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悪役令嬢なので婚約破棄されます……人間、食事は必要不可欠なんですよ? 〜食べ物の恨みは恐ろしいですからね!〜  作者: 桜夜


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3話


「お嬢様、お食事をご用意いたしました」

「ガルド料理長、ありがとう」

「しかしこのパン粥、お味が物足りなくないのですか?」

「料理長も食べてみればわかるわよ!」

「それでは、後ほど同じものを作ってみます……」


「いただきます!」


 パン粥からは湯気がたちのぼっていて、ミルクの匂いがほんのり香る。スプーンでパン粥を掬って少し冷めたところで口に入れると、ほのかに甘さのあるミルクと、とろけたパンが口の中で広がり、少しピリッとする胡椒が味を引き締めている。


 お腹の中ではしばらく活動していなかった胃がお腹が空いた、ともっとパン粥を催促してくる……。


 お、美味しい……。


 いつも味付けの濃いものばかり食べていたからか、このあっさりとした中にある旨みが、口の中いっぱいに広がるとパン粥が胃の中に染み渡ってくる……。嬉しくて涙が出そう……。


 私はパン粥がなくなるまで、手を止めることはなかった。


「……料理長、とても美味しかった……。ありがとう」

「いえ、私はお嬢様に言われた通りにお作りしただけなので」

「ううん……料理長の愛情も料理に入っていたからもっと美味しかったよ!」


「喜んで頂いたこと嬉しく思います。また、私にも手伝わせてください」


「私が作れるようになったら、料理長にはもちろん手伝ってもらうわよ‼︎」


「はい、喜んで手伝わせていただきます」

「お願いね!」


 料理ができない間は、スパイス抜きでご飯を作ってもらうことでやり過ごしていた。1週間後、ようやく料理を作れるようになった私は早速厨房に向かい、何を作るか決める。


「料理長、この隅の方を使わせていただいてもよろしいですか?」

「えぇ、お嬢様そちらの方を使っても構いませんよ」

「では、食材はどれを使用してもいいのでしょうか?」

「食材はこちらの白芋と紫芋を使っていいですよ」

「わかったわ、ありがとう」


 白芋ね、じゃがいもみたいな見た目をしているわね。……ポテトフライ、チップス、ポタージュ、サラダ……いろんなのが作れるわね、どうしようかしら。


「料理長、この芋達はどんな食材ですか?」


「白芋は、中が白く、加熱するとホクホクとして少し甘みがあります。あと腹持ちがよく、切った後に時間を置くと白い液体が出てきます。紫芋の方は中が黄色く、加熱するとしっとりとします。こちらも腹持ちが良く切った後に時間を置くと白い液体が出てきます」


 やっぱり白芋はじゃがいもで、紫芋は……さつまいもかしらね。チップスや大学芋、スイートポテト……いいよね、食べたい……。白い液体は、でんぷんのことね……。


 よし、今日は簡単にサツマチップスとポテトフライを作ろう


「料理長、調味料は好きなのを使ってもいいですか?」

「いいですよ、本日は何を作るのですか?」

「出来上がってからのお楽しみよ、できたらみんなで食べましょう?」


「いいんですか!?」


「えぇ、みんな気になるのでしょう? さっきからチラチラみているのがわかるからね」

「ハハハ……お嬢様すみません。では、ありがたくいただきます」

「えぇ、そうしてちょうだい」


 

 早速調理に取り掛かる。まず芋達を水で洗い、水気を取る。その後はボウルにお水を張り、白芋を食べやすいようにくし切りにしていく。切り終わったらお水の中に入れてアク抜きと変色するのを防ぐ。

 紫芋の方は少し大変だけど包丁で薄くスライスしていく。切ったらボウルに張った水にお酢を少し入れてそこに入れていく。お酢を入れた方が早くアク抜きができるんだよ!

 

 後はフライパンに油を芋が浸かるぐらいの量を入れて、準備は完了! 後は10分ほど経ったら水を捨てて、水気を取り乾燥させていく。うーん、暇になるからもう一つ作ろうかな? ポタージュを作ろう!


 洗った白芋の水気をとって皮を剥いて火が通りやすいようにいちょう切りにしていく。鍋にバターを入れて火をつけ、じゃがいもを入れる。透き通るくらいまで炒めたら水を少し入れて、煮立ったら蓋をする。火を弱くして10分ほど蒸し煮にして、柔らかくなったら火を止めて、木べらで潰していく。ある程度潰れたらザルで濾していき、牛乳を3回ほどに分けて加える。その都度よく混ぜたら、鍋に戻し火にかける。煮立つ直前に火を止めて、塩と胡椒で味を整えたら完成!!


 後は、油を入れたフライパンに火をつけ温めていく。

白芋の方には小麦粉を軽くまぶしておいて……。


 油の温度が適温になったら紫芋の方から入れていき、カリッとなるまで揚げていく。上がったら熱いうちに塩をふりかけて軽く混ぜる。


 「少し食べちゃおうかしら…………あつっ! っん! 美味しい! でも、味見だから一枚だけね……。後の楽しみにしましょ……」

 

 なんか、みられているけど気にしない、気にしない。次は白芋の方を入れて、揚げていく。色がついたら串でスッと通るか確認してから上げる。これも熱いうちにお塩を振って完成‼︎


「よしっ! 完成‼︎ 料理長できましたよ! 他の皆さんもよろしければどうぞ‼︎」


「お嬢様、ありがとうございます‼︎ これは、白芋を揚げたものと紫芋を薄く切って揚げたものですか? あと、この白いスープ? は何ですか?」


「はい、簡単なものでお塩で味付けしています。そちらのスープは白芋のポタージュでして、お塩と胡椒で味を整えています」


「ほぅ……それでは、いただいてもよろしいですか⁉︎」

「えぇ、どうぞ!」

「それではいただきます……」




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