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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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大規模依頼発生!



 今日はみんなで冒険者ギルドへとやって来ていた。


『はい、それでは無事に依頼を達成出来る事を祈っています、集合場所に向かってください』


「はーい!じゃあみんな行くよー!」


『『おー!!』』


 今日受けた依頼は私たちにとって初めての大規模依頼、ゴブリン基地の殲滅という依頼だ。


 普段はこんな依頼を受けないでお手伝い的な依頼ばかり受けているのだけれど、この依頼を受けたのには事情がある。


 というのも、実は『なかよし組』はちびっ子冒険者でありながら既にCランクの冒険者パーティ扱いになっているのだ。

 というか私が強すぎて、私自身は既にBランク扱いになってるのよね。


 ·····なんでかっていうと、牧場の牛を盗んだワイバーンを撃ち落としたり、フシ山の山頂のボスドラゴンと会ってきたどころか鱗ひっぺがえして持って帰ってきたりしたせいだ。


 今でも暫定Bランクに任命してきた時のギルマスのバケモンを見るような目は忘れられない。



 ·····それはともかく、本来は魔法学校の生徒は学校で待機、授業がなかったり非番の先生たちは街の防衛に当たってるんだけど、私たちは特例的に出撃している。

 校長先生は断ってたんだけど、ギルドから来るように命令が来たから渋々私たちを送り出したって訳だ。



 んふふ、合法的授業サボりだぁいっ!!




 という訳で、私たちはサボっ·····ゴブリン基地の殲滅依頼の集合場所に指定されている冒険者ギルドの訓練場にやって来ると、かなりな人数が集まっていた。


 私が見る限りではいちばん強い人で冒険者ランクAくらいの実力の人がいるパーティが居た。


「おおおーなんか色々凄いや」

「うんうん、みんな強そうだね!」

「魔法系だったら僕達も負けてない!」

「そうね、というかソフィとエビちゃんに勝てる人は居ないわよ·····」

「きょうはわたしはシーフなきぶん〜」

「むふふ、ザコ敵をバッタバッタ倒せると思うと楽しみなのじゃ!」


 私たちは浮かれまくっているが、実はこれ緊急依頼である。

 というのも、超絶大雪の関係で付近の森の巡回が出来なくていつの間にか近場の西の森にゴブリンが大量に集まって集落を作り始めていたのだ。


 あの日は冷え込みも凄かったから、近くのゴブリン達が集まって寒さを凌ごうとしてたのだろう。

 それがあっという間に巨大な集団へと変貌、そこに居たゴブリンのうち一部が上位種へと進化して大変なことになったという訳だ。


 なので緊急依頼が発令され、活躍したら私たちを正式な冒険者にするってくらいの非常事態だ。



「やぁ、君たちが噂の『なかよし組』かい?」


「え?まぁそうですけど·····」

「と、なると、君がソフィ・シュテインちゃんだね」


「·····そうですけど、もしかしてロリコン?」

「ち、違う!俺はAランク····· ·····もうすぐAランクの冒険者、ユングフラウヨッホだ」


 ·····なんて?

 えっと?ゆん·····?


 いや、この人の顔はそこそこ整ってて目立ってるから知ってるし、相当な実力者なのも知ってるけど。


 ちなみに私の好みの顔じゃない、興味のないイケメンアイドルでも見てるかのような感じだ。


 ·····てか名前そんなんだったんだ。

 


「ご要件は?」


「誤解は解けたか·····」

「解けてないですよ?もしそっちにやましい気持ちがあれば·····」


 しゅららぁっ·····


「こうしますからね☆」


 私は背中に装着していた星核合金製の鮪切り包丁『ツナギリ』を抜き放ち、ユン何某の股間へ切っ先を向けた。

 ちなみに今は何も切れないモードだから実は安全だ。


「ま、まて!話せばわかる!っていうか話を聞いてくれ!!」


「·····喋ってよし」

「なんで上から目線なんだ····· まぁいいか、今回の依頼は俺たちのパーティが主軸となって動くが、君たちが相当強いと聞いてな、仲良くできないかと思ったんだが、どうだい?俺たちと」


