魔動車レース大会へ移動中っ!
【建国1224年9月26日午前5時】
私は普段着にもしてるダンジョン探索装備に着替え、B寮の私のガレージに来ていた。
ちなみにダンジョン探索装備は改良を重ね、今はツナギみたいな動きやすい作業着っぽい見た目になってる。
そしてB寮のガレージには私以外にも、もちろん皆も来ていた。
「じゃあ私行ってくるね、1ヶ月くらいみんなと一緒に街に行けないけど····· ごめんね?」
「大丈夫!帰ってきたらまたみんなで遊ぼっ!」
「うん····· 頑張ってね、僕、応援してるから·····」
「行ってらっしゃい、この学校の名を背負うのだからふざけず頑張るのよ?」
「ふぁぁ····· 眠い····· がんばってねソフィちゃん·····」
「·····おい、ディメンションルームでいつでも帰って来れるじゃろ貴様」
なぜバレたし。
「まぁ、ちゃっちゃと優勝して帰ってくるから楽しみにしててね!じゃあ行ってくる!」
『『行ってらっしゃーい!!』』
ドゥルルルルルルンッ!!
私はケッテンクラートを音量少なめで起動して、集合場所の街の東門前に向かって発進した。
そしてみんなの方を向いて·····
「みんなー!またねー!!」
私は手を振って別れの挨拶をした。
もちろん皆も手を振り返してくれて、私もみんなの姿が見えなくなるまでを振り続けた。
ちなみにこのケッテンクラート、これ自動運転と自動ブレーキ機能があるからずっと振ってられる。
あとイギリスの某秘密情報部のJムズ・某ンドさんの車も驚くような、びっくりドッキリ機能が沢山あるけど、それは秘密だよっ☆
◇
私は街中をケッテンクラートに乗って、ちゃんと操縦しながら進んでいた。
すると·····
ブロロロロ·····
「ん?」
「おう後輩ちゃん!お前も移動中か?」
「あっ先輩だっ!おはようございます!」
「はぁーい、私もいるわよー」
「校長先生!?」
「ソフィちゃんおはようございますっ!!」
「うわ他の部員の人達も!?」
なんと後ろから先輩と校長先生がやって来てた。
それに先輩後輩の部員全員がついてきてた。
というか、集合は6時予定なのにみんな早くない?
私は前世の頃はよく3時間前行動してたから、今日はセーブして1時間前にしたっていうのに·····
まっ、早く集まる方がいいよねっ☆
◇
ってワケで、みんなで揃って集合場所に到着すると、馬車の隊列が揃っていて、私たち魔動車部の他にも商人や冒険者が沢山いた。
そして何より、馬車が30台以上集まって凄いことになっている。
「おおー!王都に行くってだけあって人が多い!」
「ん?オレたちは王都には行かねぇぞ?」
·····は?
「そう言えば言ってなかったわね、会場は王都周辺ってだけで、王都までは相当遠いわよ?」
·····へ?
「あぁ、会場となる町は特設の町で、普段はただの平野だぞ?まぁ屋台とかも出るから安心しろ、何せかなり規模の大きいイベントだからな」
·····うーーーん。
王都に行けると思ったのに行けなくて何とも残念な気持ち·····
ま、いっか。
「ええと、魔動車部の馬車って何台ですか?」
「5台よ、1台につき10人乗る感じね」
「ふんふん、2台は荷台でキャラバンッ!?」
「つまらないギャグは要らないわ」
「いてて····· 引っぱたく必要ないじゃないですか····· というか、今のギャグじゃなくてマジでたまたまなんですけど·····」
「·····ごめんなさいね」
ほんとひでぇや·····
◇
【建国1224年9月26日 午前6時】
『では王都行きキャラバン、出発しまーす!』
時刻は6時になり、出発の時間となった。
ちなみに、部員は30人いるので馬車の中は割とギュウギュウ詰めだったりする。
ちなみに、この隊列には冒険者も着いてくるので総勢400人近くもいる大所帯だ。
「この様子だと、私たちの出発まで時間かかりそうですね」
「あぁ、何せ1番最後だからな」
「ひまだー·····」
私たち魔動車部は魔動車があるし、それの騒音がエグいので1番後ろだ。
今回は魔動車が4台付いてきてる。
1台は私がパンジャンにしてやった(※戻しました)
「·····私のと先輩の以外の2つは馬が引っ張るのかぁ」
「魔石の節約よ、というかソフィちゃんのとサンドラちゃんの魔動車がおかしいのよ?」
「え?私の魔石使ってませんよ?」
「だよなぁ····· おい今なんつった?」
「え?だから、これ魔石とか使わないで私の魔力だけで動いてますよ?」
消費魔力は秒間たったの5万だよ?
