ソフィのダイエット計画っ!
早速地上に戻ってきた私は、なかよし組のメンバーを集めて緊急会議を開いていた。
場所はもちろん『秘密基地』で、ホワイトボードも引っ張り出てきた。
「私はこれからダイエットをします!」
バンッ!
「おおおー!!頑張れソフィちゃん!」
「やーっと始めた····· 僕は痩せてた方が好きだから頑張ってね!」
「どういう心変わりかしら·····」
「えー?ソフィちゃんのお腹ぷにぷにでよかったのになぁ·····」
「はぁ、やっと太ってるって自覚したのじゃ····· 気が付くのが遅すぎるのじゃ····· 気が付くまで黙っておいたらこんなになって面白すぎるのじゃ」
「はぁ!?気付いてたなら言ってよ!うがー!!しっぽハミハミの刑じゃー!!」
「ふっ、そんなだらしない体ではワシは捕まえられぬのじゃ」
私はエビちゃんを追いかけ回すが、エビちゃんは魔族故の身体能力でひょいひょいとパルクールのように部屋の中を動き回り、一向に追いつけない。
「こんにゃろー!!私だってソファをとひこぇぶべ」
ゴッ!!
そして、エビちゃんの真似をしてソファを飛び越えようとして、足が引っかかって机に頭を強打してしまった。
「ぴぎゃぁぁああっ!!?」
「んぶっ」
いまフィーロ君笑ったな!?
「うわーーん!!ぜっっったい痩せる!!」
「ワシはむしろ太るに1票なのじゃ」
ちくしょう·····
絶対痩せて全員見返してやるんだから·····
◇
「話を戻すけど、私は痩せるために集中するから、皆には申し訳ないけど私にお菓子を食べさせないで」
「·····これ食べる?」
「わーい!·····って違うわっ!!もー!これがダメなんだって!つい食べちゃうから絶対ダメ!!」
『『はーい』』
「ってことで、私はしばらくの間ご飯をダイエットメニューに切り替えるから、ご飯とか一緒に食べに行けないとおもう」
「えー?いいじゃんいこうよー!」
「だめ!行ったら私絶対に食べちゃうから!」
「むー·····」
その後、10分ほど掛けてみんなに私のダイエットを邪魔しないようしっかりと教え込んだ。
こうして私のダイエット生活が本格的に始まった。
◇
【ダイエット生活 1日目】
「っしょっと、うわジャージがキツい·····」
私は早速運動するためジャージに着替えたが、痩せてた頃に作った物だったのでパツパツになってしまった。
その事実で私の心が折れかけたけど、なんとか持ち直して腹筋を·····
「ふぬっ、ふぬんっ!!·····アキさん押さえてー!」
「はいはい·····ぶっ、あっ、すすすすいません、さっき作ってたチャーシューにそっくりでぶっふw」
「ぬわぁぁぁあぁあぁぁぁあん!!!絶対痩せる!絶っっっったい痩せる!!!!」
「あっ、チャーシュー食べます?」
「絶対食べないっ!!」
私はアキさんにも笑われた悔しさをバネに、全力で腹筋を高速で·····
「私からの助言ですが、腹筋は素早くやるよりゆっくりやった方が効果が高いですよ」
「えっ、じゃあやってみる!ふぬっ!?ぎぇあええ!!?ヤバいこれやばい腹筋死ぬ!!」
「ほらもっとやりましょう?こんなんじゃチャーシューどころかハムと呼ばれますよ?」
「むぎゃあぁあ!!!腹筋腹筋腹筋!!!」
ゆっくり腹筋はマジでキツいが、たしかに効果がありそうな気がしてきた。
というかお腹がめちゃくちゃ痛くなってきた。
「はひー····· はひー·····」
「ほらあと80回です、たった80回しか出来ないんですよ?ほらもっと笑顔で」
「あひゃひひひひひっ」
既に20回で限界に達しかけた私は、それでもなお頑張って笑いながら腹筋を続けた。
「はい50回、折り返し地点です、ここからは背中を地面に付けないようにして3秒キープして腹筋してください」
「うわぁぁぁぁぁぁああんっ!!鬼畜だよーー!!」
◇
そして、なんとか100回の腹筋を終えた私は、床に大の字になって倒れていた。
「きちぃ·····」
「次は背筋ですよ」
「休憩·····」
「5分だけです」
「えぇ····· やったー、5分もやすめるー」
◇
「はい、次は腕立て伏せですが····· もっふすさん来てください」
『ぶなぁ』
「ま、まさか·····」
「まさかです、もっふすさんソフィ様の背中に乗ってください、ソフィ様はそのまま腕立て100回です」
「ひぎぃ!!」
◇
「あはははははっ!すくわっと!すくわっと!」
「ダメですよソフィ様、ちゃんと休むのもトレーニングの一環です」
「はーい·····」
◇
「走るの楽しい!走るの楽しい!」
「ほらもっと走ってください、まだ1kmですよ?」
「·····誰?」
「ええと、たまーにソフィちゃんが連れてくるメイドさんじゃないっけ?」
「そう言えば居た気がするわね」
「いたっけ?わたし覚えてない·····」
「む?·····お主、もしやシルフィーか?」
「そうですよ?ソフィ様に召喚して頂いた際に余剰魔力によって家事精霊シルフィーへと進化致しました」
「ふむふむ····· そうじゃ、これをソフィに渡してくれぬか?」
「えっ、これ揚げバターじゃ·····」
「ふふふ、面白そうなのじゃロリっ!?」
ベチィッ!!
