第47話 オルディア連邦襲撃!迫りくる魔の軍勢
今回47話描きましたぜひ読んでください
僕がヴァルドリン王と握手を交わし、部屋を出ようとしたその時だった。
――ドォンッ!!
凄まじい地響きが城全体を揺るがした。あまりの衝撃に、僕たちは床に這いつくばる。
しばらくして揺れが治まり、立ち上がると同時にヴァルドリン王が叫ぶ。
「何があったんだ!?」
すぐに兵士が駆け込んできた。
「ほ、報告します! 国の入り口に――凄まじい数の魔物が攻めて来ています!!」
その言葉に、全員が凍りつく。
ヴァルドリン王はすぐに指示を飛ばした。
「何体だ!? 何体の魔物が向かって来ているのだ!」
「す、数は測定不能です!」
王は迷わず叫ぶ。
「今この国にある兵と兵器をすべて出せ! なんとしても国民の命を守るぞ!!」
兵たちは一斉に駆け出していった。
僕は王に言った。
「僕たちも戦います!」
しかし、ヴァルドリン王は首を振った。
「君たちは今すぐ国に戻って増援を頼んでほしい。その間は我々が食い止める。」
「ですが……!」と僕が言いかけた時、ライガが前に出た。
「蓮の兄貴、貴方が行ってください。貴方なら増援を早く連れて来れるでしょ?
ここは俺たちが残って手伝います!」
その真剣な眼差しに、僕は頷いた。
「わかった。必ず戻る。」
部屋に残ったのは僕とアンシャだけ。
「アンシャ、今から一度ヴァルセインに向かう。ついて来て!」
「わかった!」
僕はアンシャの手を取り、テレポートを発動させた。
光が収まると、そこはヴァルセイン王国だった。
アンシャにはここに残ってもらうことにし、僕は急いでカイルさんのもとへ向かった。
扉を開けると、カイルさんが椅子に座っていた。
「お、そんなに急いでどうした?」
「襲撃です! オルディア連邦に魔物の軍勢が攻めてきました!」
「何!? 本当か? ライガやエレナはどうした?」
「二人とも戦っています! ヴァルドリン王から援軍を頼んでほしいと――お願いします!」
カイルさんは一瞬考えた後、渋い顔をした。
「援軍を出すのは構わん。だが、ここから行くのに半日はかかる。間に合うかどうか……」
「僕の魔法を使えば一瞬で行けます!」
「だが、お前の魔力がもたんだろう。」
「それは大丈夫です。アンナさんに魔力増強剤をもらいました!」
「……そうか。ならわかった。今すぐ動ける兵を集める。俺も行く!」
そう言ってカイルさんは部屋を出て行った。
僕も一度家に戻り、装備を整えていると、背後からアンシャの声がした。
「今回も……無事に帰ってきてね。それと、無理だけはしないで。」
「大丈夫。ありがとう、アンシャ。必ず帰るよ。」
僕は笑って部屋を出た。
そして集合場所に向かうと、カイルさんと大勢の兵士がすでに待機していた。
「よし、行くぞ!」
僕は大きく息を吸い、魔法を発動する。
「――テレポート!!」
眩い光が兵士たちを包み込み、その姿は一瞬で消えた。
「……成功だ!」
僕も続けて転移し、オルディア連邦へ戻る。
だが、目の前に広がっていたのは――地獄のような光景だった。
大きな門は破壊され、あちこちで炎が上がり、煙が立ちこめている。
僕は焦る気持ちを押さえながら、街の奥へと駆けた。
教会に入ると、多くの住民が避難していた。
「門が破壊されて、魔物が中に……。今はヴァルセインの軍とオルディアの兵が必死に戦ってるの!」
そう聞いた僕は、ライガの安否を確かめるため魔力感知を発動した。
――見つけた。
だが、その魔力はどんどん弱まっている。
「ライガ……!」
僕は即座にポイントテレポートを発動。
光が弾け、次の瞬間、そこには満身創痍のライガの姿があった。
「ライガ! 大丈夫か!?」
「あ、蓮の兄……貴、来てくれたんすね……」
その前方には、目が虚ろで、体格が数十倍もある巨大な魔物。
数に圧倒され、限界寸前のようだった。
「再生魔法――ガーデン!!」
僕の魔法が光を放ち、ライガの傷が一瞬で塞がっていく。
「蓮の兄貴、今日どのくらい魔法使いましたか?」
「ヴァルセインの兵とカイルさんたちを転送、それと今のお前の治癒。」
「魔力切れで倒れてもおかしくないですよ!? なんで立ってられるんですか?」
僕は小瓶を見せた。
「これだよ。アンナさんが作ってくれた“魔力増強剤”だ。
飲むと24時間、魔力量が4倍になる。ただし、切れた次の日は動けなくなるけどね。」
「……相変わらず無茶しますね。エレナさんは?」
「カイルさんと合流したみたいだ。」
「了解っす。――こいつら、魔物のくせに連携取れてるんですよ。」
「たぶん操られてるんだ。目が虚ろだしな。」
「動けるか?」
「はい! おかげさまで!」
僕たちは同時に剣を構えた。
「ウィング×ファイヤー付与――対象ライガの剣! 混合スキル・風火!!」
ライガの剣が風と炎をまとい、赤と白の光を放つ。
僕も同じように魔法を付与し、目で合図する。
二人同時に地を蹴った。
「合体スキル――ダブル風火斬!!」
巨大な魔物の首筋に炎と風が絡みつく。
爆風が巻き起こり、辺りの魔物にも火が燃え移った。
「ライガ、あの“レッドモードの斬撃”を使って!」
「了解! ――レッドスラッシュ!!」
赤い斬撃が宙を走る。
僕はすかさず新しい魔法を重ねた。
「分身×100――合体スキル! ワンハンドレッド・レッドスラッシュ!!」
赤い斬撃が一瞬で百に分かれ、無数の光線が魔物の群れを貫いた。
次の瞬間、魔物たちは跡形もなく消滅する。
「な……なんすか今の!? 兄貴、チートすぎるでしょ!」
「“分身”って魔法だよ。対象を任意の数に増やせるんだ。今回はライガの斬撃を増やしただけさ。」
「やっぱり、すげぇな……!」
「ありがとう。よし、カイルさんたちと合流しよう!」
二人は燃え盛る戦場の中を、再び駆け出していった――。
47話楽しんで頂けましたか?次回もお楽しみに




