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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
124/226

TSサンタは苦労するっ!


【建国1224年12月25日 深夜】


 私は手作りのサンタのコスプレをして先程作ったシックな私室に設置したパソコンと睨めっこしていた。


 なんで来たかって?

 召喚魔法にサンタが追加されてないか確認しに来ていたのだ。

 去年までは居なかったんだけど、急にレベルも上がったから有り得るかなと思ったのよ。


 だってサンタさん、一晩で世界中の子供にプレゼントを届ける怪異じみた存在じゃん?

 だから家事精霊のアキさんも呼び出せた召喚魔法に無いかなって思って·····


 ちなみに、このパソコンは世界の情報庫『アカシックレコード』に直結しているのでありとあらゆる情報を手に入れられるのだ。


 ぶっちゃけ前世の検索エンジンとかと比べ物にならない性能がある。



「ふーん·····おっ!?サンタクロース居るじゃん!発注!」



 私は魔物事典の中にサンタクロースというモンスターが居るのを発見して、早速発注した。



 ヴォンッ



 発注した途端、床に魔法陣が展開されて真っ白な髭の赤と白のサンタ服を着たおじいちゃんが·····


 ·····?


『ゲギャギャギャ!!』


「·····」


『ゲギャー!!』


「鑑定」





《鑑定結果》

名称:サタンクローズ

ランク:D


 説明

 レッサーデーモンの一種

 鋭く長い爪が特徴で、知性が低い





「·····サタンクロウズ?サンタクロースじゃなくて?」


『ゲギギャー!』


「クーリングオフ」


『ゲギ


 醜い顔をした長い爪を持つ悪魔は再び魔法陣の中に消えていった。



「なんだよもう紛らわしい名前しやがって····· 部屋が汚れるから倒さなかったのに感謝しやがれ·····」


 その後もサンタが居ないか調べたけど、結局見つからなかったので私は諦めた。




「プレゼントの準備OK、監視OK」


 私はパソコンの画面でみんなが寝ているのを確認し、プレゼントを置くタイミングを伺っている。


 みんなの中で1番簡単なのはエビちゃんで、アイツは1度熟睡すると敏感な所を捻っても起きないがくすぐると即起きるというクセがある。


 逆に1番厄介なのはウナちゃんだ。

 何せあの2()()、この時期になると私がプレゼントを用意するのを察知して交代でウナちゃんとウェアちゃんの片方が気配を消して隠れているのだ。

 だから私はウナちゃん達に2回くらい捕まってしまってプレゼントを掻っ攫われてるのよね。


 しかしそんな2人にも弱点がある、3時くらいになると2人とも注意力が散漫になって、酷いと2人とも寝てしまうのだ。

 後回しにしたら寝てくれるので、それまで待つのがプレゼントを置く時のコツだ。


 あと厄介なのはフィーロ君だ。

 なんでか知らないけど、フィーロ君は部屋に私が入ると超高確率で目覚めて騒ぎ出す。

 どっかの金属の歯車の無能な警備兵も見習ってほしいというレベルで有能な察知能力があるのだ。


 対策法は今の所思いついてない、今回もアドリブで何とかする予定だ。



「よし、とりあえずエビちゃんでウォーミングアップしよっと」



 私はゲートをエビちゃんの部屋に作ると、プレゼントをもって上半身だけ出てきて近くの机の上にプレゼントを置いた。

 ちなみにエビちゃんは寝相が絶望的に悪いので枕元にプレゼントを置いてはいけない。


 前に寝返りで押し潰された経験があるからねっ☆




 ·····鼻摘んでやろ。


「ぶごっ····· ぷぴゅー····· ぷぴゅー」


「んぶっw」


 ダメだこの程度じゃ起きないわ。

 まぁイタズラは程々にして、次の標的を決めなければ·····



 次のターゲットはグラちゃんだ。

 グラちゃんは結構起きにくいが何度も声をかけると起きる、なんというか凄く普通な感じだ。


 最近はステータスとか能力に関しては最低でも常人の10倍以上という、とんでもない強さになっているんだけど周囲に居る人物のクセが強すぎてかき消されてる感が強い。

 魔力量なんて、例外な私とエビちゃんを除けば1番多いし強いんだけどねぇ·····


「よいしょっと····· ここら辺でいいかな?」


「すぅ·····」


 グラちゃんは貴族令嬢というだけあって寝相はものすごく良くて、寝返りも綺麗なんだけど欠点が一つだけある。

