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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
159/229

義手を着けていざ学校へ!


【建国1225年1月12日】


「ふあぁっ····· 眠·····」


 今日は私たちがゴブリンジェネラルとその軍団を皆殺しにした翌日だ。


 本当は私たちは学校を休んで引き続きゴブリン討伐をする予定の日だったのだが、早く終わったので普通に学校へ行く事になった。

 というか校長先生からのお呼び出し(お説教)だ。


 そして私は完全に昼まで寝る気だったが途中で叩き起されて、壁も直ったとはいえ壊れたのでかなり不機嫌モードだ。


「おはよ·····」


「おっはよー!ソフィちゃん!早く着替えて食堂いくよ!」


「うぇーい·····」


 不機嫌と言うよりやる気が無いだけに見えるって?

 機嫌悪くてしかもやる気ねぇんだよ·····


 おっといけない、口が悪くなってるわ。


「はぁ····· ちょっとまってて、着替えてくる·····」


 私は一旦部屋へと戻り、ぱっと制服に着替えて戻ってきた。

 こういう時は大体スカートを履き忘れたりするるけど、ちゃんと確認をしたから大丈夫。


「じゃあいこっか」


「そ、ソフィちゃん!その、す、スカートめくれ上がってるよ!!」


「ホントだ、ありがとフィーロ君」


 どうやらスカートの後ろがパンツに巻き込まれてめくれ上がってたようで、それをフィーロ君が教えてくれたお陰で事なきを得た。

 スカートは可愛くて好きなんだけど、こういう事がたまにあるから困るんだよね。


「今日の朝ごはんはなんだろなぁ」


 私はスカートを元に戻しながら食堂へ向かった。



 食堂に到着するとグラちゃんが既に席をとっていてくれたので、朝ごはんを取ってきて皆でそこに座った。


「おまたせー、じゃあいただきます」

『『いただきます』』


 今日の朝ごはんはハムエッグとトーストとサラダというシンプルな朝食だ。

 ·····親指のナイフ機能で蜂蜜トーストを切ったらベッタベタになって大変な目にあったけど、普通に美味しい朝食だった。


 ご馳走さまでした。



 朝食を食べ終え荷物を持って外へ出ると、私は車庫から愛車のケッテンクラート····· これ車?バイク?まぁいいや、愛魔動車のケッテンクラートIIを出してみんなの元までやってきた。



「みんな荷物置いていいよー」


「毎日ありがとー!」

「最近教科書が増えて重くて大変だよね」

「分かるわ、置き勉すると部屋で勉強も出来ないから厳しいわよね」

「わたしチカラ弱いからたすかるー」

「毎度毎度サンキューなのじゃ!」



 流石に上級生ともなると教科書も分厚くなり、かなりの重さになってきていた。

 分かりにくいけど登山でもすんのかってくらい重くなった。


 まぁ原因は魔法の教科書で、コイツは六法全書が裸足で逃げ出すくらいデカいし分厚い。

 ちなみにこの魔法の教科書は『魔法より強い魔法(物理)』と呼ばれる魔法使いの最終兵器らしい。


 現にゴブリン程度なら殴り殺せるようになのか、角とかが金属で補強されてるし·····


 ·····んな事どうでもいっか。


「しゅっぱーつ!」


『『おー!』』


 私はケッテンクラートを走らせてみんなと一緒に学校へと向かった。




 ケッテンクラートを学校の車庫に収めた私はB組の教室に入った。


「おはよー」


『おはよ·····う?』


「·····?なんかあった?」


 教室に入ると、なぜかクラスメイトが私を見て呆然としていた。

 まぁ突っ立ってても仕方がないと思って自分の席に座ると、クラスメイトがゾロゾロと集まってきた。


「なになに!?怖いんだけど」


「そ、ソフィちゃん、左手·····」


「あぁこれ?凄いでしょ!」


 私は左手を動かしてわしゃわしゃしたり腕をニョキっと伸ばして天井に触ってみたりした。


『『うわあっ!?』』


「実は昨日ゴブリンジェネラルにやられて腕が無くなっちゃってね、魔法で義手を作ったんだ!ちなみに元に戻すのも出来るよ!ほらこんな感じで!」


 そう言うと私は義手から無くなる前の本来の腕に戻した。


「ね?でも義手の方が便利だからわざと治さないでこのままにしてるんだ!」


『『頭おかしい·····』』


「事実を指摘しないでよ·····」


 私は机に突っ伏して泣いた。





 その後はクラスメイトのみんなが新しいオモチャで遊ぶみたいな感覚で私に色々質問したり腕の変形とかを見せて欲しいと言われて対応が大変だった。


 まぁ男子たちが私をチヤホヤしてきて楽しかったけどね?

 特に腕をブレードにした時の盛り上がりは凄く、教室に入ってきた担任のビオラ先生が私を騒ぎの元凶として教室の外で簡易的な説教をしてくるくらいには大盛り上がりした。


「えっと、先生はこの腕を見ても何も質問しないんですか?」


「気になるけど、校長先生から事前に言われてたから質問しなかっただけよ?特に問題ないのよね?」


「無いですよー!」


「分かったわ、でも教室内で変形させたりするのはやめなさい、備品が傷付いたら····· ソフィちゃんなら直せるけどダメよ?」


「はーい·····」


「じゃあ朝の連絡をするから教室に戻るわよ」


「やったー!」




 その後の朝の連絡では、私の腕が無くなった事を先生が公表して私まで驚いてみて皆からツッコミ入れられたり、ゴブリン共の危険が無くなったから野外演習が再開するって聞いてみんなで文句言ったりとか色々な連絡があった。