「ーー!ーーーー!!!」
世界樹の周囲を走るソフィが、エビちゃんの悪巧みを察知してかなり強めの『デコピン魔法』を顔面に当てて怒鳴っているが、遠くて聞こえない。
しかし、かなりマジで怒ってるソフィと気絶したエビちゃんを見た残りのメンバーは、これ以上ソフィをイジるのを辞めようと心の底から誓った。
◇
「はひゅー····· はひゅー·····」
10kmのランニングをなんとか終えた私は、滝のように流れた汗を洗うためにお風呂場に来ていた。
「うっわ····· 酷い·····」
鏡に鏡餅が写ってる·····
つい見ちゃったけど、うん、二度と見たくないからこれからは視線外してお風呂入ろ·····
とにかく、年明けまでには絶対痩せないと·····
「フラフラする····· とりあえず水·····」
「ソフィ様、こちらをどうぞ」
\ぽんっ/
「·····これ水じゃないよね?」
「はい、プロテインです」
「あばばばばばばばばば」
◇
「プロテインおいしい!プロテインおいしい!」
プロテインをガブ飲みして、ちゃんと水分補給でスポーツドリンクを飲んで回復したが、脳が筋肉になり掛けてる私は、体を洗って新設したサウナに入ってじっくりジューシーに蒸し焼き·····
ハムちゃうわ!私はサウナで汗を流して痩せようと思ってたんだ!!
「あっちー·····」
「ソフィちゃん大丈夫·····?」
「あー、アルムちゃ····· また大きくなった?」
「うん····· ワタシも痩せないかなって思って来てみたんだ·····」
ソフィの渾身の睨みつけるが炸裂しているが、アルムはそんなことお構い無しにソフィの隣に座った。
·····どうなってんのよその胸、なんで私と同じもの食べてたのに脂肪が全部胸に行ってんのよこの子。
ウェスト周りは痩せてるのに、胸だけぶっくぶくに太りやがってこんにゃろ。
「それは····· 痩せなくてもいいと思うよ?」
「えー?そっかな?すぐブラがサイズ合わなくなって面倒なんだけどなぁ·····」
ばるんっ!
「·····」
「ん?どうしたの?」
「·····頑張って痩せよ」
「うん!頑張ってね!」
痩せたらきっと胸だけそのまま残ってナイスバディになるはず。
私は大いなる希望に向けて、汗を流すため焼き石に水を掛けて温度を上げたのであった。
「あっちあっち!ヤバいこれハムになる!頑張ってねソフィちゃん!」
「き、きさまー!また私をハムって言ったなー!?」
◇
「ひひゃっこい!?」
私はサウナ上がりに水風呂に浸かって、体を冷却していた。
「うぶぶぶぶ····· あっ、なんか····· 急に····· 来た·····」
これが·····
ととのうってやつか·····
「サウナって、さいこー·····」
◇
お風呂から上がった私は、ダイエット用の特別メニューを食べていた。
献立はこんな感じ
・鶏ササミと葉物野菜のニンニク蒸し焼きゆずポン酢を添えて
・ゆで卵5個
・ご飯お茶碗1杯(お代わり禁止)
・わかめとおくらと納豆のネバネバ和え
・チョコレート
・プロテインor水
ダイエットなのにご飯とかチョコレートがあってもいいのかと思うかもしれないが、女神直伝(地球のデータを貰っただけ)のちゃんとしたダイエット食だ。
まず米があるのは、炭水化物を抜くと体にあまり良くないと書いてあったから。
しかも私は成長期真っ只中のうら若き乙女、無理に痩せようとして栄養を取らなかったら成長の阻害になってしまう。
特に胸とかバストとかの。
それとチョコには女性の体に不足しがちなミネラルや、リラックス効果や代謝アップ、それに食物繊維も含まれているし、何より糖分が取れてスイーツを食べれたという満足感がある。
ダイエットの敵は高カロリーな物かもしれないが、大好きな物なのに完全に禁止すると絶対に上手くいかない。
だからこうして私はある程度の量だったら食べても良いという制約で献立を作っている。
何事も極端な事よりほどほどが丁度良いのだ。
そして何より·····
「うまっ!これめっちゃうまっ!」
私の味覚はこの滋味な料理に合っていた。
しかーし!
