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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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先行き不安!早速トラブル発生っ!


【建国1225年1月28日】


 今日は魔法競技大会の会場に出発する日で、私たちはちょっと早めに学校に来ていた。


 というのも、出発は全校集会で出発式をやって壇上から直接ワープするので私たちは事前リハーサルやなんやらで荷物を持って早く来るように言われたので仕方なく来ていたのだ。


 しかし何やら先生たちが騒がしい。


『おい!荷物の転移用の魔力が足りないぞ!』

『転移魔法陣の設計図はどこだ!』

『校長先生が既に描いてるって言ってたわ!』

『校長先生は!どこにいった!?』

『校庭だ!校庭の舞台の上に転移陣描いてたぞ!』

『よし!じゃあそこに魔石をありったけ運べ!』

『マジで!?こんだけの魔石をか!?』

『よし運ぶゾッげァー!!??!こ、腰がっ!!』

『下がってろぎっくり腰野郎!!』


 あー·····

 転移魔法か、そういえばアレって質量×大きさ×距離でかなり必要魔力が変わってくるんだっけな。

 それも数値が大きくなればなるほど指数関数的に必要魔力が上がる厄介な性質があるからねぇ·····


 校長先生も苦戦してるのかな?



「みんな!校庭に向かうよ!!」


「りょうかいっ!」

「ソフィちゃんって転移魔法も使えたの!?」

「そりゃそうでしょ?だってソフィよ?」

「ソフィちゃんなら使えない方が変だよ?」

「·····実はワシも使えるのじゃ」

「ん、わたしも」


 私たち『なかよし組』は校長先生の手伝いをするため、校庭へと向かった。





 校庭に到着すると、校長先生が舞台の上に這いつくばって何やら作業をしていた。


「校長せんせー!おはよーございまぁぁぁああす!」


「うわっは!?あっ、ああぁぁぁあああああっ!?」


『『あっ』』



 私が元気よく大声で挨拶したら校長先生がビクゥッ!ってして、何やら魔法陣を書き損じたらしい。


 あーあ、ありゃ最悪書き直しだわ。


「あああああああああああああ!!!あと少しで完成だったのにいいいいいいいいいいい!!!」


「·····逃げる」


「逃がすわけ無いでしょう!?どうしてくれるのよ!!」



 逃げるが勝ち、アカシックレコードにもそう書いてある。

 しかし私は逃げられなかった、ナムサン!



「·····はぁ、ソフィちゃん挨拶をするのは咎めないけど時と場所を選びなさい?」


「TKGでしたっけ?」


「卵かけご飯じゃないわよ!!」


 ゴッ!


「ンェッグ!!?」



 朝イチからゲンコツ喰らったわ。





「·····で?転移魔法陣を仕込むのに時間が掛かってるのと必要魔力が足りないって事ですか?」


「ええ、今回は人数が20人、荷物がそれに準じた····· 貴女たち荷物はどうしたのかしら?」


「え?全部入ってますよ?」


 私たちは外泊するというのに荷物がお揃いの普通サイズのリュックひとつだけだった。



「着替えとかそれだけで良いのかしら?向こうでは売ってないわよ?」


「大丈夫です、これマジックバッグなので!」


「はぁ!?えっ!?全部!?」


「全員分のマジックバッグを私が()()()()()よ!」


「·····もういいわ、ソフィちゃん転移魔法陣の作成の手伝いをして頂戴、あと出来れば不足分の魔力を補充もして欲しいわ」


「当たり前ですよ!そのくらい御茶の子さいさい、珈琲の娘ゾウゾウですよ!」


「·····???」


 くそっ!渾身のギャグが滑ったわ!





