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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
144/226

フィーロ君は喋らない


 あの後、私は魔王城で装備を作りまくっていたのだが制作機を全て使っても完成までにかなり時間が掛かり、探索の時間が無くなってしまったので、探索は後日という事で転移マーカーを置いて私たちは帰ってきた。


 ·····まぁ、帰ってきた時間は23時を過ぎていたのでその日はもうお風呂に入って寝てしまった。





【建国1225年1月3日 午前7時13分】



「んっ、んんんんんぅぅううううっ!!ぷはぁ····· 朝シャンしてこよ·····」


 朝日(再現)を浴びて目覚めた私は、とりあえず朝からお風呂に入ってスッキリする事にした。



 ·····お風呂シーンは無いのかって?


 ないよっ☆



 私はお風呂から上がると、いつも通りブラとパンツだけでタオルを肩に掛けて出てきて『秘密基地』のソファに腰掛けた。


「みんなおはよー」


「おはよー····· ってさっきも言ってなかった?」

「··········(無言でやれやれ、みたいな動きをする)」

「言ってたわね、というかちゃんと服を着なさい」

「ふむ、今日は下着か····· 最近よくランジェリーも着ておるじゃろう?フィーロの前でくらいもうちょい洒落っ気のある下着にしたらどうじゃ?」


「えー·····、そっちでフィーロ君の前に出るとすんごい怒るからこのままでいいや」


「ふーん····· まぁいいのじゃ、たしかに履き心地は重要じゃからな」

「っっ!!(怒った顔で身振り手振りした後私と服を交互に指さす)」


 ·····ん?

 あぁ、洒落っ気の無い下着でもえっちなのでも関係ないから服を着ろって事か。


 ·····ふーん、フィーロ君、女性らしい下着のことエッチな目で見てたんだ。

 ふーん?


「まぁもうちょい涼んでからねー、どうせ今日もヒマなんだから気にしなくていいよー」


「〜〜ッ!!(更に怒った感じで服を指さす)」


「えー····· いいじゃん別に·····」


「っっ!!(プンプン怒るような仕草)」


「僕が良くないって?いいじゃん別にうら若き乙女の下着がみれるんだから」


 そう言うと、私は胸を前に寄せて無理やり谷間を使ってフィーロ君に自慢した。

 最近ちょっとだけ大きくなったんだよねっ☆



「〜〜!!!(顔を赤くして、前かがみ気味に畳の方のコタツに移動した)」


「ちぇっ····· 感想くらい言ってもいいのに·····」

「ワタシはその下着も好きだなぁ····· でも大人っぽいセクシーなのもいいよね!最近合うサイズ無くなってきちゃったけど·····」

「わかるわ、ネグリジェとかもちょっと気になるわ」

「えー?普通のぱんつとかでよくない?シマシマとかウサギ柄のやつ」

「逆に考えるのじゃ、着けなくてもいいさと·····」


『『それは無いっ!』』

「ーーー!!!(手と頭を激しく横に振る)」




 火照っていた体が十分冷えた私は、ようやく普段着に着替えた。


「フィーロ君着替え終わったよー!もう大丈夫だよー!」


「·····っ!(ちらっとこっちを見てサムズアップすると、再び掘りごたつに入りながら本を読み始めた)」

「·····!(無言でサムズアップ返し)」


「·····あのさ、さっきから気になってたんだけどソフィちゃんとフィーロ君、それで会話になってるの?」


「えっ?何となくわからない?」


「わかんないわよ·····」


「なんだっけこういうの?」


「以心伝心ってヤツなのじゃ、こやつらまるで長年連れ添った夫婦みたいなヤツらなのじゃ·····」


「夫婦じゃないっ!」

「ーーッ!(顔を真っ赤にして激しく首を横に振る)」


\ノジャゲボロロロロロッ!!!/


 私とフィーロ君は全く同じタイミングでエビちゃんの言ったことを否定した。

 そしてエビは最近設置した砂糖吐き専用ボックスまで走って行って砂糖吐いた。



 ·····


 というか、さっきから気になってた事いい加減聞いてもいいかな?



