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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
141/229

そうだ お宝、作っちゃおう


 魔王城の地下で鼻毛カッターを見つけた後エビちゃんがちゃんと探索したいとゴネたので、私たちはちゃんと探索をし始めた。


「あんま魔物も居ないんだね·····」


「うむ、魔物が現れ始めるのは地下1kmを超えてからなのじゃ、それまではポツポツとはぐれ魔物が現れる程度なのじゃ」


「ふーん、あっそこの部屋の中に反応あるよ!」


「おっ!じゃあ入るのじゃ!」


 そう言うとエビちゃんが地面にある部屋の扉を魔法でぶち開け、その中に飛び込んでしまった。



 そうそう、現在私たちが居るのは深度600m付近の通路で、構造としては横倒しになったホテルの廊下みたいな感じで、上と下に部屋への扉がある感じだ。

 そりゃ地面に対し垂直に突き刺さった宇宙船の中なんだからズレているに決まってる。


 まぁ、そのせいで平衡感覚がガタガタになってしまっている。

 止まったエスカレーターを歩いて登っているときみたいな違和感で少し気持ち悪くなってくる。


 と思っていたら、エビちゃんが中から出てきた。


「ソフィよ!!お宝なのじゃ!!」


「おっ!?なんかあった!?」


「うむっ!これを見るが良い!!」


 そう言うと、エビちゃんは私の前にどぎついピンク色の棒·····


「うわっ!?それ【自主規制】じゃん!捨てて!見せられないヤツだから!」


「えー?使えそうなのに·····」


「いいから!!」


「ええー·····」


 カチッ

 うにょんうにょんうにょん·····


「動かすなっ!!」


「別に持ち帰ってもいいと思うのじゃ、ワシしか使わぬのじゃし·····」


「わかったから!とりあえずバッグにしまって!!」


「っしゃあ!!」


 まったく·····

 大人のオモチャを持ってくるんじゃないよ·····


「·····おいエビちゃん、お宝反応があるのそれじゃない、四角い箱っぽいのだよ」


「む?その箱に付いてたのをもぎ取ってきたのじゃ、流石に大きすぎたのじゃ」


「·····はぁ」


 結局お宝じゃないじゃん·····



 その後も沢山ある部屋を探していったが、どうやらこの辺りは居住区で日用品程度しか置いてなかった。

 さっきのアレを日用品に含めるかは議論の余地ありだけど。


 という訳で私たちは先程から降下している縦穴に戻って降下を再開した。


「にしても、ほんと凄い穴だよね····· 下が真っ暗で見えないや」


「うむ、そりゃ民間人用の超巨大な居住区のメイン通路じゃからの、こうなってて当然なのじゃ」


「わぁお」


 普通なら長い縄とかを伝って降りるんだろうけど、私たちは空を飛ぶ事が出来るので楽々探索できている。


「·····ところでさ、民間人用の居住区にそんな良いお宝ってなくない?あるとしたらお金持ちとか貴族とかそういう身分の高い人のところとか、軍事施設とかじゃない?」


「·····そうじゃな!たしかに全部探索しても時間の無駄なのじゃ!」


「じゃあどっちにする?」


「ふっ·····そんなの決まっておるのじゃ」


「「軍事施設に行くぞっ!!」」


 という事で、私たちは軍事施設へと向かった。




 地下12km付近



 この戦艦は菱形になっており、中央付近が軍事施設というか艦載機の格納庫や管制室やエンジンルーム、地上に出ている後方部が居住区、先端はミサイルややべぇ主砲などの攻撃設備が整っているらしい。


 なので私たちが使えそうな武器や装備があるのはどうやらこの中枢部分だと思われる。


 魔力感知では先端部分には主砲やバリア展開装置やよく分からん機械があって、私たちというか人間が装備出来るような物は置いてなさそうだった。



「のうソフィよ、かなり潜ってきたが上昇する際の負荷はどうするのじゃ?この辺りから戻ったら死ぬと思うのじゃ」


「そこら辺は大丈夫、この呪いは深層の魔力が身体に纏わりついて来て、地上の魔力と融合する時に反応して悪影響を及ぼすって仕掛けだったからそれを剥がせば問題ないよ」


「ふむふむ····· 方法は?」


「死ぬしかないよっ☆ 私は生き返れるからねっ☆」


「なんじゃそれは!?ワシはどうすれば良いのじゃ!?」


「誰かに身代わりさせるとか?」


「ふむ····· って事は何か魔物とかに?」


「おやおや、エビちゃんは可愛いですね」


「でへへぇ、そうか?可愛いか?」


「そんな甘いもんじゃ無理だよ?例えば【言葉に表すのも憚られる度し難い方法】とか·····」


「うわぁ·····」


「まぁ、私が魔法でちょちょいと剥がしちゃえば楽々払えるんだけどね?」


「それを早く言わぬかっ!!」



 まぁ冗談だよ?

