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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
139/228

そうだ 魔王城、いこう


【1月2日 午前7時】


 私とエビちゃんは早起きをして、昨日も来ていたマッチョマッシュ達の魔物道場へとやってきていた。


「ええと····· 地図的に言うとこの辺りでいい?」


「うむ!ワシの魔王城があるマサトはここなのじゃ!·····なんで知っておるのじゃ?というかこの正確な地図はなんなのじゃ!?」


「これ?宇宙から撮影したサークレット王国の地図だよ!たぶん現状世界で1番正確な地図だと思う!」


「·····前々からというかもうずっと思っておるが、お主がワシの全盛期に居なくて良かったのじゃ、居たら魔王城諸共消滅してたのじゃ」


「それは言い過ぎだよー!·····って言いたいんだけどそれ実行可能なんだよね」


「·····つまり城諸共、世界最強の魔王を倒せる魔法があると?」


「んにゃ、物理もある」


「はぁ!?」


 2個くらい物理現象を使った攻撃はあるかな?


 宇宙から超高速・超質量の金属柱を落下させ、運動エネルギーで爆撃する衛星軌道兵器『賢者の杖』


 この世と対になる世界の物質、反物質を作り出し、正物質と反物質の対消滅によるエネルギー放出現象により発生する大爆発


 今のところ、確実に魔王城もろとも木っ端微塵に出来そうなのはこの2種類だと思う。



 ちなみにこの『対消滅爆弾』は威力が凄まじく、たった1gの正反アルミニウム円盤同士の対消滅で核爆弾級の破壊力がある。(※熱量換算で約180兆キロジュール)


 ちなみに反物質はどんな物質に触れても爆発するヤベェ物質なので、周囲を強固な魔力結界で封じ、中の空気を完全に無くして重力魔法・無属性魔法で魔力結界のカプセルの中央に浮かすように生み出す必要がある。

 そして起爆のシステムはこのカプセルの中に絶対に接触しないようにして反物質と一緒に封入してある正アルミニウムの円盤····· 一円玉を魔法で反アルミニウムに接触させる事で遠隔起動する仕掛けだ。


 前に1度砂漠のど真ん中に落としたら大変なことになったから、割と使用用途が限られる兵器だ。

 ちなみにその時に対消滅する時に有害なガンマ線をぶちまけると知って、今はそれを何とかするまで封印してるマジの禁忌魔法だ。


 ·····あと核爆弾は()()()()作ってないよ?



「·····い·····ィ、おい!ソフィ!!起きるのじゃ!!」


「はっ!?ごめんごめん、魔王城ごとエビちゃんを吹き飛ばせる物理兵器の事考えてた」


「はぁ!?お主なんちゅう物騒な事を考えておるのじゃ!?そんな事どうでも良い!とっとと出発するのじゃっ!」


「へーい」


 私は久しぶりのご登場となるラズワルドロッドに横座りして、エビちゃんは翼と尻尾を出し、空を飛ぶ準備を始めた。


 まぁ私は杖が無くても飛べるんだけど、あった方が楽·····というか座っていられるから楽という理由で今回は杖を使う。

 というのも、いつもなら音速の数倍の速度で移動するから座っている暇が無いんだけど、今回はエビちゃんの飛行速度に合わせて移動するからずっと前傾姿勢だと辛いから座れるようにした。



「よし、私はいけるよっ!」


「ワシも行けるのじゃっ!」


「「飛行開始っ!!」」


 キュォォォオンッ!

 バサッ!!


 私は魔法を杖を通して発動すると杖の下の部分に光の環が発生し、続いて各種結界が展開されて安全な空の旅を確約してくれた。


 その隣ではエビちゃんが自分の翼に魔力を込め、2,3回ほど羽ばたくとその場でフワッと浮かび上がった。



 そして2人同時に西の空へと消えていった。





【サークレット王国:上空】


 私たちは時速300km近い速度で空を飛んで魔王城のあるマサトという場所まで向かっていた。


 ·····まぁ、この速度だと2時間ちょい掛かるのだけど、エビちゃんにこれ以上の速度は無理と言われたので新幹線級の速さで飛んでいる。



「ところでエビちゃん、飛ぶのってその翼で羽ばたいて飛んでるの?それだと羽ばたく回数が足りない気がするんだけど」


「む?ワシは鳥が飛ぶのとは違う方法じゃぞ?どっちかと言うとドラゴンに近い感じなのじゃ」


「あー····· なんだっけ、翼に魔力を纏わせて羽ばたくと魔力が『羽ばたく』って現象を補強して魔力が飛翔魔法に変化するんだっけ?」


「そんな感じなのじゃ」


「へぇ」



 ドラゴンはデカい個体だと全長1kmのとか居たり、物理的に有り得ないほど翼がちっこい奴とかいるんだけど、そういう奴でも普通に羽ばたいて飛んでる事がある。

 どうも本()たちによると、物理現象で飛んでるんじゃなくて、羽ばたく行為が魔法の詠唱のような状態になってて自動で飛行魔法が発生するから飛べるらしい。

 ·····それとやたら防御力が高いのも、なんか鱗がある事で魔法の詠唱になってて防御魔法が発動してるらしいよ、あのバケモン共。


 気になって最近仲良くなったフシ山山頂のドラゴンに質問攻めしたら、嫌そうな顔をしながらも仕組みを教えてくれた。

 


