エネルギッシュな義手
義手に対して色々な調整を行った私は義手の性能テストを再開した。
とりあえず中指を立てて効果を発動·····
\ぴかーん☆/
「うわ眩しっ!?でも成功!」
ぶっちゃけ言うと発光機能を中指にしたのはネタで、中指を立てて光らせてセルフモザイクにするとかいう深夜テンションの賜物だ。
まぁ相当強力なライトなので普通に役立つから問題ない。
そもそもそこの世界、中指立てるのは挑発じゃなくて通りすがりの馬車に行商人が物を売りに来る時の合図だし。
最初ビックリしたわ、ケンカ吹っかけられてんのかと思って。
「親指と薬指と小指はテストの必要なし!」
親指のナイフ機能は今朝試してハチミツまみれになったけど確かめたから良し。
そして薬指と小指は連動しないってだけの機能でもうテスト済みだから大丈夫、すんごい便利。
「·····じゃあ次はアレやるかぁ」
カパッ
私は前腕のカバーを開くと、内部に私の魔結晶を装填した。
そして蓋を閉じて内部の魔結晶に光と炎属性を纏わせて発散するエネルギーを内側へと反射して押し返す事で臨界状態まで持っていくと、発射準備が整った。
「ビーム砲射出用意!·····ってー!!」
ズギャォォォォオオオンッ!!!
「よし出せた!機構もカンペキっと!!」
手首の砲門から出たエネルギーの奔流は渦を巻きながら的の岩へ直撃、一瞬岩は耐えたものの即座に溶断され貫通した。
だいたい摂氏16万度って所かな。
こんくらいあれば十分だ。
「さーて次は····· コイツでいってみるか!」
ガチャコンッ!!
ガキャーンッ!!
今度は前腕の上側が変形し、巨大な杭とその発射機構が組み込まれたレールが仕込まれた腕、パイルバンカーモードへと切り替わった。
ロマン100%、それすなわち超高威力!!
\むっ!?ソフィお主なんじゃそれ!?/
\かっこいい!!浪漫だ浪漫!!/
「んっふっふー、こいつはパイルバンカーよ!頑丈な魔物用の近接装甲破壊兵器って所だ····· ねっ!!」
ズダァンッ!!
私はパイルバンカーを構えたまま駆け出すと、今度はゴブリンジェネラルを模したサイズの岩へ突撃、手前で踏み込んで飛び上がると、その頭上へと接近し·····
「いけっ!『パイル・アウト』!!」
ズガァァアアアンッ!!
「うわっととと!?」
パイルバンカーを脳天めがけ撃ち込むと、頑丈な火成岩で出来た的が木端微塵に砕けとんだ。
が、軽い私の体は反動で吹っ飛ばされ、あらぬ方向へと飛んでしまった。
でもこれよこれ!ロマンってのはこうでなくちゃ!!
くるくるくる·····
シュタッ!
「よっ、と!ふぅぅ····· 良い感じ!!」
これで義手で試したいテストはだいたい終わったから、次は·····
「よし!義手のテスト終わり!次は·····変形っ!」
ガチャガチャ·····
「ブレードモード!」
これは私お気に入りの超特化型ブレードモードで、関節こそ人のものと同じ感じであれど形状は機械そのものだ。
肩から肘に該当する部分はなんの意味もないけどデザイン性の良さを重視してカクカクしたよく分からんパーツを付けて、肘から先は長さ1.2m 幅13cm 厚さ3cmの鉄板の如き刃が出ており、付け根の所は少し太くなっていて可動用のパーツが組み込まれている。
色はやっぱりカッコ良さを求めて銀灰色、つまり私の髪の色と同じ色にしてある。
そしてこの刃は普通は触れても切れない鉄板だが、魔力を流すことで側面に『崩壊属性魔力』が超高密度で現れてブレードとなり、物にふれるだけで何でも切れるようになるのだ!
「とりあえず斬り方の練習····· 抜刀的な動きは左だから難しい····· じゃあこれだっ!」
「おりゃぁぁあっ!!」
私はブレードを地面に引きずりながら走ると、的の直前で体を右回転して左腕のブレードを遠心力を使いながら的に当て·····
ゴァッ!!
「うぉっふ!?」
刃は石で出来た円柱形の的を豆腐を切るかのようにすんなり切断し、勢い余った私は回転しながらバランスを崩して地面にベチャッと倒れた。
「はーヤバいわ、これ強いわ·····」
デザインも機械というよりメカっぽい感じで、肘の所がちゃんと曲がるし超よくキレる。
とりあえずこれもテンプレ決定。
◇
その後、私は実戦用の腕を何種類か開発した。
・ビーストアーム
獣のような凶悪な爪の生えた漆黒のかなりデカい腕、見た目通り爪での切断攻撃を目的としている。
色は光がほぼ反射しない漆黒でちょっと紫が混じってる。
・ロボアーム
名前の通り機械風のアームで、かなりゴツい見た目をしている。
主にパワー用で片手で巨岩を持ち上げられるほど、しかも握る力もやばくて岩を粉々に握りつぶせる程。
色はくすんだメタリック。
・ガトリングアーム
もう説明不要
腕がバルカン砲になってて魔力弾を飛ばせる。
色は銃っぽい黒色。
・最終兵器『賢者の手』
私の最終兵器シリーズ(今考えた)
『想像具現化』を何も変換せずそのまま腕の形に放出した状態。
青色巨星のような青白い光を放っており、私の意思で自由に変形して防御や攻撃を出来る万能型。
ロマンを捨てて限界まで合理化した末に生まれた。
·····ぶっちゃけアレね、FIRST号機の覚醒暴走した時のアレ。
あと他にもまだまだ開発中の触手型とかもあるにはあるけど、基本的にはこれと肘からビームの出る義手、それに魔力で再現した私の腕の6種類をテンプレートとして記録しており、いつでも入れ替え出来るようにしてある。
『ソフィちゃーん!そろそろ授業終わるよー!』
「はーい!!テスト終わりっと、『修繕』」
私は度重なる実験でめちゃくちゃになった地面に対して修繕魔法を掛けて直すと、左手をビームの出る義手·····
「名前何にしよっかな····· とりあえず『白黒義手』でいいや」
左腕を白黒義手に戻してみんなの元へと向かった。
名前:ソフィ・シュティン
年齢:12歳
ひと言コメント
「異世界ってホント最高、好きだったマンガとかの武器とかを再現出来るなんてマジで神だとおもう」