 私はどこぞの深淵探検家とは違うからねっ☆




 私たちはその後も降下を続け、ようやくそれっぱい所を見つけた。


「ええと、この辺りに武器庫っぽい反応があるね」


「ほほう!じゃあ早速入ってみよう!」


「うむっ!じゃあ万能マスターキーをやるのじゃ!」


「へいへい!それじゃ遠慮なく·····」


 私は扉に向けてウルトラ包丁『星断』を扉に突き立てると、切っ先は未知の超合金製の扉にスッとなんの抵抗もなく突き刺さり、そのまま動かすとするっと扉が切れて私たちが通り抜けられるだけの空間が開いた。


「よし!じゃあ入るよ!」


「うむっ!」


 そして開いた扉から中に入ると·····


『『『Gyuuaaaaa!!!』』』


「「お邪魔しましたー!」」


 中になんかいた。


「あれ何?」


「三つ首竜ギドラじゃ!」


「わかった」


 私はチラッと中を見ると、頭が3つあるドラゴンが居た·····


 ん?いまエビちゃんギドラって言った?

 まさかキングじゃ·····


 いや普通の黒い三つ首竜だわアレ。


 とりあえず頭ぶっ飛ばそ。


 ダァン!ダァン!ダァン!


『『『Gya!!?』』』


 あっ、死んだ。


「ソフィ·····あやつはかなり倒すのは面倒な魔物なのに倒せてしまうとは····· 倒し方を知っておったのか?」


「どーせ頭を3つ同時に潰さないと倒せないんでしょ?」


「うむ、その通りなのじゃ、知っておったか」


「んにゃ、どうせお約束のパターンだと思ったから」


「えぇ····· 直感·····」


「まぁ倒せたならいいじゃん!行こっ!」


「そうじゃな」


 という訳で、私たちは邪魔者が居なくなった格納庫の中へと入っていった。





「エビちゃんそっちなんかあった?」


「ダメじゃー!全部下に落ちて壊れておるのじゃ!」


「うーん·····」


 格納庫の中は物凄く大きく、宇宙戦闘機みたいなのとか、UFOみたいなのとか、かなり大きい宇宙船などが格納されていたようだが、全部が重力に従って下に落ち、尽く破壊されていた。


「エンジンとかは無事なのありそうだし、なんなら魔石とか金属だけ取り出せばかなりの儲けにはなりそうだよ!」


「うむ!とりあえず完全に壊れているのは取り出して良いと思うのじゃ!」


「はーい!」


 私はスクラップの山の中から良さげな物を引っ張り出して·····


「·····ん?」


「おっ?何かあったのじゃ?」


「いや、なんかあそこにさ、なんかロボットみたいな腕出てない?」


「むっ?どれどれ·····」


 私が見つけたのは、地面から何故かサムズアップして突き出ている人の形そっくりなロボットのアームだった。


 近付いて見ると、大きさは丁度私くらいの大きさの肘から上あたりで、かなり頑丈そうな感じだった。

 そして引っこ抜くと、何やら中に腕が入れられそうな感じがした。


「よいしょっ!」


 私はそのアームの中に腕を入れると、手を握ったり開いたりしてみた。


 ·····が、かなり頑丈で動かすのにかなりパワーが必要だった。


「·····おっ、もしかしてこれって!」


 私は魔力を込めながら手を開閉させると·····


 シュィィイイン·····


「おっ!!やっぱり動いた!!すごっ!!」


「なんじゃそれなんじゃそれ!!凄いのじゃ!」


「たぶんパワードスーツ!これ多分全身あったらめっちゃすごいよ!男心も乙女心も擽る最強の武装になると思うよ!!」


「マジか!急いで全部探すのじゃ!!」



 そして私たちは全身を見付けるため、ガラクタの山の中を掘りまくった。




「揃ったーー!!·····けどちょっとちがーーーう!!」


「うむ、中々いい感じなのじゃ!」


 1時間以上ガラクタを掘り返してようやく見つけたのは、パワードスーツじゃなくてパワーアーマーと呼ぶに相応しい、露出の一切無い全身鎧だった。

 まぁ落下の衝撃でぶっ壊れていたから形だけなんだけどね。


 というか私が探していたのはこっちじゃなくて、前世のゲームとかでよくあった、それ防御出来てんの?みたいな肌が露出しまくった、メカ少女が付けているようなタイプのパワードスーツなのだ。


