2章2話 監禁されていた少年
お久しぶりです今回2章2話を書きました
少年は、ものすごい勢いでご飯をかき込んでいた。
「君……何日くらい、食べていなかったの?」
そう聞くと、少年は少し考えてから答えた。
「……おそらく、四日間くらいかと」
その言葉に、俺たちは思わず目を見開いた。
「えっ!? そんなに食べてなかったのか?」
「はい……」
そう言いながら、少年はようやく食事を終えた。
「改めて、助けていただきありがとうございます。
僕の名前は、光と言います。
訳あって……ある場所から命からがら逃げてきました」
「光くん、ね。わかった。
……どうして逃げてきたんだ?」
そう聞くと、光くんは肩を震わせながら答えた。
「僕は、あの場所で……
さまざまな人体実験を受けていました。
時には、殴られたりも……」
完全に怯えきった様子だった。
そこまで聞いたカイルさんが、低い声で言った。
「されてきたことは分かった。
だが、場所が分からなければ動きようがない。
……蓮、お前、何か方法はあるか?」
「一応、策はあります。
でも……光くんの許可が必要です」
俺は光くんの前にしゃがみ込み、目線を合わせた。
「光くん。
僕は君を助けたい。
そのために、協力してくれないか?」
「……な、何をするんですか?」
怯えきった目で、今にも泣きそうな表情だった。
俺はそっと彼の肩に手を置いた。
「大丈夫。
君を殴ったり、傷つけたりはしない。
ただ……君の記憶を少し、覗かせてもらうだけだ」
「え……?」
困惑する光くんに、優しく言い聞かせる。
「痛くもないから、安心して」
俺は彼の頭に手を置き、静かに魔法を唱えた。
「――メモリー・リーディング」
次の瞬間、俺の頭の中に映像が流れ込んできた。
真っ暗な部屋。
目の前には鉄格子、その奥には重々しい扉。
そして……視線を下ろすと、
そこには傷だらけで、ボロボロの自分自身の姿。
――監禁されている。
それだけは、はっきりと分かった。
だが、次に流れてきた光景は、さらに悲惨だった。
目の前には、大柄な男が鞭を持ち、
その隣には、拳を構えた男。
鞭が振るわれ、殴打が続く。
光くんが、ただ一方的に痛めつけられている光景だった。
「……っ!」
その瞬間、俺ははっと目を覚ました。
窓の外では朝日が昇っている。
どうやら、ベッドの上で眠っていたらしい。
そこへ、アンシャが慌てて部屋に入ってきた。
「あっ! 起きた! 心配したよ!」
「……なにが、あったんだ?」
そう聞くと、どうやら俺は
光くんの記憶を読んでいる途中で、
気絶してしまったらしかった。
次回も楽しみに




