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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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エクストリーム雪かき


 エクストリーム雪合戦をした私たちは寮母のドーミさんにこっぴどく叱られ、屋根の雪かきをやらされていた。


「くっそー····· なんで私が屋根の雪かきなんて·····」


「元はと言えばソフィがワシの胸に雪を詰めてきたのが発端なのじゃ!お主1人でやれ!!」


「なんだとー!?雪玉投げてきたのエビちゃんの方じゃん!」


「それはお主が煽ったからなのじゃ!」


「ああん?また偽乳詰めてやろうか?」


「ふっ、それを言うならお主も乳が足りぬのではないのか?ほら詰めてやるのじゃ」


「ぴやゅっ!?つめっ、びっ!?ひっひゃふぇ!?つめたっ!ちべたっ!?」


 エビちゃんが私の服を引っ張って中に雪の塊をぶち込んできやがった。


 お陰で私のバストサイズはアルムちゃんより大きくなったが、代わりに体温が奪われていってしまった。


 雪でできた偽乳なんぞ要らん!


 私は服の中に入った雪を急いで出すと·····


「あっ、またペッタンコに戻ったのじゃ、どうした?やっぱり貧乳が恋しいのじゃな?やはりお主は貧乳の才能があるのじゃ」


「ふんがー!!てめー!!お腹に雪詰めてponponpainにしてやるわー!!」


「ふんっ!じゃあワシは貴様をアルム以上の虚乳にしてやるのじゃー!」


 ギャーギャー!


 ツメタッ!?

 ヒッ!?ソコハダメナノジャ!

 ギャー!ズボンヲヒッパルナー!

 ピョェーッ!?パンツノナカニユキヲイレルナー!