 その後、私は転移魔法の魔法陣を書き込む手伝いをしていた。


 ぶっちゃけ言うと私は魔法陣を作るのが苦手だ。


 魔法陣ってコンピュータ用語で例えてると『ハードウェア』とか『回路基盤』みたいな感じだ。

 そんで私が専門としている詠唱式の魔法は『ソフトウェア』や『プログラム』に似た感じなのだ。


 一見2つは似ているように見えるけどめちゃくちゃ違うし卓越していないと両立は難しい。



「魔法陣設計····· 魔法『転移:改』を魔法陣に変換·····」



 私は普段から詠唱で魔法を発動しているので魔法陣なんか組み込んで無いし、魔結晶に魔法を書き込んでいつでも発動できるようにするくらいしかやってない。


 ちなみに魔法陣と魔石(魔結晶)式の魔法発動は似ているが、魔法陣はちゃんと回路を書き込まないと発動しないのに対し、魔石式は魔法を入れられれば簡単に作成ができて同じ効果が得られる。


 こうやって見ると魔石式はメリットが多いように見えるが、魔石と魔法の相性が悪いと魔石が砕けたり魔法が暴発したり、まず魔石に魔法が入らない事の方が多く、しかも等級が高かったり複雑な魔法(転移や『マギ・レールガン』など)は込められる魔石が殆ど無いしあったとしてもドラゴンとかそれくらい強い魔物の魔石じゃないと不可能なのだ。

 ちなみに私の魔結晶だったら私の魔法なら何でも組み込めるよ!



 あと、魔法陣はこの魔法が組み込めないっていう欠点がないかわりに魔法が複雑化すると魔法陣もデカくなってしまうという欠点があるので私は使ってな·····


 まてよ?

 なんか閃いた!


 マギ・レールガンの発射口に加速系のリング状仮想魔法陣を多重展開すれば超加速も夢じゃない?

 その輪の部分に通ったものを加速するようにしたらコンパクトに加速が加えられるはず·····


 あっそうそう、魔法陣にも何パターンかあって、地面や紙なのどの物理媒体に書き込む『物理魔法陣』と、空中に魔力を使って書き込む『仮想魔法陣』がある。

 これの差は『残るか残らないか』で、いつでも使えるようにするなら物理、その戦闘中のみでならいつでも発動できるようにするなら仮想という感じだけど話すと長くなるから割愛!



「ええと····· ここがこうやって組み合わさって····· これをこうすれば····· よし!効果アップ完了!あとは消費魔力削減もしちゃおっと」


「エグいわね····· 転移魔法の魔法陣は複雑すぎて私でも手を加えたくないのに、こうもスラスラと迷いなく書き換えられるとなんかムカつくわ·····」


「え?この程度なら私の『マギ・レールガン』の方がもっともっと複雑ですよ?」


「やっぱりおかしいわよ貴女·····」



 転移魔法は割と簡単っちゃ簡単だからなぁ、プログラムする単語一つ一つが難しいだけで、組み立てるのは簡単だもん。


 はい改善点みっけた、ここをこうすりゃ良いのさ。

 そしたらほら!消費魔力がグンと下がった。


 あとは安全性に関しても向上して·····



「ん、そうだ転移先の情報をテンプレート用魔法陣を別用紙で書いてそれを大元の魔法陣に組み込めば発動できるようにすれば····· また今度でいいや」


「ソフィちゃん、それについて今度話し合わないかしら?」


「へーい」



 やべ、聞いてなかったからテキトーに返事しちゃったわ、なんて言ってたんだろ?

 まぁいいや、今は転移魔法陣を完成させなきゃ·····





「できたー!!消費魔力半分以下!しかも安全性も向上した魔法陣だっ!!」


「エグすぎるわ····· 15分くらいでこれだけの魔法陣を書き換えるなんて·····」


「んにゃ?これでもかなり苦戦しましたよ?」



 私は魔法陣作成は苦手だからねっ☆



「あとは転移に必要な魔力····· 500万か、ちょちょいのちょいってとこかな?」


「はぁ?まって全然足りないわよ?」


「ん?でも校長先生って魔力量5億くらいありませんでしたっけ?」


「あのねぇ····· はぁ、例え魔力量が多くても出力できる量はそこまで多くないのよ?私でも精々120万が限界よ?これでも大半の魔法は撃てるけれど·····」


「えっ?一発でそのくらいですか?」


「あのねソフィちゃん、ダムに例えるならいくら貯水量の多い黒部ダムでも貯めてるのを一気に全部放出は出来ないのよ?少しずつじゃないとダムが決壊するのと何も変わらないわ、つまり体が壊れるってことよ?」


