第29話「貴方と一緒に行く未来」
29話書きました是非読んでみてください
アンシャに告白してから数日後、僕は家にいた。横にはアンシャもいて、彼女が僕に抱きついてきた。
「どうしたの、アンシャ?」
「もう、そろそろ敬語やめてよ。タメ語にしてよ。よそよそしい」
そう言われて、僕は笑いながら答えた。
「わかったよ、アンシャ」
ふと僕は気になって聞いてみた。
「そういやー、アンシャって今家あるの?」
「いえはありません。今はエレナさんに住まわせてもらっているよ」
するとアンシャは意地悪な笑みを浮かべながら言った。
「ねえ、恋人になったからさ、蓮の家に住まわせてよ」
「え!家に住むの?」
「うん、ダメ?もちろん家事はするよ。それに、もう恋人じゃん?だから一緒にいたいし。それに約束したよね、いつでも一緒にいるって」
僕は笑顔で答えた。
「わかったよ。じゃあ早速準備を始めよう」
アンシャも嬉しそうに笑顔を見せた。
「うん!じゃあ荷物持ってくるね」と言って部屋に戻っていった。
僕は荷物を整理し始めた。すると再びアンシャが入ってきて、少し恥ずかしそうに言った。
「どうしたの?」
「荷物、そんなになかった。今まで子供達のためにお金を使ってきたから」
「だったら、これからは自分のためにも使ってみたら?」
「うん、そうする」
二人で部屋の片付けを済ませ、時計を見るとお昼になっていた。
「じゃあお昼だし、何か食べよう」
「そうだね、何か作るよ」
アンシャはキッチンに立って料理を作り始めた。数分後、とても美味しそうなチャーハンが出来上がった。
「すごく美味そう!いただきます」
僕は思わず涙が出そうになった。
「どうしたの!美味しくなかった?」
「いや、逆だよ。こんなに美味しいご飯は、前の世界でもこの世界でも初めてだ」
アンシャは照れながら微笑む。
「良かった、おかわりあるよ」
「おかわり!」
その後、僕たちはゆっくりと食事を楽しんだ。
しばらくして、エレナさんが部屋に入ってきた。
「蓮、カイルさんが呼んでるよ」
「わかりました。今行きます。アンシャ、ちょっと待っててね」
僕はカイルさんのいる部屋に向かった。
「すまないな、急に呼んで」
「いえ、大丈夫ですよ。要件はなんですか?」
「前に国際会議をしただろ?その国のうちの一つ、フィルナ公国のリュシアがお前に会いたいと言っていた。明後日にでもライガと共にフィルナ公国に行ってきて欲しい」
「つまり、外交を築いてきたらいいんですよね?交流してくればいいんですよね?」
「そういうことだ。あいつは人に興味が尽きない。だから行ってきてくれ」
「わかりました。準備を整えてきます」
僕はまずエレナさんのところに向かい、声をかけた。
「あの、エレナさん、少しいいですか?」
「ん?なに?」
「明後日にフィルナ公国に向かうことになりました。ついてきてくれませんか?」
「わかったわ。カイルさんに伝えておくね」
その後、自分の部屋に戻ると、アンシャがベッドで眠っていた。
そっと頭を撫でると、彼女は目を覚まし、起き上がった。
「私、眠ってた。ごめんね。あまりにも気持ち良すぎて」
僕は笑いながら伝えた。
「明後日から外交でフィルナ公国に向かうことになったんだ」
「わかった、私もついていく!」
「危ないですよ」
アンシャの目は真剣そのもので、僕は頷いた。
「わかりましたよ。無茶はしないでくださいね。貴方は僕の大切な、大切な恋人だから」
「うん!わかったよ。それじゃあ私も準備するね」
僕はフィルナ公国でリュシアに会うことを思い浮かべ、少し緊張しながらも準備を始めた。
いよいよまた新しい話が始まります