「·····ねぇ、あの二人さ、本当にアホなんじゃないのかな?」


「アルムちゃん、それは『スライムを叩けば潰れる』だよ?」


「そう言えば私はスライムで遊んだこと無いわね·····」


「私も無いなぁ····· でもあの二人がアホなのは·····あっ、落ちてきた」



「「ぁぁぁぁぁぁあああああっ!びぎゃっ!?」」



 屋根の上で取っ組み合いの喧嘩をしていた2人は屋根から足を滑らせ、雪山の中に頭から突っ込んで2人仲良く〇神家してしまった。




 異世界ことわざ


『スライムを叩けば潰れる』


 その名の通り、スライムはとても弱く子供でも木の棒で叩けば簡単に潰せる。

 もちろんその事は誰でも知っているので、このことわざが生まれた。


 スライム潰しは子供の頃やってた遊びランキング第3位にランクインするほどポピュラーな遊び。

 現代に例えると、アリを潰したりバラバラにして遊ぶのとおなじ感覚。

 だが基本的にスライムは無害どころかゴミを食べてくれるので潰すと怒られるが、魔物討伐の練習や命の大切さを教えるために潰して遊ばせる親も居る。


 ちなみに『火を見るより明らか』と同義


 ソフィは小さい頃にスライムをちぎって無理やり分裂させてちまちま潰して遊んでたら親から本気で心配された事がある。




「ぺくちんっ!」


「べくしょいっ!」



 エビちゃんと取っ組み合いの雪の押し付け合いをした私たちは足を滑らせ、頭から雪山の中に落っこちてしまった。


 そしてまたドーミさんに怒られ、寒くてクシャミが出ながらも真面目に雪かきをしていた。



「ううぅ·····寒い·····」


「そ、ソフィよ、早くおわ、終わらせて、温泉で、あたたたたまるのじゃじゃじゃ·····」


 ·····が、2人とも寒くて凍え死にそうになっていた。


 しかも雪は猛烈な勢いで降っていて、スコップで屋根の下へ捨てても捨てても積もり続け、どんどんきつくなって来ている。

 それどころか、スコップを1分放置してたら雪かき1回分くらい積もる始末だ。


 このままだと、冗談抜きで死ぬ·····


「ど、ドーミさん!もう無理です!」


「そうなのじゃ!このままだと雪かきが終わる前にワシらが死んでしまうのじゃ!」


『アンタたちまたサボってたんでしょう!ちゃんとやりなさい!』


「違います!もうスコップじゃ追いつきません!魔法!魔法で一気にやらせてください!」

「そうなのじゃ!!」


『確かにこの雪だとスコップじゃ無理ね、それに屋根から嫌な音が聞こえるって報告が来てたわ、はぁ·····2人とも、魔法の使用を許可するわ』


「「っしゃあ!!」」


 もう凍死寸前の私たちはハイタッチで喜び、広大な屋根に1.5m近く振り積もった雪を魔法で一気に退かす作戦に出た。


「エビちゃんは誘導をお願い!私はこの雪を全部まとめて動かす!」


「了解!ワシに任せよ!」


 エビちゃんは普段は隠している翼と尻尾を出すと、羽ばたいて空へと浮かび上がった。


 ちなみにエビちゃんの翼や角の弱点は魔力に対してだけで、耐久性や温度に関しては肌よりも強いらしい。

 だから吹雪の中でも平気で翼を羽ばたかせ、空中にホバリングしている。


「よし!行くよっ『サイコキネシス』!」


 私は魔力を降り積もった雪全体に浸透させ、宇宙船の移動などに使ったのと同じ要領で全て空へと浮かせてしまった。


「塊になれ!」


 そして私は魔力を操って巨大な雪玉にして、その上によじ登ると仁王立ちした。


「じゃあエビちゃん誘導お願い!」


「うむ!任せよ!·····ところでドーミさんよ、これはどこに運べば良いのじゃ?」


『町外れに雪の収集所があるわ!そこに運ぶのよ!·····2人とも魔法だけは凄いのよね、普段からちゃんとしてくれないかしら?』


 なんか余計な事が聞こえたが、そんなことは気にせず私たちは空へと浮かんだまま、町外れの雪収集所へとフワフワ移動し始めた。




「よし、雪収集所が見えてきたのじゃ!あと少しなのじゃ!」


「OK!このくらい楽勝よ!」


 さすがに数十トンもある雪塊を落とすとやばいので、私たちはゆっくりと移動していた。


 だが、巨大な雪塊が空を浮かんで移動していると、この吹雪の中でも相当目立ってしまい、街が相当ザワついて、私たちの後をゾロゾロと市民が付いてきて凄いことになってしまっていた。


 一応下にはドーミさんが付いてきてて説明してくれてるみたいだけど、興味津々な暇な市民たちが集まっているようだ。


「ねぇエビちゃん、この人たちどうする?」


「ワシらはドーミさんの依頼で運んでおるだけなのじゃ、気にせんでも良いのじゃ」


「せやなー·····」


 結局どうしようも無いので、私たちは無視したまま雪収集所へとフワフワ飛んで行った。



 5分ほど移動してようやく雪の収集所へと到着すると、雪収集所の担当者が沢山居て、リーダーみたいな人が私たちに話しかけてきた。


『おーい!そこの悪魔っ娘と雪玉娘!お前ら何やってんだー!』


『すいません魔法学校B寮のドーミです、学生に魔法で雪かきを任せてまとめて運んできたので置かせて貰っても宜しいでしょうか?』


『お、おう、氷室に入れるから良いが、凄い量だな····· とりあえずあっちの空き地に置いてくれ』


『わかりました、2人とも!話は聞いてたね!』


「「了解!」」


 下にいたドーミさんが許可を取ってくれたので、私たちは雪の移動を始めた。


「じゃあエビちゃん誘導お願いね!」


「任せよ!こっちなのじゃ!」


 私はエビちゃんの誘導に従って雪玉を動かして行くと、今度は作業員さんまでついてきた。


「よし、場所はそこで良いのじゃ!あとはゆっくり下ろすのじゃ!」


「了解!高さの指示お願い!あと野次馬の人たち!万が一下敷きになったら死ぬよ!離れて!」


『『お前ら逃げるぞー!!』』


 野次馬が蜘蛛の子を散らすように逃げて、雪塊の下の安全を確保した私はゆっくりと雪を下ろしていった。


「あと5m、4、3、2、1·····よし!OKなのじゃ!」


「よいしょー!ありがとエビちゃん!」


 私は雪塊を軟着陸させて、雪塊が変化した雪山から魔力を固めて作ったスノーボードで華麗に滑り降りた。


『『おおおおーー!』』

『なんだアレ!透明な板で滑り降りたぞ!』

『ソリにしてはなんかかっけぇ!』

『楽しそうだな!おい!お前木工師だったよな!作れよアレ!』

『わかってらァ!もう弟子に頼んだ!』


「じゃあ帰ろっ!早く温まりたい·····」


「なのじゃ····· 早く帰るのじゃ!」



 こうして私たちは、私のスノーボードを見て新たな雪遊びを見出した市民たちを無視して寮へと飛ぶように、というか飛んで帰った。



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:12歳

ひと言コメント

「私はスキーも出来るけどスノーボードの方が得意だったんだ!というか昔、スキーでビビって板の間に座ったら止まらなくなってトラウマになったせいで、スノーボードしか出来なくなっちゃったんだよね·····」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「あとでワシもアレやってみよっと、それより早く風呂に入って熱燗を呑みたいのじゃ!·····もちろんノンアルなのじゃ」


名前:なかよし組

平均年齢:12歳

ひと言コメント

ア「相変わらずソフィちゃんのディメンションルームは暖かいなぁ····· でもわざわざ外の広場を寒くしなくてもいいのに·····」


フィ「ソフィちゃんそういう所あるよね、暑い時は暑く、寒い時は寒くするよね·····僕はそれでもいいんたけど、お風呂場を寒くするのはやめて欲しいかな」


グ「この雪、故郷を思い出すわ····· テンション上がってきたわ、うふふふ、あとでまたみんなと雪合戦しようかしら!!」


ウ「わたしは寒いと動きがおそくなるのー····· 冬眠したい····· うなぁ·····」


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