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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
136/226

初死の出オチ



【建国1225年1月1日 0時31分】


 しばらくしてフィーロが気絶から目覚めた。

 しかし、彼は頭の打ちどころが悪く、告白前後の記憶を完全に失っていた。



 ·····そして、ソフィが居ないことに気が付き、訪ねた彼に残酷な真実が告げられた。




「えっ·····そ、ソフィちゃんが、し、死んじゃった?嘘だよね·····嘘だって言ってよ!嘘だよね!!」


「·····本当だよ、エビちゃんが脈が無くなって息してないのも確認したよ」


「ええ····· そして心臓マッサージをしている途中で氷の欠片のように消えてしまったわ·····」


「ソフィちゃん·····そふぃちゃん····· どこいったの·····」


「うむ····· たしかに、確実に、死んでおった····· 前世で、沢山死体は見てきた····· じゃから、死体の確認方法はよくしっておる····· ソフィは····· 」


「嘘だ·····嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッ!!」


「いくらあやつが最強の能力を持っていても!死は覆せぬっ!!」


 錯乱状態に陥ったフィーロが暴れだしたため、分裂したウナとウェアを含む5人で何とか拘束した。


「ふーっ、ふーっ····· エビちゃん、って1度死んで生き返ったんだよね!?今すぐソフィちゃんを生き返らせてよ!!」


「ワシは違うっ!!ワシが属する『アマイモン』の血筋は魂が特殊で死しても魂が劣化せず蘇る事ができるだけなのじゃ!ソフィは、狂ったような力があっても!ただの人間なのじゃ!!」


