始まる三学期
【建国1225年1月7日 午前6時15分】
「ふあぁぁあぁぁあっ····· 眠い·····」
私はまだ朝日も登っていないような時間に目覚め、朝のストレッチとかを終わらせて着替えをしていた。
休日ならまだ寝ているはずの時間なのでめちゃくちゃ眠いけど、今日から三学期が始まるので仕方なく制服に着替えているのだ。
「あーダルい、あー面倒くさい、あー休みたい!」
なんてグチを言いながらも、私の身体は成長に伴って買い換えた3代目の上級生用の制服をテキパキと着用していた。
·····まぁ、成長期の12歳だし、胸がもっと大きくなるはずだからすぐに4代目になると思うけどね!!
何度買い換えても、基本的なデザインは同じだから何年も同じような服をほぼ毎日着ているから割と面倒な構造でも高速で着替える事が出来るようになった。
「うーん、今日も私は可愛いっ☆」
着替え終わった私は鏡の前で身だしなみチェックをして、その場でクルクルと回転して確認·····
「あぶなっ!ノーパンで学校行く所だった·····」
ここ数日、女神様のお仕置でおしりが腫れてて痛かったからノーパン生活をしていて、ついはき忘れていたようだ。
まぁ普段から家だとあんま履かない·····
いやなんでもない、とりあえず今の制服のスカートはスカートを折っててかなり丈が短いミニスカートになってるから、下手に動いたら丸見えになってただろう。
「まぁセーフだし別に良いか·····」
とりあえず私は愛用している地球から私と一緒に異世界にやって来たパンツをはいて、寮の食堂に朝食を食べに向かった。
◇
寮の食堂に到着すると、フィーロ君とグラちゃんが座席を確保して私たちを待ってくれていたようだ。
そして2人は楽しそうにワイワイと会話をしていた。
·····何楽しそうに話してんのよ。
ちょっぴりジェラシーになった私は、フィーロ君の隣にドシッと座った。
「おはよフィーロ君!なに話してたの?」
「·····うぅ、賭けに負けた」
「ほら言ったでしょう?ソフィはこういう日はちゃんと早起きするって」
「賭け?」
「うん、次誰が来るか予想して遊んでたんだよ、僕はアルムちゃんだと思ったんだけどなぁ·····」
そこは私って言ってよと思ったけど、いつもエビちゃんと私でビリ争いをしてるから言うのをぐっと堪えた。
「じゃあ次誰が来ると思う?」
「次こそアルムちゃん!」
「私もアルムね」
「·····ウェアちゃん」
「「えっ?」」
絶対負けたくないから部屋を覗き見したら、ウェアちゃんは制服に着替えて外に出ようとしていて、ウナちゃんはパジャマのままベッドでぐっすり寝ていた。
ちなみにアルムちゃんはブラジャーのホックが破裂して慌ててるから暫くは来ないだろう。
·····さてはまた大きくなったな?
そしてエビちゃんはもう見事な爆睡だ。
すっぽんぽんでベッドから上半身がずり落ちながら大開脚して寝ている。
こりゃあと3時間は起きないなぁ·····
後で起こしに行かないと。
「みんなおはよー」
「っし!当たった!」
「本当に来た·····」
「まさかの大穴ね·····」
「ウェアちゃんであってる?」
「うんっ!すっごく眠かったからウナが寝てわたしがわかりに来たよ!」
「どやぁ」
大穴を当てた私は渾身のドヤ顔を晒した。
まぁすぐにズルしたってバレてボコボコにされたけどね☆
◇
その後なかなか2人がやって来ないのでリモートで急かし、ギリギリ朝食の時間に間に合った。
いやぁほんと面白かったよ?
エビちゃんはスカートを履き忘れて来るし、アルムちゃんは諦めて胸にサラシを巻いてやって来てブラの修理頼まれたし·····
「はぁ····· 美味しい·····」
まぁそんな事はどうでも良くて、私は寮の朝食を食べている。
朝食メニューは私は和風セット····· というかよくある安いホテルの朝食みたいなメニューで、ハムと目玉焼きとサラダと焼き鮭(※虹マス)で、付け合せがパンだったのでこっそり白米を取り出して海苔も出して味噌汁も出して優雅な朝食を楽しんでいた。
あともちろん緑茶もある。
「·····雪をみながら食べる朝ごはんはいいなぁ」
新潟のスキー場に泊まりでスノボをしに行った時の朝を思い出すなぁ·····
「ソフィちゃん!そろそろ行かないと遅れるよ!」
「·····まじ?」
うわやばっ!
のんびりしすぎた!!