「えっ??でも私秒間で10兆くらい出せるけど·····」


「位を2つくらい間違えてないかしら?」


「やだなぁ、まだ()まで達してないですよー、京でさえまだ10%くらいしか到達してないんですから」


「繰り下がりよ!!なんで貴女はいつも繰り上げる方向で間違えて····· 待ちなさい、京まで10%ってことは最低でも1000兆くらいあるのかしら!?」


「アー、ソウダワタシマリョクコメナキャー」

「あっ逃げたわね!!待ちなさいっ!!!」


 私は逃げ出した。





 まぁ逃げられなかったんだけどね?

 それでネチネチ色々聞かれながら私は転移魔法陣横の魔力蓄積装置に魔力を流していた。


 実はさっき魔力を流し込んだんだけど一度に流しすぎて蓄電池的な役割の魔石を砕いてしまったので、代わりに私の魔結晶を置いて貯蓄していた。

 もちろん怒られたのは言うまでもない。



「あとちょい、あとちょい····· よし貯まった!」



「もう訳が分からないわね····· 貴女が現実世界に居たら核兵器より危険な物扱いされるわよ?」


「うへぇ····· 核抑止のバランス崩れちゃう·····」


「あっ核で思い出したわ、貴女まさか核兵器作ってないわよね?」


「作れますけど?でももっとヤバいのあるんで絶対やりませんけど、もしやったとしたらちゃんと後処理できる魔法もあるから安心してくださいね!」


「·····予想の斜め上を行き過ぎて垂直になってるわ」



 核兵器というか放射線関係は私は殆ど手を出していない、作った魔法でも精々『劣化ウラン弾』と光線魔法の出力を上げた『擬似ガンマ線バースト』くらいで、あとは実験で光魔法から放射線を少し作ったり放射性鉱物や単体放射性元素を創り出す程度しかやってない。


 ちなみに単体放射性元素は私の元素コレクションに追加するために作った物で、今は厳重に放射を遮断するケースの中に入れて元素番号通りに並べて飾ってある。


 それに核攻撃のメリットは少ない。

 核攻撃級の攻撃なら魔法でいくらでも出来るし、対象の土地を汚染して使用不可能にしたり放射能障害を負わせたりとか穢い目的がなければ、核攻撃なんて不要だ。

 ·····対象空間の魔力を全て爆破魔法に置き換えて土地ごと消し飛ばしたりとかと比べたら雑魚もいいところだ。




「じゃ、発動はお任せしますね!」


「分かったわ、じゃあ次は荷物用の魔法陣の作成に行くわよ」


「へーい」



 私は校長先生に連れられて荷物が置かれているバックヤードへと向かった。




 結局色々あって出発式ギリギリまで作業をしてしまった。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「私の魔力?確か素が10兆くらいで870兆くらい貯蓄してあるはず····· この前装備の改修のための素材作成でまぁまぁな量の魔力使っちゃったからなぁ·····あと回復量が秒間で30億くらいかな?ちなみに出力の上限は無いけど秒間10兆を超えるとキツいかな?」


名前:なかよし組

平均年齢:12歳

ひと言コメント


アルム

「魔法陣はワタシも苦手かなぁ」

フィーロ

「逆に僕は魔法陣は得意だったけど、アレ見たらなんか、僕はまだまだなんだなって思った」

グラシアル

「出発式まで暇ね····· 寝てて良いかしら?」

ウナ・ウェア

「魔法陣ってなんであるんだろ?いらなくない?」

エヴィリン

「ワシも転移魔法使えるのじゃ····· 暇じゃからワシも手伝いたいのじゃ·····」

ミカエル

「すぴきー·····(宙に浮きながら熟睡中)」


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