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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第3章 TS賢者はアイを知るっ!?
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魔動車大会 開幕っ!


【魔動車大会当日(建国1224年 10月10日)】


「っしゃー!お前ら準備はいいかー!!」


『『応ッ!!』』


「おー·····」


 今日は魔動車大会の当日だ。

 私たちは宿泊所のガレージの中で円陣を組んで気合いを入れていた。


 ちなみに私は昨日夜遅くまでケッテンクラートの最終調整をしてたのでめちゃくちゃ眠い。


「おう後輩ちゃん!元気出せよ!」


 バシィッ!!


「ぷみっ·····」


「んぶぶっw」


 眠そうにしてたら先輩に思いっきり背中を叩かれて変な声が出た。

 ·····校長先生、いま吹き出したよね?


 というか前々から思ってたけど、校長先生って笑いのツボ浅いよね?



 朝礼?が終わった魔動車部は、魔動車に乗って開会式にむかっていた。


「んー、久しぶりに動かしたけど、なかなか気持ちいいなぁ」


「やっぱり魔動車は最高だぜ!·····というか後輩ちゃんなんで乗ってなかったんだ?」


「·····」


「そ、そんな目でみるな!わーかったよ!聞かないでおくよ!」


 この前校長先生におしりを引っぱたかれてから痛くてマトモに乗れなかったんよ·····


 まったく!乙女のプリチィなおしりになんてことをするんだ!ぷんぷん!



 ·····なんか言ってて自分が恥ずかしくなってきたから、私は運転に集中した。



【魔動車大会会場】


 うわぁ·····

 本当に大会に来たんだ····· テンション上がるなぁ·····


 私たち魔動車部は、大会の開会式が行われる会場中心部へとやって来ていた。


「すっごー····· 沢山魔動車があるし人も多い·····」


「そりゃそうだ、何せこの国だけじゃなくて近隣諸国からも魔動車の研究をしてるヤツらが集まる本格的な大会だからな」


「ほへー」


 集まった人数は総勢1000人を超え、魔動車は250台くらい集まっているから凄いことになってる。

 ちなみに参加チーム数は50チームだそうだ。


 サーキットは1周5kmで、楕円形では無く途中でオフロードな感じになり、急カーブや坂道などの起伏のあるコースを1周する感じだ。


 1レースあたりの参加チーム数は5で、1チームあたり2台の魔動車で出場するので、合計10台の魔動車がサーキットを走ることとなる。


 ·····なんで今説明してるかって?


 開会式が長いから省略してるからだよっ☆



 って訳で、開会式がかなり長くて暇なので、私は千里眼を使ってこっそりと周囲の偵察をしていた。


 うーん·····

 なんと言うか、やっぱり他チームも大半が馬車を改造した魔動車ばっかりでつまらない·····


 初代ワイルドキャッツみたいにフレームだけ使ってる物もあれば、幌付きだったり、貴族が乗ってそうなのまであった。


 あと珍しい所だと、馬車の前後に機械というかゴーレムっぽい足がついててそれで走るというヘンテコなのだったり、なぜか知らないけど船に車輪が付いた魔動車?だったり、やたらと車輪がデカいパンジャンみたいな形のもあった。


 あと目立つのは、あの一際物理的に輝いてる金属製の魔動車だよなぁ·····

 うーん、なんかアレ、めちゃくちゃ重そうだし太った金持ちのナマイキそうな貴族が先頭にいるから絶対アレ金にものを言わせて作ったよなぁ·····

 絶対遅いよアレ·····

 というかこっち見んな、ケッテンクラートIIとワイルドキャッツ2は絶対やらんぞ。



 そして、私たちを除いて1番比喩的に輝いて見えるのは·····


「お?後輩ちゃんやっぱりアレ気になるか?」


「うん、明らかに洗練されたデザインだよねアレ、少なくとも素人が作れるようなもんじゃない」


 私が気になったのは、金ピカのダサい馬車の隣のチームの魔動車だ。


 アレは馬車を元にしてない、完全に魔動車用に設計されたデザインだ。

 形はガソリン車にかなり似てる。

 と言っても、私たちの魔動車みたいな最近の車輌では無く、教科書に乗ってるガソリン自動車の初期の物みたいな感じだけどね!


 T型フォードの形に似てるのは、やはり収斂進化とかそういう、合理的なデザインにすると同じような形になるヤツなんだろうか。


 どちらにせよ、アレは実用化目前まで進んだ魔動車だろう。


「馬で引くことを想定してない形だし、デザインも実際に使用することを考えた、実用化1歩手前くらいなデザインだと思う」


「よくわかるなー····· アレがオレたちのライバル、『王立魔動車研究所』だぜ」


「そりゃちゃんとしてる訳だよ·····」


 そして私はまた千里眼を使って、ライバルの魔動車の視察を始めた。





『では諸君の健闘を祈る』


 パチパチパチパチパチパチ!!