 そう言えば今はエビちゃんとのんびり会話しているが、実はこれ普通の人が聞いたら無音だったりする。

 最初は私も声に出して話そうとしていたが、時速300kmで移動していると風で声が掻き消されてまともに話が出来なかったのだ。


 そこで私は声を魔力に変換してエビちゃんに飛ばしてみたら、エビちゃんからも魔力が飛んできて通信が出来てしまった。

 どうやら私とエビちゃんは簡易的だがテレパシーをする事に成功してしまったらしい。


 丁度良い暇つぶしが出来たので、私たちは飛びながら雑談をしていた。



「そういえば、魔王城の大きさってどれくらい?」


「ええと····· 確か上に500m、幅が200mと100mの平たい四角錐型なのじゃ、周囲には巨大な菱形の堀があるのじゃ!横幅が5kmで縦幅が1kmちょい、深さは不明なのじゃ!」


「えっ、城もめちゃくちゃデカいけど、そのお堀ヤバくない?よくほったねそれ」


「いや、堀は掘っておらぬぞ?というか城は地上に出ている部分で500mなのじゃ」


「·····まさか、下にも続いてる?」


「うむ、推測では30kmほど地下まで続いておるのじゃ!地下はまだほとんど未探索なのじゃ!」


「·····まって?ってことはだよ?確か魔王城って元宇宙船なんだよね?」


「うむうむ、先祖が650万年前くらいにこの地へ移住してきたのじゃ!·····あれ?65万じゃっけ?6500だった気もするのじゃ·····少なくとも明日の話では無かったのじゃ」


「ガバガバだなぁ····· じゃなくて!その宇宙船どんだけデカいんだよ!?前世でもそんなデカいの無かったよ!?」


「えっ、お主の故郷ってそんなに技術があったのじゃ!?」


「んにゃ、実在のはそんな大きくないよ?そんな規模の宇宙船なんて創作物····· あーごめん、創作の中ならもっと大きいのあったわ」


「·····は?アレよりもか?」


「1500億光年だから·····1光年が9460730472580800mで、1500億倍だからええと·····」


「意味わからぬわっ!!やっぱりお主の故郷は頭おかしいのじゃ!!」



 それめっちゃわかる。



 そして、その後も色々と雑談をしていたが、内容の無いような雑談だったり、確実にR18に分類されるであろう猥談だったので全カットだ。





 〜2時間後〜


「むっ、見えたぞソフィよ!アレがワシの元実家で魔王城、マサト・クラマなのじゃ!」


「へぇ、そんな名前だったんだ」


 まだもうちょっと先だが、このファンタジーな世界に見合わぬ無機質で機械的な巨大な城が聳え立っており、朝日に照らされて巨大な湖の中央でキラッと光っていた。


 ·····ん?サナトクマラじゃなくてマサト・クラマ?


 ひっくり返すとクラマ マサトってやけに日本人的な名前な気がするし、どっかで聞いた名前な気がするんだけど、なんだっけ·····

 もう12年もこっち居ると日本の事もちょっと忘れ始めちゃってるのよね。


 まぁいいや。



「むっふっふっ、どうじゃデカいじゃろう?」


「うわ、すっご!!」


 ありゃ凄いわ·····

 色々付け足されたりして改造されてるけど、本当に宇宙船だわ·····


 宇宙船というか、もう宇宙移民船とか超弩級戦艦とかそういう次元の船だわ。


 構造的に出てる部分は宇宙船の船尾のはずなんだけど、エンジン部分が無いのは魔導式で動いてたのか、それともどっか別の場所についてたのか·····


 まぁ、どっちにせよ·····!!!



「あぁめっちゃ楽しみっ!!リアルであんな巨大な宇宙船を出来るとか、もうロマンの塊だよね!」


「うむっ!では行くぞ!!」


「あいあいさー!!」



 そして私たちは魔王城に近づいて行っ



 ギュアッ



「ぎょえっ!?」


 ズギュァァァアアアアンッ!!!


「んぁアぢぢぢぢっ!!?焦げる!焦げちゃうっ!!!あっづ!!!」


 突如魔王城の中腹が輝き、強力なレーザービームが飛んできた。

 それをギリ回避したものの、エネルギーの余波が私の体をジリジリと熱してきた。


 ヤバかった、直撃してたら確実にリスポーンさせられてたわ。

 だってあれ魔法じゃなくてたぶん陽電子衝撃砲だったもん。


 当たれば宇宙戦艦でも沈むオーバーテクノロジーな砲撃だ。


 まぁ、あの規模の威力の魔導砲なんて連射できるわけが·····


 ズギャァァァアアアアンッ!!!

  ドギャァァァアアアアアンッ!!


 ズドォオォォォォオオオンッ!!!


「わっ!?ひょえ、ギャワーッ!?」


 連射できるどころか、砲門が1、2、345678910 11 12 13 14 15 16 17 18 19·····


 まって、100近くない!?!?!?

 しかも連射可能なのかよっ!超えげつないんだけど!!?!?


 あっまって、死ぬ!死ぬぅっ!!?!?


\ギョエーッ!!?!?/

 


「おっと忘れておったのじゃ!魔王城には今も魔族以外の生物を撃ち落とす防衛システムがあるから気を付けるのじゃ!ドラゴンでも迂回する程の威力じゃぞ?」


「それ早く言ってよ!!」



 そして私たちは突如始まったリアル弾幕ゲーを攻略しながら魔王城へと近づいていった。



名前:ソフィ・シュティン

年齢:12歳

ひと言コメント

「無理っ!須臾ないと無理っ!!ええいこうなりゃキノコ神拳究極奥義『ガバ当たり判定』で対抗じゃ!体の中心に当たらなけれベフッ!!!?あ、あぶなかった、頭に直撃したけど体の真ん中のちっこい当たり判定には当たらなかったからセーフ·····」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「どうなっとるんじゃそれ····· ちなみにワシは識別されて攻撃されないのじゃが、流れ弾が飛んできて迷惑なのじゃ、うわ危ないのじゃ!おいソフィ貴様!ワシにわざと射線が通るように動いとるじゃろ!!」


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