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58話 情報屋の扉

今回57話書きました

数日後、僕はカイル王の部屋にいた。

今後の作戦についての会議のためだ。

集まったのは、僕・エレナさん・ライガ・そしてカケルの四人。

カイル王が部屋に入る。

「これより、作戦会議を開始する」

最初にカイル王はカケルに尋ねた。

「カケル、一族を滅ぼされてから、どこで暮らしていた?」

カケルは腕を組み、落ち着いた口調で答える。

「俺は“あのお方”に拾われ、研究所で暮らしていた。

 その後ベルティア王国に移ったが、王が死んだあと、あのお方が国民を洗脳して国王になった」

その話を聞き、僕は息を飲む。

まさか、裏で僕を殺そうとした存在と繋がっていたなんて。

カイル王は静かに言った。

「なるほど……今はあいつの国になっているわけか。

 内部の状況は分かるか?」

「俺がいた頃から警備は厳重だった。今はもっと強化されているだろう」

「どうにか侵入する方法はないか?」

「……難しい」

頭を抱える僕たちの前で、カケルが口を開く。

「仕方ないな……あまり使いたくはなかったが、“あいつ”を頼るか」

「あいつ?」と僕が尋ねる。

「あぁ。昔から世話になっている情報屋だ。

 行くのは俺と、あと二人――蓮、お前とカイル王だ」

「わかった。僕も行く」

カイル王も頷く。

「なら二人とも、俺についてこい」

こうして会議は一時中断した。

僕、カイル王、カケルの三人になった時、カケルが言う。

「蓮、お前は瞬間移動できるんだろ?

 オルディアまで飛んでくれ」

「分かった。俺に触れていて」

二人の手を掴み、僕たちは瞬間移動でオルディアへと飛んだ。

着いたのはオルディアの端、異様なオーラを放つ建物。

カケルが扉に向かいノックする。

「若、俺だ。入るぞ」

中に入ると、外見からは想像できないほど整った部屋。

奥には長髪で片目を隠した男が座っていた。

もう片方の瞳は黄金色に輝く。

ノイルは静かに言う。

「おや、若でしたか。

 あちらでは死んだことになっていました。無事で何よりです」

「蓮、こいつは――」

カケルが紹介しようとしたが、ノイルは制す。

「名前くらい、自分で名乗らせてください。

 私の名はノイル。情報屋をしております。

 そしてそちらはカイル王と……蓮さんですね」

カイル王が頷く。

「ノイル、俺は“あのお方”を裏切る。

 お前はどうする?」

ノイルは肩をすくめ、落ち着いた声で答えた。

「何をおっしゃいますか。

 私はあくまで情報屋です。

 若は客にすぎません。

 裏切るも何もありません。

 情報を求める者に売る――それが私のポリシーです」

「そうか。では急で悪いが――」

「もちろんです。

 あの国の入り方と、現状はこちらに。資料です」

ノイルは資料を差し出した。

「仕事が早いな。助かる」

カイル王は感謝しつつ受け取る。

「お題はいつものでいいな?」

「もちろん、今もらいますよ」

カケルは小さな鉱石の欠片を取り出し、ノイルに渡す。

「これは?」

「ここオルディアだけで使える通貨です」とカケル。

「ノイル、ありがとう。また頼む」

「はい、若。いつでもご利用ください」

ヴァルセインに戻り、会議再開。

資料によれば、ベルティア王国は軍事力を急速に強化中。

潜入は少人数――四人が限界とのこと。

「なら決まりだ。

 蓮、ライガ、エレナ、カケル――四人で行ってこい」

「わかりました。必ず情報を手に入れてきます」

こうして僕たちは、部屋を後にした――。

次回も楽しみに

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