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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
157/230

後処理の方が大変っ!



 私は真冬の雪原の森の前で正座させられ、校長先生にガミガミと叱られていた。


「今回も派手にやったわね?」


「ハイ·····」


「今まではギルドの依頼とかじゃなかったから私が揉み消していたけれど、流石にもう無理よ?」


「うえぇ·····」


「うえぇ·····じゃないわよ!流石にご両親にも報告、それにギルドからお達しが来るでしょうね」


「はぁ·····」



 まぁお父さんとお母さんはもう色々打ち明けてるのでどうにでもなる。

 ·····おじいちゃん達にバレると面倒そうだ、勝手に婿を選ばれたら困る。



「·····ギルドからのお達しとは?」


「たぶん王都の本部に呼ばれるわよ?もちろん貴女の友達も全員」


『『ええっ!?』』


「嫌なんですけどーっ!?」


「呼び出されて当然よ!!まだ未成年の子供5人が下手したら街が滅びる可能性さえある街から近い大規模ゴブリン基地をたった30分で制圧するなんて有り得ないわ!!」


「·····記憶改変しちゃダメ?」


「ダメッ!前から貴女たちなかよし組は活躍が目覚ましすぎてAランク昇進の話が出てたのよ?特にソフィちゃん、貴女に関してはSランク確定よ?」


「えぇっ!?嫌だぁーっ!!?!?」



「貴女ねぇ·····!私がどれだけ苦労してると思ってるのよ!そこのウナちゃんのお爺様、現国王から前々から推薦されてたのだけれど面倒事になると言って私が断っていたのよ、でももうダメよ、今回の件で私からSランク昇進を打診させて貰うわ」


「うげぇ·····」


「ここまで活躍したらもう無理よ····· 諦めて大人しく従いなさい?」


「へぁい·····」


 私は観念して地面にへにゃっと倒れ込んだ。



 その後校長先生からやりすぎと怒られたり、森の掃除をやらされたりで色々大変だった。


 そして今が1番大変なことになっていた。


「どうしたのよこれ!?これ貴女の腕よね!?早く王都のサークレット教付属治療院に行くわよ!私の転移魔法ならソフィちゃんくらいなら連れて行けるわ!」


「やだぁぁああっ!!」


 左腕が欠損してるのがバレた。

 というか私の落っこちた腕を回収し損ねてた。


 頭は拾ってインベントリに保管してるんだけど、腕のことすっかり忘れてたわ。


 で、落ちてた私の腕と義手になった左腕を見るなり私をガッチリと掴み、転移魔法で王都にある病院に連れて行こうとしていた。


「左腕なんて必要ないっ!私はこのままでいいの!」


「ダメよ!腕の再生は聖女クラスの能力者じゃないと出来ないのよ!」


「はぁ!?腕を生やすくらい出来ますしぃ?聖女如きに負けないしぃ?」


「変に意地はなくてもいいわっ!!さっさと行くわよ!『転移』!」

「『阻害』っ!」


 ガキンッ!!


「なっ!?邪魔された!?」


「ったり前ですよ!!嫌だもん!!腕を生やす魔法くらい私でも使えるから!!というか死者蘇生の魔法使えるし!!」


「·····は?」


「まぁ再生する気ないんだけどね?」


「そこじゃないわよ!!蘇生魔法が使えるの!?」


「使えるよ?まぁまだカエルでしか試してないけど完全に生き返ったのは確認したよ?」


 ちなみに死後すぐで、魂が近くにある場合じゃないと蘇生できないけどね。

 流石に数年前からインベントリに入れっぱなしだった冷凍虹マスは生き返らなかったわ。


「·····ソフィちゃん学校卒業おめでとう、これからは宮廷魔導師になって国のために働きなさい」


「·····全ての記憶よ書き変われ『事実改ざ(ワガママばんざ)


「やめなさい!!!わかったわよ!!そんなに嫌なの!?」


「うんっ☆」


 当たり前じゃん、せっかく自由な異世界に来たのに社畜生活に逆戻りなんて真っ平御免だ。

 私はフリーランスで好き勝手に生きるって決めたんだ。


 ·····フリーランスとフリーターどっちだっけ、まぁどっちでもいいや。



「まぁ、私の義手はぶっちゃけ元の腕より圧倒的に高性能で便利な、いわば上位互換なのでこのままにすることにしたんですよ」


「·····そう」


「ほらこんな感じで」


 私は左腕をお気に入りのブレードモードに切り替え、近くにあった巨木に腕を思い切り振り抜くと·····


 シュバッ!