「フィーロ君どうしたん?さっきから全く喋んないけど大丈夫?」


「·····(指を口の前でバッテンにする)」


「喋りたくないの?」


「··········っ!!(喉に手を当てて手をブンブンと振る)」


「·····あー、もしかして喉の調子が良くないの?」


「·····(無言で頷く)」


「昨日の説教で声枯らしちゃったかぁ、最近乾燥酷いもんね、じゃあちょっくら喉に良い物を作ってくるからまっててね」


「っ!(嬉しそうに頷く)」


「うぶっ、じゃからお主ら、それで伝わるのが変なのじゃって言っておるのじゃオエっ·····」



 という訳で、私はフィーロ君の喉を癒す食べ物を作りにキッチンへと向かった。





「はいはいそれじゃソフィキッチンのコーナーです、本日は喉にいい魔法のドリンクを作っていきますよーっと」


 私は訳の分からない独り言を呟いて、料理を開始しようと


「·····ソフィ様?何をしてらっしゃ」

「ぴみぎゃぁぁああっ!?聞いてた!?聞いてたっ!?」


「はいそれはもうバッチリと」


「むぎゅぅぅぅう····· 恥ずかし·····」


 独り言を家事妖精のアキさんに聞かれてた·····


 まぁ私は過去は振り返らない女っ!早速料理を初めてフィーロ君の喉を潤してトゥルットゥルにしてあげよう!!


「まずは蜂蜜生姜ホットレモネード、しかも世界樹の実果汁ブレンド!」


 レシピはすごく簡単!


 まずは水魔法を魔改造して『レモン果汁』『ハチミツ』『お湯』を生み出す。


 次に瑞穂の里で栽培してインベントリに時間停止で保管している生姜を取り出して、魔法で必要量だけすりおろす。


 そしたらコップにレモンを大さじ3杯、生姜を小さじ1、ハチミツを適量、お湯も適量入れてあとはチマチマ味見をしながら足りない物を入れていくだけ!


 そんで最後にうちの庭に生えてる世界樹の果実、プリミティブフルーツの果汁を1個分絞って入れるだけ!


 ちなみにこのプリミティブフルーツ、含有してる魔力量が半端なくて木の実のクセにBランクの魔物の魔石と同等の魔力を持ってる。

(ワイルドキャッツIIが全力走行で3時間以上走れる魔力量)


 しかも不思議なことに、魔力過剰症とかにならないで身体に吸収される性質もあるから、この世界の人にとっては身体にめちゃくちゃ良いスーパーフードだ。

 ちなみに果汁に魔法を込めることも出来て、今回は軽めの治癒魔法を組み込んである。


 ·····とりあえず味見

 

「しゅっぱ!めっちゃ酸っぱ····· あっ、生姜も少しキツいかも」


 ちょっとレモンと生姜が多すぎたかな?

 じゃあお湯とハチミツを追加·····


「っとと、溢れる溢れる」


 ずずずっ·····


 私はコップの縁で表面張力を起こしていた蜂蜜生姜ホットレモネードを啜って丁度いい量まで減らした。


「あっ····· はふぅ····· これ美味しい····· でも分量計ってないから二度と作れないや·····」


「ソフィ様、量は私が記録しているのでまた同じ物を作れますよ」


「おっ!アキさんナイスっ!!」


 とりあえずこのホットレモネードはインベントリに保管、どうせなら付け合せで喉にいい物でも作ろっと。


 ·····なんかあったっけ?


 Heyアカシックレコード!


 『喉に良い食べ物』検索



《検索結果》


・大根

・生姜

・ネギ

・レンコン

・かりん

・ゆず

・きんかん

・梨

・蜂蜜

・モルルムチッチョ

 etc…



 検索結果を見た私は、何を出そうか考えていた。


 まず野菜類は合わないから除外、柑橘系もレモンがあるから除外、ハチミツも既に使っているから除外、モルルムチッチョ?は正体がわからんから除外。


 ·····となると


「ふむふむ·····よし、付け合せはナシにしよっと」


「付け合せはナシですか·····」


「違う違う、ナシだよ」


「·····ナシ(Pear)ですか?」


「そうそう、そっちの方のナシだよ!」


「わかりました」



 という訳で、私はインベントリから梨を取り出して皮を剥くといい感じのサイズにカット、種もくり抜いて皿に乗っけて完了!


 あとはこれをフィーロ君の所に運ぶだけ·····


「·····モルルムチッチョ、検索」


 だけど、やっぱりモルルムチッチョとやらが気になりすぎて調べてしまった。


 ·····うん、選ばなくて正解だったわ、この世の渾沌と慈愛を混ぜて殺戮で割った感じの言葉で表せないナニカだったわ、たぶんSAN値減るタイプのヤツだわあれ。




 インベントリからハチミツ生姜ホットレモネードを取り出してナシと一緒にお盆に乗せて、私は『秘密基地』へと戻ってきた。


「よいしょー!はいフィーロ君これ喉にいいから飲んでね!蜂蜜生姜ホットレモネードと梨だよ!」


「っ!!(笑顔で私にペコペコお辞儀をする)」


 私にお礼をしたフィーロ君はコップに口を付けて私特製のドリンクを·····


 ·····あれ?そういや私あそこに口付けて飲んでたような?