「エビちゃんは魔王なんでしょ!!じゃあなんか禁断の魔法で生き返らせてよっ!!」


「無理じゃ!生き返らせる魔法なんぞ存在しないっ!!アンデット魔法でゾンビにするくらいが限界なのじゃ!!そのアンデット魔法も!肉体と魂が無いと無理なのじゃっ!!」


「じゃあっ!じゃあっ·····じゃぁ····· もう、ソフィちゃんは、ソフィちゃんには、会えない·····の?」


「·····うむ」


「嫌だ····· そんなのヤダよ·····」


「ワシもソフィが居ないのは嫌じゃ!じゃが、どうしようも無いのじゃ·····」


「うぅぅ·····じゃあせめてソフィちゃんの最後を教えてよ!何があったの!?」


「·····ごめんねフィーロ君、ワタシたちも、なんでソフィちゃんが死んじゃったか、分かんなかったの」


「えぇ、突然苦しんで、バタって·····」


「·····」



 沈黙がソフィを除くなかよし組を包み込んだ。



 聞こえるのは誰かが啜り泣く小さな音だけだった。





「ッは!!かはっ、げほっ、けほっ·····」


「はぁ····· はぁ····· 私、何が·····」


 暗い部屋の中で、上半身裸の少女がベッドから起き上がった。




 ひと通り泣きじゃくったあと、皆はコタツに入ってしょんぼりしていた。


 机の上に乗っていた料理は一旦別の所に移動させて、代わりにソフィが着ていたパジャマが置かれている。


「·····フィーロに代わってワシがこの場を仕切らせてもらうぞ」


「·····うん」


「これから、どうするかについてじゃが、この部屋もソフィが作ったモノ、魔力がまだ残ってるとはいえいつ無くなるか分からぬのじゃ」


「だね····· 必要な物だけ寮に出して、外に逃げた方がいいのかな」


「そうね····· 消滅に巻き込まれたら私たちまで死んでしまうわ」


「·····やだ」


「僕も、ここに居る、ソフィちゃんが居ないなら、ここで死ぬ」


「ダメじゃ、今日は厳しく行くぞ、ソフィの代わりになる人物なんぞいくらでも居る、この先の人生は長い、忘れるのが吉じゃ」


「·····エビちゃんでも、そんな事言うのは許さないッ、ソフィちゃんの事を、なんぞなんて言うなっ!!」


 激上したフィーロがエヴィリンに殴り掛かった。


 しかし相手は伝説の魔王、たかが少し強い程度の人間では太刀打ちできず、簡単に拳を受け止められてしまった。


「死ね、死ねっ!!お前なんか死ね!!」


「·····ソフィのようにか?ワシもソフィのように死ねば良いのか?」


「やめてよ2人ともっ!!ソフィちゃんが死んじゃって悲しいのはワタシもなんだよ!?」


「そうよ!私も辛いのに!!喧嘩はやめなさい!」


「みんな、仲良くしてぇ·····ケンカ、やだよ·····ソフィちゃん····· 助けて·····」


「お前らもっ!!なんで助けなかったんだよ!!僕が気絶してても!助けられたでしょ!!なんで躊躇っちゃう僕に助けさせたんだよ!出来るなら先にやれよ!!そうしたら助けられたかもしれないのにっ!!!!」


「無理なのじゃ!!奴の体は完全に消滅した!!奴はもう助からんのじゃ!!!」


「うあぁぁああぁぁぁああっ!!うるさいうるさいうるさいうるさい\ちょ、ちょっと服もってくね/あっいいようるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」


「暴れるなっ!!鎮まれ!もう諦めるのじゃ!貴様も男じゃろ!!こんな姿をソフィが見たらどう思う!?」


「エッ!?えー····· うーん、私だったら『えっ、なにやってんのみんな!?』って言うと思うよ」


「じゃろ!?ソフィも『エッ!?えー····· うーん、私だったら『えっ、なにやってんのみんな!?』って言うと思うよ』って言っておるぞ!!いい加減シャキッとせぬか!!」


「そんなのソフィちゃんが勝手に言ってるだけでしょ!!」




「「「「「····················ん?」」」」」




「お、おい、いまソフィがおらんかったか?」


「ワタシ、たしかに、ソフィちゃんの声、聞いた·····」


「ぼ、ぼくもソフィちゃんの声、聞こえた」


「お化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖い」


「あ、あれ?みんな、机の上のパジャマ····· 無くなってる、よ?」



 なぜか机の上に置いてあった、ソフィお気に入りのピンクと白のボーダーのパジャマが消えていた。



『『????????』』





「ほんとなにやってんのみんな····· まったくエビちゃんとフィーロ君も仲良くケンカしちゃってさ·····」


 いらっ


「·····?なんでイラってきてんだろ?·····エビちゃんの喧嘩相手は私のはずだからかな」


 私は秘密基地に上半身裸で行ってパジャマを取り戻し、大喧嘩していたフィーロ君とエビちゃんを後目に部屋に戻って着替えていた。


 ·····コッソリ行ったけどツッコミ入れちゃった☆





 その頃秘密基地では·····


「怖いーーー!!!」


「ちょっ!!グラちゃんコタツから出てきて!!」


「なっ!?こやつ!物凄い力なのじゃ!」


「ふんんんんっ!!!」


「もぞもぞ····· ばぁっ!」


「ひぎゃぁぁぁあああっ!お化けーー!!!ソフィが化けてでただだぁだぁたぁあああっ!!!」



 お化け嫌いのグラちゃんがソフィの幽霊騒ぎでビビりまくり、コタツの中に籠城してしまった。


 そしてウナちゃんがコタツの反対からすっと中に入って驚かせたせいでもっと錯乱し始めた。




 ·····なんだろ、私が入る隙のない怒涛のボケの連続なんだけど。



 と思っていたら、みんながようやくコタツの中からグラちゃんを引っ張り出して分裂ウナちゃんを含めた5人で拘束する事に成功したようだ。



「よし!やっと出てきたのじゃ!もう逃がさぬ!」

「ナイス拘束!·····はぁ、僕、男なのになんで力負けするんだろ·····」

「筋トレ不足なんじゃない?」

「暴れないでねー!」

「暴れないでよー!」


「お化け怖いっっ!!!·····えっ」


「んっ?」


「「「「「んっ?」」」」」


 なんかみんなが私の方を見て固まったんだけど·····

 私の顔になんかついてる?