 ギギギ·····

 メギメギメギメギッ!!


 ズドォォォオン·····


「ね?」


「はぁ、わかったわよ·····普通の腕にもなるのよね?」


「そりゃもう当然、触ってみます?」


「失礼····· は?体温もあるし柔らかいわね、それに接続部が一切無いわ····· えいっ\痛いっ!?針で刺したなこんにゃろう!!/·····痛覚もあるの?血も出てるじゃない!?どうなってるのよコレ」


「神経繋げてるし擬似的に血液も流してるんでそういうのやめてくださいよ····· あいててて·····」


「そ、そう·····」


 とりあえずまた校長先生に針を刺されないように腕を機械風にしてカチャカチャ動かしたり、銃を取り付けてみたり、液体金属にしてウネウネ動かしたり、カッチョいいロボットアームにしたり、エネルギーの凝縮体っぽくしたり·····


 とにかく変形させて実演してその利便性について熱弁した。


「わかったでしょ私の腕の利便性!」


「わかったわよ····· はぁ·····」


 っしゃあ!

 晴れて私は義手少女になったのだ!!


 普通は喜べないことだけど、何時でも治せるしなんなら義手がある方が強くなれるから私にとっては嬉しい事なのだ!




 その後は校長先生が魔力感知で森の中にゴブリンがほとんど残っていない事を確認して、緊急討伐依頼の達成となった。


 そしてこの緊急依頼において発生した『たった5人の少年少女が1時間以内で6000体近いゴブリンとジェネラル級を含む集団を皆殺しにした』という前代未聞の事態がギルド上層部にも伝わり、様々なゴタゴタが発生してソフィ達にも降り掛かってくるのだがそれはまた後のお話にて·····





 ちゃぽん


「はひぅ····· 疲れがとれるぅ·····」

「のじゃぁ·····」

「うなぁ·····」


「うっわ蕩けてる」


「だらしない顔ね」


『何がおきてるの!?』



 はぁ·····

 お風呂サイコー·····



 説教が終わり緊急依頼が終了した後に私たちは寮へ帰ろうとしたのだけど、当事者という事で色々聞かれたり、ゴブリンの残骸から採取された武器や魔石などの素材をケッテンクラートで街へ運搬するのを何往復もしたりしたら疲れた。


 物凄く疲れた。


 大事な事なので3回言うけど、ものすっごく疲れた。



 そりゃ死んだんだから疲れてるに決まってるよね。

 はぁ····· まさか今回の死亡はフィーロ君のせい·····じゃないけどフィーロ君に殺されるとは思ってなかったわ。


 やっぱりショックを受けると人間は疲弊するってよく分かったわ。


 それに·····


「うーん、違和感っ!!」


「どうしたの?」


「いや、この左腕の付け根のとこあるじゃん?ここにお湯か当たると違和感が物凄くてさ·····」


「へぇー?さわさわ·····」


「ぎゃんっ!?」


 いつの間にかウナちゃんが近付いていて、私の左腕の所を撫で回された。


 ここ、さっき洗っていた時に気が付いたのだが相当敏感というか、経験のない感じだからまだ触られる事に脳が追いついていないらしいのだ。


「ふむふむ····· ソフィに弱点が増えたのじゃ」


「ちょっとこれはガチで触るのやめて····· くすぐったいを通り越して結構本気で痛いから·····」


「あっ、ごめんね·····」


 痛いといっても激痛というよりかは、皮膚が薄くて敏感な部分をガリッと引っかかれた時みたいな痛みかな。


 まぁ我慢できない程ではないけど相当痛い。


 あと言い忘れてたけど、今は義手を解除して左腕が無い状態で過ごしている。

 この状態にも慣れておかなきゃいけないからね!


 それにしても·····


「はぁぁぁああぁ····· 温泉サイコー·····」


 ひと仕事終えた後のお風呂はサイコーだ。





 ちなみにこの後のんびりしすぎたせいでめっちゃのぼせて死にかけた。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「存在しないはずの場所を触られてるから違和感がヤバい、これって幻肢痛の1種なのかな?」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「ソフィちゃんの左腕、見てて痛々しいなぁ·····」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「僕は男風呂で1人寂しくお風呂に····· って思ったら覗き窓にソフィちゃんが張り付いてて怖かった、妙に息荒かったし·····」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「なんで義手を外すのかしら?付けたままでいいならそのままにすればいいのに·····」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ソフィちゃんにおこられちゃった·····」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ワシは全身血塗れで洗うのめっちゃ大変だったのじゃ、まだ鉄臭いのじゃ」

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