第14話選択と責任
今回14話書きました
僕は今、再び魔法国家アルシエルに向かっている。なぜなら、アンナさんに用があるからだ。
そのことをエレナさんに話すと、
「ちょうど私もお姉ちゃんに会おうと思っていたところなんだよね。一緒に行く?」
と聞かれた。お願いして、一緒に向かうことになった。
程なくしてアルシエルに到着し、僕とエレナさんはアンナさんの家に向かった。
エレナさんがドアをノックしたが、反応がない。空いているか確認すると、中は空いていた。恐る恐る入ると、部屋は散らかっており、その中でアンナさんが眠っていた。
僕とエレナさんはほっと胸を撫で下ろし、アンナさんを別室に運んだ。
僕は片付けを始め、数十分後には部屋がとても綺麗になった。エレナさんはその間に朝ご飯を作っていた。
僕はアンナさんを起こしに行く。
「アンナさん、起きてください。朝ですよ」
パッとアンナさんが目を覚ます。
「あー、蓮、ごめん、今起きた」
眠そうに笑いながら言う。
エレナさんは言った。
「最初、あの暗さと散らかった部屋を見た時、本当に誰かに襲われたかと思ったじゃん。心配したんだからね」
アンナさんは笑いながら答えた。
「ごめん、本当についつい……」
エレナさんはさらに聞く。
「一体、何日研究してたの?」
アンナさんは答えた。
「えっとね、ほとんど一週間くらいかな?」
エレナさんは呆れつつも、
「本当にあなたという人は……」
とため息をついていた。
しかしアンナさんは嬉しそうに話す。
「でも、そのおかげで言っていた装置が完成したんだ」
エレナさんは興味津々で、
「本当!見せてよ」
アンナさんは下に降り、僕に作ってくれたグローブとほぼ同じ装置を見せてくれた。違うのは能力の部分だけだった。
「これを装着すると、身体能力が上がるの。それから見ててね」
アンナさんは手のひらで火球を生成した。
「すごい!僕の魔法みたい」
と言うと、
「あなたが送ってくれた魔法を参考に作ったの。例えば、ほら!」
アンナさんは何もないところから剣を出して見せた。
僕は(あ、それ武器召喚のやつだ……)と思った。
エレナさんも喜ぶ。
「すごいよ、お姉ちゃん!これなら大丈夫そうだね」
その後、僕は本来の用事を切り出した。
「アンナさん、僕にくれたグローブのメンテナンスをお願いできますか?」
アンナさんは笑顔で答えた。
「任せなさい。でもまず、これを王女様に見せないと」
僕も同行し、アンナさんと一緒にイリスさんのいる城へ向かった。
城に着き、ドアをノックしながら聞く。
「イリスさん、いますか?」
返事があった。
「はい、その声は蓮さんですね。どうぞ入ってください」
部屋に入ると、イリスさんはアンナさんに向かって言った。
「あなたは確かエレナのお姉さんね。名前はアンナだったわね」
「そうです。エレナがお世話になっています」
アンナさんがお辞儀した。
今日の目的を説明する。
「前に話していた『魔法を使えない人でも魔法を使える機械』が完成しました。今回はその報告に来ました」
イリスさんは興味深そうに聞く。
「なるほど、では見せてくれる?」
「はい!」
アンナさんはさっき僕に見せたグローブを付け、火球を出したり剣を召喚したりした。
イリスさんは感心して言った。
「確かにこれはすごいですね。蓮さんの魔法ギミックが応用されている感じですね?」
「はい、その通りです。以前、蓮の望む装置を作る代わりに、蓮のバッジを研究させてもらうという条件で研究しました」
イリスさんは続けた。
「これがあれば多くの人が助かりますね。まだ量産は難しいけど、他国を納得させながら頑張っていきましょう」
その後、僕だけ残るように言われた。
イリスさんは言った。
「実はあなたに伝えておきたいことがあります」
「なんですか?」
「前にセリナとカイルと私で、あなたの魔法について会議しました。その結果、私たちはあなたを認めました。しかし、他国はそうではありません。近々、多くの国が集まる会議がありますので、あなたも参加してほしいのです。実際に見せた方がいいと思います」
僕は少し考えた。
「ちなみに、エレナさんやカイルさんも来るんですか?」
「はい、もちろんです。お気持ちは察しますが、会議であなたを認めてもらえれば、多くの人が救われます。王女としてお願いします」
僕は決めた。
「分かりました。その会議、僕も参加させていただきます」
イリスさんは頭を下げた。
「ありがとうございます。カイルには私から伝えます。おそらくあなたはエレナと同じく、カイルの護衛として同行することになるでしょう」
僕は心の中で、大変なことになる予感をしていた。
いよいよあんなの研究成功しましたやったーぜひ見てください