 も、もしかして·····

 


「えっ、もしかして私可愛い?」


「·····ソフィちゃん?」


「そうだよ?」


『『·····』』


「私かわいい?」


『『おっ·····』』


「お?」




『『お化けだーー!!!!!!』』


「きゅぅ·····」


 ばたっ



 あっ、グラちゃんが気絶した。



 そしてなかよし組のみんなは悲鳴をあげながら蜘蛛の子を散らすように逃げ出して行った。





 結局あのあと、逃げ回るみんなを探すのにめちゃくちゃ苦労した。

 特に気絶から覚めたグラちゃんが雪の中に逃げて本当に見つけられなくて大変だった。


「はぁ····· みんな自由すぎるって·····」


 今はなんとか全員見つけ出し、秘密基地のコタツに集めて説明中だ。


「·····本当に、本当にソフィちゃんなんだよね?僕の知ってるソフィちゃんなんだよね?」


「もちろん!どう?相変わらず可愛いでしょ!」


「うん、すっごく可愛いと思うよ」


「でしょ!!んふふ·····」



 フィーロ君に可愛いって褒められちゃった☆


 やっぱり生き返っても私は可愛いよねっ☆


「のじゃげぼっ、うぷっ····· ソフィ、フィーロとイチャつくのはその辺にして、事の顛末を白状するのじゃ」


「そうよ、私たち本気で心配したのよ!悪ふざけにしても度が過ぎるわ!」


「うんうん!わたしたち、ほんっとうに怖かったんだよ!?わたしでも怒っちゃうよ!!」


「えっ?ワタシも心配してたけど、別にソフィちゃんが生きてたらどうでも良くない?」


 うーん、なんかアルムちゃんって『終わりよければすべてヨシッ!』って感じだよなぁ·····


 そんなとこがまた好きなんだけどねっ!


「わかった、ちゃんと話すから待ってて」


「うむ、言い逃れは出来ぬぞ?」



 私は事の顛末をみんなに伝えた。



「まず私は本当に死んだ、死因は····· その····· 秘密って事でもいい?」


『『ダメ』』


「うぅ····· も、餅が喉に詰まって····· 窒息死·····」


『『···············』』

「·····ぶふっ」


 おい今笑ったの誰だ、餅ナメてんじゃねぇぞ?

 正月に高齢者が餅を喉に詰まらせて死亡する事故が多発するけど、あれってマジだかんな?本気で死ぬからな?


 若い人も気を付けてね、私でも喉に詰まったし。


「みんな、窒息死だけはやめた方がいいよ····· 本気で苦しいから····· みんなも餅を食べる時は本当に気をつけてね·····」


『『わかった』』


「うん、じゃあ次は私が生き返った仕組みだね」


「蘇生魔法····· って存在しないってさっきエビちゃんが言っていたのだけれど、どうやったのかしら?」


「あー·····私は蘇生魔法は使ってないよ、あと蘇生魔法自体は存在するよ」


『『マジで!?』』


 蘇生魔法は最近ようやく解析が進み始めた『神属性』の魔力が必要な魔法で、更に『魂魄魔法』とか『回復魔法』とか色々な魔法を組み合わせて出来る超高難易度の魔法だ。


 噂によると、『神聖属性』の神がかり的な使い手、いわゆる聖女とかそのあたりの人だったら頑張れば使えるらしい。



「私が生き返ったのはユニークスキルだよ」


『『はぁ!?』』


「えっ、ユニークスキルって、ソフィちゃんも!?」


「うん、私のユニークスキルは『リスポーン』って言って、一日に3回までならどんな死に方でも絶対に生き返れるっていうスキルだよ」


「それは····· ヤバすぎるのじゃ····· それはユニークスキルでも最上級のスキルなのじゃ····· それに比べ、ワシの『砂糖吐き』ときたら····· なんの役に立つのじゃコレ·····」