「·····まてよ?これを作った工房がこの中にあるんじゃないかな、そしたらそこで作れるんじゃ?」


「たしかに!!さっさと工房を探すのじゃ!!」


「もちろん!!·····うーん、·····あった、多分ここ!」


「でかした!!」


 私たちはパワーアーマーを放置····· するのはもったいなかったので回収して、工場らしき場所へとすっ飛んだ行った。




 またしても万能マスターキーで扉をこじ開けると、中には装備を作っていたであろう機械が立ち並び、なんと作りかけの武装もあった。


 この製造機は地面に取り付けられていたからなのか、全部無事だった。


「おおおー!この感じ!いいねっ!!よしじゃあ早速作っちゃおう!」


「うむっ!·····ワシは無理じゃから頼むっ★」


「へいへい、まずは私の装備からね·····その前に」


 この工房は地面に対し垂直になっていて、このままでは到底作業なんて出来ない。

 そこで私は重力魔法を使って、重力の方向をねじ曲げて床に立てるように変更した。


 もちろんエビちゃんは気が付かずに地面にベチャッと落っこちたがノープロブレム!

\プロブレムなのじゃっ!!!/


 ·····だから早速装備を作っちゃおう!



「まずはこの辺りの機械に魔力を流して····· よし動いたっ!!次はえっと、設計図····· ん?とりあえず『星核合金3号鋼』を····· ダメだ加工できない·····」


 どうしよ、装備の設計図はもう出来てた····· というか結構前から暇つぶしに3Dモデルは作ってたからサイズを変更するだけで完成したんだけど、この機械にデータを移せないし、まず使おうと思ってたハイパー合金『星核合金3号鋼』が加工できない·····


 もしかしてこれポンコツなのでは?


「あー、エビちゃん使っていいよ、なんか女性向けのそこそこ露出の多い武装はあったからそれでやったらいいと思うよ、必要な材料は私が出すから選んで」


「お、おう····· むむむ····· これじゃ!この黒いゴテゴテなかっこいいアーマーが良いのじゃ!ええと、名前は····· 『黒戦乙女:竜』なのじゃ!」


 エビちゃんが装備を作成する機械のパネルをイジって作りたい装備を選んだようだ。


「へいへい?ふーん、『ブラックヴァルキリー・ドラゴン』って名前かぁ····· いいじゃん」


「うむっ!じゃあ早速材料の投入を頼む!」


「はーい」


 必要なのは·····


 布、金属、魔石


 えっ、そんだけ?


 とりあえずミスリルやらオリハルコンやらアダマンタイトと、魔力強化ナイロン繊維とカーボンファイバーと普通の肌着用の布、それと私特製の魔結晶を投入口にぶち込むと、画面に『スキャンします、組み立て場にお立ち下さい』と出てきたので、エビちゃんを組み立て場にぶち込むとアームやらなんやらが出てきてエビちゃんのデータをスキャン····· 失敗したのでアームが勝手にエビちゃんの服をスポッと脱がし、全裸にしてからスキャンをして、一気に武装を組み立てて行った。


「凄いなこれ····· かっこいい·····」


「わひゃひゃひゃひゃっ!これ!これクズくったいのじゃ!ひひひひっ!?」


 エビちゃんの身体にピッタリな黒いインナーの上下が作られ、続いてミスリル製のアーマーがどんどんと組み立てられて行く。


 ·····が、割と時間がかかっている。


 そりゃ内部に回路も組み込むんだから時間かかるよね、それじゃあ·····


「んじゃ、私も武装を自前で作るからエビちゃんは楽しんでてねー」


「おおいっ!?ソフィ助けるのじゃ!!擽ったくてたまらないのびゃひゃひゃひゃっ!?やめるのじゃー!!」


『製造を中止します』


「製造はやめるなー!!」


『製造を再開します』


「まったくエビちゃんは何やってんだか·····」



 ギャーギャー騒ぐエビちゃんを無視して、私は設計図通りに装備を作り始めた。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「前々から作ろうとは思ってたんだけど、そろそろ体も大きくなったから作る決意をしたんだ!·····まぁ、なんかキッカケがないとこういうのってやる気にならないよね!今日はちょうどいい場所に来たから作ることにしたんだ!」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「くすぐったいのじゃ!!でも装備めっちゃカッコイイのじゃ!!」


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