魔法競技大会に参加決定!
「·····は?魔法競技大会の選抜メンバーに?私たちが?」
「そうよ、あなた達『なかよし組』全員が選抜メンバーに選ばれたわ」
ある日私たちは校長先生に呼び出され、校長室へとやって来ていた。
·····そう、私だけじゃなくてなかよし組全員だ。
そこで告げられたのは、私たちが国別対抗の魔法競技大会の選手に抜擢された事だった。
もちろん私は不満を言った。
この魔法競技は全国的にも有名で、私も知っている有名な競技だ。
前世で言うと全国高等学校選抜大会みたいな感じかな?
確か正式名称は『世界魔法学校選抜魔導競技大会』だったはずだ。
·····うろ覚えだけど。
で、通常は学校の最上級生の9年から選ばれるのだけどまだ7年生の私たちが選ばれるのは異例の事態だ。
「なんで私たちなんですか?」
「あなた達ねぇ····· はぁ、自分の実力を理解してる?」
「ちょっと強いくらいだよね?ねぇみんな、何か言ってよ?」
「·····ごめん、ワタシとかフィーロ君ならそうだけど」
「ソフィちゃんは選ばれて当然だよ?」
「あとエビちゃんもね、まったく····· 私たちまで巻き込まないで欲しいわ」
「わたしたち普通なのにね」
「ワシもか!?」
「全員に決まってるでしょう!!」
『『えええええええええええええっ!?!?』』
確かに私は学問でも魔法でも学年首席だし、この歳でSランク冒険者に推薦されるくらいには強いっぽいけどさ?
みんなは普通じゃないの?
「ワタシもですか!?」
「おかしいのはソフィちゃんとエビちゃんだけですよね!?」
「そうよ!私たちは普通よね!?」
「うんうん!わたしたちは普通だよ!」
「·····まぁワシは魔王じゃから仕方ないのじゃ」
「当たり前じゃない!あなた達でいちばん弱いフィーロでさえ現状最高学年の倍近い強さなのよ?」
「えっ!?僕も!?」
「そうよ、今9年生の子に魔力量3600であなた達を除けば歴代トップクラスに高かったはずの子が居るのよ?まぁその子は技量もあるから実力はもっと上だけれど·····」
「えぇ····· 僕いま8000なんだけど·····」
「だから選ばれたのよ?」
「ええとお姉様、私もそんなに強いのかしら·····?」
「ええ、王立の魔術師協会の会長に匹敵する強さよ、グラは確か魔力量260万だったわよね?彼は確か300万だったわ」
「えっ、今310万よ·····?嘘でしょう?」
「頭痛くなってきたわ····· もういいわ、あなた達と他4人を混ぜた10人が選手になる事が決まったのよ」
『『ええー·····』』
「はぁ····· 先生達と上級生の子達を言い聞かせるのにどれだけ苦労したと思ってるのよ、元々最上級生から選ぶなんてルールないのにルールだと勝手に思い込んで文句言ってきて····· なら貴女たちより強い子を連れて来いって話よ、ねぇソフィちゃん」
「エ゛!?いや知らないですけど·····」
くっそ、なんで最上級生から選ぶってルール無いんだ、そのせいで面倒事になったわ·····
「·····もういいわ確定した事だし、その大会は2月1日から始まるわ、会場はここの予定だったのだけれど雪が残っているから魔動車レースの会場ということになったわ」
「えぇー、またキャラバン移動かぁ·····」
「いえ?今回は私が転移魔法で運ぶわよ?」
『『やったー!!』』
移動が楽なら別にいいや。
◇
んで、今日は1月18日なんだけど大会の開始は2週間後だ。
そして先生の話を聞いていると、競技の練習は普通は1年前から始まるらしいし、私たち以外の4人はもう練習を始めているらしい。
で、先生方の間でモメまくって色々あって、私たちが選出されるのが遅れ大会の参加が決まったのが今という訳らしい。
「えっ、ってことは私たちは2週間以内に競技のルールを覚えて仕上げなきゃいけないんですか?」
「そうよ?でも大丈夫でしょう?」
「むりむりむりむりムリムリムリムリ無理無理無理無理!!」
いやまぁ、競技の様子は魔導通信映像とか録画で暇な時よく見てたし、なんなら実際に見たこともあるけどさぁ·····
だからルールとかはある程度は知ってるし私たちなら問題ないけどさ·····
確か競技は複数あって·····
・魔法飛距離
・魔法威力
・魔法連射
・魔法芸術部門
・魔法障害物リレー
・魔法陣営バトル
・魔法決闘
大体この7つの競技があったはずだ。
飛距離、威力、連射に関してはその名の通りだ。