「ん?エビちゃんの砂糖めっちゃ役立ってない?ワタシはエビちゃん印の砂糖を使ったスイーツ好きなんだけど」


「そうじゃないのじゃっ!!まぁたしかに『なかよし組』の活動資金源になっておるが····· あぁもう!!」



 なんかエビちゃんが自身の珍妙な(ユニーク)スキルに絶望しているが、とりあえず無視して私はみんなに説明を続けた。



「えっと、だから私は昨日と同じソフィだよっ!みんな心配かけてごめんね!」


「みんな、あけましておめでとうっ!!今年もよろしくねっ!!」


「ちょいちょいちょいちょいっ!!お主!なに終わらせようとしておるのじゃっ!!おいフィーロ!続きをするのじゃ!!」


「·····続き?」


「ほれ!お主ソフィが死ぬ前に言っておったじゃろ!アレじゃ!ソフィも聞いておったじゃろ!!とっとと返事してワシを砂糖の呪縛から解放するのじゃ!!」




「「???????」」



 ごめん、私エビちゃんが抱負を言い終わったあたりでもう喉に餅が詰まっててそれどころじゃなかったから、全く聞いてなかったんだよ·····


「フィーロ君何言ったの?」


「特に何も言ってなかったと思うけど····· だって今年の抱負もまだ言う前だったじゃん」



「「·····ん?」」



「ん?ん?ん????」

「まって、なんか2人ともおかしくない?」

「·····なんかあったっけ?」

「も、もしやフィーロ!お主記憶が·····!!あの前後の記憶が無くなっておるのか!?」


「えっ?·····もしかして僕年越し見逃した?」


「えぇ、もうとっくに建国1225年になったわよ?」


「えっ!?でも僕、記憶無いよ!?」


「はっ!?じゃあソフィお主は!?聞いておったじゃろ!?」


「聞いてないよ?エビちゃんが話し終わったあたりで餅が喉に詰まってもう死にかけててそれどころじゃなかったから·····」



 そういや、フィーロ君がなんか新年の抱負とか言おうとしてた気がするけど、それどころじゃなくて何も聞こえなかったわ。



「·····ええい!もうどうにでもなれっ!!ワシが伝えてやる!!ソフィ!フィーロはお主のこモガッ!?」


「ふふふ?エビちゃんちょーーーっとこっち来て」


「もがぁ!?」


 あっ、なんかアルムちゃんがエビちゃんを連行してっちゃった。


「ねぇグラちゃんウナちゃん、何あったの?」


「「言わない」」


「ケチ·····」



 その後色々問い詰めたが、結局フィーロ君が何を言ったのかはわからなかった。





【建国1225年1月1日 午前6時】


「改めまして、みんなあけましておめでとう」


「ハッピーニューイヤーっ!!」


「あけましておめでとう!」


「みんな、今年もよろしくお願いしますわ」


「あけおめっ!ことよろっ!!お雑煮たべたい!」


「謹賀新年ってやつなのじゃ!皆も今年もよろしく頼むのじゃっ!!」



 結局あのあと疲れていた私たちはぐっすりと眠り、初日の出を見るため6時に起きてみんなで集まってお雑煮とかおせちとか赤飯を食べようとしていた。



「いやー、まさか新年からこんな縁起の悪い事になっちゃうとは思わなかったよー!あはははっ!」


「ソフィちゃん、本当に体は大丈夫なの?」

「ワタシも気になってた!」

「そうよ!たしかにそこ心配するの忘れてたわ!」

「大丈夫そうだから食べていい?」

「まぁ大丈夫じゃろ、ほれ食べて良いぞ」

「わーい!」


「ちょっ、まって色々一気に質問しないで!というかエビちゃん勝手に許可出さないでよ!ウナちゃんは餅を食べる時は本当に気をつけて!!」



 なんかもう、新年1発目からカオス·····



「とりあえず私の体は全く問題ないよ!昨日というか今日寝る前に体に異常が無いか片っ端から····· あー、うん、まぁ大丈夫·····かな?」


「えっ!?本当に大丈夫!?」


「ちょ、フィーロ君近いっ!その、言い難いから秘密でもいい·····?」


「ソフィちゃん!ちゃんと言わないとダメだよっ!それでみんなに不安にさせたんでしょ!!」


「ううぅ····· わかったよ····· そ、その、私、初めての女の子の日、来てたから·····」


「あっ····· えっと、その、ごめん·····」


「オボロロロロロッ!!!」



 突如エビちゃんがなぜか自分の餅目掛け口から砂糖をドバドバ出して味付けしていた。

 さすがに甘すぎじゃないかなそれ。


 あっ、でも私も砂糖醤油で焼き餅たべたい!



