あっ····· 失礼したわ、別人だったわね」


「分かりゃいいんだ分か····· ····· ·····」



 おい、テメーいま私のおっぱい見て『大きいからソフィちゃんじゃないわね』って思っただろ!!



 何がペタンヌ娘じゃゴルァァァアアア!!!



 私は校長先生をどつき回してやろうかと思ったけど、ここで暴れて噛みついたら確実にバレてブタ箱(宿の部屋)行きが確定するから、怒りを限界まで堪えてダークエルフどころかレッドエルフになりかけるくらい怒りで真っ赤になったけど我慢した。



名前:ソフィシュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「ペタンヌじゃないわい!Bカップ寸前まで膨らんでるし!!むきーーーっ!!絶対ボインボインになってやるわーーー!!」

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