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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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チームメイトの先輩たちっ!


 その後、校長先生に連れられて私たちは街の外にある魔法の特訓場へとやって来ていた。


 そこでは最上級生たち4人が魔法を遠くに飛ばしたり、何やら凄い爆発を起こしていたり魔法を複数連射したりと、競技の練習をしていた。


 ·····うん?


 一人何もしてないってか、座って寝てない?


「みんなあの子たちが選手候補よ、これから挨拶をしに行くからちゃんとするのよ?·····ちょっと先行ってるわ、あの子また寝てるわね」


「へぇ····· みんな、プランC」


『『はーい!』』


 プランCとは、実力を隠して驚かしてやろうっていう作戦だ。

 どこぞの子供化した名探偵みたいに、実はめちゃくちゃ凄いんだけど知らないフリをしてるって感じのヤツだ。


 ちなみにAは初っ端から全力、Bは様子見だ。





「はいみんな集合」


『『はいっ!』』


 先生が特訓していた最上級生4人に声を掛けると、彼らが駆け寄ってきた。


「はい注目!この子達が残りのメンバーよ!」


「えっ!?でもコイツら最上級生じゃないよな?」

「貴女たちがワタクシ達のチームメンバーですわね!」

「なにか理由があるんじゃないでやんすか?ひひ·····」

「ん、ふあぁ····· おはよ?」


 4人の特徴を簡単に説明すると、てんでばらばらだ。



 最初に喋ったのが剣と鎧を身に着けた少年マンガの主人公みたいな男子だ ·····魔法使いだよね?


 次が凄まじいボリュームの金髪縦ロールの女子で口調とかが微妙にグラちゃんとキャラ被りしてて、多分貴族だけどより貴族らしい感じだ。


 その次はメガネをかけたマッドサイエンティスト的な男子、手には魔導書·····じゃないなあれ、漫画だ。

 ·····まさか、いやまさかね、あれ『プリティガール!ティンクル☆キュルピカ』じゃないよね?しかも9巻っぽいし。

 えー、まじか····· オタクだ····· 同志だよ敬礼しなきゃ。



 最後はぁぁぁあ·····

 ん?この子は、なんだ·····?


 くすんだ金髪ロングで外見はちょっとグラちゃんに似てるけど、眠そうな顔で背はウナちゃんよりちっこくて痩せ型で喋り方も無気力で話す言葉も最低限で眠そうにしてる。

 見るからに弱そうで正直木の枝でも倒せそうな見た目()()()してる。


 けど、強い。

 何なら私除いて1番強いわ、エビちゃんよりも。


 ·····いや、私でも怪しいかも。

 人生で初めて『勝てない』って脳裏に浮かんだわ·····


 というか校長先生が強さを見抜けなかったってどんだけ強いのこの子·····


 まぁ今はいいや、後で聞くから。



「先輩方、よろしくお願いします!」

『『よろしくお願いします!』』


 私たちは先輩たちに頭を下げてよろしくと言った。


「まどろっこしいのは嫌いだから言うけれど、この子達はあなた達より圧倒的に強いわ」


「はあぁぁあ!?オレたちよりか!?」

「そう言えば聞いた事ありますわ····· 後輩にヤバいのが居るって話題になってましたわ」

「ひひひ····· この子達がそうでやんすか·····」

「んぅ····· 代わりにがんば····· 眠い·····」



 おいおいおいおい!

 あの金髪超ロングの女子、私たちに任せるとか言って立ったまま寝始めたんだけど!?


 マイペース過ぎない!?



「じゃあなかよし組の皆は自己紹介をしなさい」



「はーい、じゃあまず私から!私はソフィ・シュティンです!普通の女の子だよー☆ もちろん全競技ソロで何とかできると思いまーすっ☆」


「ワタシはアルム!走るのとかはちょっと苦手だけど防御に関しては得意だよ!」


「僕はフィーロ、全属性を下級だけ使えます、魔力量は多いみたいなので技量で何とか頑張ります!」


「私はグラシアル・ド・ウィザール、使える魔法も多いけど特に氷魔法が得意よ」


「わたしはねー!ウナって言うんだ!魔法は光と闇!それでね、誰にも気が付かれない体質なんだ!」


「ワシはエヴィリンなのじゃ、魔族故に闇系の魔法が得意なのじゃ、身体面に関しては人間より高いから役に立つと思うのじゃ」



 私たちはこんな感じで自己紹介を終えた。

 そんで次は先輩たちが自己紹介をする番になった。



「オレはガヴェイン、魔法は珍しいが剣術魔法を使う、あとは火魔法が得意だ」


「ワタクシはパイル・ド・ライバーよ、はしたないけれど格闘技が得意よ、魔法に関しては強化魔法と重力魔法が使えるわ」


「ひひひ····· 拙者はギークでやんす····· 体力は無いでやんすが、魔法は5属性使えて制御とかも得意でやんす」



「すぴー·····」

「起きなさい!!」


「はっ····· 寝てた····· わたし?わたしの名前は、ミカエル、ぼうぎょが、得意····· すぴー·····」



 といった感じで全員の自己紹介が終わった。

 そして自己紹介が終わったのを確認した校長先生が、ミカエル先輩の頭が既に船を漕ぎ始めてるのを無視して競技の説明を始めた。




 ·····が、それより気になる事がある。



「『須臾(しゃゆ)』」




 私は時間停止・遅延魔法の須臾を発動した。


 その瞬間、私以外の動きが完全に止まった。




 しかし、()()止まらなかった者が1人·····




「ねぇ先輩····· アンタ何者だ?」



「·····んぅ?わたし?」


 眠そうな超ロングの金髪の少女、名前はミカエルだったか。

 この子は明らかにおかしかった。


 まずこの須臾空間、それもガチ倍率のはずの百万分の1の世界で平気で動いている。

 ·····いや、1歩も動いてないんだけど、眠いのか頭が船を漕いでカクカクと動き続けていた。

 このままほっといたら寝て倒れそうだ。


 更に、この子の魔力量はエビちゃんどころか校長先生も超えた10億もある。


 何より·····



「鑑定させてもらったよ、めちゃくちゃ大変だったけど全部知ってるからもう隠しても無駄だよ」


「んー····· バレた·····」


「何してるの?()使()()


「ねてる」



 ね、ねてる?


