なかよし組全員サンタ化計画
「うぅん····· よくね····· た·····」
僕は心が落ち着くいい香りを感じて目が覚めた。
·····おかしい、僕の視界に青混じりの灰色の髪が写りこんでいる。
僕たちなかよし組の中でこの髪色をしているのは、僕の想い人のソフィちゃんしか居ない。
またか·····
ソフィちゃんは今でもたまーに僕を抱き枕にして寝に来るから、またそれだと思った。
けど、今日は何か様子がおかしかった。
ソフィちゃんはいつも僕の背中から抱きついてくるというクセがあるんだけど、今日は逆に僕がソフィちゃんに抱きついていた。
そして、ソフィちゃんはこの時期になると何故か着る赤と白の服を着ていた。
·····これ、僕が抱きついちゃったのかな?
「むぎゃぁぁぁぁあっ!?!?ごめん!ごめんなさい!悪気はなかったんだ!」
「ぅうん····· ふぁぁあっ、おはよフィーロくん」
あっ、寝ぼけてるソフィちゃんも可愛い·····
じゃなくて!
「ごごこごめんっ!戻っていいよ!」
「まだねむい····· おやすみ·····」
「そうじゃなくて!自分の部屋で寝てって事!」
「えー····· せっかくフィーロくんから抱きついてくれたのに·····」
「あーもう!僕が悪かったから!帰って!」
「むぅ····· フィーロくん冷たい·····」
「あっ、ごめん·····」
ソフィちゃんが寒いというので僕は再びソフィちゃんを抱いた。
·····なんで?
◇
やっばー·····
どうしよめっちゃ恥ずかしい·····
私は昨日、フィーロ君にプレゼントを届けに来たら抱き着かれて、そのまま寝落ちしてしまった。
そして目覚めて寝惚けてた私は再びフィーロ君に抱きつかれていた。
「ひゃぁぁぁぁああっ!?!?」
「うわぁぁぁぁああっ!?!?」
恥ずかしさが限界に達した私は、フィーロ君の拘束を振りほどいて立ち上がった。
「ご、ごめん、プレゼントは置いたから!あぁぁああっ!!はずかしいぃぃぃぃいいいっ!!」
そしてフィーロ君の部屋から逃げ出した。
◇
「はぁ、はぁ、私は何を····· やべっ☆」
「ソフィちゃん、その格好····· またなんかやらかしたの?」
「あらソフィじゃない、プレゼントありがとうね」
「むぅ····· ソフィちゃん捕まえようと思ったのに捕まえられなかった····· プレゼントありがと」
「おかしい····· 全然気が付かなかったのじゃ·····」
秘密基地に戻ると、既にみんなが起きていてプレゼントを開封していた。
·····エビちゃんだけ袋多いんだけど?
あっ、砂糖入ってる、まーた砂糖吐いたな?
というかやっべ、バレちゃった。
「逃げッ」
「ソフィちゃん逃がさないよ?」
「あのー、ウナちゃん?」
「わたしはウェアだよ?」
何故かウェアちゃんが私をがっちり掴んでいた。
「·····離して?」
「わたしたちもソレ着たいなぁ?」
「これ1着しかないよ?」
「「じゃあ脱がしちゃうよ」」
「みぎゃぁぁぁぁぁああっ!?!?」
その後、私は下着以外を全てひん剥かれて床に放置され、割とセクシーな女性用の黒の下着だったので部屋から出てきたフィーロ君を驚かせてしまった。
◇
「うわぁー可愛い!いいねこれ!」
「ううぅぅぅううぅ····· なんで僕がスカートをはかなきゃいけないんだ·····」
「あら?にあってブッフォwご、ごめんなさい、フィーロが似合いすぎてwっくく、だめ、お腹痛いわw」
「ウェア似合ってる!」
「えへっ、だったらウナも似合うよ!」
「·····ワシはサタンクロースになるのか?」
「疲れた····· 全員分作らされた·····」
プレゼントとして成長期で体のサイズがすぐに変わってしまうみんなに魔法でサイズが変わるパジャマを作ったから、みんなの体のデータがあったから割と簡単にサンタのコスプレを作れた。
·····でも私のサンタ服を奪い合ってるみんなを見て『みんなの分も作ったら』と言いやがったフィーロ君には個人的な恨みでスカートを穿いてもらった。
めっちゃ似合ってて面白すぎて笑い死にしかけたのはナイショだよ!
◇
私が戻ってきたサンタ服がスカートなのにも関わらず大開脚でソファで休んでいると、みんながザワザワしだした。
こういうとき皆は大体なんかやってるので、見て見ぬフリをしてあげてる。
「ソフィちゃんソフィちゃん、起きて?」
「·····んぇ、どうしたのみんな?」
「えへへ、いつもソフィちゃんにプレゼント貰ってるから、たまにはワタシたちからお返しだよ!」
「ほんと!?ありがとうっ!」
なんとみんなが赤色の袋に入ったプレゼントを手渡してくれた。
実は毎年ランチを奢ってくれたりとお返しはしてもらってたんだけど、プレゼント返しは初めてでめちゃくちゃ嬉しい。
「開けていい!?」
「もちろん!」
許可は得たので、みんなの前で袋を開けて中身を見ると·····
「これは、ぬいぐるみ?」
「正解!さっそく出してみてよ!」
「そう!僕たちで材料を買い集めて、ソフィちゃんのぬいぐるみを作ってみたんだ!」
「かなり上質な材料で作ってるから手触り抜群よ?」
「うん!みんなソフィちゃんにぬいぐるみを貰ってたんだけど、ソフィちゃんは持ってないのに気がついたからわたしが提案したんだ!」
「ワシも縫うのを手伝ったのじゃ!つまりみんなの合作なのじゃ!」
「みんな····· ありがと·····」
人形はたしかに手作りらしく、ところどころ歪だったり不格好だけどそこがまたいい味を出していて、とっても可愛かった。
そりゃそうか、私をモデルにしているから可愛いに決まってるよねっ!
·····ほんと、私によく似てて可愛い。
「えへっ、どうしよ、涙とまんない·····」
みんなが私の真似をして、ぬいぐるみを作ってくれた事が嬉しくて涙が出てきた。
「やった!泣くほど喜んでくれた!」
「サプライズ成功だね!」
「頑張って正解だったわ」
「えへへ····· ありがとうソフィちゃん!」
「なんかソフィに喜ばれるのがこそばゆいのじゃ·····」
「みんな大好きっ!!」
私はたまらずみんなに抱き着いて、泣きながら大喜びした。
そして私は大好きな友達たちとクリスマスを過ごして行った。
·····まぁ、この世界にクリスマスなんて無いけどね☆
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:12歳
ひと言コメント
「どこに飾ろっかな····· 新しく作った部屋も良いけど前の部屋もいいなぁ····· うーん·····」
名前:アルム
年齢:12歳
ひと言コメント
「ぬいぐるみのデザインはワタシがやったんだ!ソファでソフィちゃんが寝てたから勝手にスケッチして作ったんだよ!」
名前:フィーロ
年齢:12歳
ひと言コメント
「裁縫は僕がやったんだ、実は僕、裁縫とかの細かい作業が得意なんだ!」
名前:グラちゃん
年齢:11歳
ひと言コメント
「私は材料集めね、ブランド店とコネがあるから特別に譲って貰ったのよ」
名前:ウナちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「わたしがこの計画を考えたんだよ!あとはみんなのお手伝い!」
名前:エビちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「ワシは細かいパーツの作成とかを担当したのじゃ、最近はこういう細かい作業の練習もしておったから楽しかったのじゃ!」




