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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
165/234

魔法競技の練習タイム!


「お待たせしましたー!先輩運んできましたー!!」


「はこばれた」



 私は無気力にグデグデして眠そうにしているミカエル先輩を引きずってみんなの元までやってきた。

 で、立つ気も無いみたいだったから服の背中に棒とハンガーを入れて無理やり立たせてなんか磔にされたキリストみたいにしておいて、私はみんなのもとへと行って並んだ。

 ·····天使にあのポーズをさせるのは如何なものかと思ったけど、本人は気にしてないしヨシ。



 いやぁ、そこまで重くないけど運ぶのと組み立てるの疲れたわ。



「はい揃ったわね、じゃあまずは飛距離の練習よ計測はしないけど今の実力を見るわ、ではガヴェインから始めなさい」


「おう!見てろよ下級生!はぁぁああっ!!」



 イケてるけどちょっとヤンキーっぽさのあるガヴェイン先輩は何やらちょい凄そうな剣を抜き出し、それに魔力を纏わせて行く。


 色々観察したが、どうやら『剣術魔法』と『剣術スキル』の合わせ技らしい。

 そういやこの世界って武術系のスキルみたいなのもあったなぁ·····

 私も格闘系のスキル覚えてるワケだし割と覚えている人は多いけどね。



「行くぜ!『飛翔斬撃』ッ!」


 ズパァンッ!!



 魔力が溜まったのか先輩はスキルを発動してかなりの速度で剣を振った。

 すると剣から斬撃が飛び、だいたい120mほど飛翔してフワッと消えた。



「おっ、ちょっと伸びた感じがするぜ!」


「そうね、でもまだまだわよ?アタクシは飛距離は苦手だからあまり期待しない方がよろしくてよ?」



 次はドリルなパイル先輩だが、魔法が得意そうに見えて格闘の方が得意らしい。


 ·····っていうのを、寝落ちして服から抜け落ちて大変な事になってるミカエル先輩を救助しながら見ていた。

 ダメだこりゃ、座らせとこ。


 んで、パイル先輩の魔法だけどこれまたワイルドだった。



「ふんぬぁぁぁぁぁあああああっ!!!ブッ飛びやがれですわァァァァァァァアア!!!」



 私も前にやったような気はするけど、杖の先端に誰でも使える無魔法の玉を作り、その杖をフルスイングして魔法をブッ飛ばしていた。



 飛距離はなんと150m。



「うわすっごい飛んだ·····」


「おほほほっ!現役ウリアナ・ナール部のエースをナメないでほしいですわ」



 何このゴリマッチョ令嬢様·····

 ってかウリアナ・ナール部のエースだったんだ、すげぇ。


 ちなみにウリアナ・ナールは魔法を使った球技ね、ヘリーポッティーに出てきた魔法の競技のルールの基礎を野球とサッカーを混ぜた感じのにした競技だ。


 サークレット王国発祥でこの国の国技にもなってるよ☆



「ふひひ····· パイル殿はいつもこんな感じでやんす、では次は拙者でやんすな」



 次に出てきたのはオタクのギーグ殿、彼は何やらオタオタしい杖をもって前に出てきた。



 ちなみにこの世界、漫画が普通に存在している。


 それも前世にあった日本のマンガに近い絵柄だし、割とジャンルも沢山あった気がする。

 特にBLが多いのは元々漫画研究部に入ってた腐女子の校長先生が漫画文化をこっちにも伝えたからだとか·····


 ちなみに私の好きなジャンルはバトル系ファンタジーとBL系だ。

 ·····そう、私も腐女子の端くれである。


 TSモノって、いいよね!!



「さぁ行くでやんす!『キャルンキュピキャピ☆デスボール』でやんす!!」



 スパァン!

 ギュピーンッ☆☆☆



「ばっばかな、し、信じられん、あの技が実在するなんて·····」


「知っているのソフィちゃん!?」


「うん、だってあの作品って私g····· んッげふんげふん!!アレは『プリティ☆ガール!キュルキャピ5巻』で主人公が強敵相手に闇の心を受け入れて放った必殺奥義!まさか実在しているとは·····!!」



 まさか履修済みのマンガの技を放つとは·····

 さてはオヌシ中々やりおるな?



