第58話 乱入者登場!
裏の世界とはモンスターの世界である、そしてモンスターの国ドラゴニアで一番大きく、そしてたか~い建造物が『聖塔ジグラード』と呼ばれている。
そのジグラードの最上階の一室が私の部屋である。天井も高く広いリビングだ、そこにマリスとバルギャーノを連れてきた。
「こっここは何処だ!?」
「私が借りている部屋ですよ、ここなら安全です」
「安全だと? ふざけるな私は─」
「あの屋内でアレと戦うなんて無茶ですよ。ここから先はデュモスさんと私が戦います」
本音はマリスにあの場にいてもらい、私の大活躍を見て欲しい所だが。ああ言う変な攻撃するヤツ相手だと油断するとマリスがやられる可能性がある。
何しろ私がもう人間じゃないからさ、何をされてもダメージも何も受けないドラゴンだから、その辺りの感覚がもうダメになってるわけよ。
その辺りを細かく魔法で配慮出来ないのがドラゴンとなった唯一の弱点なのかも知れない。
マリスにはヤツの死骸でも見せて納得してもらうとしよう。
「……私が足手まといだと言うのか?」
「素直に言えばその通りです。あの場にいても黄金像に変えられるだけでしょう?」
「…………」
無言で手をギュッとしている、悪いね。
「それでは私はまた戻ります」
「アーク、お前は平気なのか?」
「はいっ私は特に問題ありませんよ?」
「お前は本当に……何者なんだ」
確かにその疑問も最もな話だ、しかしあのホルセシアの攻撃なんて私には効かないのは本当だしな。
ここでドラゴンなんですって説明しても別にいいけど、なんとなく言ってこなかった私だ。
まあ色々と隠すつもりゼロな行動を取ってきてる手前今更感がアレだけども。
「私は……貴女の弟子で錬金術師のアークですよ?」
「お前のどこが錬金術師だ、モンスターを素手で殴り飛ばしたり訳の分からんポーションを投げまくったり、更にあんな炎の魔神を使役する錬金術師がどこにいる」
「ここにいますけど」
「とにかく! その隠す気がないくせに妙にとぼける感じはなんなんだ!」
ひどい言われようですな。まあそろそろ話しても良いかな?
本音を言うと、別にバレたとしても困る事ではないのだ、マリスがドン引きしたら私が少しヘコむくらいである。
どのみちあんな碌でもないホルセシアなんて黄金コブラを放置するつもりもない、発見した以上はきちんと駆除する。モンスター駆除業者ドラゴンである。
その後に何か面倒くさい事になったらすぐにサヨナラすればいいだけだしな。
「…………そうですね、私は」
そんなタイミングにて、部屋の扉がノックされた。コンコンとノックをされて一体誰だよこの状況でっと思う。
するとノックの音が更に大きくなった。
今度はコンコンじゃなくてドンドンだ。
ジグラードの職員じゃないな、少なくとも彼らはこんな私を不快にさせる真似はしない。一体どこのどいつだ?
私はドアの向こうのヤツに声をかける。
「すいません、今は忙しいので後にして─」
「………いるのは分かってるのよクソドラゴン! 開けなさーーーーーーーーーーい!」
ドッガァアアァーーーーーーーーーーンッ!
物凄い爆発音、扉が何者かに破壊された。
「………何者ですか?」
恐らく相手は私の部屋だと分かった上でこんな真似をしている。私にボコッとされる覚悟はあるんだね? 手加減とかせんよ?
「……フンッようやく見つけたわ」
そしてそこに現れたのは、これまた物凄い美少女だった。しかもおっぱいがバインと大きく腰は括れていて足はスラッと長いという抜群のスタイル持ちの。
……うんっボコッとするのは話を聞いてから考えるとしますか。




