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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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そうだ 魔王城、探索しよう



 赤いレーザー光線が飛び交う空を右へ左へ上へ下へ移動しながら、私は魔王城へと進んでいた。


 しかし、エビちゃんは一切レーザーに狙われず、私狙いの流れ弾を時々避けている程度だった。


「エビちゃんズルいっ!!くっ、なんでエビちゃんだけ光線飛んでこないんだ····· こうなりゃ巻き込んでやるわーっ!!」


「あっぶないのじゃっ!!当然じゃろ!ワシはここの所有者じゃぞ?魔力を感知して攻撃するシステムじゃから狙われなくて当然なのじゃ!!」


「えっ、ズルい!私も狙わないように言ってよ!!」


「無理なのじゃ!」


「なんだとー!?遠隔で何とかしろー!」


「遠隔なんぞ無理なのじゃ!というかそもそもコントロールシステムが壊れて暴走しておるのじゃ!新規登録は無理なのじゃ!」


「はぁ!?そこを何とかするのが所有者だろー!!」


「なんじゃとー!?」



 私たちは飛びながら取っ組み合いのケンカを初め、フラフラと飛びながら魔王城へと近づいていった。



「·····ん?なんかレーザー止まってない?」


「ホントなのじゃ····· まさか、ワシの魔力と混ざって誤認しておるのか?」


「「··········」」


「おいソフィよ、離すのじゃ」


「ヤダッ☆」



 私たちはその後も殴り合いのケンカをしていたが、エビちゃんの魔力に紛れる事でレーザーには狙われず魔王城へと無事?に到着した。





「はぁ、はぁ····· やっと着いた·····」


「はひぃ····· 疲れたのじゃ·····」


 無事に、·····無事に?城の中に入った私たちは、とりあえず床に寝転がって休憩していた。


 その間にも、ちょっとだけ魔王城の中を見渡していたのだが、内装とかはごく普通の城の中っぽかった。


「なんというか、内装は普通のお城なんだね」


「うむ、元々何も無かったのじゃ、それを先祖が城に改築しておるからこんな構造なのじゃ」


「へぇ·····」


 なんというか、変な城だなぁ·····


「ところで、今日探索するのはどのあたり?」


「地下なのじゃ、さっきも言ったのじゃが、コイツは地下30km近くまで続いているのじゃが、未だ5km以下は探索出来ておらぬのじゃ」


「マジか·····」


「それに、探索率100%になっておるのは500mまでじゃ、それ以下はほぼ分かっておらぬ」


「うげぇ·····」


「更にここは地殻に深く突き刺さっておるが故に、人工龍穴になっておるから下に行けば行くほど魔力濃度も高く、強力な魔物が居るし、身体への負荷も高くなるから進めぬのじゃ」


「めんどくさ·····」


「あと地下5kmまで進んだのはワシなのじゃ、歴代最強の魔王のワシでさえ5kmが限界だったのじゃ」


「帰ろ?」


「今日の目標は10km以下の把握なのじゃ」


「帰る」


「·····さっきのビームの出る銃とかあるぞ?」


「行く」


 私はビーム銃があると聞いた瞬間、地下行きを決心した。



 私たちは休憩を終え、探索を開始するため地下への入口へと向かっていた。


 と言っても、地下30kmなんてマトモに探索出来るワケがない。

 しかも途中には強力な魔物がウジャウジャいるんだから何百年掛かるか分かったもんじゃない。



「おっと、言い忘れておったが地下から地上に行く時に身体に負荷が掛かるから注意するのじゃ」


「深淵かよ!!」


 私は思わずツッコミを入れてしまったが、確かにここの魔力は盆地に比べるとあまり気持ちが良くない魔力が溢れている。

 魔力濃度の高い地下から登ってきたら負荷も凄いことになるだろう。


「ちなみに、これ以上潜ったら人として戻って来れないっていう深さとかある?」


「学者の研究だと、15km以上潜った場合は魔力濃度が濃すぎて確実に死ぬって言っておったのじゃ、ワシも5kmから戻った時は大変だったのじゃ、幻覚は見るしフラフラするし·····」



 おやおや·····

 これは、本当にヤバい奴かもしれない。



「·····そうだ、魔力で探索とかできない?私は魔力で地形把握とか出来るんだけど」


「以前は無理だったのじゃ、何せ層ごとに隔壁があって魔力が遮断されるのじゃ、ほれこんな感じなのじゃ」


「ホントだ、こりゃキツいかも·····」


 いつの間にか下の層に行くためのハッチへと到着していたが、宇宙船独特のかなり密閉性の高いハッチだった。


 いや、まてよ?

