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第1話 前編:目覚めと出会い

はじめまして!

この作品は「異世界で目覚めた主人公が、ガチャでスキルを手に入れ、騎士団長と共に冒険する物語」です。


 雨が降っていた。

 体が動かない。視界もぼやける。

「……これ、死んだな」

 そんな言葉が、自然と頭をよぎった。

 もう何も見えない。

「もう少し生きてたかったな……」

 その瞬間、鳥の鳴き声が聞こえた。

 まぶたを開けると、見たこともない森の中だった。

「どこだ……ここ?」

 濡れた地面に手をつき、ゆっくり立ち上がる。

 見渡す限り、木々が生い茂っている。どうやら森らしい。

 しばらく歩くと、静かな湖にたどり着いた。

 喉の渇きを癒そうと水面に手を伸ばしたそのとき——。

 何かの気配を感じた。

「……誰だ!」

 声を上げると、木々の間から馬に乗った女性が現れた。

 銀色の鎧に身を包み、凛とした瞳でこちらを見つめている。

「あなたこそ誰ですか?」

「名を聞く前に、まずはあなたが名乗るべきでは?」

 彼女の冷静な声に、思わず息をのむ。

「僕は……すみません。わからないんです。記憶がなくて」

 女性は少し驚いたように目を見開いた。

「そうですか……。私はエレナ。この森を抜けた先にある、ヴァルセイン帝国の騎士団長です」

 こうして、僕はこの世界のことを少しずつ教わることになる。

 ここはヴァルセイン帝国——

 広大な大陸の中央に位置する国で、古くから魔法と剣が共に発展してきた。

 森の名は「レーヴァの森」。

 人を迷わせる幻の霧が出るため、普通の旅人は決して近づかない場所らしい。

「この辺りに人が倒れているなんて、珍しいことです」

 エレナは馬から降り、心配そうに僕を見た。

「記憶をなくす前に、何か覚えていることはありますか?」

「……雨が降ってて、体が動かなくて……それから気づいたら、ここにいました」

「そう……。なら、しばらく城に来てください。

 このまま森にいれば、また倒れてしまいますよ」

 彼女の優しい声を聞いたとき、胸の奥が少しだけ温かくなった。

 その話をしていると、エレナが急に言った。

「あなた、強いね」

「えっ、僕は全く強くないですよー!」

 答えた矢先、草むらから何かが飛び出してきた。

 黄ばんだ牙をむき出しにし、錆びた短剣を振りかざす。

 血走った目で唾を飛ばしながら「ギギッ!」と叫んだ。

「あれは……ゴブリン魔物よ」

 エレナの声に、ようやく状況を理解する。

 ゴブリンはとんでもないスピードでエレナに向かって走る。

「早っ……!」

 一瞬で彼女の目の前に現れたその光景に、思わず息をのんだ。

 その瞬間、世界の色が灰色に変わり、目の前の状況が理解できなくなる。

 あたふたしていた僕の目に、湖の近くに奇妙なガチャガチャマシーンが映った。

 吸い寄せられるように近寄ると、頭の中に声が響いた。

「これはあなたの固有スキルです。一日3回まで引くことができ、ランダムでさまざまなスキルを獲得できます。

 レベルを上げると、よりレアなスキルを獲得可能。

 レベルの確認は“ステータスオープン”と言えば行えます」

「……あなたは誰ですか?」

「あなたが思う神、とでも言っておきます。この世界で頑張ってください^_^」

 声はそれだけで消えた。

 僕は、とりあえず3回回すことにした。

 1回目――ガタガタ……デン。

 カプセルから出てきたのは、炎マークのついたバッジ。

 説明書には「ファイヤー」と書かれている。

 バッジを握り、「ファイヤー!」と叫ぶと火球が放てるらしい。

 2回目――水マークのバッジ。「ウォーター」らしい。

 3回目――剣・弓・盾・槍など武器のマーク。「武器召喚」

 → 頭で想像した武器を出せる。強い武器ほど消耗が激しい。

「よし、これで戦える」

 そう思い、元の位置に戻る。

 世界の色は元に戻り、ゴブリンは今にもエレナに襲いかかろうとしていた。

「いけ! ファイヤー!」

 火球はゴブリンに命中。数秒後、灰になった。

 エレナが言った。

「ほら、強かったじゃん。全然弱くないわね、魔法も使えるのね」

 僕は立っているのがやっとで、息も絶え絶えだった。

「あはは……そうですね、なんか魔法使えるみたいです」

 そのまま意識が薄れ、僕は眠ってしまった。

読んでくれてありがとうございます!

第1話前編、楽しんでもらえたでしょうか?

まだまだ未熟な文章ですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです。

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