ちなみに、今は内部にラズワルドロッドを入れて増幅器にしてるからかなりマシになってるけどね?
何もなしだと50万は使うよ?
◇
「おっ、そろそろ俺たちの番だな」
「やっとかー····· 長い·····」
結局、私たちが出発するまで15分も待たされた。
ちなみに、馬を怖がらせないよう私たちは冒険者たちと一緒に殿を務めることになってる。
まぁ、先輩の魔動車には校長先生が乗ってるし、冒険者たちも強い人が多いから安心だ。
でもこの中で1番強いのは私で、次に強いのはケッテンクラートなんだけどね?
「よし、じゃあ行くぞ!」
「はーい!」
ブロロロロッ!!
ドゥルルルン!!
「「しゅつぱーつ!!」」
私と先輩と校長先生は、みんなから少し遅れて出発した。
さよなら魔法学園都市、またねみんな、次にちゃんと会うのは1ヶ月、少し寂しいな·····
私はケッテンクラートに乗って魔法学校のある街の門から外に出た。
◇
【午前7時過ぎ】
「はむっ!もぐもぐ····· ごくん、おいしー!!」
「おい!そろそろカーブだ!いい加減運転席に戻らねぇと危な····· は?曲がった?」
私はケッテンクラートの後部座席に座って、クッションと折りたたみ式の机を出して、優雅に朝食を食べていた。
ちなみにケッテンクラートはオート操縦モードにしてあるし、この机は魔法で空中に浮かしてるので揺れてコップの中身が零れる心配も無い。
「はー美味しい·····」
「おい後輩、それどっから出した?」
「どこって、収納庫の中ですよ?」
かぱっ
私はケッテンクラートの本来ならエンジンがあるっぽい所を魔改造した収納を開けて、中から大好物の揚げドーナツを3つ取り出した。
「はい先輩と校長先生口開けてー」
「あー?っっぼがぶっ!?」
「·····普通に渡しなさもがっ!?」
キノコ神拳奥義で2人の口が開いた瞬間に揚げドーナツをぶち込んでやった。
「うまっ、いいなー、俺もお菓子とか持ってくりゃ良かったぜ」
「·····普通は8日も持たないわよ?それに3日は街で宿泊するんだから、そのとき買いなさい」
「へーい、にしてもソフィのアレ羨ましいぜ·····」
「諦めなさい、この魔動車もかなり良いのよ?揺れも少ないし、乗り心地抜群じゃない」
「確かになァ·····」
·····やべ、眠くなってきちゃった。
まぁ、そりゃ四時起きで準備したらそうなるよね。
「んしょっと!」
私はケッテンクラートの収納から掛け布団と枕を取り出して、後部座席に寝ころがった。
「はー最高·····」
「寝るな後輩ちゃんんんー!!」
「すやぁ·····」
こうして、私の一日目の旅路は終わりを告げた。
「起きなさい!!」
「あと3時間·····」
結局お昼まで寝た。
◇
お昼ご飯を食べたのはこの盆地の1番端っこで、盆地に流れ込んだ1番大きい川の河川敷だ。
前世のこの川は広いけど山すれすれを通ってたからたぶん馬車じゃ走れないけど、この世界のは割と広くて平地になってるので普通に通ることができる。
まぁ、そのぶん距離は長くなってるし、森には危険な魔物も多いから危なさはこっちの方が高い。
「はむっ、あークレープが美味しいっ☆」
「羨ましいわ·····」
ちなみに、私のお昼はおにぎり3個と味噌汁に唐揚げ2個と暖かいお茶だった。
やっぱり遠足といえばコレだよね〜
もちろんお茶は昔作った蓋がコップになる水筒に入れてあるし、レジャーシートも持ってきてるから最高だ。
みんなは乾燥野菜とジャーキーのスープと、保存の効く小麦を練っただけの塊みたいなクッキーが今日のお昼ご飯で、黙々と食べていた。