「·····ごめ、そういえば私味見したとき口付けてたわっ☆」


「ぶっ!?!?(顔を物凄く赤くしてワチャワチャしだした)」


 そしてフィーロ君は机の上のメモ用紙に何かを書きなぐって私に見せて来た。


『これって間接キスじゃん!勝手に飲まないでよ!』


「·····だよね、あー恥ずかし」


『それどころじゃないよ!!そこはちゃんとしてよもう!!』


「いいじゃん別に·····」



 私とフィーロ君は間接キスの事で筆談を交えながらケンカを始めた。


「のげろじゃッ·····」


 その後ろで何故かエビちゃんが砂糖吐き箱に間に合わず砂糖を吐き散らしながらぶっ倒れてその砂糖をアルムちゃんが必死に回収していたが、いつもの事だから気にしないでケンカを続けた。





『いい?キスは間接でもダメ』


「えー?いいじゃん、幼なじみなんだし·····」


『絶対ダメ、いくら小さい頃から親友だからって僕は男、ソフィちゃんは女、だからキスは間接でもしちゃダメ!』


「私は気にしないんだけどなぁ·····」


『僕が気にするの!!』


「というかホットレモネードが冷めたら効果下がるからちゃんと飲んで?」


『飲むけど!間接キスになっちゃうじゃん!』


「反対から飲めばいいでしょ!?」


『わかったわかった!』


 その後も私とフィーロ君はネチネチとケンカを続けていた。


「あーもうっ!お主らとっとと付きあっムギュッ!?」

「·····えーびーちゃーんー?コッチでお仕置だよ?」

「むー!?むむむーーー!!」

「·····ご愁傷さま、アルムの超絶テクからは逃れられないわよ」

「うん····· ちょっと羨ましいかも·····」


 エビちゃんが何か言おうとして、最近判明した重度の百合好きなアルムちゃんがエビちゃんをお風呂場に連行していってしまった。


 南無阿弥陀仏·····



「ふぅ(ご馳走様をした)」


「おっ、どうだった?喉にいい感じしたでしょ!」


「っ!(サムズアップ)」


「·····ねぇ、喉が痛くても声は出せるでしょ?ちょっと出してみてよ」


「っっ!!(恥ずかしそうに首を横に振る)」


「声を聞けば症状が分かるかもしれないからさ、恥ずかしいなら私にだけ聞こえるようにでいいから声を出してみてよ」


「·····(俯いて小さく首を横に振る)」



 うーん·····

 ガラガラになった声を聞かれたくないのかな?


 とりあえず耳をフィーロ君の真横に座って、体をピタリとくっ付けて耳打ちで私だけに聞こえるようにしてみた。

 ちなみに腕にしっかり抱きついてるから逃げられないよっ☆


「これなら私にしか聞こえないよ?」


「〜〜〜ッ!!(逃げようとする)」


「逃げなくてもいいよ〜····· というか本当に大丈夫なの?そこまでして喋らないと逆に不安というか、なんか重大な病気とかの心配が·····」


「ーー!!(わかったわかった!という感じで私の話を遮った)」


「おっ、喋ってくれる?」


「っ!(無言で頷き、何やら身振り手振りをする)」


 ええと?


 手を上から下に半円状に動かして?

 その中で話して?

 外側で悩むような仕草?