 そんで1時間目は数学だったので腕を枕にして寝たらほっぺたに痕が付いた。


 2時間目は国語だったので義手を変更してフカフカな枕にして寝たら怒られた。


 3時間目は魔法学だったので腕を使わず教科書を枕にして寝ようとしたら怒られたからちゃんと参加した。





 4時間目は野外演習の時間だったので、杖をもって校庭へとやって来ていた。


「今日の授業ってなんだっけ?」

「なんだっけ?魔法を使って·····忘れた!」

「そこはちゃんと覚えてようよ·····今日の授業は防御魔法の使い方だよ」

「ちょっと違うわよ?魔法の防御のやり方だったはずよ?」

「そうだっけ?」

「魔法の防御の訓練だった気がするのじゃ」


 誰もまともに覚えてなかったわ。


 まぁ私たちは先へ進みすぎてて自主訓練をやってるからあんま関係ないんだけどねっ☆


「じゃあ私は義手で戦闘する訓練してるねー」


『『はーい!』』


「じゃあ僕達も各自練習ってことにする?」

「ワタシは最近覚えた地属性の練習する!」

「私はそこの除雪した雪で遊····· 練習するわ」

「わたしはねー、合体魔法の練習!」

「ワシはやる事も無いから魔法で遊ぶつもりじゃ」


 という訳で今日はみんなバラバラに練習する事になった。





 私はかなり離れた場所までやってくると、ちょっと改造したお古の制服に着替えた。

 この制服は義手が変形しても邪魔にならないよう左の袖を完全に取り払ってある自作の制服だ。

 もちろん校長先生に報告してあるから改造した制服を着ても怒られる事はない。


「ふぅ····· よしやるかっ!『フィールド生成』」


 パンッ!

 \ぺちっ/


 ズゴゴゴゴゴ·····


 轟ッ!!


「よし完成っと」


 私は合掌してから地面に手を付くと、周囲が盛り上がって高低差や壁や魔物の模型などがある大規模訓練フィールドを作り上げた。


 片手が義手になったらやりたかったことランキング上位に入るアレのポーズを真似したけど、意外といい感じだねこれ!


「さてと····· 訓練開始!」


 私は杖を持たないで走り出すとまずは石壁に左手で殴りかかった。


「加速っ!!」


 ガキンッ!!


 そして殴る瞬間に義手の肘に組み込まれたスラスターを吹かして加速すると、岩壁に腕がめり込み大きなヒビが走った。


「うわすごっ····· ふぬぬぬぬっ!!抜けないっ!」


 腕が壁にめり込んで抜けなくなったが、重力を変えて壁に張り付いて地面から引っこ抜く事で無理やり引っこ抜いた。

 なお、義手を変形すればいい事に気がついたのは引っこ抜いた後だった。


「パンチ力は申し分ない、じゃあ次は(ゆビ)ームでもやってみるかな」


 左手の指を銃みたいな感じにすると、人差し指の先端をパカッと開いて銃口を露出させた。


 そして腕から照準用のホログラムウィンドウを開いてクロスゲージの中心を岩壁に合わせて·····


「ビームッ!!」


 チュンッ!


「うひゃあ····· 強っ·····」


 岩壁には直径1.5cmくらいの穴が空き、穴の中は真っ赤に赤熱して溶けていた。

 ちょっと気になって中に指を突っ込んだけど、特に熱くない。


 いや、温度は1000度とか出てるから素手で触れたら一瞬で火傷どころか炭化しそうな温度だけど、義手ではほんのり暖かいくらいにしか·····


「あぢゃっ!?」


 と思ったら肩の付け根がめちゃくちゃ熱くなってきた。


「冷却冷却っ!!はひぃ····· そっか熱伝導で接続部まで伝わってきたのか·····」


 高温低温耐性があると油断して生身の方への対策を忘れていたらしい。

 そりゃそうだ、感覚が無くても義手は普通に高温になってしまうから熱伝導で肩までくるよね。

 今は万能結界で金属の再現をしてるから熱伝導まで再現されちゃったせいだなぁ·····


 私は急いで義手を冷却して、私の肩と義手の接続部には温度が伝わらないよう熱伝導を無くす結界を挟むことで対策を施した。


「これでOKっと、やっぱり扱いには気を付けなきゃいけないなぁ·····」


 私の義手は神経まで再現してるけど、人の体で痛いと感じる温度とかになったらアラートが出るようにしないと。

 そこら辺は制限を掛けてて気が付かなかったし前のテストは弱い火魔法だったから全体が高温になるなんて思いもしなかったわ。


「やっぱり実際に使わないと改善点が見えてこないからやって良かった」


 私は調整を終えると義手のテストを再開した。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「まだまだ改善点が多いけどかなり満足出来るような義手になってきた!!」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「最近土属性から地属性にランクアップしたんだ!ソフィちゃんが色々教えてくれたからもうちょっとで大地魔法まで行けるとおもう!」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「僕は錬金魔法の効果で全属性の下級魔法が使えるけどそれ以上は使えないから技能を磨いてるんだ!並行発動とか魔法操作とかそういうのも出来るようになってきたよ!」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「私はもう氷属性の最上位『氷河魔法』を使えるわ、他の子の影に隠れてるけど私も結構強いのよ?」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「わたしはねー!ウェアと一緒に光魔法と闇魔法を撃って混ざってドカーンってできるんだよ!すっごい強いんだよ!」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ワシは前世で使ってた技も使えるようになってきたのじゃ、ただ威力が高すぎてあんま使えないのじゃ····· 前世のワシは大雑把だったから今世は精度をあげるよう頑張ってるのじゃ」


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