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第17話 ヴァルセイン帝国の英雄

とうとう17話も投稿できましたありがとうございますこれからもよろしくお願いします

次の日、僕とエレナさんは早起きして準備を整えた。

「よし、来たな!これから国際会議に参加するぞ。……くれぐれも暴れるなよ?」

カイルさんは笑みを浮かべながら言った。

「大丈夫です。必ず死なせたりはしませんよ」

僕が答えると、カイルさんは大きくうなずいた。

やがて時間になり、僕たちは馬車に乗り込んだ。

しばらくして着いたのは、魔法国家アルシエル。

前にイリスさん、カイルさん、セリナさんと会議をした場所だ。

会場にはすでに多くの人が集まっていた。

全員が席の前に立つと、イリスさんが口を開く。

「ようこそアルシエルへ。私はこの国の王女、イリス=フィル=アルシエルです」

続いてカイルさんが立ち上がった。

「ヴァルセイン帝国代表、カイル=ヴァルセインだ」

セリナさんも立ち、神々しく名乗る。

「聖教国ルミエールより参りました。神官、セリナ=リュミエールです」

次々に他国の代表が自己紹介していった。

オルディア連邦 – 大統領:ヴァルドリン・オルディア

カリス王国 – 王:セラフィン・カリス

ドヴェール共和国 – ミルヴァンドヴェール

フィルナ公国 – リュシア=フィル

グリーネ自治領 – オルディアン・グリーネ

ザルマ共和国 – カスティアン・ザルマ

イストラ公国 – ダルヴェル・イストラ

ベルティア王国 – リヴァンド・ベルティア

オルティナ連合領 – エリサル・オルティナ

フロスティア王国 – イグニス・フロスティア

全員が名乗り終えると、会議は正式に開始された。

「あなたが蓮さんですね」

その声はリュシアさんからだった。

「はい、そうです」

「では、さっそくあなたの魔法について教えてくれませんか?」

リュシアさんの問いかけに、僕はバッジを取り出す。

「僕の魔法は、このバッジを使います。これでいろんなことができます。例えば……」

そう言うと、何もない空間から剣を出してみせた。

「なるほど……そういう魔法なんですね。ありがとうございます。座って大丈夫ですよ」

リュシアさんにそう言われ、僕は席に戻った。

国の代表たちは顔を見合わせ、話し合いを始める。

「見た感じ、邪悪ではなさそうですね。皆さんはどう思いますか?」

ヴァルドリン大統領の声が響く。

すると、リヴァンド・ベルティアが冷たく言った。

「こんな得体の知れない魔法使い、さっさと殺すべきだ」

その言葉に、ダルヴェルとミルヴァンも同調した。

「確かに危険だ。放っておけば厄介なことになる」

僕の体は震え、エレナさんは必死に手を握ってくれた。

会議は進み、15カ国中8カ国が僕の抹殺に賛成するという状況になった。

カイルさんは静かに座ってそれを見守っていた。

その時、カイルさんが立ち上がる。

「お前ら、本気でこいつを殺すつもりか?」

「危険な魔法だから手を打ちたいだけだ」

国の代表たちは答える。

「お前ら!いい加減にしろ!こいつはそんな奴じゃねえ!!」

カイルさんは声を張り上げ、会場中の視線を集めた。

「イリス、黙ってる場合じゃないだろ? 連れてこい!」

イリスさんが驚きながら答える。

「入ってください」

見慣れた姿が会場に現れた。アンナさんだ。

「アンナ、説明をお願い」

カイルさんの指示で、アンナさんが話し始める。

「この世界で魔法を使えない人は、どのくらいいると思いますか?」

多くの国が、魔法が使えない人は約6割だと答えた。

するとアンナさんは装置を取り出す。

「この装置は、魔法が使えない人でも魔法を使えるようにするものです」

実演を見せると、会場の全員が感心していた。

「ほう……素晴らしい。しかし、蓮殿と何の関係が?」

誰かが尋ねる。

アンナさんは静かに言った。

「この装置を作れたのは、蓮さんのおかげです。彼の魔法を見て、バッジを貸してもらい、臨む機会を作った。その結果、この装置が完成しました。つまり、蓮さんがいなければ、実現すら不可能だったのです」

会議場は再びざわめいたが、カイルさんは設計図とアンケート結果を取り出した。

「これを見てもまだ殺すと言えるのか?」

アンケートは「蓮はこの世界に必要か?」という質問で、結果は100%が「必要」と回答。

カイルさんは声を荒げた。

「これでも本当に蓮を殺すというのか? 俺は戦争になってでも守る。こいつは……あいつはヴァルセイン帝国の英雄だ。俺が唯一認めた男だ」

国の代表たちは再び話し合い、数分後、静寂を破ったのはイリスさんだった。

「私はもちろんカイルさんに付きます!」

セリナさんも続いた。

「私も付きます! 死なせはしません!」

リュシアさんやヴァルドリンたちも次々に賛同した。

残ったのはリヴァンドさんだけ。しかし、人数は僕たちの方が多く、会議は僕を殺さないという結論になった。

僕は心の底から安堵した。

エレナさんは涙を流していた。

僕はカイルさんのところへ駆け寄る。

「ありがとうございました。でも、どうしてアンケートなんて……いつしたんですか?」

カイルさんは笑った。

「ああ、あれか。2日前にアンシャって知ってるだろ? その人が道行く人に呼びかけているのを見て、思わず声をかけたんだ。そして国全体にこの紙を配布した結果、君が皆に好かれていることがわかった」

「それに、アンシャが俺の部屋に来てこう言ったんだ。

『お願いです! 蓮さんを助けてください! 私の大切な人なんです!』ってな。

女の頼みだったから、俺は断れなかったんだよ」

その言葉に、僕は声にならない声で泣いた。

蓮はなんとかなりましたね本当にアンシャさんに感謝ですねこれからもよろしくお願いします

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