「あっ、やっと終わった」


 他チームの魔動車を盗み見してたらいつの間にか開会式が終わってた。


「ソフィちゃん、絶対聞いてなかったでしょう?私たちのブロックは何ブロックか言ってみなさい?」


「?」


 ベチコンッ


「いだっ!もー!叩いたらコインとかキノコ出てきちゃうじゃないですか!!まぁ叩いたらキノコくらいなら生えてきますけど」


「スターが出るまで叩くべきかしら?私たちはBブロックよ、覚えておきなさい」


「へーい·····」


「じゃあお前ら!移動するぞ!練習コースで最終チェックをやる!」


『『応ッ!』』


 予定表を見ると、私たちが指定されたBブロックは第2レースに出場するようだ。


 私は頭から生えたキノコをもぎ取りながらケッテンクラートに乗り込み、みんなと共に次試合の待機所というか練習や最終調整を行うためのサーキットへと向かった。

 ちなみにヌメリイグチだった、これ美味いのよね。



 という訳で練習サーキットへとやってきたが、私は事前に調整をやってたので特にやる事は無い。


 先輩が操る『ワイルドキャッツII』もみんなに整備方法を教えてあるので私の出番はない。


 そして·····


「んじゃ、軽く慣らし運転でもすっか!」


「あいあいー」


 先輩の魔動車もとっくに調整は済んで万全の体制にしてあるから、私たちは魔動車で練習用のサーキットをゆっくりはしりまわっていた。


 時速は10kmくらいなのでめちゃくちゃゆっくりだ。



 ギャルルルルル·····

 ブロロロロロロ·····


 そしてゆっくり走ってるから、走行音も小さめで迫力が足りない。


「っとそうだ、ゴーグル付けないと」


「ん?なんでだ?」


「気分」


 私はケッテンクラートの収納(※インベントリ)からゴーグルを取り出して装着した。


 うんうん、やっぱりゴーグルは必須だよね!


 ·····まぁ、私のケッテンクラートは結界を張ってるから風も飛んできた石とかも弾くから意味無いんだけどね?私は風を感じたいから風避け結界は展開してないけど。


「あー、風が気持ちいい·····」


「羨ましいなァ、俺のは窓があるから風を浴びれなくてちょっとつまんないぜ」


「外します?」


「いや、外さなくてもいいや」


「へーい」


 ·····やっぱり時速10kmだと遅いなぁ。


 と思っていたら、背後からゴトゴトという重そうな物が動く音がしてきた。



「ぶはははは!お主らが魔法学校とやらか!」


「うわ金ピカ·····」


「誰だお前」


 コース内を並走してた私と先輩の魔動車に近づいてきたのは、同じBブロックに選ばれた例の金ピカ魔動車の貴族だった。


「何用ですか?」


「ふっ、敵情視察に来てみたが、その程度の速度しか出ぬとは拍子抜けだ、せいぜい頑張れよ、ぶはは!」


「おおん?やんのかてめ·····もがっ!」


「先輩、ケンカを買っちゃダメですよ」


「ちっ·····後でギャフンと言わせてやる」


 先輩が喧嘩を買いそうになったので、『キノコ神拳』で口におにぎりをぶち込んで黙らせておいた。



「で、そこの金メッキはなんでそんなに自信があるんです?」


「ふん、金メッキではないぞ?本物の金を使っておるからな!」


 金はめちゃくちゃ重いから、速く動く必要がある魔動車には向いてないんだよなぁ·····

 あれ総重量何トンあるんだ。


「で?金を使ったからって性能に影響あるの?」


「ぶはは!この魔動車には『王立魔動車研究所』の魔動車以上に金がかかっておる!お前ら学生が作った程度の魔動車に負けるはずがなかろう!」


 そういうと、デブ貴族は馬車を走らせて先に行ってしまった。



 すいません·····

 私のケッテンクラート、現状1平方センチメートルで約10億円の価値がある激レア合金をふんだんに使ってます·····

 この前、ウナちゃん経由で国王様からエグい額の小切手らしき物が届いて目ん玉がマギ・レールガンみたいな勢いで飛んでったわ。

 探すの大変だったわぁ·····


 それとちなみに、わざとこんな速度で走ってるのは理由がある。


 実はこの練習サーキットにも観客が来れるのだけど、既に結構な人数が集まってるから、観客の目を欺いて本番で全力を出してやろうという魂胆で低速走行をしているのだ。


 だってその方が楽しそうじゃん?



 ちなみに、このBブロックにはなんとライバルの『王立魔動車研究所』も居るから注目度が高くて観客がめっちゃ来てたりする。


 他のチームは本番で説明するねっ☆



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:12歳

ひと言コメント

「たぶんオート操縦でも優勝できるから寝てたい」


名前:アニー・サンドラ

年齢:16歳

ひと言コメント

「ぶっ飛ばすぜベイベー!」


名前:校長先生

年齢:サンドラちゃんと1個違いよ♡

ひと言コメント

「あの金ピカ魔動車ぶっ壊れないかしら·····」




【不定期コーナー】

〜あのキャラは今〜

『アキ』(家事精霊シルフィー)


「·····暇ですね」


 私は家事精霊シルフィーの『アキ』、6年前にソフィ・シュテイン様に呼び出され、永久契約をした元シルキーでございます。

 今はソフィ様の魔力によって種族進化をして精霊になりましたが、特に変わりはありません。


 敷いていば、部屋の掃除が早く終わるようになってしまい、暇な時間が増えたくらいです。


「アシュラスケルトン様、おはようございます」


『カロカロッ』


 こういう暇な時は、ソフィ様の作ったボードゲームなどを『望郷の里』にいる魔物たちとプレイしたり、農作業をして暇を潰しています。

 ちなみに今日はアシュラスケルトン様と農作業をする予定です。


 ·····実のことを言いますと、私はべつにこの空間に閉じ込められている訳ではなく、行こうと思えば街へ出かけられます。

 ですが、私はどちらかと言えば引き篭····· ニート····· 必要な時以外は外に出たくないので、こうして室内に居るという訳です。



 最近は出番が無いですが、裏で家事の手伝いをしたり、シルキー界に戻って知り合いと呑みに·····は余計でしたね、ともかく、私は今も裏方として活躍していますので、今後ともよろしくお願いいたします。








「っかあぁぁぁぁッ!仕事終わりのビールはたまらな····· え?カメラ切れてない!?やばっ!ストップストッ


 ブツッ!


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