 まぁ寝てるのは分かったけど、この子やっべぇわ。


 まず、種族が出てこなかった。

 この時点でかなりおかしいんだけど、よく見ると隠してるっぽいけど背中から3対6枚の羽のような魔力が僅かに噴出していて、頭上にも輪のように魔力が渦巻いている。


 本物の天使の特徴だ。


 更にユニークスキルが『絶対防壁(アイギス)』、たぶん私の全力で破壊できるかどうかさえ怪しい結界を展開する能力で、私の鑑定もこれで防いできたけど寝落ちしかけた瞬間を狙って一点突破でなんとか貫いて鑑定した。


 ·····が、素の身体能力はかなり低い。

 だって運動とかして無さそうだし。


 しかし飛行に関しては自由に出来そうで、それを使って高速移動や結界によるパンチ力の増強なども出来るだろう。



「なんでここに居るんですか?」


「ねてたら、こーちょーに、ひろわれた?」



 うーん、なんだコイツぅ〜っ!!(悲鳴)



 その後、魔力をゴリゴリ減らしながらも時間遅延空間でミカエル先輩と話をしていた。


 まず分かったことについて。


 どうやら彼女は私と同い年のようだ。


 でもなんで上の学年にいるかと言うと、校長先生にひろわれた時は年齢が分からなくて、知能も高かったからとりあえず6年生から始めたそうだ。


 ·····まぁ、生まれた時からたぶんこの見た目っぽいし、間違われるのも仕方ないかな。



「で、どうして地上に?」


「にげてきた」


「·····サボり?」


「ガチ逃げ」



 ·····わかんねぇ。



 とりあえず頑張って聞いていたら変なこともわかってきた。


 どうやら彼女、元々はとある機能の実験台として創られた天使の一個体だそうで、プロトタイプだけど物凄い機能を保有してるらしい。

 それ故に『絶対防壁(アイギス)』が顕現、最強の拒絶タイプへと変貌してしまったようだ。


 ちなみに私が愛用してる天使の服の元の所有者では無いらしい。

 あと魔力に関してはちょうどいいくらいに隠蔽しているのだとか。


 理由?

 バレて面倒事になったら睡眠時間が減るからだとさ。


 そんで大会には本当は出たくなかったけど、住処を提供してくれた校長先生には逆らえなくて仕方なく出ていたようだ。



「·····無双して一瞬で終わらせる気でした?」


「ん、逆、まち時間長いって聞いた、そのあいだ寝れるし、じゅぎょーサボりたかっただけ」


「マイペース過ぎる·····」



 ちなみに喋り方が拙いからなんかあるのか聞いたら、喋るのが面倒臭いからって言ってた。


 もうこの先輩なんなんだ·····



「すんすん····· んー····· おいしそうな、匂い、するね?」


「うえっ!?たしかにお昼は冒険者セット食べたけど····· 鼻良すぎません?」


「んーん、その中」


「ポケットの中?なんもないですよ?」

「そっちじゃない、かくしてる方」


「まさか、インベントリ?」


「んっ、沢山ある、でしょ?おにぎり、いっこちょーだい」


「いや会ったばかりなのにあげられませんよ?」


「けちんぼ·····」


 あーもう!めんどっちい先輩だなぁ!!

 ほらもうあげるからスネないでくださいよもう!





 須臾、解除



「はぁ·····」


「ん、おなかいっぱい····· ねむ·····」


 結局割とガッツリと食事をした私とミカエル先輩は時間を元の速度に戻して再び校長先生の説明を聞いていた。

 というかさっきから私にミカエル先輩が寄りかかって寝てるせいで地味にキツいし話がまともに聞けなくてめっちゃ困る。


「·····って事だから、まずは皆で競技の練習をしましょう?良いわよね?」


『『はーい』』


「えっ、もう終わった?あー!みんな待って!!もー!!先輩!歩いてください!!」


「や」


「えっ否定!?ちょっ!先輩は軽いけど!歩いてくださいよ!!」


「んんぅー·····」


 ホントなんなのこの先輩·····



 私は先輩の両手をもって引きずりながらみんながいる訓練場まで歩いていった。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「·····正直、こんな感じの子で良かった、もし世界の破滅を狙ってたら誰も止められないし、誰も勝てないからね、·····私含め」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「ソフィちゃんがなんかミカエル先輩に懐かれてる····· ミカエル先輩可愛いなうへへ·····」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「すっごい面倒事の予感がするんだけど····· というかミカエル先輩、ソフィちゃんと手繋げてて羨ましいんだけど·····」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「なんか色々とキャラ被りしてる気がするわ、特にパイル先輩もキャラ被りしてる気がするわ····· もうなんか心配になってきたわ」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「わたしとミカエルせんぱいはちょっと似てるかな?でもなんか、すっごく強そう·····」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「なんかあのミカエルとやらからすっごい嫌な気配がするのじゃ、ワシの敵の感じがするのじゃ」



名前:ミカエル

年齢:12歳って言ってた

ひと言コメント

「ん、わたし、ミカエル、よろしく」


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