その人の魔法がどれくらい飛ぶか、どれくらいの破壊力があるか、どれくらいの連射力があるかを競う競技だ。
確か1番成績が良かった人物とチーム平均の2パターンの優勝があったはずだ。
ぶっちゃけ私の勝ち確定である。
飛距離に関しては宇宙まで飛ばしたことがあるし、破壊力では山を消し飛ばしたことがある、魔法連射に関しては更なる改良を加えたサンボルで分間1万発だ。
あと芸術部門も言わずもがな、威力等を度外視して放つ魔法の美しさなどを評価する部門。
そしてここからが面白い。
魔法障害物リレーは全長40kmの障害物が立ちはだかるコースを魔法を使いながら走り抜け、そのタイムを競う人気競技で、最終走者がきつくて毎年脱落者が出るSAS〇KE的な競技だ。
ちなみに最後の関門は毎年違うけど、去年は川の上を落ちずに10km近くにわたって妨害を受けながら渡るという関門だったらしい。
魔法陣営バトルはドッヂボールと雪合戦とタワーディフェンスゲームの複合みたいな感じの競技だ。
ルールは学校ごとに2つの陣営に別れ、両陣営にある5個のクリスタルを破壊もしくは相手チームの全滅が勝利条件だ。
ちなみに自分で魔法結界を展開したりなんかとんでもない超魔導具のパワーで守ってくれるので基本的に安全だけど、その時点で当たった人は脱落というルールだ。
それでも怪我人が出たり、数年に1度くらいの頻度で死人も出る危険な競技でもある。
あとは10人でアタックとディフェンスに別れてクリスタルを守りながら相手のクリスタルを破壊するってだけという簡単な競技だ。
最後はこの大会で1番人気の競技で毎年大怪我をする選手が続出する競技
魔法決闘
コイツは1対1の文字通りの決闘で本気のぶつかり合いをするため、かなり等級の高いアーティファクト級の魔導具を使い選手を保護するのだがそれでも死者や怪我人が続出する。
そのため参加は自由で、柔道とかみたいなシステムの団体戦なのだが、誰かがリタイアすると1人あたりの負荷が増えてしまうため割とキツい競技でもある。
そしてこれらの勝敗の数によって優勝を決めるというのがこの大会の総合ルールだ。
あとは種目別で個人、複合優勝があるが·····
「·····先生、これって私たちが出たら圧勝じゃないですか?」
「だから呼んだのよ?他校を圧倒して勝ちなさい、貴女たちなら出来るでしょう?」
「よしじゃあみんな!全力で·····」
「ただし!一つだけ縛りを儲けるわ」
『『えっ』』
「これは人気の大会よ?それに久しぶりのこの国での開催よ、観客が盛り上がるような『演技』をしなさい、今年はいつにも増して強豪揃いの中で、そんな事が出来るのは貴女たちだけよ?」
ふーん、それが校長先生の狙いってワケね、おっけ理解した。
「あと怪我をさせるくらいなら良いけど殺すのは絶対にダメよ?あなた達なら制御出来るわよね?」
『『もちろんです!』』
「じゃああとはもう遠慮なくやりなさい、どうせもうすぐあなた達はSランク冒険者チームとして公表されるのだから箔を付けるのよ!Sランク冒険者『ソフィ・シュテイン』とそのパーティ『なかよし組』のデビュー戦よ」
『『はーーい!!·····はっ?』』
えっ、決まったのそれ?
名前:ソフィ・シュティン
年齢:12歳
ひと言コメント
「ええぇぇぇえええええっ!?!?私、やっぱりSランク確定なの!?!?チョー面倒臭いんだけど!!!·····え?依頼1回あたりの単価が数百?やるやる!めっちゃやる!!私Sランク冒険者やりまーすっ!!」
名前:アルム
年齢:12歳
ひと言コメント
「ワタシにできるかな····· あんま試合とか得意じゃないんだけど····· 特に走る系·····」
名前:フィーロ
年齢:12歳
ひと言コメント
「あの大会に参加出来るなんて!お父さんとお母さん喜んでくれるかな!というか僕が1番嬉しいんだけど!!うわぁ頑張らなきゃ!!」
名前:グラちゃん
年齢:11歳
ひと言コメント
「Aランク冒険者····· おばあさ····· お姉様、マジで言ってるのかしら?」
名前:ウナちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「ソフィちゃんがいたら楽勝だよね!それに王都で開催ならおじーちゃんに会えるかな!!たのしみー!!」
名前:エビちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「久しぶりに大暴れするのじゃ!許可されたからには容赦せんのじゃ!」




