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第60話 侵入者たちと黒幕の影

今回59話書きました

城の中を調べていると、奥の部屋の扉が僅かに開いていた。

耳をすませると、中から声が聞こえる。

「もう少しか?」

「はい、もう少しで攻め入る準備は整います。我が主人」

それを聞いた僕たちは確信した――

こいつが、今回の元凶だ。

しばらく見ていると、老人に見える人物が部屋を出ていき、

中には“主人”と呼ばれている人物だけが残った。

その人物は独り言をぶつぶつと呟きはじめる。

「この国はいい。もともと悪事が横行していたこの国を支配し、

国民には良く見えるよう洗脳魔法をかけたのも正解だった。

私が何をしても、国民は善意と捉えてくれるからな」

嘲笑とともに吐き出される言葉。

――許せなかった。

この国の人々を 道具のように扱っていた なんて。

そっと部屋を離れようとしたとき――

ガシャンッ!

足元で花瓶が割れた。

「誰だ!」

声を上げた主人の気配がこちらに向く。

僕は慌てて透明化し、全速力で逃げ出した。

(まずい、バレた!)

心の中で仲間に呼びかけると、カケルが答えた。

「わかった。最初の扉のところに来い!」

僕は息を切らしながら合流地点へ走る。

なんとか集合場所に着くと、全員がすでに揃っていた。

しかし――

扉が開かない。

「ここにいたか」

背後から声が響く。

主人と呼ばれる人物が立っていた。

顔は見えないが、纏うオーラは禍々しいほど黒い。

「透明化しても無駄だ。

魔力は隠せん」

僕たちは仕方なく武器を構えた。

相手もゆっくりと姿勢を低くする。

――戦闘開始だ。

僕は剣を構え、一気に斬りかかった。

だが――

ガキィン!

「こんなものか」

軽く受け止められ、右頬へ強烈な一撃。

僕の体は宙を舞った。

(な、速い……!?)

「高速移動か……あれほどとはな」

カケルが苦々しく呟く。

僕はテレパシーでカケルへ叫んだ。

『カケル! 一撃受けるから、その隙に全力攻撃だ!

できれば動きを止める!』

『無茶すんなよ!』

拳が飛んでくる。

僕は剣で受け止めるが、再び吹き飛ばされた。

その隙に叫ぶ。

「チェイン✖チェイン✖強度アップ!

三種混合スキル――ビッグチェイン!!」

巨大な鎖が敵を縛り上げる。

動きが止まったその瞬間――

「出力最大! ブラックファング!!」

カケルが二刀を振り抜き、相手を切り裂いた。

主人は倒れ伏す。

勝利を確信した――その瞬間。

「避けろ!!」

カケルの声で横へ飛ぶ。

さっきまで僕たちがいた場所を、大きな斬撃が通過した。

分身――

本体は別だ。

「やはり生きていたかカケル。

私に盾突き、分身を倒すとはな。

次に会う時が楽しみだ……」

声は徐々に遠のいていった。

その夜、宿へ戻り翌朝街へ出ると、様子が一変していた。

「王が殺された!

いや、殺されたのは偽物の王だ!

本当の王はアイツに殺されていたらしい!」

街の人々が騒ぎ立てる。

洗脳が――解けた。

僕たちは顔を見合わせ、

状況をヴァルセインに報告するため帰還した。

「なるほど……分かった。

あとは俺に任せろ」

カイルさんはそう言って部屋を出ていった。


次回も楽しみにしてください

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