 うーん·····


「あっ、遮音結界!」


「パチンッ!(指パッチンをして私を指差す)」


「んじゃ念の為展開するね!」


「っ!(頷く)」


 私はフィーロ君の指示通りに畳エリアにある掘りごたつの周囲に、音を完全に遮断する『遮音結界』を展開した。


「じゃあ喋っていいよ!」


「··········?(身振り手振り)」


「·····ごめ、今度はわかんないや」


『聞いても嫌いにならない?』


「もちろん!声くらいじゃ嫌いになる訳ないよ!」


 身振り手振りが伝わらなかったフィーロ君は筆談に切り替えて意志を伝えてきた。


『わかった、じゃあ喋るけど·····』


「もちろん!バッチコイ!!」


 私は耳打ちする感じでフィーロ君の口元に耳を近づけた。


 そしてフィーロ君が大きく息を吸って、ずっと黙って隠していたその声を発した。



「·····ソフィちゃん」


「っっっ!!ふひゃはっ!?」


 その瞬間、背中あたりが物凄くゾワッとして、少し遅れて体が急にお腹の奥あたりから熱くなってきて脳が焼け付くような感覚がして心臓がバクバクと鳴り始めた。


「なっ!?なぁっ!?なななっ!?ふひぁっ!?はひっ、はひぃっ!!」



 原因は、すぐに分かった。


 フィーロ君が声変わりしたらしく、幼さい少年の声から低めな青年の声へと変わっていた。


 たぶん、プリミティブフルーツの魔法のせいで急激に喉が修復されて声変わり中だった声帯も作り替えられてしまったのだろう。



 そして何より問題なのは、私·····


「だっ、大丈夫?」


「あひぃんっ♡」


 ダメだ声っ、声やばいっ!きゅんってするっ!!



 だめ、この声、好きっ·····!!



 ほんと無理っ、私の乙女の部分がっ、刺激される声だっ♡

 やばいやばいやばい、ASMRすぎるっ、脳ミソがとろけるヤツだぁっ·····♡



 私は耳を抑え、ときめく胸を沈めるため床をゴロゴロと転がった。



「ぼ、僕の声、そんなに変だった?」


「ふみゃっ!?や、やめ、やばっ♡耳元でっ♡耳元で話さないでぇ·····♡」



 前までは子供っぽい女の子と区別がつかないような高い声だったのに、今日はもうなんというか、乙女ゲーにでてくるっ、イケメンみたいなぁ·····♡


 ダメっ!私この声だめっ♡


 きょ、きょうのわたし、なんか変、なんか変なんだけどぉっ♡!!



「そんなにヤバいの!?」


「はひぅぅううっ!♡!」



 ものすごいヤバい、もう語彙力が無くなっちゃうくらいヤバいっ♡



「も、もうやめてぇ♡」


「·····さっきの仕返し」


「ふえっ!?」



 私がやめてと言うと、フィーロ君が間接キスの仕返しとばかりに私の耳元に近づき·····



「へぇ····· ソフィちゃんって耳が弱いんだ·····」


「ぁ·····っ♡ら、らめ·····」


「どうなの?こうされるの好きなの?」


「ぁっ····· ぅぁ·····♡ す、すき····· かも·····♡」


「じゃあお預けだよ」


「ひぅ·····♡」



 耳元で渾身のウィスパーイケボを聞かされた私は全身をゾクゾクさせ、あまりの刺激に耐えきれず気絶した。




 数十分後·····


「はっ!?わ、私は何を·····」


「起きた?大丈夫?」


「はぅっ♡ ふぃ、フィーロくん、もう、喋んないで····· ほんともう無理、耐えられない·····!」


『わかった····· 僕の声ってそんなに変?何か病気?』


「びょ、病気じゃないと、思う、けどっ!たぶん、変声期·····声変わりしたはず、なんだけど、なんか変·····っ!!」



 本当にヤバかった、もう()好みの超絶イケボだったわ····· ()が女だったら確実に惚れてた·····


 というか俺は元々ASMRが苦手で、特にああいう囁かれる系が大の苦手だった。

 理由は気持ち悪いとかじゃなくて、囁かれるとゾクゾクして逃げたくなる感じがするからだけどね?


 あぁもうフィーロ君の声が耳の中に残ってヤバい·····


 ASMRが流行ってる理由がわかるわ·····



『声変わり!?こんなに早く変わるの!?』


「いや、たぶんフィーロ君のは昨日怒鳴ってたから声が枯れてるのもあると思うし、さっきのやつにプリミティブフルーツの果汁使ってるから、そのせいだと思うけど·····」