途中で街によるとはいえ、保存できる食料メインなご飯なんだってさ。
へー(興味なし)
◇
「·····寝すぎた、今何時だろ」
私は食後の運動がてらケッテンクラートを走らせて遊んでいたが、飽きてきたので自動運転に切りかえて後部座席でお昼寝をしてしまった。
そして気付いたら夜になってた。
「ソフィちゃん、いい加減起きなさい?寝れなくなるわよ?」
「ふぇ、もうそんな時間·····って真っ暗!?」
「そうよ····· ずっと寝てたのよ?」
「まじかぁ····· うわ!霊峰が真横に!?」
「本気で寝てたのね····· 今から夜ご飯なのだけど、ソフィちゃんはどうせ自分で用意してるのでしょう?」
「もちろん!」
私はまたケッテンクラートの倉庫····· というよりインベントリから夜ご飯のBBQセットを取り出して、オーク肉を特製バーベキューソースに付けてこんがり美味しく焼いて食べた。
本当に驚くほど美味しかった。
いやー、もう米が進んで進んで仕方がなかった、ちなみにご飯も飯盒で炊いたから激激ウマウマだった。
これはみんなにも食べさせてあげたいなぁ·····
みんなはそろそろ部屋でダラダラしてる頃かな?
◇
「じゃあ私はもう寝ます、おやすみなさーい」
「あら?ソフィちゃん体は拭かないのかしら?涼しくなってきたとはいえ、汗はかいてるから明日臭くなるわよ」
「そこんところは大丈夫ですよ〜じゃあまた明日!」
私は『就寝中、ご用があったらこのボタンを押してください』と書かれた看板とボタンを結界の外に設置して、ケッテンクラートの本来のエンジンルームになってるところの蓋を開けて中に入ってしまった。
ちなみに、こんな事をわざわざやってるのは、私のケッテンクラートの周囲には隕石が落ちても平気な超強力な結界を張ってるせいで誰も入れないから、誰も私を呼べなくなるからだ。
まぁそんなことはどうでもいいや、それより·····
◇
「みんなー!たっだいまー!!」
『『はああああっ!?!?!?』』
私は『秘密基地』に帰ってきた。
いや、今日はケッテンクラートの上で寝る予定だけどね?お風呂には入りたいし、みんなとおしゃべりしたいから来ちゃった☆
「おかえりー!何しに来たの?」
「えっ、ソフィちゃんは今朝見送ったよね?·····まぁソフィちゃんなら有り得るか」
「·····そんな事だろうと思ったわ」
「だよね、絶対帰ってくるって思ってた」
「やはり帰ってくると思ってたのじゃ」
「あちゃー·····予測されてたかぁ····· ってことで正解のご褒美、さっき焼いたバーベキュー肉だよっ☆」
『『わーい!!』』
「じゃあ私はひとっぷろ浴びてくるね!涼んだりおしゃべりしたら今日は向こうに戻って寝るねー」
「はーい!ってみんな!僕の分残しといてよ!」
って事で、私はケッテンクラートの隠し機能である『ディメンションルーム』へのゲートを使ってお風呂に入ったり、みんなとワイワイおしゃべりした。
そして、星空の下でのんびりと寝た。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:12歳
ひと言コメント
「いやー、たまには星空の下で寝たりするのも悪くないねぇ」
名前:校長先生(加藤 郷美)
年齢:17歳よ異論は認めない
ひと言コメント
「ワイルドキャッツ2の荷台に布団を敷いて寝たら割と良かったわ、でも明日は絶対魔法のテントで寝るわ」
〜なかよし組〜
今日の活動報告
・みんなでソフィを見送った
・みんなで学校に行った
・みんなでソフィが焼いた肉を食べた