 ちなみに『キャルンキュピキャピ☆デスボール』は黒い星のエフェクトを撒き散らしながら飛翔する黒き彗星みたいな見た目で、強敵を一撃で葬る必殺奥義だ。


 その飛距離は驚異の500mだ。



 ·····ところであの漫画って最初は絵柄も女児向けっぽく書いてたはずなのによく知ってたなあの先輩。

 まぁ3巻くらいでメインキャラの1人が退場して、大人向けに切り替えた事が大ウケした作品だから知っててもおかしくないかな。


「ソフィ殿!お主まさか同志であったとは!敬礼!」


「敬礼!出た!敬礼出た!得意技!敬礼出た!敬礼!これ!敬礼出たよ~~!」



「·····僕はもう見てるのも限界なんだけどさ、カメラ勝手に切っていいかな?」


「だめだめ、まだ途中だよ?」


「はぁ·····」



 ひとしきりギーク殿とオタク談義を交わしたが、その間に最後のヤベェのが出てきていたので中断した。




「ん····· ダルい····· はやくおわらせる」


 ギィィィィイイイイイイイッッッッッッ!!!!


 最後に出てきたのは天使のミカエル先輩だ。


 彼女は手元に六角柱状の結界を1つ展開すると·····

 いや、違う!!

 あれとんでもない量の結界が重なった弾丸だ!しかも数億はありそうな結界の間に空間を挟み込んで圧縮してる!!


 空間が捻れるどころか亀裂が走ってるの始めて見た、あれは、本当にヤバい!!!




「マズい、3次元空間が圧壊するくらい結界を圧縮してる!!みんな耳塞いで!!対ショック対爆音防御姿勢!」


『『了解!』』


『『えっ?』』



 悪い予感がした私は、みんなに向けて爆音防御姿勢を取らせる合図を送った。


 すると私の友達たちだけはちゃんと耳を塞いで口を開いた状態にした。

 これは私がよく大爆発したりする超高威力魔法をぶっぱなすので覚えてもらった爆発防御姿勢だ。


 流石に目玉がぶっ飛ぶ程のパワーは出した事は無いのでそこまで厳重ではないが大事をとってやってもらった。



「はっしゃ」



 キィィィィィイイイン·····


 キンッ




 ガッ


 ズガァァァァアアァァァアアアアンッッ!!



「うわっは!?」


 先輩の手元にあった結界が音速を超える速度で解き放たれると、一瞬で遥か遠くに消えていってしまった。


 ちなみに私の目だとどこまで飛んだか見えたけど、盆地の山の中腹にぶっ刺さって小山が半分瞬時に蒸発し吹き飛ばしていた。


「あ、あの空間に干渉するレベルの威力の弾を、周囲にほぼ影響なく撃ってる····· ヤバすぎ·····」


 距離にして軽く3kmと言ったところかな?

 たぶん威力的にまだまだ余裕だっただろうから、空に向けて撃ってたら測定不能だっただろう。


 ·····というか。


「先輩、もしかして見栄を張りました?」


「ん、ちょっとがんばった」



 アレでちょっとか·····

 やっぱり強すぎない?どうしよ、私、無双できないかも·····





 その後、爆音でフラフラしていた先輩たち3人(※ミカエル先輩を除く)と校長先生が復帰したので、私達も魔法を放つことにした。



 私たちは強さ順でやることにしたので、まずはフィーロ君だ。


「いきますっ!マジックAMRっ!」


 ズドォンッ!!



「おー飛んだ飛んだ、さすがフィーロ君!」


 彼が使ったのは私が教えて自力で使えるようにしてあげたAMR(Anti Materiel Rifle/対物ライフル)の魔法版で、無魔法だけで撃てるようにしてある魔法だ。


 その飛距離という有効射程は脅威の2km·····だけど飛ばすだけなら最高3km以上は飛ぶ。


 現に彼の放った弾丸は光りながら山の奥まで飛んで行ってしまった。



「じゃあ次はワタシだよ!そりゃあっ!」



 次はアルムちゃんだが、彼女は防御魔法が得意なため飛距離とか威力はそこまで高くない。


 故に彼女が放った鉄製の弾丸は1500mくらいしか飛ばず、弾丸もそこでフワッと消えてしまった。

 ちなみにアルムちゃんは魔力量がそんなに多くないのと、威力が不足しているのを補うために魔法をわざと不安定にさせて暴走させて高威力にする魔法が得意なので、どうせ爆散するなら威力は変わらない『魔法を解除すると消える』タイプの魔法を使って魔力の節約と高威力化を実現している。


 それと、一応現代兵器の知識を教えてより高効率な砲弾の放ち方とかも教えてるからあとは練習次第でかなり伸びると思う。

 ·····あの乳にマジックボール本気でぶつけて跳ね返った方が飛びそうだよなぁ。


 なんて余計な事を考えてるうちに、次の子が出てきた。


「次は私ね、本当は氷魔法を使いたかったのだけど····· 目標地点確認、『マジックミサイル』発射っ!」


 パシュッ!