一気に食べるのは禁物っ!!
よく噛んで、じっくり食べるのもダイエットに繋がるのだ!!
「ソフィちゃん食べるの遅くない?」
「んっふっふー、これもダイエットの一環なんだよ!これだけでも結構な効果あるみたいだよ!」
「へー」
さては興味無いなてめー
「ふむ?なかなか美味しそうではないか、ワシも1口貰ってもよいか?」
「いいよー!·····納豆食べれる?」
「ヴォエ゛ッ!?·····あっ、でも意外とワシは平気な匂いなのじゃ」
「ええぇ·····(ドン引き)」
「いやグラちゃんそんなに引かなくても·····」
「えっと、僕も貰ってもいいかな?」
「じゃあどうぞ!コレは沢山作って保存してるからねっ!」
「わーい!·····ふむふむ、たしかにネバネバして臭いが、旨みは強いのじゃ」
「あーわかる、でも苦手な人多そう····· ソフィちゃん、これ腐ってる訳じゃないんだよね?」
「うんうん、発酵だから安心してね!それにめっちゃ体にいいから朝ごはんと一緒に食べるのも良いよ!」
「ふむふむ、ならばワシも明日の朝食は納豆とご飯にするのじゃ!」
ふふふ·····
着々と納豆の普及が進んでるなぁ·····
ちなみにこの納豆は私の手作りだ。
お米を作った時に出た藁でちゃんと手作りしているからめっちゃ美味しいよっ☆
◇
「はー食べた食べた、意外とおなかいっぱいになるもんなんだねぇ·····」
食後にストレッチをしながらみんなとお喋りをしていたが、時間も時間なので今日は解散して今私は自分の部屋に居た。
「んじゃ、最後の追い込みで····· じゃじゃーん!1口ハチミツヨーグルトと牛乳!」
以前の私はこの時間になるとお腹が空いてついおやつを食べてしまっていたので、その対策としてヨーグルトと牛乳で腹を膨らませて早寝する事にしたのだ。
「ん〜っ♡甘いは正義っ!」
私はハチミツの甘さとヨーグルトの酸味に舌鼓をうちながら食べ進め、牛乳でキュッと流し込んだ。
「さて、体重測定·····」
体重測定を終えた私は、夜更かしせずベッドに潜り込んで早寝した。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:12歳
体重:50.5kg
ひと言コメント
「千里の道も一歩から!あんま減らなくても少しずつやっていけばいつかは効果がある!」
最近の悩み
鏡を見るのが辛い
名前:アルム
年齢:12歳
ひと言コメント
「私は納豆無理····· 気持ち悪い·····」
最近の悩み
足元が見えなくなってよくコケる
ついに街の下着屋から自分に合うサイズのブラがなくなった
サイズ調整魔法の付与されたブラを作って欲しいけどソフィちゃんに断られ続けてる
名前:フィーロ
年齢:12歳
ひと言コメント
「僕は意外とシンプルな料理好きかも、でも油っこいガッツリ系も好き····· まぁどっちも好きって事でいいかな?」
最近の悩み
ソフィちゃんが太って僕好みな体型じゃなくなったこと
名前:グラちゃん
年齢:11歳
ひと言コメント
「ほんと納豆無理だわ····· 臭いだけで無理·····」
最近の悩み
ソフィたちが納豆臭くて嫌
名前:ウナちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「納豆は嫌いじゃないけど、もっとおいしい物があるからそっちの方がいいなぁ、でも優しい味付けのご飯は好き!」
最近の悩み
特にない
名前:エビちゃん
年齢:12歳
ひと言コメント
「ワシはソフィと味覚が似てるのかもしれぬのじゃ、ワシも納豆とかヘルシー料理が結構好きっぽいのじゃ」
最近の悩み
ソフィがハムに見えて食欲が湧いてくる、あと口から砂糖が出続けてて辛い