「ふーん·····」


「ひんっ♡ 声出すの、やめて····· ()、その声だめ·····」


「苦手?」


「ちがっ、なんか、ゾクゾクするから·····」


「·····ん?今ソフィちゃんなんか違和感あった?」

「んひゃぅあっ!?筆談!筆談してぇっ♡」


『ごめんごめん、なんか今変だったから·····』



 ·····たしかに私、いま『俺』って言ってたわ。


 危ない危ない、たぶんソフィの部分があまりのイケボで気絶してて、僅かに残った俺の部分が表に出てきてたのかも·····



『で、僕の声は大丈夫なんだよね?』


「う、うん、私がフィーロ君の声に弱いってだけで、普通に大丈夫だと思うよ?声変わりにしては少し早いかもだけど、喉が枯れてるのもあるからそのうち良くなると思う」


「良かった·····」


「逝っ·····ッ♡!!っっ、はぁーっ、堪えた·····」

「だ、大丈夫?」


「〜〜〜っ!!!!っ、ちょ、ちょっ、黙ってて、耐えられない·····!!」


 あー·····

 もうダメ、声だけで絶頂しちゃうわ·····


 危なかったマジで。



 ·····というか声が変わってから気がついたけど、フィーロ君の体、かなり大人っぽくなってきてるなぁ。


 明らかにガタイが良くなってきてるし、身長も伸びてきて私と同じくらいだったのに今では抜かされちゃってるし。

 私の身長が大体147cmなのに対し、フィーロ君は身長150cm近くあるっぽいし、なんか毎日ぐんぐん大きくなっている気がする。


 それに顔つきも柔らかそうな可愛らしい男の子の顔から、シュッとした青年っぽい凛々しい顔つきに変わってきてかなりイケメンになってきている。


 ·····保健体育の教科書だと12歳ではまだそんなに男女で差が出ないはずなのに、フィーロ君はかなり成長してるから、成長が早い体質なのかもしれない。


 ·····なんか、ヤバいかも、フィーロ君を直視出来なくって来た。



 ·····よく見たら、フィーロ君って物凄いイケメンかも、しかも私好みのタイプ。





 私、もしかして·····




「ソフィちゃん大丈夫?」


「あっひゅひっ♡·····大丈夫、大丈夫!じゃあアルムちゃん達も帰ってきたし結界を解くよ!」


「ええっ!?でも·····」


「あぅ·····♡ も、問答無用っ!」


 私は何か大事な事に気が付きかけたけど、フィーロ君の声にやられて忘れてしまった。


 とりあえず思い出す前に遮音結界を解いて、みんなにフィーロ君の声が聞こえるようにした。





 私とフィーロ君は秘密基地中央にある、みんなが集まっている長コタツに移動してきた。


「みんなー、フィーロ君が喋んなかった原因わかったよー」


「おっ!原因わかった?」

「なんかソフィがずっとジタバタしていたり倒れたりしたけど大丈夫だったかしら?」

「ソフィちゃんずーっと真っ赤だったよね!」

「あへっ·····♡あへっ♡」


 あっエビちゃんはダメだ、アルムちゃんに色々されてダメになってるわ。


「ええとね····· フィーロ君の声がもうめちゃくちゃイケボですごくカッコよくて聞くだけでもうイッちゃうくらいすごくヤバいから!みんなも気をつけてね!はいじゃあフィーロ君喋って!」


「·····わかった」


「はひぅ♡」



 ダメだどんだけ聞いても脳ミソがトロットロに·····

 もうダメだ脳ミソだけじゃなくて色々トロトロになってる·····♡



「なんか、声変わりしたみたいなんだけど····· でも声聞いたずーっとソフィちゃんが変なんだけど大丈夫?なんか変じゃない?」


「ぁっ♡ぁああっ♡ もうダメっ!私はもう無理っ!!あぁやばいやばいやばいっ!声やばいっ♡」


「たしかに低くなってるけど、別に何も変じゃなくない?」


「そうね、普通に声変わりって感じね」


「おー!フィーロくんの声おとなっぽくなった!」


「はぁ、はぁ····· たしかに低いのじゃ、でもソフィのようにおかしくなるような点は無いのじゃ·····」


「だよね?ソフィちゃん大丈夫?」


「らめっ♡!!耳元やめてぇ····· ぁぁあ·····♡」



 フィーロ君の声で胸とかお腹の奥がきゅんっとして、どうしようも無いくらいどうしようもなくなる。



「·····よし、今度は僕がソフィちゃんを何とか助ける」


「もうやめてぇ·····♡ ちょっともう帰るぅ·····♡」


「あっ!ちょっと!!」



 超絶イケボASMRに限界を迎えた私は、フィーロ君を振り払うとフラフラしながら自分の部屋に帰ってしまった。


名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「フィーロ君ASMRヤバい、頭おかしくなりそうなくらいヤバい」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「何かを言おうとしてたエビちゃんはワタシが美味しく頂いちゃったよ!」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「別にフィーロの声を聞いても何の違和感もないわよ?普通に声が低くなったフィーロの声だもの」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「わたしは前のフィーロくんの声の方がすきだったなぁ·····」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「アルムが怖いのじゃ····· 違う方向に目覚めさせられそうなのじゃ·····」


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