第80話 仲間がいるから
今回79話書きました
「幹部を二人倒した頃、ライガは相手の攻撃に手を焼いていた。」
「くそ、こいつ強い!」
相手は優雅に一礼して名乗った。
「褒めていただき誠に感謝申し上げます。私、幹部のナイトメヤと申します」
その瞬間、黒い粘着質の液体が飛んでくる。反射的に避けた直後、地面がドロドロに溶けた。
「溶解液か…?」
「その通り。私の能力――デスポイズン。様々な毒を生み、投げつけることができる能力です」
「相性、最悪じゃねぇか!」
そこへリュシヤが割って入る。
「一刀流・木枯らし!」
無数の斬撃がナイトメヤを襲うが、全て溶かされる。
「くっそ…とことん相性悪いな」
「ここは俺がやる。他へ行け!」
「なら任せたで!」
リュシヤが駆けていくのを見て、ライガはぼそっと呟いた。
「はぁ…頼むから聞いてくれよ」
そして、力を解放する。
「能力解放──レイボウ!!」
虹色の光に包まれ、姿が変わる。
白を基調に七色が差すボディ――速度が跳ね上がる。
瞬間移動のような速さで接近し、
「レイボウブレイク!」
ナイトメヤを叩き飛ばす。
「触れちゃいましたね。さようなら!」
「何がさよならだ!」
続けざまに、
「レイボウバレット!!」
虹色の拳が弾幕となって叩き込まれる。
「なぜ…毒が効かない…?」
「このモード中の俺は、あらゆる毒が通らねぇんだよ!」
絶望したナイトメヤに、最後の一撃を放つ。
「レインボーブラスター!!!」
眩い光が敵を消し飛ばした。
モード解除して膝をつく。
「はぁ…しんどい。エレナのとこ行かねぇと」
――その頃。
エレナとルビは苦戦していた。
「速い!攻撃が当たらない!」
「最高速度で追いつけないなんて!」
「遅い遅い!このミザリー様に勝てると思ってるの?」
ミザリーの能力はクイックネス。
常時発動で神速を得る厄介な能力。
エレナに攻撃が届きかけた、その時――
「一刀流・大旋風陣!!」
竜巻が二人の間に割り込む。
声の主はリュシヤ。
「今やー!」
竜巻に飛び込み、渾身の一撃。命中。
「能力解放──エンドレスストライク!!」
ミザリーの動きが封じられ、
目にも止まらぬ連撃が降り注ぐ。
やがて、ミザリーは肉片となって消えた。
「ルビ、今のは…?」
「当てた瞬間、回避不能の連続攻撃に入る技よ!」
――そしてリュシヤ。
「待たせたな」
「ふん。よくぞ来た、人間」
「で、お前は?」
「我が名はカタストロフ。最後の幹部だ」
リュシヤは即座に横へ跳ぶ。
直後、岩が粉々に砕け散った。
「今のを避けるか…ならこれはどうだ?」
一瞬で目の前に現れる。
振り下ろした攻撃は、見えなかった壁に弾かれた。
「なんやこれ!?攻撃が通らん!」
思考が追いつかない。
遅れた刹那、斬撃が身体を裂いた。
吹き飛ばされ、膝をつく。
(これで…終わりか。蓮くんは無事か…?)
目を閉じる。
しかし攻撃は来ない。
恐る恐る開くと――
見慣れた背中。
「遅ぇぞ」
「まぁそう言うな。死ぬ前に間に合ったんだから感謝しろ」
カイルが笑って蹴りを叩き込む。
距離を取り、二人は構えた。
「動けるか?」
「お前こそな」
笑みを交わし、最後の幹部戦が始まる――!
次回も楽しみに




