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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
123/226

えっ?異世界はサンタの配達範囲外なんですか?


【建国1224年12月25日】





 今日は待ちに待ったクリスマス·····






 なんてものは異世界には存在しない。



 異世界はサンタクロースの宅配エリア外なのだ。


 ·····まぁ当然なんだけどね。

 サンタクロースは元々キリスト教の『(サンタ)ニクラウス』だから、キリスト教お得意の侵略的布教も流石の異世界までは届いてなくて存在してないもの。


 だからこの世界にはサンタどころかクリスマスという文化さえ存在していない。


 なので誰からもプレゼントを貰えないのだ。


 こんなプリティでキュートでセクシーでスポーティーで天才で天使な超絶良い子なのにプレゼントを貰えないんだよ!?


 これは由々しき事態だ。


 という事で私は毎年のように自分用にプレゼントを買いに街へとやって来ている。


「ふんふん、コレとアレとソレは買ったから·····」


 私は事前に買う予定だった物を街で買い集め、どうせならと街の服屋で流行りの服を何着か買って、自室へと帰っていった。





「あーやっぱり私って可愛い····· 」


 自室に戻ってきた私は、早速買ってきた冬服に着替えて一人ファッションショーを開催して楽しんでいた。


 ちなみに今回買った中で1番いい収穫だったのは、茶色のチェックのモコモココートだ。

 最近かなり寒くなってきたので、こんな感じの暖かいコートが欲しかったのだ。


 そしてもう1ついい収穫があった。

 なんでか知らないけど『童貞を殺すセーター(※1)』みたいなのが売っていたのでついつい買ってしまったのだ。

 (※1:有翼人種用の背中が開いたセーター)


 自分で着てみたけど、これが人気になった理由がめちゃくちゃよく分かった。

 すごく良かったわ。


 後でフィーロ君の意見聞いてみよっと。



「よし!じゃあクリスマスプレゼントでも作ろっ!」



 そんで今日私が作ろうとしているのは私の部屋だ。


 いやー、今の部屋も気に入ってるんだけどね?めちゃくちゃ気に入ってるんだけどね?

 いい加減みんなが『部屋に入れろ』ってうるさくて仕方ないので、こっちの部屋をみんなに見せる用にして、年齢にあった大人っぽい部屋を作ろうと考えているのだ。


 ちなみに今の部屋は好きな物とかがごっちゃごちゃに置いてあるし、可愛いをコンセプトに作ってたので、年齢的にちゃんとした部屋で生活したくなってきたのだ、


「むむむむ·····」


 実はダイエットが完了した今月初旬にはもう部屋の設計を始めていたせいで既に設計図は完成していて、今日は自分では作れない家具類を買い集めてきていたのだ。



 と言ってもベッドの土台とかだけどねっ☆





「よしできた!!」


 作成が割とグダってしまったので全カットして、ようやく私の求めていた理想のシンプルな部屋が完成しなかった。



 ·····うん、我ながらアホだ。

 調子に乗ってパソコンが置いてそうなデスクを作ったらパソコンが欲しくなってつい作ってしまい、それがデュアルディスプレイになり、そしてトリプルディスプレイになって、どうせなら『アカシックレコード』を使えるようにしようとしてしまい、前世のクセ(※IT系企業のサラリーマン)が出てしまい、魔法で色々やってたらパソコンが完成していた。


 そして勢いでパソコン用デスクを作ってたら部屋がシンプルな部屋からゲーミングな部屋になっていた。


 いや、派手派手した感じではなくてシックな高級感漂う、有名プロゲーマーが住んでそうな部屋になってしまった。



「まぁ、この感じも悪くないねぇ····· 中高生の部屋をイメージしたのに、一気に大人っぽい部屋になっちゃったのは····· まぁそれはそれでいいや!なかなか住み心地良いし!」


 これで私の部屋は


・子供部屋

・和室

・作業部屋

・コレクション部屋

・シックな大人っぽい部屋


 の5つになった。


 ·····まぁ、私しか入れない実験室がまだ沢山あるんだけどねっ☆

 それと事故って封印してるのも沢山·····



 私は早速新しく作ったオットマン付きのゲーミングチェアに座って、魔導パソコンを起動した。


 すると画面にデフォルメされた私の顔がロゴ代わりに表示され、ちょっと待ったら某窓のOSそっくりな画面に切り替わった。


 ちなみに背景は、左側のディスプレイがみんなとの集合写真、真ん中が私のPerfectBodyの自撮り写真、右が月から地球を撮った写真になってる。



「ええと、とりあえず『賢者の杖』に接続」


 そして衛星のアイコンを押すと、千里眼を応用した衛星監視システムが起動して現在の地上の様子が見えた。


「やば、もう夜じゃん·····」


 今日はみんなにご馳走を振る舞うと豪語していたので、早く行かないとまたみんなに文句言われる·····



 って事で、私は昨日アキさんと一緒に仕込みをしていたパーティー料理の仕上げをするため、キッチンへと向かった。


 あっ、調理はカットしちゃうよっ☆





「みんなお待たせ!豪華なディナーの時間だよー!」


『『やったー!!』』


 メニューはいかにもクリスマスな感じで、チキンの丸ごと照り焼き、フライドチキン、ローストビーフ、ピザ、チャーシュー、ビーフシチュー、揚げ物が大量、あとは街で買ってきたオシャレなパン、アヒージョ、寿司、ボイルエビ·····


