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第82話 偽りか真実か

今回81話書きました

カイルとリュシヤが最後の幹部を倒したあと、戦っていた仲間たちが合流した。

「みんな無事やな?」

リュシヤの問いに、「はい!」と全員が答える。

「なんとか勝つことができたな」

カイルは座り込みながら言った。

「そうですね。でも、このままだと俺たち、足手まといですね」

ライガが悔しそうに言ったその時――。

「なので私たちが来ました」

どこからともなく聞こえる声。振り返るとイリスと、彼女の指揮するサポート部隊が現れた。

その中に、すごい速さでカイルへ駆け寄る影がいた。

「兄さん!」

カイルの弟、ヴィクトだった。

「ヴィクト、すまないな」

「本当だよ、無茶するんだから!」

ヴィクトはカイルの体に手を置き、呟く。

「オールヒール」

光が溢れ、カイルの傷は一瞬で癒えた。

「お前、何した?」

「今のはオールヒール。魔力消費はエグいけど、対象の傷を全部治す魔法だよ……兄さん」

そう言って膝をつくヴィクト。

「せっかく助けに来たのに、自分が動けなくなるなんて……情けないよ…」

うつむく弟に、カイルはそっと手を置いた。

「お前ほど誇らしい弟、他にいないよ。俺は幸せ者だ」

その言葉にヴィクトは涙を流しながら「ありがとう兄さん」と呟いた。

イリスがみんなを回復し、アンナが蓮の兄貴の作った回復薬を配る。

飲んだ瞬間、からっぽだった魔力が一気に満ちた。

全員が立ち上がる。

「よし! みんな、蓮の加勢に行くぞ!!」

「おおーーー!!!」

掛け声をあげ、蓮の兄貴が走っていった方へ向かっていった――。

その頃、蓮は全力で走り続けていた。

「もうすぐだ!」

開けた場所に出ると、中央に座り込む人影。

あの“主人”だった。

「見つけたぞ! 今度こそお前を倒す!」

蓮が武器を構えると、主人は静かに言う。

「やめとけ。お前では勝てない」

「そんなの、やってみなくちゃ分からない!」

蓮の攻撃は、しかしすべて空を切った。

「わかるとも。お前は勝てない。何もかも失い、絶望する未来が見える」

「なら僕は、絶対にそうならない!」

蓮は再び攻撃するが、当たらない。

「無駄だ」

「それはどうかな?」

蓮は手をかざす。

「三種混合魔法・風雷火弾!」

主人へ向かうも、それすら避けられる。

「何度も言った。お前では勝てない」

「やってみなきゃわかんねえって言ってんだろ!」

さらに斬撃を続ける蓮。しかし当たらない。

「こいつ……僕のスキルを知ってる。なら――」

「剣付与チェイン混合スキル! ソードチェイン!」

投げた剣を主人が避けた瞬間、蓮は鎖を引く。

「かかったな!」

剣が戻り、主人めがけて飛ぶ。

「なに! 最初からこれを――」

主人は空中へ逃げる。

「そうだよな、それしかないよな?」

蓮は空に向けて手を上げる。

「イメージメイク・剣100本!!」

空に生成された大量の剣。

「これでどうだああ!!

ワンハンドレッドフォール!!」

剣の雨が主人を襲う。

煙があがり、蓮は様子をうかがう。

「……やったか?」

しかし、煙の中から声。

「素晴らしい。知らない魔法だ。蓮、お前はやっぱり強いな」

主人は無傷で現れた。

「くそ! 倒せなかったか!」

「倒せるわけないだろ。お前の技なんだから」

その言葉に蓮は叫ぶ。

「お前に僕の何がわかる!!」

主人は静かに近づき、フードを外す。

「知っているとも。お前が何者かも、全部な」

「お前は……誰なんだ?」

主人はつぶやく。

「俺は――」

顔が露わになる。

「俺は“お前”だからな」

そこに立っていたのは、“もう一人の蓮”だった。

次回も楽しみに

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