第72話 開戦
今回71話書きました
僕は自分が特殊であることを知り、病院を退院した。
そして新しいスキル「イメージメイク」を使いこなすため、いろいろなものをイメージして練習していた。
バッジと違うのは、イメージできるのは食べ物や人、武器などの物体だけで、炎や水などの元素は発生させられないことだ。
武器はバッジと同じくらいの強度があり、さらに一度に出せる数に上限はない。しかし、たくさん出すと一個一個の強度は下がる。
僕はこの特性を活かし、近接系はバッジ、遠距離系はイメージメイクを使うことにした。ちなみに能力の同時発動も可能で、片手にバッジ、もう片手でイメージメイクを使うと両方同時に発動する。
そんな中、アンシャが僕に言った。
「いよいよ明日だね」
「そうだね。明日、敵が攻めてくる。僕たちも夜にオルディアに向かう」
するとアンシャは「やっぱりついていく!」と言い出したのだ。
「ダメだよ、アンシャ君まで戦いに巻き込まれたら」
「でもやらないで後悔したくない!私は蓮のことが大好き。でも死んでしまったら言えないから、できる限り近くにいたい」
僕はしばらく考え、「分かった。でも戦う時はお願いだから国の中にいてほしい」と伝えた。
アンシャは「分かった」と答え、了承してくれた。
そしてついに開戦の日、僕たちはオルディアへ向かった。
戦場には僕とカケル、ノイルがいた。アンシャは安全のため城内に待機している。
すると、凄まじい勢いで魔物の群れが押し寄せてきた。
アルシエル付近でも同様に魔物が進行しており、カイル、エレナ、ライガが迎え撃っていた。
僕たちは魔物の群れに突入する。
ひたすら斬り倒しながら、イメージメイクで武器を多数召喚して操り、敵にぶつける。
目の前の敵は減っていくが、それでも数は膨大で、僕は「くそ、切りがない、やばいぞ」と焦りながら戦った。
そのとき、後ろから迫る敵に気づかずにいた。振り向くと、剣が前で止まっている。
「カケル、ありがとう」
「お前の道は俺たちが開けてやる。今はあの主人を探せ!」
カケルは敵の攻撃を受け止め、「出力40%ブラックファングラッシュ!!」で一直線に放った。そして姿を消した。
その道を駆け抜ける僕。敵の数は減るどころか増え続ける。
「風雷火弾」×2で攻撃を重ねながら、僕は主人と呼ばれる者を探した。
すると明らかに他の魔物と違う魔力を感じ、向かうと人形のような存在が立っていた。
「お前は?」
「我が名は主人様の直接の配下、ヴォルグ」
僕は戦う暇がないと横に避けようとしたが、すごいスピードで迫ってきた。
すると、金属音が響き、攻撃が止まる。ノイルが受け止めてくれたのだ。
「お安い御用ですよ、蓮さん。貴方には指一本も触れさせないと」
ノイルは「出力50%ブラットブレイク」でヴォルグを吹き飛ばす。
「俺の大切なものは奪わせないし守る!」と再び構え、戦闘体制を整えた。
ヴォルグは起き上がり、「素晴らしい人間でこの威力か」と褒める。
「それはそれはありがとうございます。でももう死んでください」と応戦するノイル。
ヴォルグは「まぁ焦るなよ、マッハタックル!」と突進し、ノイルはガードしながら受け止めた。
次回も楽しみに