 もうめちゃ大量に作ったから、多分一日で食べきれない····· というか食べたらリバウンドする量が机の上に並んでいた。


「じゃあ早速いただきまーす!」


『『いただきまーすっ!!』』



 まず私はむね肉あたりの照り焼きチキンを手掴みして、かぶりついた。


「んっふー!!やっぱり脂肪と糖分はサイコー!!」


 どうして鶏肉と醤油&甘みはこんなに会うのだろうか、こりゃ食べまくってたら太るに決まってるわ。


 まぁでも、今日はこの世界には存在しないクリスマスなので運動は明日の私に任せればいい。


「ぷはー!食った食った!次は〜····· エビだっ!」


「ワシ!?」


「違うわいっ!!」


 何故かエビちゃんが反応したが、私はツッコミだけ入れてロブスターの殻を剥いて齧り付いた。



「はー美味しかった·····」


 その後、私はダイエット中は控えていた脂肪と糖分たっぷりな料理に舌鼓を打っていたが、さすがに作りすぎておなかいっぱいになってしまった。


 なんか、痩せてから急に食べられる量が増えた気がしてたが、たしかに増えていたけど大食いできるほどの容量はなかったようだ。


 現におなかいっぱいでソファに寝転がって布団に包まりながら腹を休ませている途中なのだ。

 


 ·····



「ソフィがソファで寝転がる····· ぷっ·····」



「なんか凄く気温下がってない?フィーロ君暖炉の火力あげてー!」


「僕も暖炉に薪を入れようと思ってた所だよ」


「そうね····· 火魔法で温めてもいいと思うわ」


「寒い·····」


「おっ、こんな所に良い薪があるではないか」


「えっ、ちょちょちょちょっ!?」


 エビちゃんがソファに寝転がっていた私を小脇に抱え、寒くなってきたので作った暖炉に投げ込もうとしてきた。


 いやマジで死んじゃうから!こんがりウェルダンしちゃうから!!

 魔法の炎なら私は無効化できるけど、暖炉の炎はちゃんと物理的な炎だから私じゃ耐えきれない。


 ·····つまり大ピンチって訳だ。



「あああーー!!助けてー!!変な事言ったの謝るからー!!」


「·····皆、焼き加減はどうする?」


『『ウェルダン(よく焼き)っ!!』』


「わかったのじゃ!」


「あちっ!あちちちっ!?あ゛あ゛ー!!燃えるぅぅぅううう!!!ヘルプミィィィイイイイッ!!」




 こうして、異世界のクリスマスは騒がしく(いつも通り)過ぎて行った。



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:12歳

ひと言コメント

「割とマジで死ぬかと思った····· 暖炉の横に放置するなんて酷いよみんな····· まぁその後ちゃんと謝ってみんなで暖炉で焼きマシュマロしたりして遊んだんだけどね!」


名前:アルム

年齢:12歳

ひと言コメント

「パーティーするのはいいんだけど、なんでこの時期なんだろ?時々ソフィちゃんのやってる事がよく分からないんだよね」


名前:フィーロ

年齢:12歳

ひと言コメント

「ソフィちゃん凄く可愛いし料理も出来るし能力も強いんだけど、たまーに凄く寒くなるダジャレ言うのがなぁ·····あと服を着ないのも何とかして欲しい、マジで」


名前:グラちゃん

年齢:11歳

ひと言コメント

「私は氷魔法が使えるから寒さには強いのだけれど、ソフィのアレはダメね····· あと怖い時にくる寒気にも弱いわ、ちなみにかき氷を一気に食べてもキーンって来ないという特技があるわ」


名前:ウナちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ソフィちゃんのギャグ、夏ならいいんだけど冬にやるのはやめてほしい」


名前:エビちゃん

年齢:12歳

ひと言コメント

「ワシの方が面白いギャグを言えるのじゃ!『エビ反りのエヴィリン』·····まてまてまてまて!ワシを暖炉の傍に近づけるのは辞めるのじゃー!あっちぃぃぃいいいいっ!!のじゃぁぁぁあっ!!?!?」


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