私は行儀は悪いけどご飯に味噌汁を掛けておかずと一緒にササッと腹に流し込んで急いで車庫へと向かった。
◇
「うひゃぁ····· 寒い·····」
今日の天気は雪、それもかなり気温が低くてミニスカートだと凄く寒い。
「ううぅ····· タイツ化····· はぁポカポカになった」
生足に雪が当たってものすごく冷たかったし、ケッテンクラートの元まで行くのに雪の中を進む必要があったのでパンツをタイツ化して対策した。
·····今スカートの中を見られるとちょっとヤバいかも、タイツって結構透けるのよね。
とりあえずデニール増やしとけば大丈夫かな。
まぁそのお陰で雪の中でも寒くなく楽々進めた私は、愛車を車庫から出してその強力な馬力で雪を容赦なくかき分けてみんなの所までやって来た。
「じゃあみんな荷物乗せていいよー」
『『わーい!』』
私がそう言うと、みんながケッテンクラートの後部にリュックを置いた。
流石に全員は乗せられないのでこうして荷物を運ぶ事で許して貰っている。
·····許してもらうってのも変だけど。
「それじゃしゅっぱーつ!!」
『『おー!!』』
そして私たち『なかよし組』は学校へ向けて出発した。
◇
「おはよー!はぁ寒かった·····」
学校へ到着した私はケッテンクラートを車庫に入れ、みんなより遅れて教室へと入った。
タイツはもう普通のパンツに戻してあるから、スカートを捲っても問題····· あるわ。
まぁ実質ノーパンより多少はマシになったから良いだろう。
「ソフィちゃんおはよ〜」
「おー····· えっと····· おはようディスタちゃん!」
とここで、なかよし組以外の人物に話しかけられた。
彼女は確か前に私たちにケンカを売ってきたグループのリーダー、リクレス君の彼女·····
「彼女じゃないよ〜、婚約者だよ〜」
「·····あっ、もしかしておめでた?」
「まだそこまでは····· でも婚約はしたんだ〜、ねっリクくんっ」
「おう·····」
「はやっ」
確かこの世界では14歳くらいから結婚OKだったはず、というか貴族だと生まれてすぐに婚約とかあるらしいしあんまり関係無いのかも?
にしても、この子めちゃくちゃ優しそうな感じなのに割と肉食というか·····
うん、ディスタちゃんがツヤッツヤでリクレス君が枯れ木みたいになってるのは突っ込まないでおこう。
色々突っ込んだんだろうけど突っ込まないのが正解だ。
「·····で、なんか用?」
「うふふ〜、自慢しにきただけ〜」
「すまねぇ····· 年明けに指輪をあげてからずっとこうなんだ·····」
「そりゃ災難で·····」
私の中でリクレス君の評価が『ヤンチャなクソガキ』から『苦労人の元悪ガキ』に変わった。
『はい、さっさと席に着きなさい、朝礼するわよ』
「あっ先生来たからそろそろ行くね!2人ともおめでとう!」
「ありがと〜」
「フィーロに宜しくって言っておいてくれ····· 頑張れよ·····」
そして私はみんなの元へ、ディスタちゃんは婚約者を引き摺りながら席へと向かった。
◇
「みなさんあけましておめでとう、今日の朝礼と連絡を行います、起立、気をつけ、礼」
『『おはようございます!』』
なんかいつもよりカリカリしている担任のビオラ先生が朝の挨拶をして、出欠を取り出した。
(ねぇみんな、なんかビオラ先生おかしくない?)
(だよね、なんかあったのかな?)
(機嫌悪そうだよね)
(どうせ彼氏にフラれたんでしょう?)
(先生なんか怖い·····)
(あんまりヒソヒソ話も良くないのじゃ、まとめてソフィの部屋送りなのじゃ)
(ああん!?テメいまなんつった!」
「おっと失礼、説教部屋だったのじゃ!よくソフィが居るから間違えちゃったのじゃ★」
「むきー!!それを言うならエビちゃんもよく連れてかれてるじゃん!!」
「なんじゃと!?お主の方が回数が多いのじゃ!」
「·····2人とも、説教部屋に行きたくないなら黙ってなさい」
「「はーい·····」」
案の定怒られた。
◇
その後は説教部屋に行きたくないので大人しくしていたから特に何も起きず、朝の連絡を聞いていた。
「大事な連絡が2つあるので全員ちゃんと聞いててください」
『『はーい』』
「まず1つ目ですが、本日の外での始業式は大雪のためありません」
『『わーい!!』』
てっきり雪の中で立たされて始業式をやらされると思ってたから良かった。
「そして2つ目、とても大事な····· 大事な····· うっうっ····· 大事な····· ううぅぅぅううぅぅうっっ!!!」
が、2つ目を言う前にビオラ先生が泣きながら机に突っ伏した。
「ぴっ!?」
「あんのクソ野郎!他に女作って浮気しやがって!!挙句の果てに『お前は本命じゃないから』とか言いやがって!!!後で浮気したやつ諸共ツタでグルグル巻きにしてやるわ!大好きな彼女とくっつけて幸せでしょうねぇ!!あはははは!あんなヤツ別れて正解だったわ!!」
·····こりゃ酷いや。
うん、ビオラ先生はこういう所が無ければ生徒想いの優しい先生なんだよ?
男癖と男運が悪いだけだから。
(ね?言ったでしょう?彼氏にフラれたって)
(やっぱりかぁ····· もうちょい長続き····· いだっ!?」
グラちゃんとヒソヒソ話をしていたら、急に私のお腹あたりが我慢出来ないくらい痛くなってきた。
「痛っ、いたたたたっ!」
「ソフィちゃん大丈夫!?」
フィーロ君が心配してきたけど、私はそれどころじゃ無くて机に突っ伏した。
名前:ソフィ・シュティン
年齢:12歳
ひと言コメント
「お腹がめちゃくちゃ痛い····· 集中できない·····」
名前:アルム
年齢:12歳
ひと言コメント
「こんな時期にミニスカート履くからなんじゃない?ワタシはちゃんとロングにしてるよ」
名前:フィーロ
年齢:12歳
ひと言コメント
「どどどどうしよう!保険室に連れていく?でもとりあえず安静にして様子を····· あーもうわかんない!!」
名前:グラちゃん
年齢:11歳
ひと言コメント
「演技かと思ったけどマジっぽいわね·····」
名前:ウェアちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「お腹痛いの辛いよね·····」
名前:エビちゃん
年齢:12歳
「はえ·····?なにがあったのじゃ?」
(※2つ目あたりから居眠りしていた)




