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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
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魔法学校への旅路 1日目前半



 私を乗せた魔法学校行きの馬車は広い盆地をガタゴトと音を鳴らしながら、順調に3時間ほど進んでいた。



 ちなみに、私の生まれ故郷『フシ町』は鉱山の町と言うだけあって盆地の縁、つまり山のそばにある。


 あと、いま進んでいる街道はフシ町で採取された鉱石を運ぶ道にもなっているので、この国の中でもトップクラスで整備が進んでいる道のひとつだったりする。

 この道は、フシ町のある盆地のほぼ真逆にある魔法学校のある街まで続いているそうだ。


 そして、今私が進んでいる盆地は交通の要所というだけあって道が石畳で舗装されてる等そこそこ整備が進んでおり、魔物も山に比べるとかなり少ないから、ぶっちゃけフシ町の近くより安全だったりする。


 往来も頻繁にあるので盗賊は目の敵のように狩られてるし、ゴブリンやウルフも定期的に間引かれているので滅多に出てくる事は無い。


 つまり、それは道中に何のトラブルも起きないという訳で·····



「·····暇」


「そうだね·····」


「でも、まものが出るよりマシでしょ?わたしたち、まだマホー使えないんだから」



 めちゃくちゃ暇なのだ。

 なんかウルフとか盗賊とかゴブリンでも出ないだろうか·····

 もし出たら、私の現状最強ガトリング魔法『サンダーボルト・アヴェンジャー』で地面ごと耕してあげるのに·····

 そうだ、暇つぶしにサンドワームみたいな地中に居る敵を倒すための『バンカーバスター』みたいな魔法でも開発してみよっかな?



 ·····それはさておき、この馬車は乗合バスみたいな感じで、魔法学校のある都市に行く人が私以外にも何人か乗っており、その中でも私を含め3人が魔法学校の新入生だ。


 私たちは暇なので、同年代同士でちょこちょこと会話をして暇を潰していた。


「ねえ!ワタシたち同じ学校に行くんだし、じこしょーかいしない?」

「そうだね、これから長い付き合いになるんだし、同郷出身として先に親睦を深めておくのもいいかもね」


「えっ!?あっ、ぼくもそう思うよ!」



 ·····難しい言葉使い過ぎたかな?

 私の隣に座ってる男の子、私の発言に同意したように聞こえるけど理解出来てないよね?



「じゃあわたしから!ワタシの名前は『アルム』!地属性魔法の適性があるんだ!あと魔力がすっごく高いらしいよっ!!」


「ぼ、ぼくは『フィーロ』、適性はあんまりないけど、錬金術のスキルがあるから魔法学校に行くんだ」


「んじゃ私ね、私は『ソフィ・シュテイン』、魔法はなんか色々使えるよっ☆」


 ふむふむ、赤髪の女の子が『アルム』、暗い茶髪のショタが『フィーロ』っていうんだ·····

 よし覚えた!


「ん?ソフィちゃんの魔法って何?どういうこと?」


「あっ、それ僕も気になる」


「えっとね、こんな感じ」


 私はデモンストレーションとして、空中に基本的な属性魔法の魔力、火、水、風、土、光、闇、無の7種類を空中に浮かべた。


 まぁ、本当は火水風土光闇無の他に自然、樹木、呪、治療、神聖、死霊、重力、深淵、工学、空間、時間、█、禁忌、化学、科学などなど·····

 計····· 何種類だっけ?しかもなんか█混ざったし·····


 とりあえず全部使えるよっ☆


「えっ!?もう魔力あやつれるの!?」


「アルムちゃん魔力を操るのは僕も少しなら出来るよ、それよりも全属性使える方がヤバいよ!!」


「「·····そうなの?」」


「そうだよっ!!普通は1から4属性しか使えないよっ!!」


「「?????」」


 女子2人はフィーロの話を聞いても全くピンと来ていない、というか理解出来ていない。


 いや、私とアルムちゃんの方向性は違うと思う。


私(え?普通に使えないの???)

アルム(????????(何一つ理解出来てない))



 そう言えば気になる事があったから、私は皆に質問をしてみた。


「ねえ、みんな魔力量ってどのくらいある?」


「まりょくりょー?」

「どのくらい魔法が使えるかっていう数値の事だよ」


「あっ!それならわかる!ふふん!驚かないでよ!なんと150もあるんだっ!!」


「えっ、アルムちゃん本当に高いんだね····· ぼくは平均よりちょっと多い、55くらいしか無いよ·····」


「えっと、ええと、私はー、どのくらいだっけ·····」


 現在の私のMPは、私自身のMPが『約9100万』で、賢人の石に貯蓄したのがええと····· いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、1億、10億、100億、1000億·····


 だいたい7700億?


 って事は私の総MPは、同年代の平均を50とした場合と比較すると


 770091000000÷50=だから


 15401820000(154億0182万)倍??


 よーし☆

 99って事にしておこーっと☆


「あっ!思い出した!99くらいだったよ!」


「おお!ソフィちゃんもけっこー高いね!でもワタシの方がたかかった!!」


「あぁ、僕よりも高い·····」


「フィーロ君は錬金術が使えるってだけで凄いと思うよ!」


 あとゴメンねアルムちゃん、私の魔力、本当は君の51億3394万倍なんだ·····

 しかも魔力回復が安静にしていれば毎秒10000、つまりアルムちゃんの67倍くらい回復するんだ·····



 アルムちゃんと私の質問が終わったので、次はフィーロ君の番になった。


「じゃあ、次は僕が質問するね」


「おっけー」


「ええと、みんな目標ってあったりする?」


 目標?

 目標かぁ·····


 無いな。


「私は特に無いなぁ、卒業出来たらいいや」


「何よそれ!私は絶対に主席で卒業して、いつか王宮魔法使いになるのよ!!」


「僕は、いつか錬金術を極めて『賢者の石』を作ってみたいな、あとは錬金術で金も作ってみたい」


 ビクッ


 『賢者の石』という言葉を久しぶりに聞いた私は条件反射でビクッとしてしまった。

 と言うのも、最近は『賢者の石』を作るのを諦めていたからだ。


 私が『賢者の石』の作成に挑戦してから4年以上経つと思うが、結局何一つ進展がなかった。

 まぁ、その他の方法で不老になる方法はあるだろうとバッサリ諦めたのもあるんだけど·····


 ·····久しぶりに『賢()の石』でも覗いてみるか。


 他人から見えないよう設定してある『ウィンドウ』を展開し、思考操作で『賢人の石』の項目を開くと、いつも通りの説明文が表示され·····


 最後に、新しい情報が追加されていた。


  『アイを知れ』


 アイ?

 愛?哀?会?アイ(私)?アイ(目)?


 よく分からないが、もしかすると『賢者の石』のヒントかもしれない。


 この言葉はよーく覚えておこうと、私はその言葉を心の中に刻み込んだ。



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

ひと言コメント

「あい、あい?あい、あいあい、あいあいあいあいあいあいあ!いあいあ!ふんぐるい!!むぐるぅって違うわっ!!危なかった、また変なのに引きずり込まれる所だった」



なまえ:あるむ

ひとことこめんと

「ねぇ、そふぃちゃんなにいってんだろ?」


なまえ:ふぃーろ

ひとことこめんと

「さ、さぁ·····?」

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