 この程度なら岩盤を貫通するより楽だな·····



「ちょっと試してみてもいい?」


「うむ、その方が楽じゃからな」


「じゃあいくよ!『マジックソナー』!!」



 ポォォォォォオオオオンッ!!!



「みぎゃっ!?」


「あっ、ごめん」


 私は自分の魔力を下方向に解き放ち、地下の魔力を測定することで地形を把握しようとした。

 横に居たエビちゃんが魔力に反応してビックリしてしまったのは想定外だったが、地形はしっかりと把握出来た。


 ちなみにコレはソナーとは言ってるけど、仕組みはソナーとは全く別物で、魔力はありとあらゆる物を貫通する性質があったり無かったりするんだけど、通り抜ける時に抵抗があるのでそれを『アカシックレコード』に記録する事で地形を詳細に把握するという仕掛けだ。



「うっぐ····· 凄い広い、それに、部屋の数も、ヤバい、これは、キツいヤツだ·····」



 私の頭の中に膨大な量のデータが送られて来て、脳が爆発しそうになる。

 しかしそれを『アカシックレコード』が処理してくれているから何とか解析は進んでいた。


「見えてきた····· マップ展開!」


「おおおっ!?これはすごいのじゃ!」


 表示されたホログラムのウィンドウには、凧形な菱形の巨大な戦艦が表示されており、数百万はありそうな大小様々な部屋がある事が示されていた。

 あっ、メインエンジンは両翼に搭載されてるのね、なるほどそういう仕組みなのか。


「魔道具及び貴重品、重要な物をマップ上に表示!」


 ヴォンッ


「おっ!?なんか赤い点が表示されたのじゃ!」


「その点の所にお宝があると思うよ!とりあえず地下1層を表示!」


 私はマップ表示を変更して、すぐ下の第1層を表示した。


 ふぅん?

 めぼしい物はもう殆ど無いっと·····


 でもちょいちょいなんかあるから見てみるか。


「千里眼システム発動、ええと、この地点に行け」


「うおっ!?ソフィとワシが写ったのじゃ!?」


「うん、遠くの景色が見える魔法を使ったからね!今からこのお宝のある地点に行くよ!」


 私は千里眼のカメラ部分を動かし、赤い点のある場所まで遠隔で向かった。


 そういえば、小さい頃に作った『千里眼』は光をねじ曲げて視界に持ってくる魔法だったが、今は『光を魔力に変換してデータを送り、データを光に変換して表示する』というシステムに変更してある。

 だから前までは壁の向こうは見れなかったけど、今では見えるようになっている。

 しかも暗闇では魔力を光の動きにする事で、光が無くてもカラー映像を見る事ができるのだ。



 そして何かお宝がある部屋に到着すると、早速お宝を探して·····


「·····うーん、なんか、なんだこれ?」


「分からぬ、ソフィは分かるか?」


「わからん!」


 そこに置いてあったのは、なんかよくわからん長細いケース?だった。



「とりあえず『鑑定』」



 遠隔で鑑定してみた·····


 けど、結果は凄く残念なものだった。



「鼻毛カッター·····」


「何故鼻毛·····」


「「なんで鼻毛カッターが落ちてるんだよ!!」」



 その後も第1層の探索を続けたが、特にめぼしい物はなかった。


 なんか、前に探索したオークキングのダンジョンと同じ気配がするぞ·····?



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「よく考えたら別にここに来なくても探索出来たじゃん」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「よく考えたら魔法で探索するなら意味が無いのじゃ!ワシは冒険がしたいのじゃ!!」


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