 パシュゥゥウウウウウ!!


 今度はグラちゃんが弾丸を放った。


 彼女に教えたのは現代兵器を元に開発した『マジックミサイル』、それも対戦車ミサイル系で自動で目標を追尾する仕組みのミサイルだ。


 どうやらグラちゃんは目標地点を遠くの山の上にしたらしく、ちゃんとミサイルらしい形の魔力でできた砲弾の後部から炎が吹き出して遠くまで飛んでいってしまった。



「つぎはわたし!『白黒ビーム』!!」


 ギュオアッ!

 ッズギャァァアアン!!



 今度はウナちゃんが両手に白と黒の魔力を纏わせると、か〇は〇波みたいに両手を合わせて光を混ぜて打ち出した。

 そして白と黒の光線は物凄い勢いで飛び、途中にあった岩やらなんやらを蒸発させながら山肌へ激突、割と長いトンネルを作ってしまった。


 飛距離は·····

 2.5kmってとこかな?



「もう長くて面倒じゃ、ワシは軽くゆくぞ?」


 ピュンッ


「うわ手抜きだ」


「でも5kmは飛んだのじゃ」


 エビちゃんは手を抜いた。

 凝縮された紫と白に輝く禍々しい闇の玉を斜め上に飛ばすと、かなり離れた地点の空中で大爆発を起こした。



「·····なんだコイツら」

「ヤバいわね·····」

「かっ、かっけぇでやんす·····」

「すぴー·····」



 ミカエル先輩は案の定寝てた。



「ねぇ先輩たち?」

「まだ僕たちのエースが残ってるよ?」

「そうね、彼女に比べれば私はまだまだよ」

「ソフィちゃんはつよいんだぞー!」

「うむ····· じゃが程々にしてくれよ?」


「へいへい、じゃあ私がいくよー」



 真打登場。



「校長先生!本気でやっていいですか?」


「いいわよ、全力でやりなさい」



 あっ、校長先生ヤケクソになってるわ。

 まぁいいや、言われたからには本気でどこまで飛ぶかやってみるか。



 やっぱりアレを使うしかないよね!



「ふぅ····· 出てこい『マギ・レールガン』」



 ギュァァアアアッ!!


 ガギャンッ!!



 魔法を発動すると私の右隣に巨大だが細長く洗練された形の大砲が具現化した。



 これは私の必殺魔法の1つ『マギ・レールキャノン』



 コイツは6歳の頃に作ったのとはまるっきり別物と言えるほどの改造を施した、新たな魔法だ。


 その有効射程は優に1万kmを超えており、理論上では衛星軌道上に居る魔物や衛星を穿てる程の正確さ、パワー、スピードを兼ね備えた、通常使用では最強クラスの威力を誇る魔法だ。

 まだ調整が終わってない····· というか必要ないからやってないんだけど、スペック的には月面も狙える機能は組み込んである。


 ·····まぁ、そりゃ戦艦の主砲クラスの大きさにしてあるから、狙えて当然だけどね。


 そんな巨大な砲台の左側にある銃座に座ると、魔法発動媒体となるラズワルドロッドを銃座脇の設置場所にセッティング。

 それが鍵となりシステム全体に私の魔力が充填されて機械的な音を立てて駆動し始めた。


 さらにこの銃座にはウィンドウを利用した全方位映像投影システムや発射制御システムがあって、ここで全ての操作を行うようになっている。



 簡単に言うと、銃座は窓のない金属製でカクカクした流線型の密閉空間で、中に入ると外の映像が投影されてそこに様々なデータも表示される仕組みだ。



 そして私はホログラムのキーボードにデータを入力し発射プロセスを進めていく。


「砲身角度プラス35度、魔力充填開始、弾丸魔力圧縮密度規定値を突破、砲身断熱結界展開、弾丸装填っ!!」


 