「あのね!わたし!おにーさんみたいなヘンタイさんとはなかよくしないでってがっこうでいわれてるの!」


 私はここぞと言わんばかりに、某名探偵くらい酷い子供のフリをした。

 我ながらあっれれー?おっかしいぞー?って言われても仕方ない大根演技だ。


 つーか、コイツも大概ヘタクソだよ、私と同レベルだ。


「·····」

「·····いや冗談ですけど、えーっと、流石になんか裏ありますよね?引き抜きとかは断ってるんですけど」


「君、子供の割にしっかりしてるな····· そうだ、目的はある」


「で?どんな?」



 なんか突然だけど····· 名前なんだっけ、ユンユンフリフリみたいな名前のこの人との交渉がゴブリン討伐作戦の前に始まってしまった。


 まぁ始まるまでまだ時間かかりそうだし、暇つぶしにはちょうどいいか。

 エビちゃん達もあっちで絡んできたチンピラ冒険者ぶっ飛ばして暇つぶししてるし。



「·····フシ町産の上質な武器を、安く····· いや、普通にで構わないから俺に売ってほしいんだ!!」

「はぃ?」


「今回の依頼で活躍したら、君がフシ町の町長さんや工房の方に話を通して俺にいい武器を融通して欲しいんだ!!」



 あー厄介。

 殴れないのが厄介、殴って解決したい、エビちゃんが羨ましい。


 やはり暴力、暴力は全てを解決するって正しかったんだ。



「·····はぁ?」


「俺は元々西の方で冒険者をしてたんだがな、Aランク冒険者昇進のために王都に向かう途中でドラゴンに襲われて、死ぬ寸前までやられたんだ····· 倒せると思ったんだけどな」


 ·····いや逃げろよ、ドラゴン来たら。

 私でも逃げるよ?


「かろうじて全快はしたが、武器も防具も完全に壊れちまって、治療費で財布もスッカラカンだ·····」


「でしょうね」


「命があっただけマシなんだけどな、奇跡的にこの街の学校の····· ウッ·····!!」

「どうしました?」


「·····頭のおかしい格好をした保健室の変な先生に実験台にされる代わりに完全回復はしたんだ」


 うわ、ここにも出やがったなオボントレー先生。

 こりゃアレだわ、あの人の厚化粧のために財産全部むしり取られたな。


「君も知ってるのか····· まぁいい、思い出すだけで頭痛がしてくるからな」

「うんうん·····」


 私はちょっとだけユ····· ユカゲンイカガドスさんに同情した。


「そして今は本命の武器も無い状態で病み上がり初日だが、こんな時に相手がゴブリンの緊急依頼だ、しかも丁度、武器で有名なフシ町の町長の娘の君まで居るんだ」


「·····ピンチはチャンスってやつですね」


「あぁそうだ!という訳で·····どうだい?」


 こ、断りてぇー·····

 どうしよ、やっぱりここは穏便に暴力で·····


『そろそろ人が集まったから説明を始めるぞ!参加者は集まれ!!』


 ピンチはチャーンスっ!!!


「あっ集合なんで、その件についてはまた後で!活躍してたら考えときますんで!えっと、ユン····· ユンッッホッホさん!!」


「ちょまっ!!?あと俺の名前はユングフラウヨッホだぁー!!!」




 その後、ユン(略)の追跡を撒いてなかよし組に合流したところで、無事に作戦会議が始まった。

 ちなみに集まった冒険者はなんと100人を超えて153人になっていた。


 ·····そのうち3人ほどエビちゃん達がボコボコにしてたから戦力外かもしれないけど。


「ではこれより本作戦の内容を説明する!」


『『うおおおーー!!』』


「敵は雑魚ばかりだ!突っ込んで殲滅!以上!」


『『うおお·····おお?』』


 なんともアバウトな作戦だった。


 まぁ場所は大々的に公表されてるし、ゴブリンはザコ敵だし今回は噂だとボス級も居ないらしいから問題ないだろう。

 ·····いる気がするけどなぁ。


「では出発!」


『『うおおおおおーーー!!』』


 マジかよもう作戦会議終わったよ。


 という訳で私たちは皆を出し抜いて先に殲滅してしまおうと言う作戦を開始した。



 ギルドの外に出た私たちは、愛車のケッテンクラートの周囲に集まっていた。


 ギュルァァアア!


「よしエンジンOK!みんなも準備OK!?」


『『おっけー!』』


 今日の作戦はかなり大胆だ。

 ケッテンクラートにロープを結びつけ、みんなをソリに乗っけて引っ張るのだ。


 もちろんソリも私特製というか魔法製で、絶対に落とさないような仕組みになっている。

 もちろんカーブで遠心力が掛かっても重力魔法で制御するので全く影響は無いし、振り落とされる心配も無い最強のソリだ。


 最初はスキー板を付けてもらってジェットスキー(雪上)にするつもりだったがエビちゃんで試しても吹っ飛んで雪だるまになったので無理があると判明し、この形で落ち着いたのだ。


「じゃあしゅっぱーつ!!」


『『おー!』』


 というわけで私たちは爆音を響かせながらゴブリン共の場所まで行くため、まだまだ雪が残る盆地へと出発した。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「そういえばケッテンクラートのトラック版みたいなのあったような····· アレも作ろっかなぁ、あったら絶対便利だし」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「今回の作戦の主役はソフィちゃんとエビちゃんだから、ワタシたちはのんびりこの中から魔法を撃つだけでいいから安全だよ!」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「うぅ····· ソフィちゃんが強いのは知ってるけど、ゴブリン相手だから不安だなぁ····· 何かあったら僕のユニークスキルで·····」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「雪の中の戦闘だから外でやりたかったのだけど、2人が大暴れするって言ってたから諦めるわ」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「つくまで寝てていい?いいの?おやすみぃ·····」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「魔王の血が騒ぐのじゃ、あぁ早く血を浴びたいのじゃ·····」


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