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第38話 武道会、制御された力と明日への覚悟

38話書きましたが是非見てください

武道会での観戦を終えて、ライガ達とご飯を食べたあと、しばらくしてエレナさんの試合が始まろうとしていた。相手はジーク・マルヴェイン。僕たちはその名前を聞いたこともなく、正直どんな人物かまったく分からなかった。

お互いが闘技場の中央に立ち、武器を構える。試合が始まるや否や、相手はまったく動いていないのに斬撃が飛んだ。エレナさんは瞬時に避け、接近して渾身の一撃を振るう。しかし攻撃は寸前で止められ、黒い人形のような影が攻撃を受け止めていた。そしてその影がエレナさんに斬撃を返す。エレナさんは後ろに下がりつつ回避するが、影はその場で止まり動かなくなった。

僕はすぐに相手の能力を理解した。ジークは影を具現化して攻撃する能力を持っているのだ。エレナさんもその能力は理解しているようで、突破方法を考えている様子だった。そしてエレナさんは指輪に触れると、黄色いオーラが体から溢れ出した。前回よりも弱めの出力に調整しているのが見て取れ、制御ができたことを僕は内心ほっとした。

次の瞬間、エレナさんは目にも止まらぬ速さで相手に接近し、峰打ちを叩き込む。影の攻撃をかいくぐり、ジークは倒れた。カウントが始まるが、10カウント直前に起き上がる。しかし影が再び迫るのを見て、エレナさんは見事に交わした。その後もジークは急接近して打撃を与えようとするが、エレナさんはガード。さらに接近して峰打ちを放つが、交わされ背後に回られて蹴りを放たれる寸前で避ける。焦る様子も見えたが、深呼吸をし、再度指輪に触れると黄色のオーラはさらに大きくなる。

次の瞬間、音さえ置き去りにする速度で相手の懐に入り、渾身の峰打ちを叩き込む。今度こそジークは起き上がらず、10カウントを超えてエレナさんの勝利となった。疲れながら控室に戻ったエレナさんに、「能力を制御できてよかったです」と僕は言った。「ありがとう。この前お姉ちゃんにお願いして出力を調整できるようにしてもらったんだ。おかげで暴走の心配もなくなったよ。でもあの人、強かったな。最初は攻撃が全然当たらなくて本当に焦った」と笑いながら答えてくれた。

その後は順調に試合が進み、準決勝までやってきた。僕の準決勝の相手はライガで、エレナさんは別の人と戦うことになっていた。トーナメント表を見ながら、僕はライガに声をかけた。「約束通り戦うことができるね」

「はい!今回は負けませんよ。秘策もあるんです」とライガは意気込んでいた。準決勝以降は翌日に行われるらしく、僕たちは会場を後にした。

出口に向かうと、カイルさんとリュシアさんが立っていた。「あれ?どうしたんですか?」と聞くと、「いやー素晴らしい試合だった。観てて惚れ惚れした」と二人とも笑顔で褒めてくれた。リュシアさんは「他の王達もお前の強さを認めた。胸を張れ」と言い、カイルさんも「お前を見失うなよ」と念押しした。僕は「ありがとうございます。これからも精進します」と返し、その場を後にした。

家に帰ると、アンシャが出迎えてくれた。「おかえりー、お疲れ様蓮」と笑顔で言ってくれた。疲れが少し癒える。

「ただいま。ありがとう。明日は準決勝、ライガとだね」と僕が言うと、アンシャも「ライガさん強くなっていたから、心配だね」と少し心配そうだった。

その日の夕食はアンシャの手作りで、スタミナ丼だった。とても美味しく、元気が湧いてきた。食後、アンシャは僕にお守りを手渡し、「肌身離さず持っていてね」と言った。僕は「ありがとう」と受け取り、膝に頭を乗せてきたアンシャを優しく撫でた。「やっぱり蓮に撫でてもらうと落ち着く」と笑顔で言う。

そして僕はアンシャを抱えてベッドに入り、一緒に眠った。明日は準決勝――ライガとの戦い。波乱の予感を胸に、静かに目を閉じたのだった。

いよいよ次回蓮とライガの戦いです次回もお楽しみに

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