 私はマギ・レールガンを模した小型の操縦桿を握ると周囲の映像が変わり、まるで私が巨人になってこの巨大なレールガンをスナイパーライフルのように持ったような感覚になる。


 コイツは『ボルトアクション』と呼ばれる形式に似ており、側面についているレバーを引くと砲身部分に穴が開き、魔力を超圧縮した弾丸をそこに入れてレバーを離す事で弾丸が砲身に装填される仕組みだ。



 そして長さ1mもある巨大な弾丸が装填されると、右側に展開されたウィンドウが『弾丸▷▶装填』という表示に切り替わった。



「装填確認完了、魔導クロスゲージ展開」



 もう引き金を引けば弾丸は発射されるが、まだ調整は済んでいない。

 私の顔の上部を覆うように射撃用スコープが現れ、クロスゲージが表示される。



「魔力充填量必要量を突破、最終充填システム起動」



 ガキンッ!

 ギュオォォォオオオッ!!



 魔力充填量は100億、これでもかなり高いがまだたりない。


「『マクスウェルの悪魔』就寝、矛盾状態へ移行!時流式強制加速器起動っ!!倍率10!」


 今度は砲身の内部に『須臾』が発動して時の流れが10分の1になった。

 しかし本来須臾範囲内外の矛盾を解消する魔法『マクスウェルの悪魔』を眠らせ、物理法則を無視させる状態へと移行した。


 するとこの状態で外へ弾丸が出ると速度が10倍になるという仕組みだ。



「これでよし、発射10秒前!防音結界展開っ!」


 ヒュゥゥウウウン·····



 砲身の先端部に強力な遮音結界が展開されて周囲に被害が出ないようになった。


「7秒前、真空砲身形成」


 今度は砲身の先から1km程先まで真空の道を作って空気を切り裂く事で発動するソニックブームの被害を減らすようにした。



「5,4,3,2,1····· 魔力強制充填!発射ァァァアア!!」



 キュゥウイイイイイインッ!!


 ズッッッドォォオオオオオオオオオオオンッッッ!




 トリガーを引くと、魔法の力で超加速された弾丸が飛び出し、さらに時間遅延空間を通った事でとてつもない速度で飛び立った。


 その速度は秒速100km/s。


 仕組みは複雑だけど、魔法の効果を魔改造して『Xmを何秒で移動したか』という事実をそのまま反映させて打ち出す事で強制加速させているのだ。


 例えば1km離れた地点に1時間で到着したら時速は1km、しかし時の流れが10分の1になってたら時速は10倍の10kmになるって訳だ。

 あとはここを魔法でイジってやると時の流れが戻っても速度を維持して飛び出すという訳だ。



 そして飛び出した弾丸は時速40万km。



「おー、山が低くなっちゃった」


 弾丸はかなり離れた場所にある山の先端を掠めると、先端を消し飛ばしてそのまま宇宙の彼方へと消えていった。



 それを確認した私は銃座から降りて先生たちの元へと向かった。


「射撃終わりました!飛距離は今のところ····· 1分くらい経ったから····· 6000km?でもまだまだ飛んでますよ!」


「よし、優勝確定ね!!本番でも頑張るのよ!」


「やっぱりソフィちゃんが居たら試合壊れるよね」

「まぁいいんじゃない?優勝できるし」

「お姉様、もうヤケクソね」

「すっごーい!」

「ワシもアレくらい出来るようになりたいのじゃ」

「ん、凄かった」


『『··········』』



 『なかよし組』の面々と校長先生、そしてミカエル先輩は平気な様子で感想を述べてるけど、他の一般人3人は絶句して固まっていた。



 ちなみに私はこの後の威力部門の練習を免除された


 理由は地形をガチで変えかねないからだそうだ。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「やっぱり巨砲はロマンだよね!更に威力も上がっててロマンたっぷり!!」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「ワタシももうちょっと頑張らなきゃ!」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「ちなみに僕のユニークスキルでコピーすれば僕もアレを撃てるよ」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「私のは飛距離はあるのだけれど、ちょっの遅いのよね····· でも着弾地点を凍結出来るから結構便利なのよね」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「あっ、わたしたちは本気だしてないよ!おあそび感覚だよ!」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「この程度楽々なのじゃ!もっとやりがいのある競技をやりたいのじゃ!」


名前:ミカエル

年齢:12歳

ひと言コメント

「ちょっとびっくり、直撃したらすこしよろけちゃうかも」


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