 寝る時めっちゃ口を開ける、ハンバーガーを食べてるのかってくらい大きく口を開けて寝るクセがある。


 前にソファで寝てたから口の中にエビちゃんが食べてた激辛唐揚げを入れたら死ぬほど怒られたから、今度は揚げドーナツを入れてあげたらまた怒られた。


 だからグラちゃんの口でふざけるのはやめた方がいいと学んだから、私は何もイタズラせずに帰っていった。



 お次はアルムちゃんだ。


 アルムちゃんもめちゃくちゃ寝つきが良くてなかなか起きないからプレゼントを配りやすいんだけど·····


 あの巨大な双峰が·····ね?


 この前『ついに横向きに寝るのも辛くなってきたんだけどー!?』とかほざいててもぎ取ってやろうかと思った。


 とりあえず枕元にプレゼントを置いて·····


「縮め」


 ぺちぃっ!!


「やんっ♡」


 ·····


 はぁ、虚しくなったから帰ろ。



 続いてのターゲットは超高難易度のウナちゃんだ。


 先程も言った通り、ウナちゃんは分裂して私がやって来るのを待ち構えているから油断出来ない。


 今もモニターで監視しているが、見事に分裂して片方が私が来るのを見張っていた。


「むむむ····· さすが超高難易度····· ん?あれっ?」


 だが、行動パターンをしっかり見ていると、ウナちゃんの今回の秘策がわかった。


 なんと椅子に座ってる見張りのウナちゃんは寝ていたのだ。


 逆にベッドで寝ている方のウナちゃんが起きていて、私を捕まえようとウキウキしていた。


「·····」


 なので私は椅子に座って寝てるウナちゃんの膝の上にプレゼントを置いて、バレないようこっそりと部屋から出ていった。


 ミッションコンプリート!



 そして最後はフィーロ君だ。


 ぶっちゃけこっそり枕元に置けば気が付かないんだけど、用意したのが結構大きいプレゼントだからちゃんと持ってはいらないといけないからキツい。


 ちなみにプレゼントはゲーミングって感じではないけどかなり良い椅子だ。

 この前フィーロ君が椅子が壊れ気味でギシギシ鳴ってうるさいって言ってたから特別に作ってあげたプレゼントだ。


「そーっと·····そーっと·····」


 私は椅子を魔法で浮かせて、音を立てないようこっそりと部屋へと侵入した。


 少しでも刺激すると反応するから怖いんだよね·····



 という訳でこっそりと床に巨大なプレゼントボックスを置くと、私は抜き足差し足忍び足で部屋から出


「ううぅ····· ソフィちゃん行かないで·····」


「ひゃんっ!?」


 ようと思ったら、フィーロ君にバレてベッドに引きずり込まれ、抱きつかれてしまった。



 ·····



 ん?


「すぅ·····」


「あのー?フィーロ君?」


 ダメだこれ寝ぼけてるわ·····


 くっそー、いつもフィーロ君を抱き枕にしてたバチが当たったか·····


 今も月に一度はフィーロ君を抱き枕にしてるから、こんな反撃を食らうとはまさに因果応報としか言えない·····


「んっ、離れろっ、えっ、チカラ強っ」


「うぅ····· 離さない·····」


 フィーロ君は想像以上にパワーが強く、起こさないレベルの力では振りほどけなかった。


 そして、抱き着かれてていると安心してきて、だんたん、ねむく····· なって·····


「ヤバい、ねちゃうやつだ·····」


 どうするべき、か·····


 そうだ!



 私は眠くて思考が止まり始めている脳をたたき起こし、紙とペンを取り出してきゅきゅっとメッセージを書いて、枕元に置くと、フィーロ君の体温を感じて安心したのかあっという間に寝てしまった。



 そして、熟睡してしまった2人の居るベッドの枕元に置かれたメモにはこう書かれていた。



 『私がプレゼントだよっ☆』



 翌朝、フィーロが色々おかしくなったのは言うまでもないだろう。



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:12歳

ひと言コメント

「メリークリスマス!!·····えっ?もう手遅れ?」


名前:ウナ&ウェアちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「なかなかソフィちゃんこないなー·····」

「すやぁ·····」


名前:なかよし組(※ソフィ、ウナを除く)

平均年齢:12歳

ひと言コメント

《就寝中のためありません》


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