「エビちゃんそれ醤油かけると美味しいよ!」


「お主ら····· まぁ砂糖醤油は試してみるのじゃ·····」

「あっ!ワタシも砂糖ちょっと貰っていい?」

「私も貰うわ」

「わたしもー!」



 そう、昨日リスポーンしてから体を隅々まで調べていたら、とうとう生理が始まっていた事に気がついたのだ。

 というか生き返ってから微妙にお腹が痛くて調べたら、子宮に内膜が出来ていたのに気がついたんだよね!

 んふふ····· まだちょいと時間かかりそうだけど、これで色々と·····


 これで私もやっと大人の仲間入りだね!!



「まぁ死んじゃったけど、新年一発目から縁起悪いとは思わずに、文字通り生まれ変わった気分で頑張るよっ!!ついでに私も大人の女性に仲間入りだからねっ!ふふんっ!」


「ほう?おめでたか·····」


「違うからね?たぶん使い方違うからね?」



 なんかエビちゃんの言い方が気に入らんかったから角をイジり回して新年一発目から酷い顔にしてやったわ。


 あっそうそう、初夢も見たよ!

 ·····出てきたの1霊峰2ドラゴン3キノコだったけど。

 しかもキノコは私にキノコ神拳を伝授してくれた『マッスルマッシュ・ノーススター』さんだった。

 なんでか知らんけどドラゴンを殴り倒してた。


 ちなみにこっちの『一富士二鷹三茄子』は霊峰、ドラゴン、トマトだから大体揃ってるから縁起良い·····と思いたい。


 ノーススターさんがドラゴンボッコボコにして霊峰が噴火してたけど。


 まじで何だったんだあの夢·····





 ゴタゴタも終わり、ビクンビクンしてた状態から回復したエビちゃんがようやく復帰してコタツに入ってきたので、私は改めてちゃんと新年の挨拶を始めた。


「えーっと、なんかもう色々グダグダだけど、あけましておめでとう!」


『『おめでとうっ!』』


「今年一年、またいつも通り大騒ぎする楽しい1年にしよー!!」


『『おーー!』』


「じゃあ雑煮とか食べよー!!いただきまーす!!」


『『いただきまーすっ!!』』



 割と雑な新年の挨拶をしていつも通りワイワイ騒ぎが始まった。



 こうして、わたしたち『なかよし組』の新たな一年がスタートした。



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:12歳

新年の挨拶

「読者の皆様、あけましておめでとうございます、新年早々お見苦しい姿をお見せしてしまいましたがが、今年も私の異世界冒険記····· 冒険?ちょいタンマ」

(みんな、これって冒険?)

(うーん····· 恋愛じゃない?)(僕は冒険だと思う)(私は日常日記だと思うわ)(食道楽っ!)(え?これギャグ小説なのじゃ·····?)

「·····まぁいいや、私の異世界生活記『TS賢者は今日も逝くっ!』をよろしくお願いします!」



名前:アルム

年齢:12歳

新年の挨拶

「ハッピーニューイヤー!ねぇソフィちゃん、ワタシお年玉欲しいなぁ(チラッチラッ)」


名前:フィーロ

年齢:12歳

新年の挨拶

「謹んで新春をお祝い申し上げます、 旧年中は大変お世話になり、誠にありが····· えっ、手短に?えぇと、その、今年こそは頑張るっ!!」


名前:グラシアル・ド・ウィザール

年齢:11歳

新年の挨拶

「本当はウィザール公爵家らしい挨拶をしたかったのだけれど、すごく長いから省略するわ····· 皆様あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いするわ!」


名前:ウナ・ウェア・ラ・サークレット

年齢:12歳

新年の挨拶

「あけおめ〜、はぁ·····お雑煮おいしい·····」


名前:エヴィリン・アマイモン・ファゴサイトーシス

年齢:12歳

新年の挨拶

「今年はなかなか騒がしい正月になってしまったのじゃ····· じゃが、こういう騒がしいのは嫌いではないのじゃ、む?新年の挨拶じゃと?あー、あけおめなのじゃ」




名前:なかよし組

平均年齢:12歳

新年の挨拶

(みんな、せーので行くよっ!)

(せーのっ)


『『あけましておめでとうございますっ!!』』

『『今年も『TS賢者は今年も逝くっ!』をよろしくお願いしますっ!!』』


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